2012年2月3日金曜日

手抜かりばかりですね、東電さん?:驚きの電力融通

 東電が6900億円の追加支援を受けるという。東電にしてみれば、自分たちがバックアップしてやっている政治家や官僚が自分たちを守るのは当然という感覚なのだろうが、日本の電力会社は、あくまで私企業であり、良心的な消費者のおかげで成っているということを、少しは思い起こしていただきたいものである。


フクイチではあいも変わらず、情報の小出し、後出しが相次いでいる。
以下金子勝氏のツィッターを転載する。

既に何京ベクレルという気のの遠くなるような放射能物質が放出されてしまったた後は、もう何が出ても五十歩百歩という感がなくもない。原子炉の中には、誰もチェックに入る者すらおらず、安全だと言い切れるような根拠は何もない。他にも配管が老化して、あちこちじわじわ水漏れしているような箇所がいくつもあるのではと言われても誰も否定すらできないというのが現状であろう。


問題は東電のとどまらず、九電でも大分の火力発電所で、凍結のために発電装置が停止した。

この事態を、こともあろうに、「極寒で電力消費がピークに近く、原発を停止して、電力が足りないはず」の関西電力と東京電力からの電力融通で乗り切ったというだから驚きである。

「電力不足、電力不足」と脅しをかけながら、実際には、どれほどの余力があるかということがはっきりと露呈した形である。



http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2012020301069&j4

東電に6900億円追加支援=来週にも-計画提出受け

東京電力と原子力損害賠償支援機構は3日、福島第1原発事故の賠償資金支援の前提となる同社の事業計画を変更し、政府に提出した。来週にも枝野幸男経済産業相が計画を認定すれば、原賠機構は東電に6900億円の援助を実行する。財務状態が悪化している東電は、追加支援で危機的状況を当面回避する。
原賠機構は同日の運営委員会で、東電の企業向け料金の値上げ計画や、賠償の支払い状況を確認。東電が昨年末に同機構に申請していた追加資金援助の条件が整ったと判断した。東電は追加支援の認定を受け次第、2011年4~12月期決算を発表する。(2012/02/03-21:45)










金子勝氏のツイッターより 2012年2月2日、2月3日

経産省はようやく『地域独占』を見直す方針を言及しました。 ただの発電自由化で終わったら駄目再生エネ普及のためには、調達価格等算定委員会の人事を早く何とかしないといけません。同時に送配電網のネットワークの強化も必要です。


Speedhi隠し、メルトダウン隠しの班目委員長が居座る原子力安全委員会に、放射能の安全を語る資格はありません。東電の責任回避、賠償費用節約のために人命を軽視する原子力ムラの解体こそが,日本の未来を切り拓きます。デタラメ委員長の責任をまだ問わない国会(与野党とも)には未来はない。
福島原発4号機で配管が抜けて冷却水が漏れた量は6リットルでなく8・5トンだったと発表。また情報小出しの後出しジャンケン。地下の汚染水を放出するのも時間の問題? 別の水の被害も多額です。川崎市で。



http://www.asahi.com/national/update/0201/TKY201202010261.html
4号機建屋内で汚染水8.5トン漏れる 福島第一

関連トピックス

写真:東京電力福島第一原発4号機原子炉建屋1階の水漏れ場所(写真中央付近)=東京電力提供拡大東京電力福島第一原発4号機原子炉建屋1階の水漏れ場所(写真中央付近)=東京電力提供
写真:東京電力福島第一原発4号機原子炉建屋1階の水漏れ場所(写真中央付近)=東京電力提供拡大\東京電力福島第一原発4号機原子炉建屋1階の水漏れ場所(写真中央付近)=東京電力提供


東京電力は1日、福島第一原発4号機の原子炉建屋内で放射能汚染水が漏れたと発表した。建屋内の原子炉から漏れた水と見られる。漏れた量は約8.5トンと推定。原子炉建屋外への流出はないという。漏れた原因を調べている。事故当時、4号機の原子炉には核燃料は入っていなかった。
東電によると、1月31日午後10時半ごろ、4号機原子炉建屋1階にある炉内の水を循環させるポンプの流量を測るのに使う配管から水漏れを見つけた。配管が外れてすき間から水が漏れていた。約10分後に弁を閉めて水漏れを止めた。
放射能濃度は、1リットルあたり3万5500ベクレル。周辺は震災直後の爆発事故でがれきが散乱している。漏れた汚染水の多くは、建屋地下の高濃度汚染水に混じったと見ている。

asahi.co.jp/ann/news/web/html/220129001.html?r=rss1a&n=20120129081933&ref=other



福島第一原発で、原子炉の注水用の配管に亀裂が入るなどして3カ所で汚染水が漏れました。亀裂は凍結が原因の可能性が高いということです。

 汚染水は低濃度の放射性物質を含んでいて、原子炉の注水用の配管のほか、汚染水浄化装置の2カ所で28日に相次いで見つかりました。東京電力によりますと、漏れた量は3カ所合わせて17.5リットルで、海への直接の流出は確認されていません。このうち、原子炉の注水用の配管には亀裂が見つかり、寒さで凍結したことが原因になった可能性が高いということです。東京電力は、「抜かりがあった」として配管に保温材を巻きつける対策を急ぐ方針です。



http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120203-OYT1T00522.htm


寒波で凍結、九電発電所停止…電力融通で綱渡り


猛烈な寒波で、電力各社の電力供給が綱渡りの状態となっている。
3日早朝には、九州電力の新大分火力発電所(大分市)で、すべての発電設備が停止した。九電は電力6社から電力融通を受けるなどして突発的な大停電に陥る最悪の事態は回避した。しかし、九電の電力供給力に対する使用率は2日にも一時、需給が極めて厳しくなる目安の97%寸前まで上昇している。原子力発電所の再稼働ができない中、電力各社は厳しいやりくりを強いられている。
新大分発電所(総出力229万5000キロ・ワット)が停止したのは、燃料の液化天然ガス(LNG)の流量を調整する弁を動かす圧縮空気が通る配管が凍結し、燃料を供給できなくなったのが原因だ。九州地方はこの日、各地で観測史上最も低い気温を記録しており、配管内部の水分が凍結した。
 九電は、東京電力や関西電力などからの計240万キロ・ワットの電力融通に加え、新大分発電所の配管を温めるなどし、順次復旧させている。この結果、九電の供給力は午前中に1518万キロ・ワットを確保できる見通しだ。一方、3日午前に予想される最大電力需要は1470万キロ・ワットだ。緊急時に電力使用量を抑制してもらう契約を結んでいる自動車メーカーなど大口46社に対し、最大37万キロ・ワット分の電力の節電を要請したが、供給力に対する使用率は一時、95%程度に高まるなど、綱渡りの状態が続いている。
(2012年2月3日13時11分  読売新聞)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120204ddm008040018000c.html


東日本大震災:福島第1原発事故 水漏れの地面2シーベルト 海への流出はなし

 東京電力は3日、福島第1原発で、汚染水浄化システムのタンクから放射性物質を含む水が漏れたと発表した。漏れた量は1リットル以下だが、地面での表面線量がベータ線で毎時2000ミリシーベルト(2シーベルト)と高く、作業員が最大2・3ミリシーベルトの被ばくをした。海への流出はなく、原子炉への注水にも影響はないとしている。
 3日午後0時半ごろ、汚染水から取り除いた塩分を含む濃縮塩水をためる屋外タンク(直径12メートル、高さ11メートル)側面の鋼板の継ぎ目から水がにじんでいるのを、東電社員と協力企業の作業員が発見。水の放射能濃度は1立方センチ当たり約27万ベクレルで、タンク下のコンクリート面に漏れた跡と見られるにじみがあり、その表面の線量は毎時2000ミリシーベルトに達した。
 継ぎ目のボルトを締め直すと漏れは止まったため、東電は気温の低下で継ぎ目が緩んだのが原因とみている1月10日にも水漏れがあったが、目視点検をしただけだった。
 経済産業省原子力安全・保安院は3日、速やかに原因を究明するよう東電に指示した。【岡田英、河内敏康】
毎日新聞 2012年2月4日 東京朝刊






0 件のコメント:

コメントを投稿