2011年11月3日木曜日

コピペ: Fear of Fission Rise at Stricken Japanese Plant : NYT

http://www.nytimes.com/2011/11/03/world/asia/bursts-of-fission-detected-at-fukushima-reactor-in-japan.html?pagewanted=1&ref=japan


Fears of Fission Rise at Stricken Japanese Plant

巨額の研究費、被災地に返すべきでは?:日本原子力委員会さんと日本地震学会さん

 11月1日、日本原子力学会は東京都内で国際シンポジウムを開催したという。世界の科学史ニ類のない未曽有な人災を引き起こしたフクシマ原発には、原子力ムラという強固な親衛隊を擁しながら、収束どころか、未だ原子炉内の状況すらまともに把握できないといった体たらくである。

これまで多額の税金を投じて進めてきた世界一の水準と自画自賛してきた研究成果が、バケツリレーや消防車による水撒き、アメリカ、フランスの技術に頼らなければ、何ら対応できないものであったという事実を認識していない国民はもはやこの国にはいない。本来ならばこのような時期に国際シンポジウムの開催など自粛すべきなのではあるまいか。

10月の地震学会では、関係者から反省の言葉が発せられたというが、日本原子力学会は反省の色どころか、国民に、フクシマの事象を分かりやすく説明したこと、収束を助ける技術活動をしたと
自賛したという。厚顔無恥を地でいっておられる面々であると言わざるを得ない。彼らがメディアとつるんで国民に流布した安全神話がフクシマの原子力災害にどれほど甚大な影響を及ぼしたかを考えれば、これまで原子力工学研究に支払われてきたすべての研究費を返上し、それを被災地の補償にあててもまだ余りある。

なのに細野原発相は、経済性のためならば、情報隠しも、データ改ざんも、国民の安全や健康が犠牲になるのもやむなしといった恐るべき発想の持ち主である原子力ムラの面々が主催するこのシンポジウムに来賓として参加した。

その上、こともあろうに、こんな学会に、低線量被曝問題についての協力要請をしたというのである。日本全体に放射能にまみれた、がれきをばらまき、放射能汚染を国土全体に広げようとする細野氏にとっては、必要不可欠な課題であろうがーー。

しかし政府が国土全体を放射能まみれにするような政策を押しすすめる限り、観光客確保のためにどれだけ税金をばらまき、外国人旅行者の渡航費を無料にしたところで、金を払ってまで日本に来て、ことさら放射能まみれになりたいと思うような酔狂な観光客はいるまい。


http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011110100894


「分かりやすく説明」と自賛=原子力学会、原発事故で声明

 東京電力福島第1原発事故を受け、日本原子力学会は1日、東京都内で国際シンポジウムを開き、原発の安全確保に貢献するとの声明を発表した。
 声明では、同学会が今回の事故に関して「事態の分析や原因の解明、社会への分かりやすい説明、事故の収束を助ける技術活動」などを自発的に進めたと自賛。さらに「原子力災害を起こさないようにするための活動も行ってきたにもかかわらず、巨大津波により原子力災害に至った」とした。
 また、原発事故を「原子力に携わるすべての者にとって大きな衝撃」と表現した上で、「背景要因を含め、さまざまな観点から分析する必要がある」と指摘している。(2011/11/01-18:50)

低線量被ばく問題で協力要請=原子力学会に細野担当相

 東京電力福島第1原発事故をテーマにした日本原子力学会主催の国際シンポジウムが31日、東京都千代田区で開かれ、来賓として招かれた細野豪志原発事故担当相は福島県内の低線量被ばく問題について「力添えをお願いしたい」と協力を求めた。
 細野担当相は、低線量被ばく問題を「これからのわが国において非常に重要なテーマ」と強調。長期間にわたり被ばくした際の健康への影響について「どう捉えたらいいか結論が出ていない」とした上で、「オールジャパンで不退転の決意で取り組む必要がある」と同学会にも貢献を求めた。(2011/10/31-12:48)

radiation01[1]日本原子力学会という責任を逃れようとする話にならない人たち 小出裕章(たね蒔きジャーナル)





水野「小出さんこんばんは」
小出「こんばんは」
平野「こんばんはよろしくお願いします」
水野「よろしくお願いします」
小出「よろしくお願いします」
水野「今日はまず日本原子力学会という学会の動きについて教えていただきたいと思います。」
小出「はい」
水野「この日本原子力学会というのはもちろん原子力を専門に研究していらっしゃる研究者の皆さんが入っていらっしゃる学会と、思っていいんですよね」
小出「…はい。まあ研究者もいますし、まあ電力会社の社員もいますし、メーカーの人達もいるというそういう組織です」
水野「ほう。ああー、電力会社の社員も」
小出「はい」
水野「またメーカーの人達も入っている」
小出「そうです」
水野「そういう組織、ということは私たちが今原子力村って言葉を言いますけれども…」
小出「はい」
水野「この原子力村の人達とだいぶかぶっている…」
小出「はい」
水野「メンバーと思っていいですか?」
小出「はい。もうほぼかぶっていますし。あの原子力村というのはもちろん政治をやってる方たちもいるわけですし。えーーーーー…、そうですね、産・官・学ですから産業界の人も原子力に入って、原子力学会に入ってる、もちろんあの、えー、アカデミズムの世界にいる人達も関係者は原子力学会に入っています。」
水野「あー」
小出「かなりだからダブっていると思っていただいて結構です。」
水野「そうですね」
小出「はい」
水野「その日本原子力学会に確か小出先生も」
小出「うふふ」
水野「最初、随分前には一回入られたって伺ったことがあります」
小出「はい、はい。言いました」
水野「それ何年ぐらい前ですか?」
小出「えーっと。70年頃から多分80年頃までは多分入っていたと思います」
水野「はー。でそれをお辞めになったんですね?」
小出「はい」
水野「えー日本原子力学会というまあ小出先生がかつて属し、そしてお辞めになったその学会ですね、ある声明を出したというんです」
小出「はい」
水野「それはどういう内容かといいますと、福島第一原子力発電所の事故の原因の調査を、今、事故調査検証委員会というところが進めているわけですけれども」
小出「はい」
水野「そうした自己調査をする委員会に対して、あることを求める声明をこの原子力学会が出しました」
小出「はい」
水野「でどういう内容を求めているかといいますとですね。これは事故の調査をずうっとしていく中で、個人の責任追及を目的としないように、してください、というもんです」
小出「はい」
水野「これつまり、まあ、個人の責任は問わないでくださいという意味、ですよね」
小出「そうですね」
水野「これを…日本原子力学会が出す、今、出すというのはどういう意味なんですか?」
小出「まあこれまでもそうでしたけれども。原子力の世界というのは誰も個人としての責任を取らないままこんにちまで来ました。」
水野「はい…。でこれからも個人としては責任を取らないと、いうため、の、この声明と見てよろしいんでしょうか」
小出「それ以外にどう…どんな見方もないと思います(笑)」
水野「そうですよね…。これね、あの声明を読んでみますと。えー、今回の事故調査において、まあ現場で運転や連絡調整に従事した関係者はもとよりってまずあるんですね」
小出「(笑)。はい」
水野「連絡調整した人にもまあ責任問わない、となると私なんかは色々な情報が非常にこう遅れたり」
小出「はい」
水野「あるいは隠されていたものがあったりというようなことまで含むのかなあ? と思うんですけど」
小出「そのようですね」
水野「そうなっちゃいますよね」
小出「はい」
水野「あるいは事故を起こした原子炉の設計、建設、審査、検査」
小出「(笑)」
水野「などに関与した個人に対する責任追及を目的としないという立場を明確にすることが必要であるというふうに述べています」
小出「はい」
水野「作った人も、建設した人も、審査したも、審査した人も、検査した人も、みんな、責任はこれで免れるという、ことのよう、ことをまあ目的に声明出してらっしゃるのでしょうが」
小出「はい」
水野「これは…何を招きますか?」
小出「まあこれまでも原子力の世界というのはそうやってきて今回の事故を引き起こしてしまった、のですね。ですからここまで来ているのですから自分たちのやってきたことを、本当に一人ひとりの責任というものを私は自覚して欲しいと思うのですけれども。相変わらず、えー、自分たちは責任を逃れようというそういう人達のようですね。」
水野「うーん。平野さん? これはあのー…まあ犯人探しになってしまったら真実を語る人がいなくなってしまうんだと。」
平野「うん」
水野「いうまあそういう意味、の生命になってはいるんですが」
平野「そうですね。」
水野「そういうのどうなんでしょうか」
平野「先生、これあの、そもそもー政府のあのー事故調査委員会ですね」
小出「はい」
平野「畑村さんの」
小出「はい」
平野「この委員会はですね、あの、個人の責任を追及しないと」
小出「はい」
平野「んなことを、その、すでに言った後に出しているわけですね」
小出「はい。そうですね。初めから畑村さんが、はい」
平野「もうそういう線引きが出来てるわけですよね」
小出「そうですね。」
平野「推進派の人たちをようするに免罪だと。」
小出「はい」
平野「いうことをもう結論として出してる、ような声明ですね」
小出「はい。まあ事故調査委員会は始めから畑村さんがそう発言したわけですから。」
平野「そうですよね」
小出「私はもうこの調査委員会は駄目だと思いました。」
水野「委員長である畑村さんがもう最初に責任は問わないと」
小出「そうです」
水野「おっしゃった。でもその方を任命なさったのは菅総理」
小出「そうです」
水野「ですよね。」
小出「はい」
水野「そういう、まあこの原子力村の体質はじゃあ、これからも変わらないって私たち思わざるをえないわけですかね」
小出「はい。まあ、大変、今回の声明は今回は驚きましたし、え…、呆れましたし、ええ…、なんとも悲しい思いで声明を読みました。変わらないんだ…ですねこの人達は。」
平野「うーん。先生」
小出「はい」
平野「事故直後に3月の末にですね」
小出「はい」
平野「このー、まあこういう原発に関わってきた学者16人がですね」
小出「はい」
平野「自分たちの責任を認めて、国民に謝罪する、まあ声明みたいのを出してるんですね」
小出「そうですね」
平野「まがりなりにもね」
小出「そうですね。」
平野「まあその人達は、原子力安全委員会に加わってた経歴があるかたが半分くらい、おられるんです」
小出「そうです。はい」
平野「だから、本人たちはもうある程度は認めてるのにも、全体で原子力学会、要するに総体として守ろうとする意味ですよねこれ」
小出「そうですよね。」
平野「本人たちは非常に忸怩たる思いで」
小出「はい」
平野「謝罪せざるをえなかったと」
小出「はい」
平野「いう声明まで出してるんですからね」
小出「はい、そうです」
平野「何か本当におかしいですね」
小出「はい」
水野「今回日本原子力学会の会長が声明を出していらっしゃる中にはこんな言葉がありまして。『原子力が人類のエネルギー問題解決に不可欠の技術であることに思いをいたす』と」
小出「(笑)」
水野「これ事故のあとですよ」
小出「はい」
水野「えー仰っているわけです」
小出「はい」
水野「小出先生どんな感想もたれますか?」
小出「もう話にならない人たちですね」
水野「ただわたくしのような素人から見ますと、やはり専門家の方々が、今こそ本当にこの日本のために地球のために何ができるかっていう観点で、考えてくださらないことには。わたしたちやはり専門家の意見に耳を傾けて政策を決定する時にいろいろ考えを決めると思うんですよ。」
小出「そのとおりです」
水野「専門家が変わらなかったら、そらー、変えられないんじゃないですか?」
小出「はい。まあ専門家と呼ばれている人たちも一人ひとりの人間なん、ですね。で、その一人ひとりの人間の人たちは、要するにたった1回しか人生生きられない、わけですから、どのように生きてどのように責任を取るかということはやはりご自分で考えていただかなければいけない、し。えー、ずうっと安全だ安全だと言い続けてきて、今回のような本当に悲惨なことが今目の前で進行しているときに、まだ原子力が必要だ、そして誰も責任は取りません、などというのは本当に、どういう人達で、自分の命をどういうふうに思っているのかなと私は思います」
水野「はい…。まあちなみにですね、平野さんが先ほどおっしゃいました、3月末に国民に対して謝罪をしたいと声明を出された16人の方々の中にはですね、この番組にも出てくださいました…」
小出「はい」
水野「元原子力安全委員会の委員長代理でいらして、また日本原子力学会の元会長でいらっしゃる先生もいらっしゃいます」
小出「はい」
水野「住田さんという大変大物の学者でいらっしゃいますよね」
小出「そうですね」
水野「住田さんもいらっしゃいます。あるいは元日本原子力学会の他の会長さんもいらっしゃり」
小出「はい」
水野「また原子力安全委員長だった方も入ってらっしゃる」
平野「んー、そうですね」
小出「はい、そうですね」
水野「そうそうたるメンバーの中には、謝罪をしたいとおっしゃる方が居らっしゃるんですよね」
小出「はい」
水野「しかしながらそうした人たちの声は日本原子力学会を現在の学会を大きく変えるものには、なり得ないんですか?」
小出「少なくともなっていませんし、私は16人のかたの謝罪そのものに、かなり眉に唾をつけながら読んでいます」
平野「(笑)」
水野「どうしてですか?」
小出「えーと。謝罪をしたということであれば、えー、原子力に対してこれからは、えーーー、ずうっとまあ旗を振り続けてきたわけですけれども。そのふってきた旗を降ろすとかですね、そういう意思表示があっていいと私は思うのですけれども。多分その方々は多分これからもまた旗を振り続ける仲間に入るんだろうなと私には思えました」
水野「あ、そうですか」
小出「はい」
水野「いやー、専門家の方々の生き方が本当に今、問われてきますわね」
平野「うーん」
小出「はい」
水野「皆さんご専門の研究で、結局こうした事態に来たわけですから」
小出「はい」
水野「小出先生のところに、いやあ小出先生言うてはった、通りに今、哀しいかななってしまった。ちょっと手を組んで色んなこと考えましょう、というほかの専門家いらっしゃいません?」
小出「すいません。どなたも1人としておりません。」
水野「あ、そうなんですか」
小出「はい」
水野「今もって?」
小出「はい!」
平野「先生でも改めてこれ思うのはですね。」
小出「はい」
平野「政府も事故調査検討委員会の人選と組織の問題ですよね。」
小出「はい。と思います」
平野「ここがきちんとしないから、まあ、僕はもう個人的にはこれを刑事事件になってもおかしくない事案だと思うんですけども」
小出「はい」
平野「そこら辺のこう、なんとか、権限のですね、無さというか。もともと政府があのやる気のない組織を作ってしまった、それを見越してこういう学会声明になったと」
小出「はい」
平野「言うことだと思うんですよね。」
小出「はい。おっしゃるとおりです」
水野「はい。また専門家の方々をこのたね蒔きジャーナルにおよびしてお話し、聞きたいですね」
小出「そうですね(笑)」
水野「はい。京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺いました。どうもありがとうございました」
小出「ありがとうございました」
平野「ありがとうございました」
(書き起こしここまで)

大震災「想定できず反省」 日本地震学会出直し宣言 

2011/10/15 11:26
 日本の地震学者2000人以上が参加する日本地震学会は15日、東日本大震災後に初めて開いた全国大会(静岡市)で、東北での巨大地震を想定できず反省するとの異例の見解を表明した。会長を務める平原和朗京都大教授は「きょうが始まり」と述べ、出直しを宣言。同学会震災対応責任者の鷺谷威名古屋大教授は「想定外の震災に負い目を感じる。地震学や学者の姿勢に問題がなかったか問い直す」と語った。
 今後、海溝付近の地殻変動の観測や、古い地震・津波の調査研究などを強化し、国民の信頼を取り戻したいとしている。
 全国大会の最終日に当たる同日、「なぜ想定できなかったのか」「国の施策とどう関わるのか」と題するシンポジウムを開催。予知が可能と国民に期待させてきた面は否めず、一方で原子力発電所の安全対策などに地震学会が積極的に関与することを避けてきたとして問題点を検証した。
 東北沖では地震の規模を示すマグニチュード(M)を最大でもM8.2と見積もっていた。M9は多くの地震学者にとって想定外で、地震研究の内容や観測体制などに厳しい目が向けられた。
 東北大の松沢暢教授は「海溝沿いのどこでもM9は起こりえる。M10の可能性も否定せずに検討すべきだ」と語り、地震学者が1970年代に提唱された仮説にとらわれていたと指摘。この理論では、東北地方の下に潜り込む太平洋プレート(岩板)はひずみをためにくいが、実際には、東日本大震災でひずみが一気に解放されて巨大地震や大津波を引き起こした。
 また政府の委員会の部会長を務める東北大の長谷川昭名誉教授は「地震学は災害を軽減・防止するためだが、(どう社会貢献するかは)学問の進展度合いもあって難しい」と話した。