2011年6月15日水曜日

上に立つ者がなすべきことは?

乗客を飛行船から無事脱出させ、自らは操縦桿を握ったまま墜落死したオーストラリアの操縦士の話が今、オーストラリアで反響を呼んでいるという。


利己主義、自己保身、既得権益の保持にやっきになっている日本のリーダーには爪の垢でも煎じてもらいたいものだ。

電力関連企業は今原発運転・工事再開に躍起である。昨日も関電の社長が、経産大臣に対して国が運転再開の努力をするよう要請を行ったという。

私はどうしても原発をやりたい者は、原発に反対する者からはるか遠く離れたところで勝手にやればいいと思う。

むろんその前にまず送電線を分離し、国民は自分の好きな会社から好きなエネルギー源を選べることが前提条件だ。

その上で原発の電力が買いたい者は原発推進の電力会社からエネルギーを買えばいい。そういう電力会社は、これまでどおり電気代をピンハネし、地元や役人や政治家を買収して原発仲間を作ればいい。ただし前にも書いたが、万が一原発で大きな事故がおきたときは、それがどんな事故であれ、消費者を含めた推進者は全員ですべての自己責任を負うこと。原発の恩恵を浴したのなら、それは当然であろう。

それからもう一つ、ぜひ守ってもらいたいことがある。

電力関連会社にとって、日本の経済産業の発展に原発がそれほどにも重要であると思うのならば、電力関連会社や機講の原子力部門の技術者や役員、原発を推進する省庁の管理職官僚、国会議員、御用学者は原発の3~10キロ圏内に家族を伴って居を移し、そこで生活してもらいたい。

彼らはそこで毎日生活し、発電所から飛んでくる空気を吸い、水を飲み、地産地消の農作物・水産物を食し、子育てをしてもらいたい。「3~10キロ圏内はたとえ原発がメルトダウンを起こしていても、ただちに健康の被害はない」距離なのだから、(事故後の政府の対応が適切だったとIAEAも太鼓判を押しているというのだから)全く何の異存もあるまい。

政治家であれ、企業家であれ、技術者であれ、研究者であれ、官僚であれ、国のリーダーたるもの、自ら襟を正して、率先垂範あるのみである。

「風評被害はけしからん」と、1度や2度、短時間現地を申し訳け程度訪問し(訪問していない専門家も多いが)、報道陣の前で、どこで仕入れてきたかわからないようなきゅうりや苺を一口だけ食べてみせるだけでは、「パフォーマンス」とみられても致し方ない。現にホットスポットで生活している人たちは、寝てもさめても、朝から晩まで毎日そこの空気を吸い、水を飲み、地元で捕れたものを食し続けているのだからーー。

大体、国の命運を分けるような大きな事故の収束が一向進まないような時に、原発推進に回ってきた責任ある立場の方々のほとんどが、首都圏で高みの見物を決め込んでおられる事自体が、とても理に合わない、不可解なことである。

まだ記憶に新しいと思うが、メルトダウンの後、東電はフクシマ第一から社員全員を退避させたいと政府に打診したという話があったが、まことにもってひどい話である。

恥をしらない大人たちがふんぞり返ってこの国を闊歩している日本の現状は誠にもって嘆かわしい。


東電、福島原発からの全員退避を打診 首相は拒否

  • 2011年03月18日 09:25 発信地:東京
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【3月18日 AFP】18日の毎日新聞(Mainichi Shimbun)によると、東京電力が今週初め、福島第1原子力発電所からの職員全員の退避許可を、政府に求めていたことが分かった。菅直人(Naoto Kan)首相は、これを拒否したという。

 東電は14日、爆発事故などが起こり、高濃度の放射性物質が漏出した福島第1原発で、復旧作業を続けるのは困難と判断し、職員全員退避の方針を政府に打診した。

 これに対し菅首相は「撤退はあり得ない。東電がつぶれるということではなく、日本がどうなるかという問題だ」とはねつけたという。

 一方、東電関係者は「『撤退は許さない』というのは『被ばくして死ぬまでやれ』と言っているようなもの」だと不満を口にした。

 福島第1原発では最大5000人の職員が働いていた。東電は同原発にとどまっている職員の数を明らかにしていないが、一部報道では70人程度と伝えられている。(c)AFP




飛行船の操縦士、乗客を無事脱出させて墜落死

2011.06.15 Wed posted at: 13:23 JST
(CNN) 上空で事故を起こした小型飛行船から乗客3人を無事脱出させた後に、操縦桿を握ったまま墜落して死亡したオーストラリア人操縦士の行動が14日、母国で広く報道され反響を呼んでいる。

報道によると、事故は12日にドイツのライヒェルスハイムで起きた。飛行船は新聞社やテレビ局のカメラマンなど3人の乗客を乗せて現地のフェスティバルを上空から取材し、戻る途中だったが、突然エンジンから大きな音がして燃料臭がたちこめた。

操縦士のマイケル・ネランジックさん(53)はすぐに事態を察知。地上からわずか2メートルの地点まで降下し、3人の乗客に飛び降りるよう指示した。

3人の脱出で軽くなった飛行船は高度50メートルまで上昇し、空中で火を噴いて墜落した。

ネランジックさんの妻リンディーさんはオーストラリアの新聞の取材に対し、3人が飛び降りれば飛行船が上昇することは分かっていたはずだが、夫は身を犠牲にして乗客を救ったと語った。墜落後、操縦桿を握ったままの姿で発見されたといい、地上スタッフからできるだけ離れた場所に墜落させようとしたとみられる。

この話を聞かされても少しも驚かなかったというリンディーさんは、「彼はそういう人だった。とても偉大で、本当に、本当に心が広かった」と振り返った。

飛行船を所有するライトシップ・グループによると、ネランジックさんは26年にわたって1万8000時間の飛行船操縦経験を持つベテランだった。

上空で事故を起こした小型飛行船から乗客3人を無事脱出させた後に、操縦桿を握ったまま墜落して死亡したオーストラリア人操縦士の行動が14日、母国で広く報道され反響を呼んでいる。