2012年9月23日日曜日

原発デモはいかに報道されているのか?

反原発デモの声がjどんどん大きく広がっている。しかし、日本のメディアはどれぐらいそれを伝えているのか。

 反原発を主張し、日本の大型メディアを批判し続けてきた反骨のジャーナリスト上杉隆氏の攻撃を意図したブログを以下に転載する。

ここでは、9月19日の反原発デモ報道を行った、9月20日付けの朝日、毎日、読売、日経の4紙をとりあげ、上杉氏の「日本の新聞・テレビは、自分たちに都合の悪いデモは報じない」という発言に根拠がないということを検証・批判しようと試みている。

 しかし、上杉氏やフランスのル・モンド社は、もとより新聞やテレビが全く反原発抗議報道をしないなどと言っているわけではない。

一人一人数えたわけではないので、主催者発表の参加者数が正しいのか、警察発表の数字が正しいのか私にはどちらが正しいとは言えない。

しかし首都に警察発表でも、少なくとも3万人もの人間が集結して、反原発の抗議行動をとっているという歴然たる事実があるにもかかわらず、メディアは他のニュースに比して、これを申し訳け程度にしか取り上げていないこと、大型メディアで番組や紙面の編集権を握っている報道局の経営陣やジャーナリストの報道に対する姿勢を、氏やルモンド社の記者は、鋭く批判しているだけのことである。

首都にどんなに少なく見積もっても3万人もの人間が集結して、抗議行動を行ったのである。しかも、たった1日のために3万人が集まったわけではなく、この抗議行動は、酷暑の日も、大雨の日も、毎週金曜日に欠かさず続けられているのである。

そのことが、新聞であれば、どのくらいの紙面を割いて報じられているのか、新聞紙面のどのページのどの部分に記載されているのか、ウエブ・ニュースであれば、どれぐらい多く、継続的にウエブ上に記載されているのか、テレビであれば、どのような時間帯に、どれだけ長い時間、何度繰り返し報じられたかが問題である。


CMよりもはるかに短いほんの20秒かそこらの時間に、1度ちらっと説明しただけでは、紙面の片隅に申し訳程度に小さな記事を載せたところで、読者・視聴者は、よほど耳を済まし、目をとんがらせて、新聞の隅から隅までを読みつくし、早朝から深夜までテレビを見ていない限り、報道されたことに、気づくことすらできないからである。


もちろんどんな内容がどのような論調で解説されたかということも、重要である。

たとえば、日経新聞は、拡大されているので、大きく見えるが、実際こんな小さな記事の中で、原発抗議行動の内容については全く触れず、デモの主催者側は参加者を6万人といっているが、警察発表では3万人であったという点がわざわざ記されている。

また読売新聞は関係のない記事まで一緒に切り抜かれているので、大きな記事のように見えるが、実際は20行しかなく、そのうちの半分の紙面を割いて、福島出身の女性の「福島を忘れないで欲しい」というような反原発に対する抗議からはかなり論点のずれた発言をことさら取り上げているのである。

 さらにグーグルの検索で、デモのニュースをググってみたら、NHKは9月18日の北京でのわずか300人規模の反日デモを馬鹿でかく取り上げており、その後も繰り返し大きく反日デモのニュースを取り上げている。

興味深いことに、ほぼ同じ時期に日本で行われた3万人規模の反原発デモに関するNHKウエブニュースはヒットしなかった。朝日新聞のウエブ版の社説が、9月19日の反原発抗議デモについて取り上げていたようだが、23日の時点でこの記事は、早々と削除されている。

このようにメディアの原発関連のウエブ記事は、わずか数日で削除されてしまうことが多い。都合の悪い報道はしないと言われる所以である。

http://www.youtube.com/watch?v=mxVGJCoasoI

#NHK BBC CNNは #反原発 デモ一切報道せず。


報道する外国メディアはどこか?




http://www.youtube.com/watch?v=CBGWW2XeGfw


ドイツZDFテレビニュース「脱原発を求める日本人」

~東京9月19日6万人デモ





http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120918/t10015090041000.html


中国各地で反日デモ 北京は3000人超
9月18日 11時56分


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120919/k10015123751000.html


中国 反日デモ数か所で小規模に
9月19日 12時25分




http://www34.atwiki.jp/ddic54/pages/16.html
上杉隆氏についての検証
9月19日反原発デモ報道



【脱原発デモの報道について】

たとえば原発事故の後には、インターネット発の6万人デモ(※1)が日本でも起きています。ところが、日本の新聞・テレビは海外のデモは報じても、自分たちに都合の悪いデモは報じないのです。

(※1)インターネット発の6万人デモ 2011年9月19日、ノーベル賞作家大江健三郎氏らの呼びかけで東京・明治公園に集まった6万人の参加者が、脱原発を訴えるデモを行った。
『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』(210頁


  検証結果:デモは各紙で報じられていた。

朝日新聞9月20日朝刊

読売新聞9月20日朝刊

毎日新聞9月20日朝刊

日経新聞9月20日朝刊





http://gendai.net/articles/view/syakai/137721
日本の大メディアはなぜ反原発デモを報じないのか

【政治・経済】

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2012年7月23日 掲載
<先週も当局の規制に緊迫場面>

 毎週金曜日に首相官邸前で行われる原発再稼働反対デモ。集う人々は膨れ上がる一方で、16回目となった今月20日にも9万人(主催者発表)が集まった。
 もはや、民意のうねりは安保闘争並みだが、これをきちんと報じるメディアはごく一部だ。20日は鳩山元首相がやってきて、拡声器を握った。毎日や読売、日経はそれをキワモノ扱いで小さく報じただけ。NHKは脱原発10万人集会(代々木公園=16日)まで、デモを全然扱わず、ついに仏ルモンド紙にこんなふうに書かれてしまった。
〈日本ではデモの習慣は失われていたが、1カ月前から毎週金曜日の夕方、総理官邸の前で原発反対の抗議デモが行われている。デモの参加者は回を重ねるごとに増えている。しかし、国内の主要新聞の扱いは非常に小さく、NHKはこれを完全に無視している〉
 外国メディアにとっては、これだけのデモを報じない大メディアの姿勢の方がニュースなのだ。
 ルモンドの報道は外務省のホームページも取り上げられ、そうしたらNHKは慌てて「デモの参加者増の背景は?」(20日)なんて、“小特集”を組んでいた。
 こんなメディアばかりだから、もちろん、先週の金曜日にあった“小競り合い”も報じていない。
「デモが終わり、8時過ぎには整然とみんな、帰り始めました。ところが、官邸前の交差点にはバリケードが張られ、目の前にメトロの入り口があるのに何百メートルも迂回させようとするのです。誰かが“なぜだ”“みんな静かにやっているじゃないか”と言い出し、そうしたら、自然発生的に“開けろ”“開けろ”コールになった。警官が本部と連絡し、鉄柵は撤去されたんですが、脚立に飛び乗った男がいて、バシャバシャを撮っていた。あの人、公安ですかね」(参加者のひとり)
 デモ隊=危険分子とでも思っているんじゃないか、この国の当局や大マスコミは。フランス在住のエッセイスト、中島さおり氏はこう言った。
「フランスで、この規模のデモが起これば大ニュースになります。デモは政権に対し、民意を直接示す行動で、民主主義においては極めて重要だからです。メディアはデモで示された民意がどれだけ強いのかを報じる義務がある。人数はもちろん、時には実況中継もやります。日本のメディアがあまりにもデモを報じないことに驚いています」
 メディアが民意ではなく政権の方を向いているのだからどうしようもない。