2011年3月12日土曜日

痛ましい被災地状況と原発事故

今日は朝からニュースを入れっぱなしにしている。

周りは水没して周りから完全に取り残されている・・
病院の屋上で白衣を着て、SOSやHELP、食料の文字を書き、手を振ったり、傘や白い布を振って支援を求める人々。
そのニュースが最初に報道されて、4時間もたっているのに、まだ状況は何も変わらず同じ報道が中継でなされている。

ヘリコプターが真上に来ているけれども、食料を投げ入れるわけでも、救済のロープが投げかけられるわけでもない。病院って一番に救助の手を差し伸べない場所じゃないのかしら?

う~ん。歯がゆい。歯がゆすぎる。
素人だって朝の「8000人の自衛隊員導入」の発表を聞いたとき、「こんなに甚大な被害がでているのに、たった8000人、少なすぎる」って感じた。(後からあわてて「5万人」になったけれども、どう考えても判断が遅すぎる。)

あぁ、もうすぐ日が暮れるのに、マスコミのヘリばかりが同じところを飛んで、同じようなことばかりを叫んでいるだけーー。ヘリコプターの騒音が入院患者さんにどんなに迷惑かってことも考えてもらいたい。同じことを報道する時間があれば、災害救助センターにでも正しい情報を提供して、救助に少しでも役立つようなことをしてもらいたい。

国や県も、どうしてもっと早い時間から、もっとどんどんへりを要請して、空からの物資の投入や、救助隊の投入をしないんだろう。

それに原発。そもそもこんな地震国で、原発をいくつも作って稼働させることに大きな問題があるのにーーー。作るなら作るで震度9でも対応できるような、もっと万全なものを作らなきゃ。

原発の故障は今度の地震が初めてじゃないはずだ。今度また、こんな事態になって、朝のニュースで1度だけ報道されたけど、朝の時点では「アメリカが冷却材を送る」って提供しているのに、「必要ない」と断ったとの報道があった。どうして断ったんだろう?自分たちだけで、ちゃんとしっかり対応できるんだったら、もちろん断ってもいいけど。。

それに、朝は「原発の半径3キロ以内の住人だけが避難すればいい。3キロ~10キロの人は自宅で待機していれば」なんて言っていたけど、「本当にそんなので大丈夫なの?」って、素人でも疑問に思うよね。

その後、冷却がうまくいかなくて、避難指示を10キロ圏内にまで範囲を広げたものの、冷却に失敗して炉心がメルトダウンし、挙句の果てに爆発まで起こして、社員が4人も怪我をして病院に搬送されると、またあわてて、ろくな説明もなく20キロ圏内の住民に避難指示を与えてるなんて、対応があまりにもどんくさい。大地震が来れば停電するのにきまってるし、停電すれば発電機が動かないし、発電機が動かなければ装置は作動しないなんて、小学生にでもわかるんじゃない。

この国の危機管理って一体どうなってるんだろう。
危機管理って最悪のことを考えて備えることじゃないの。

被災地の方はどんなに歯がゆく、不安な気持ちでおられることだろうか、本当にお気の毒としかいいようがない。「落ち着いて対応して下さい」なんてしきりに言っているけど、自分が当事者だったら、落ち着いていられるだろうか。