2011年7月17日日曜日

脱原発の弁護団:たった90人ですか?

法治国家と言われている日本で、弱いものの権利が虫けらのように蹂躙されてきた原発をめぐる目を覆いたくなるような様々な事実、こんなことが自分のことで起こっていることさえ知らなかったた隠された事実が、3.11.以来、毎日のように関係者による発言や週刊誌の中で、暴かれている。

にもかからわず、司法に関わる人達は、見て見ぬふりで、ただ手をこまねいてスルーしているだけなのだろうか。

この国には正義というようなものは、もうとっくの昔にどこかに消えてしまったのだろうか。この国のエリートは、みんな買収され、誰も声をあげないでいるのだろうかとやりきれない思いであった。

そのなかで、今日の脱原発弁護団結成のニュースは、一縷の望みをもたらすものといえる。どんな人達がこれに加わったのか詳しいことはわからない。

ただ言えることは、3万人を超える日本の弁護士さんの中で、今回の弁護団に加わったのはわずか90名、いくら得意とする分野が違うとはいえ、90人はあまりにも少なすぎるのではないだろうか。

責任を負うべき人たちが責任を負わずにぬくぬくと既得権益を保持し続け、力のないものの権利が蹂躙され続ける社会に今こそ司直の手が延びるべきなのではないのか。そうでなければ、我々は自分の子供や孫の世代に対して、社会正義を説くことすらできなくなるのではないか。

http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210716047.html


福島第一原発の事故を受け、全国の弁護士が「脱原発弁護団」を結成し、初会合を開きました。

 脱原発弁護団には、弁護士90人あまりが参加を表明しています。初会合では、「すべての原発をなくすまで、訴訟などあらゆる手段を尽くして闘い続ける」とする宣言が採択されました。そのうえで、原発がある地域で新たな裁判を起こしていくため、各地で活動する弁護団の間で情報共有を図るなど連携を強化することでも一致しました。