2012年9月11日火曜日
民意に反する原子力規制委員会メンバーの任命と規制庁人事
2012年9月9日日曜日
ウソと隠蔽で成り立つ日本の原子力行政とそれを支えるメディア
Japan's Fukushima operator to release more video on disaster
TOKYO, Sept 7 | Fri Sep 7, 2012 7:53am EDT
(Reuters) - Tokyo Electric Power Co (Tepco) , the operator of the wrecked Fukushima nuclear plant, has bowed to pressure from the media and government and decided to release more video footage of staff trying to contain the March 2011 crisis.
The footage to be released may shed light on how Tepco dealt with the No. 4 unit's spent fuel pool, the source of most concern at the U.S. nuclear regulator because it was the sole unit to hold all fuel rods without a solid containment.
It may also answer questions about the deliberate release of radioactive water into the sea by Tepco in early April -- more than two weeks after the earthquake and tsunami that triggered the crisis. Neighbouring countries, including South Korea and China, denounced the release.
"We consider the first month of the disaster as a period of emergency," Tepco said in a statement late on Thursday about the extra footage. It was not clear when it would release the film covering events between March 16 and April 11.
Tepco had released 150 hours of footage covering the first five days after the March 11 quake to media only, prompting criticism that the company was not coming clean on the early days when the situation at the plant almost spun out of control.
Tepco had previously acknowledged in 2007 that it covered up safety lapses for years. (Reporting by Risa Maeda; Editing by Ron Popeski)
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/220906046.html
批判を受け、公開期間を延長する方針です
福島第一原発事故のテレビ会議の映像について、東京電力は、これまで事故発生から3月16日までの150時間分だけを公開していました。しかし、当初から事故原因究明のためにはさらなる公開が必要だという批判が相次いだことを受け、東京電力は公開部分を4月11日までの1カ月分に拡大する方針であることが分かりました。ただ、これまで同様に音声や画像処理などを行うために、公開は早くても来月になるということです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012090502000123.html
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原子力委員会が原発推進側を集め昨年十一月に開いた秘密勉強会の場で、電力各社でつくる電気事業連合会(電事連)の幹部が、使用済み核燃料の再処理事業は、原発に使用済み核燃料がたまって稼働できなくなるのを防ぐため、と明言していた。国も電力会社も、再処理はウラン資源を節約し、エネルギー面の安全保障のためだと再三強調してきたが、虚偽の説明だったことになる。
発言者は電事連の原子力部長。内閣府の検証チームが集めた議事資料などによると、昨年十一月二十四日の会合で、原子力委の鈴木達治郎委員長代理が「電力会社としては、コストが高くても再処理する理由があるのか。とりあえずは(使用済み核燃料を)処理できるということがメリットか」と部長に質問した。
これに対し、部長は「その通り」と即答し、「再処理路線でなければ、使用済み核燃料の受け入れ先がなくなり、原発が止まってしまうことになる」と述べた。
本紙の調査で、国内約六割の原発では、稼働させれば数年内に使用済み核燃料プールが満杯になる。核燃料が交換できなくなり、それ以上は稼働できず、行き詰まった状態になると判明している。
鈴木氏の質問は、電力各社にとって再処理を続けるメリットは、プールにたまった使用済み核燃料を減らし、原発を維持することかどうかをただす趣旨。部長の答えは、まさに電力会社の本音を語ったものだ。
ただし、日本の原子力政策の建前は、再処理で出たプルトニウムを使い、混合酸化物燃料(MOX燃料)にしてプルサーマル発電で再利用。それが「資源小国の日本にとってウラン資源の節約につながる」ということだ。その建前で十兆円もの巨費を投じてきたが、再利用の輪は完成しておらず、MOX燃料の利用計画も立てられなくなっている。
政府・与党は近く、将来の原発比率をどうするか結論を出す見通しだが、再処理を含め原発を維持しようとする動きは根強い。政府からは、原発ゼロにした場合、光熱費がアップするなど否定的な側面だけを宣伝する動きも強まっている。
だが、これまでの再処理の建前はうそで、原発を運転し続けるための方便ということがはっきりしたことで、再処理事業の存続意義はますます揺らぐことになりそうだ。
電事連は「(秘密勉強会の)出席者や発言者の確認をしていない」として、検証チームへの資料提出を拒否している。
再稼働不要裏付け 今夏消費5~11%減 2012年9月7日 07時12分
政府は、関西、四国、九州の三電力管内に求めた夏の節電の数値目標を七日午後八時に解除する。家庭と企業に節電の意識が浸透。実際の消費電力は電力各社の事前の予想を大きく下回った。中でも「15%の電力不足に陥る」と主張していた関西電力の需要予測は過大だったことが明らか。専門家からは「大飯原発(福井県おおい町)の再稼働は必要なかった」との声が出ている。 (吉田通夫)
電力各社は四月に政府の要請を受け、二〇一〇年並みの猛暑と、平年並みの場合とに分けて夏の電力需給見通しをまとめていた。

実際の電力各社の電力消費をみると「猛暑」の想定より5・2~11・1%少なく、「平年並み」の想定に対しても東北電力を除く全社で2・2~9・1%少なかった。
気象庁のまとめでは七月の気温は全国的に高く、特に下旬は猛暑日を観測する地域も多かった。八月も沖縄県を除いて気温は初旬と下旬に平年を大きく上回り、月間平均でも平年を一度上回った。今年は「暑い夏」だったのに、実際の電力消費は平年並みを前提にした予想も下回り、夏の電力不足の恐れを強く主張していた政府と電力会社への信頼が揺らいでいる。
特に大飯原発の再稼働に踏み切った関電の需要見通しは過大だったことが鮮明になった。仮に大飯原発の稼働がなくても最大消費電力を記録した八月三日の供給余力は2・7%あった計算。政府が「最低限必要」と主張する3%は下回ってはいたが「他社から余った電力を購入して供給力を高めることもできた」との指摘もある。
大阪府と大阪市が設置した専門家らによる大阪府市エネルギー戦略会議(座長・植田和弘京都大教授)は「西日本全体でみると(電力供給に)余裕があった。野田佳彦首相の再稼働の判断は根拠がない」と大飯原発の停止を求めている。
関電以外の電力各社の管内の電力消費も軒並み予想を下回った。理由について東北電力の佐竹勤副社長は六日の記者会見で「省エネ機能を高めた空調機器に交換するなど、当初に想定した二十万キロワットを上回る節電があった」と分析した。
家庭では窓際に植物を植えるグリーンカーテンや省エネ家電といった節電策が普及。企業や事業所の間にも重油などを燃やして熱を利用する際に発電もする「コージェネレーション(熱電併給)システム」を増やすなど、自衛策が広がったことも節電につながった。
(東京新聞)
「原発ゼロ」提言 現実を直視できない民主党(9月8日付・読売社説)
拙速な議論で「原子力発電ゼロ」の方針を打ち出すのは、政権党としてあまりに無責任だ。
民主党が「2030年代に原発稼働ゼロ」を目指すエネルギー政策の提言をまとめた。
原発の新増設は認めず、運転開始から40年での廃炉を厳格に適用するという。だが、高コストや失業増大など経済への悪影響を克服するための具体策は乏しい。問題だらけの内容だ。
「原発ゼロ」を30年代に実現するという期限についても、党内の議論の終盤で強引に盛り込む乱暴な決め方だった。
衆院選のマニフェスト(政権公約)を意識し、「原発ゼロ」を鮮明にした方が選挙に有利だと考えたのだろう。大衆迎合主義(ポピュリズム)そのものだ。
太陽光など再生可能エネルギー拡大に50兆円、省エネ達成に100兆円――。政府のエネルギー・環境会議が示した「原発ゼロ」のコストは膨大である。
電気代が上昇し、標準家庭の光熱費は、現在の月1万7000円が3万2000円に跳ね上がる。生産コスト増で産業空洞化が加速し、失業は急増するだろう。
「原発ゼロ」がもたらす悪影響の重大さは、経済界だけでなく政府も認めている。
しかし、民主党はこうした「不都合な真実」に目をつぶった。提言で明確な打開策を示さず、「政策的に強力な支援を行う必要がある」などとし、政府に対応を“丸投げ”しただけである。
「原発ゼロ」の時期を明示した場合、原子力の技術者などを目指す若者が激減し、肝心の人材が育たなくなる恐れが強い。
福島の事故を受けた原発の安全性向上や廃炉技術の確立など、重要な責務を果たせなくなり、日本の国際的な信用も失墜しよう。
原発再稼働へ地元の理解も得られにくくなる。政府の核燃料サイクル政策を前提に、各地の原発から使用済み核燃料を受け入れてきた青森県が、協力を拒否する事態となれば、全国の原発を動かすことは一段と困難になる。
現在、原発を代替する火力発電の燃料費は、年3兆円以上も余計にかかっている。再稼働できないと、東電以外の電力会社も大幅な料金値上げを回避できまい。
政府は来週にも、新たなエネルギー戦略を決める予定だ。選挙目当ての民主党提言にとらわれず、政府は中長期的に原発の活用を続けていく現実的なエネルギー政策を示すべきである。
意識調査検証 「脱原発依存」の根拠にするな(8月30日付・読売社説)
将来の原子力発電比率などに関する国民の意識調査を都合良く分析し、脱原発に政策のカジを切る根拠に使うのは、あまりに乱暴ではないか。
討論型世論調査などの結果について政府の有識者会議が、「少なくとも過半の国民は、原発に依存しない社会の実現を望んでいる」とする総括案をまとめた。これを踏まえ、政府はエネルギー政策の基本方針を近く決定する。
だが、世論の過半が「脱原発依存」だと結論づけた総括案は説得力に欠ける。
政府は意識調査の結果を過大評価せず、一定の原発利用を続けていく現実的なエネルギー政策を推進すべきである。
2030年の原発比率に関する「0%」「15%」「20~25%」の三つの選択肢のうち、討論型やマスコミ各社の世論調査で0%と15%を選んだ割合を合計すれば7~8割に達する。「脱原発依存が過半」とした総括案の根拠だ。
とはいえ、「0%」以外を選んだ比率も、合計すると5~7割になる。一定程度は原発が必要と考える人も相当に多い。
有識者会議で「原発に依存しないというより、原発を減らしたいと解釈できる」との指摘が出たのはもっともだ。「脱原発依存」が多数派とは断定できまい。
さらに、討論型世論調査などの参加者には原発政策に進んで意見を言いたい人が多く、主張が脱原発に偏る傾向がある。こうした数字をもとに、全国民の世論を推し量るのは無理がある。
有識者会議でも「討論型世論調査が国民全体の意見になるという実証的な検証はない」「比率をそのまま正しいと考えるのは危険」など、数字の偏重を戒める意見が多く出された。
総括案が原発比率の方向性を打ち出し切れなかったのは、そういう事情もあるのだろう。
政府が示した三つの選択肢は、再生可能エネルギーの見積もりが過大で、非現実的だ。選択の幅が狭く国民が選びにくいなど、政府による「国民的議論」の欠陥も指摘されている。
せっかく世論調査の専門家を集めた有識者会議もわずか3回で終わり、論議は深まらなかった。
この会議を主導した古川国家戦略相は開催前から、「原発に依存しない社会を作る方向性で戦略をまとめる」と述べていた。
これからどういう経済社会を築いていくのか。そのグランドデザインも示さないまま「脱原発依存」に誘導するのなら無責任だ。
エネルギー選択 「意識調査」はあくまで参考に(8月26日付・読売社説)
国の命運を左右するエネルギー戦略を、人気投票のような手法で決めるのは問題である。
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、「脱原発」を求める声は少なくない。
だが、エネルギー政策では、原発の安全性に加えて、経済性や安定供給なども重要だ。資源小国の日本が電力を安定確保するには、原発を含む多様な電源が要る。
政府は、原発を中長期的に活用するという現実的なエネルギー政策を推進すべきである。
2030年の電源に占める原子力発電の比率を「0%」「15%」「20~25%」とする三つの選択肢について、政府が行った複数の意識調査の結果がまとまった。
11回の「意見聴取会」と「パブリックコメント(意見公募)」、新たな手法の「討論型世論調査」は、いずれの調査も「原発0%」の支持が最多だった。
ただし、この結果をもって原発政策に関する“世論”が示されたと考えるのは早計だろう。
意見聴取会やパブリックコメントの参加者は、原発問題で積極的に意見を言いたい人が多いため、脱原発に偏る傾向がある。
討論型世論調査も、最初の電話調査は無作為抽出だが、その後の討論会は希望者参加で、人数も約300人と少なかった。
政治が国民の意見を聴くのは大切だが、受け止め方によっては、場当たり的な大衆迎合主義(ポピュリズム)に陥る恐れがある。
調査結果を分析する政府の有識者会議では、「世論調査だけで物事が決まるなら、政治は不要だ」といった意見も出た。
これらの調査結果はあくまで参考にとどめ、政策へのダイレクトな反映は避けるべきだろう。
一方、政府にとっての課題も判明した。討論型世論調査で「原発0%」の支持は、討論前の41%から討論後は47%に上昇した。
エネルギー政策で、「安全の確保」を最重視する人が、討論前より増え、最終的に8割に達したことが影響したようだ。
ただ、誰しも「安全」への関心が高いため、「安定供給」や「地球温暖化防止」を選ぶ比率が低くなったのではないか。
原発ゼロでは、日本経済が失速し、失業増や貧困拡大を招く。最大の被害者は国民だが、なぜかこうした認識は浸透していない。
政府は原発の安全性向上に一層努めるとともに、的確なエネルギー選択に資する情報を、国民に提供することが求められる。
2012年9月8日土曜日
再稼働不要の裏付け:2012年夏
再稼働不要裏付け 今夏消費5~11%減 2012年9月7日 07時12分
世界のジャーナリストはどう見るのか?:日本の優良放送番組お取り潰しの危機
原発問題を積極的に取り上げ、脱原発派の間で話題のラジオ番組、毎日放送(大阪市北区)の「たね蒔(ま)きジャーナル」の打ち切りが検討されている。31日には聴取者らが放送局前に集まり、存続を求めた。
「たね蒔きジャーナル」は2009年10月に始まり、平日午後9~10時に放送中の報道番組。毎日放送のアナウンサーが司会を務め、様々なゲストと共に時事問題を幅広く取り上げてきた。東日本大震災後は原発報道に力を入れ、危険性を訴える京都大学原子炉実験所の小出裕章助教の解説などを伝えている。
今年3月には一連の原発報道が評価されて、坂田記念ジャーナリズム賞特別賞を受賞した。テレビの視聴率に当たる聴取率も堅調という。番組の内容がネットを通じて広まるなど、脱原発を掲げる人々を中心に支持されている。
http://blogos.com/article/44145/
マスメディアの正体 その2広告とメディア~「たね蒔きジャーナル」の打ち切りを考える
本日二本目のエントリー。
まずは以下のリンク先の記事をご覧いただきたい。
この二人の対談は複数の雑誌を渡り歩いている。私はもう十年以上前になるだろうと思うが、自動車雑誌「NAVI」に連載されるようになってから読むようになったが、その後も「週刊ダイヤモンド」に移り、そして現在は「ソトコト」で連載されている。
田中康夫ファンの私は、できるだけ目を通すようにしているのだが、今回の「憂国呆談」を読んで一つ「ほお~っ」と思ったことがある。それはこの対談の中で浅田、田中のご両人が厳しい東電批判をしていることと関係している。
といっても、この二人が東電を批判していることに驚いたのではもちろんない。対談の内容自体は私にとっては至極当然でまことにもって腑に落ちるものだ。
では、何に対しての「ほお~っ」かというと、「ソトコト」が東電批判が語られている対談を掲載したことについての「ほお~っ」なのである。
3・11以前、「ソトコト」は東電のタイアップ記事を毎号掲載していた。私は以前にそのことについて、以下のようなエントリーを書いたことがある。
上記のエントリーでは書かなかったが、このタイアップにおける1号あたりの東電の出稿金額は、私の試算では500万である(ソトコトの広告料金から試算)。年間に直すと6000万。タイアップ記事なので制作費はかかるが、それは別途徴収しているはずだ。
広告という商売のうま味は、、それだけの金額がほぼ“真水”で入ってくるという点にある(上記の私の試算では、広告代理店が手にするマージンはのぞいてある)。つまり恐ろしく利益率が高い。そして、「ソトコト」の例でいえば、これだけのカネを出してくれるクライアントは第一級である。
であるならば、3・11以前であれば、このような内容の対談は絶対に掲載されることはなかった。
というのも、業界用語で言えば「記事同載」(同じ号に広告とそのクライアントのネガティブ記事が掲載されること)というのは絶対に避けなければならない、広告マンの初歩の初歩であるからだ。
かつて私は自分が広告営業マンだった時代、担当する媒体にどうしても入れたいクライアントがあった。そこで、その扱い代理店から調べて、細いツテをたどってようやく「お試し」ということで軽いタイアップ広告を掲載するところまで辿りついた。
ところが、その記事が掲載された同号の編集ページで、このクライアントのタブーに触れる記事があったのである。といっても、その記事は一つの特集で、その中の数行にそのクライアントの創設者についての表現があった。しかもそれは悪く書いてあるわけではない。だが、そもそも「触れること自体がNG」だったのだ。
これはもちろん、そういう記事が掲載されることに気がつかなかった私の責任である(もちろん掲載台割は確認していたが、この特集記事についてはタイトルだけが書いてあり、中身まではチェックをしていなかった)。
まあそれでも大きなもめ事にはならなかったのは幸いだが、少なからぬペナルティを科せられたものだった。
あるいは──
これは私自身の身にふりかかったわけではないが、やはり広告営業時代、ある雑誌の編集が超第一級のクライアントを怒らせてしまったことがあった。このクライアントは当時、私が勤務していた会社の複数の雑誌に非常に大きな出稿をしており、つね日頃から注意はしていたのだが、ひょんなことから広告部の気がつかないところでミスが起きたのである。
この時はしばらくの間、当該雑誌だけでなく、他にも出稿のあった全雑誌での広告が止まったものだった。この事態をなんとか打開するには、詫びに詫びるしかない。そして、最終的には、このクライアントのトップが会社を訪れ、出稿のなかった雑誌も含む(私の担当する雑誌はまったく関係がなかった)全誌の編集長が招集され、このトップの話(ブランド戦略等)を拝聴するということで解決が図られたのであった。
くどくどと書いてしまったが、つまり私がここで何を言いたかったかというと、一つの政権を葬り去るぐらいの強大な力を持つマスメディアも、広告主(それも大きな広告主ほど)にはからきし弱いということだ。
といって、「だから広告はいけない」と言うつもりは私にはない。電通や博報堂が裏でとんでもないことをやり放題やっているというつもりもない。
むしろ、本来、媒体社は広告主や広告代理店に対して最低限譲れないラインを敷くことこそが必要で、そこに媒体社の“見識”が現れると思う。
もっとも広告不況と呼ばれるなか、広告主の力は実際問題としてどんどん上がってきているのだが……。
そこで本エントリーのメインテーマに移る。
毎日放送(MBS)のラジオ番組、「たね蒔きジャーナル」が打ち切られる可能性が高いという。
マスメディア総崩れ状態の今日、そのなかで一定のクオリティを維持しているのがラジオである。
それはテレビや新聞に比べて、「現場」の規模が圧倒的に小さく、かつ機動性があるからで、だからプロデューサーやディレクターの意向がわりと強く出せるのだと思う。
私は関東在住なので、関西圏のラジオを聴くことはできない。だが、この「たね蒔きジャーナル」については、その放送がYouTubeにアップされるため、私はこれをいつも聴いている。もちろん本来は違法だが、おそらく毎日放送(というより現場のプロデューサー)もその内容を幅広く伝えたいがために削除要請をしていないのだろう。
ご存じの方も多いと思うが、この番組には京都大学の小出裕章助教が定期的に出演している。
この小出氏は改めて言うまでもないが、反原発派の大御所である。したがって、他のメディアに出演することはほとんどない(テレビ朝日の朝の番組に時々出るが)。
本来、福島第一原発の事故は起こり得ると警告を発してきた学者と、絶対に起きないと断言していた学者のどちらを今日の状況で信用すべきかと言えば、明らかに前者のはずだ。
にもかかわらず、マスメディアに登場するのは、いわゆる御用学者のみ。
そういうなかで、小出助教が出演して、現状の福島第一原発や他の原発、あるいは原子力関連施設の分析、知見を話してくれたり、リスナーからの疑問に答えてくれる「たね蒔きジャーナル」は私のような者にとってはとてつもなく重要な情報源であった。
その番組が打ちきりの瀬戸際にあるという。
おそらく毎日放送はその理由について、「以前から決まっていたこと」とか「番組編成の見直しの一環」としか言わないだろうが、その内容からして、番組に強い圧力がかかっていたことは間違いないと思う。
なかでも放送局にとってもっともキツイのは広告がらみの圧力で、となると関西電力あたりからの圧力である可能性が高い。
パナソニックやシャープといった関西資本のメーカーの業績が悪化している。となると、当然、真っ先に削ってくるのは宣伝費で、それが関西の放送局の広告収入を直撃する可能性は高い。そうしたなかで、数少ない有力クライアントからの圧力がかかれば、現場がどれだけ抵抗しても、会社として屈してしまうのではないだろうか……。
と、まあこれはあくまで私の推測である。
2012年9月5日水曜日
たねまきジャーナルの存続: MBS前に集まろう!
9月7日 もう一度MBS前に集まろう 参加者:小出裕章 石井彰 今西憲之 湯浅誠(すきすきたねまきの会)
2012年9月7日に、すきすきたねまきの会が、もう一度、大阪ちゃやまちのMBS毎日放送前に集まろうと呼びかけています。小出さんも参加するとのことです。
▼9月7日(金)19時、MBS前にもう一度集まろう
http://www.tanemakifan.net/%E8%B3%9B%E5%90%8C%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%96%B9%E3%80%85/
=====
9月7日(金)19時、あたらめてMBSにお願いにうかがいたいと思います(打診中)。
可能な方は、19時にMBS前にお集まりください。
またMBSとの意見交換の後、20時より呼びかけ人らによる報告を行いますので、19時には間に合わないという方もお越しいただければと思います。
■参加者(8月31日現在)
小出裕章(呼びかけ人)
石井彰(呼びかけ人)
今西憲之(呼びかけ人)
湯浅誠(事務局)
■日時 2012年9月7日(金)19:00〜(予定)
■場所 MBS毎日放送本社前
原発災害はもう終わったのですか?:報道しなくなったメディア
野田首相の指示のもと、枝野経済産業相がまとめた同文書は4日午前、閣僚で構成されるエネルギー・環境会議にて議論される予定だ。
共同通信社の取材によると、政府は策定中のエネルギー・環境戦略に原発ゼロを目標として明記することを検討、目標達成に向けた課題や解決案を議論し、原発ゼロに対する姿勢をアピールする狙いだ。
「また脅しですか…(嘆息)」
「この数字を導き出した計算式や根拠データを総て開示することができるか?原発事故のコストは福島が収束しない現在、上限が計算不能な巨額と指摘されている。」
「あくまでも、今の電力会社から買えばの話。もう原発動かしたい情報にはあきあき」
「また始まった!政府のなんとも都合のよい試算が!騙されるなよ!」
「こんな試算を誰が信じるのだろう」
「脅しだなー。ま、電気が足りないなんて試算も外れたわけだし。」
「海外で原発のない国もある。何故こんな数値になるのか判らない。よほど効率の悪い発電をしているのか?原材料を高く買っているのか?シロアリ共に搾取されているのか?不明」
「試算の中身がわからないので、信用度ゼロ。」
「出た!脅し作戦。政府の試算なんて全部嘘。今年の夏も一番暑い時期は過ぎたけど、結局電力不足になることは無かった。原発は必要ない。」
Twitterユーザーの反応は極めて冷静そのものといった様子だ。政府文書の試算が実際に信用に値するものなのかは謎だが、国民がいっそう節電・省エネに努めなければならないことだけは明らかなようだ。
共同通信社
http://www.47news.jp/
文書には「社内限り」の印
「あまりに膨大な数でした。正直に言うと、国民の原発問題への関心の高さを、甘く見すぎていたかもしれない。寄せられた意見が多すぎて、こちらの対応が追いつかないほどです」(内閣府中堅職員)
約9万件。内閣府が7月2日から募集した「〈エネルギー・環境に関する選択肢〉に対する御意見」、いわゆる「原発依存度についてのパブリックコメント」に投稿された意見の総数である。
今回のパブリックコメントは、2030年時点での日本のエネルギー政策について、「原発依存度をゼロにするか(ゼロシナリオ)、15%にするか(15シナリオ)、それとも20~25%にするか(20~25シナリオ)」、どれが一番ふさわしいと思うかを国民に問うものだった。
内閣府は過去にも様々な政策についてパブリックコメントを募集してきたが、「集まってくるのは多いときでもせいぜい1000件程度だった」(同・中堅職員)というから、9万件という数字がどれだけ大きなものであるかお分かりいただけるだろう。
現在内閣府ではその集計が急ピッチで行われている。その結果については8月16日現在では報じられていないが、「おそらく原発比率はゼロ、とする声が6~7割を占めるでしょう」とこの中堅職員は予測する。7月14日より日本各地で開催された「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」でも、前出の3つの選択肢のなかからどれを選ぶべきか、意見の交換が行われたが、意見を表明した人の約7割がゼロシナリオを支持しているからだ。
国民の多数が「将来的には原発ゼロ」を望んでいることは明々白々。しかし、この国民の声に対して露骨な嫌悪感を示し、総力を挙げてゼロシナリオもしくは15シナリオを阻止しようとする勢力が存在する。電力会社の面々である。
去る7月16日、名古屋市で開かれた意見聴取会に中部電力の社員が出席し、原発擁護発言をして世間からの批判を浴びたのは周知の通り。だが、電力会社の〝世論への介入〟はそれだけに止まっていなかった。
管内に島根原発と建設中の上関原発を抱える中国電力は、原発の必要性を分かりやすく解説した資料と、社員に対してパブリックコメントに意見を提出するよう、暗に求める文書を作成していたのだ。
「社内限り」の印が押され、各部署の長のみにしか配られなかったというこの内部文書が流出することなど、中国電力側は考えもしなかったのだろう。本誌は中国電力の関係者の協力を得てこの文書を入手したが、ここには合計50ページにもわたって、電力会社のホンネと、社員への要請が記されているのだ。
驚くべき「上から目線」
この文書ではまず、
〈政府のエネルギー・環境会議は、「エネルギー・環境に関する選択肢」を決定し提示しました。
政府は、この選択肢に基づき国民的議論を展開し、国民各層の意向を総合的に把握した上で、今後のエネルギー・環境政策を8月中に決定するとしています。
今般の国民的議論は、我が国のエネルギー・環境政策の決定内容を大きく左右するものであり、当社としても、電力の安定供給という責任を担う当事者として、自らの意見を表明していくことが重要と考えています〉
と現状を説明した後で、
〈今般の選択肢の内容・問題点、選択肢に対する当社の考えについて理解を深めていただくため、職場会議等を通じて資料1~3を全所属員に周知してください〉
という指示が書かれている。その資料1~3には、原発の比率を下げれば下げるほど、電力会社の経営が窮地に陥っていくことが丁寧に説明されており、「ゼロシナリオ、15シナリオ」が選ばれた場合、電力会社も国民も厳しい規制と負担に直面するとして、次のように「中国電力の見解」がまとめられている。
〈今回の選択肢のうち、「ゼロシナリオ」は、エネルギーの多様性確保、実現可能性、およびエネルギーコストの抑制といった観点から、選択肢たり得ないと考えます。提示された選択肢の中から、あえて一つを選ぶとすれば、原子力の安全確保を大前提に、「20~25シナリオ」は選択肢となり得ると考えます〉
これが「社としての考えを社員・職員に周知徹底する」だけの文書ならば、そこまで問題視することはない。
しかし同文書には、見逃してはならないこんな記述がある。
〈政府は国民全体での議論を呼びかけており、社員が自分の意思で意見聴取会への応募やパブリックコメントへの意見提出等を行うことは自由です。各人の選択肢に対する考えについて、意見提出等をしていただければと考えています〉
このように、社員にパブリックコメントの提出を呼びかけるような文言があるのだ。
文面上は「どんな意見を提出してもいい」とされているが、膨大な資料を使って原発の必要性を説明し、さらに「社としては最低でも20~25シナリオ」と表明した上で「意見提出を」となれば、社員に「原発賛成の意見を送るように」と指示しているようなものではないか。
中国電力広報部門は本誌の取材に対して「あくまでも社員個人の考えを出すことは自由で、応募を働きかけたということではない」と回答するが、ジャーナリストの大谷昭宏氏はこう呆れる。
「この文面を見ると、『みなさん、パブリックコメントを出してくださいね』と、会社が社員に要請していると受け取られても仕方がない。いくら社内文書とはいえ、この繊細な時期に臆面もなくこうした文書を配るのは、『俺たちが、なにも分かっていない連中に原発の必要性について教えてやらなければならないんだ』という、電力会社特有の〝上から目線〟体質が、原発事故以降もまったく変わっていないことの現れといえるでしょう」
この文書が中国電力幹部に配られたのは7月12日のこと。7月16日には中部電力社員が意見聴取会に出席して世間の批判を浴びたが、その直後にはこんなドタバタがあった、と中国電力の社員が明かす。
「さすがに『あの内部文書には問題がある』と思ったのでしょうか。7月19日には新しい文書が配られました。そこには『意見聴取会やパブリックコメントの募集において、会社として社員に対し応募や提出を促すことは、これまで同様一切行いません』との一文が記されていた。万が一内部告発などが起こった場合を想定して、急遽作成したのでしょうが、『あれで〝提出を促さなかった〟はないよな』との声が社内でも上がりました」
それだけではない。中国電力は幹部社員に対して、次のようにも要請している。
〈各所において日頃からお付き合のある社外のオピニオンリーダーのうち、電力に理解のある方々を対象に、(中略)選択肢の内容および当社の考えを説明してください〉
オピニオンリーダーとは、大学教授や地元政治家らを指しているようだが、彼らにも「原発は必要」という意見と主張を広めることに一役買ってもらおうとしているのだ。
「文書を作成した経営企画部門と広報部門は、実際にオピニオンリーダーに説明したかを報告するように幹部らに求めました。社員が説明した相手には、パブリックコメントに親原発の意見を送ることを期待していたようです」(同・中国電力社員)
電力会社が第三者に対してパブリックコメントを送るように要請したり、原発は必要というメッセージを発するように要請したのなら、これはれっきとした「やらせ」ではないか。
国民の声を無視する技術
ご丁寧にも同文書には、そうした批判を予想して、
〈当社から社外の方に何らかの依頼や働きかけを行うことは、公平な議論を妨害する「やらせ」と受け止められる恐れがあります。
このため、「当社の考えのご説明」というスタンスを徹底し、当社意見の代弁を依頼していると受け止められかねない言動は絶対に行わないでください〉
という注意が書かれている。しかし、「説明しただけで、要請はしてない」という理論が通用すると思っているのなら、呆れるよりほかない。これが原発から離れられない「原発ポチ」のマインドなのである。
福島第一原発事故の影響について研究する、福島大学の後藤忍准教授は、この内部文書を一読した上でこう指摘する。
「中国電力は現在山口県に上関原発を建設中ですが、ゼロシナリオや15シナリオが選択されれば、新しい原発を建設する必要がなくなるため、上関原発は無用の長物となる。それでは経営上大きな損害を被るということで、なんとしてでもゼロもしくは15シナリオを阻止したいのでしょう。経済的利益を優先して、事故のリスクなどについてはフタをしてしまうその姿勢は、3・11以前となにも変わっていませんね」
中国電力の呼びかけによって、社員やオピニオンリーダーがパブリックコメントに意見を寄せても、国民の多数が「ゼロシナリオ」を支持しているなら、さほど影響はないのでは---。普通はそう考えるが、後藤准教授は「政府は国民の声とは関係なく、原発を残すシナリオを選択するのではないか」と危惧を示す。
「政府が国民に提示した資料を読むと、原発依存度が低くなった場合の経済的ダメージばかりが強調され、〝原発を維持するにはどれくらいのコストがかかるのか〟〝再び原発事故が起きた場合、日本全土でどれぐらいの被害が想定されるのか〟についての説明がまったくないのです。『原発ゼロだと、国民経済が台無しですよ』と言って、『だから15シナリオにしましょうよ』ともっていきたい思惑が透けて見えるのです。公正な議論をする気など、ハナからなかったのかもしれません」
たしかに政府は「多数決で決める」とは言っていない。それどころか、
〈寄せられた意見をもとに、有識者会議を開いて分析する〉
〈統計学に詳しい専門家を呼んで、寄せられた意見を分析する〉
〈8月中には決められないので、9月まで検討する〉
などといくつもの要件を「後出し」し、さらには枝野経産大臣が「2030年ではなく、2050年を目標にしてもいいのではないか」とまで言い出す始末である。
さまざまな意見を分析した結果、「原発が必要という意見が少なからず存在し」、「有識者にもそう考える人がいるので」、やっぱり原発は必要です、という結論を導きだす可能性は十分にある。原発ポチたちが必死に叫び続けているのは、そうなるのを望んでのことなのだ。
ゼロシナリオか、15シナリオか、20あるいはそれ以上か。はたして政府はどんな結論を出すのだろうか。その選択次第では、政府に対する国民の信頼が「ゼロ」となることを、覚悟しておかねばなるまい。
「週刊現代」2012年9月1日号より
2012年9月3日月曜日
No new nuclear plants in the foreseeable future for Exelon
Japan Strives to Go Nuclear-Free
Published: August 29, 2012

Kyodo News, via Associated PressThe Hamaoka nuclear power plant, owned by Chubu Electric, was ordered closed because of fears that it lies on a tsunami-prone coastline. Seawater that has entered the reactor is thought to be corroding its core.
By HIROKO TABUCHI
Published: August 29, 2012
TOKYO — As Japan moves to cut back on nuclear power after last year’s disaster in Fukushima, it is running into a harsh economic reality: the cost of immediately abandoning its nuclear reactors may be too high for some big utilities to shoulder.
If the country’s 50 nuclear reactors were permanently closed this year, power companies would be hit with losses totaling 4.4 trillion yen ($55.9 billion), rendering at least four of them insolvent, according to calculations this summer by the government’s Agency for Natural Resources and Energy.
The extraordinary costs of an immediate shutdown have emerged as a major concern for the Japanese government, which has struggled to balance the desire for improved nuclear safety with the bottom-line realities of the big utilities. Nuclear plants generated about one-third of Japan’s electricity before the Fukushima accident, but most remain at least temporarily offline.
“People talk easily about shutting down Japan’s nuclear power plants, but the economic and financial consequences are severe,” said Reiji Takeishi, professor in environmental economics at Tokyo International University.
The government is now considering at least three options to reduce the country’s dependence on nuclear power — and all of them would give the power companies until 2030 to shut their reactors permanently, allowing them to largely recoup their plant investments. By 2030 the majority of reactors would be older than 40 years and would face decommissioning anyway under Japanese guidelines.
But a series of fresh safety concerns, including possibly active fault lines beneath nuclear sites, have raised doubts about whether the nuclear reactors should be restarted at all. And the proposed 18-year timetable has angered the country’s growing antinuclear movement, which complained that the government had its priorities wrong.
“How can you put the economy above safety, above human life?” Masanori Oda, a contemporary artist and a representative of the movement, said after a meeting with Prime Minister Yoshihiko Noda last week.
One option being considered by the government would reduce the country’s dependence on nuclear power to 20 to 25 percent of electrical needs by 2030. A second option would cut the segment to 15 percent, and a third would eliminate nuclear power entirely.
Though the 15 percent proposal initially gained traction, public hearings and opinion polls have shown overwhelming support for a complete phaseout. All of the proposals could involve progressively restarting the country’s reactors.
In recent days, a string of governing party lawmakers and government ministers have also expressed support for the so-called zero option, with an eye on nationwide elections that could be called within months. The fate of the nuclear reactors is part of a larger and highly charged discussion over the costs and benefits of nuclear energy and its alternatives.
Much of the argument has tended to focus on the wider economic costs of turning away from nuclear power.
Japan’s biggest and most influential business lobby, the Keidanren, warns of disaster. Hundreds of thousands of jobs would be lost, the group says, and energy alternatives would be hampered by problems.
Already Japan’s fuel imports have surged since the Fukushima disaster, driving the country’s trade deficit to record highs. Though Japan has so far avoided blackouts this summer, power shortages are weighing on businesses. Japan’s greenhouse gas emissions are also surging, and renewable energies such as wind and solar power remain small-scale, expensive and unreliable, the lobbying group says.
“If we do not have a stable supply of energy at economically viable prices, Japan’s economy cannot grow,” the group said earlier this month.
The economic stakes for the utilities could be even higher in the shorter term.
A government-appointed panel of experts warned this year that there is a possibly active fault line under the Shika Nuclear Power Plant, 170 miles north of Kyoto, raising the possibility that the location could be declared unfit for a nuclear facility. The plant’s operator, the Hokuriku Electric Power Company, would be pushed to near-insolvency with losses of at least 313 billion yen ($3.97 billion) if it were forced to shut the two reactors, the government calculations show.
The losses would stem from extra costs of early decommissioning, write-downs on other nuclear assets, as well as the costs of offloading the plant’s nuclear waste and fuel, according to those calculations.
Another troubled utility is Chubu Electric, which is desperate to save the No. 5 reactor at its Hamaoka Nuclear Power Plant, the newest unit at the site and the country’s largest. The unit opened in 2005 but has been offline since last May, when Naoto Kan, then prime minister, effectively ordered it closed on fears that it lies on a particularly tsunami-prone coastline.
Kyodo News, via Associated Press
Yoshihiko Noda, right, Japan’s prime minister, talked last week with the leaders of the antinuclear protest.
Multimedia
During the shutdown, however, about 1,300 gallons of seawater entered the reactor because of a burst pipe, and it is thought to be corroding the reactor core.
Two smaller utilities, Hokkaido Electric and Tohoku Electric, would fare even worse: the cost of writing off their reactors would drive them into insolvency, the government estimates. Both utilities face concerns that their reactors also face bigger quake risks than previously thought.
And Tokyo Electric — Japan’s largest utility, and the operator of the ravaged Fukushima Daiichi plant — would be forced to take additional write-downs of 1.15 trillion yen ($14.6 billion) if it were unable to reopen its 13 remaining reactors, including two at the tsunami-ravaged Fukushima Daiichi site, and four more at a sister site just 10 miles away.
The local Fukushima government is calling for all of the utility’s reactors to remain permanently closed. But that would be disastrous for a company effectively nationalized last month because of the exorbitant costs of the accident and compensation payments.
“I really don’t see a scenario that the power companies will be made to go to zero in the near term,” said Penn Bowers, a research analyst who covers Japan’s power companies at CLSA Japanese Equities. “You would go into negative equity for some of those companies,” he said. “I don’t think that’s a choice, because there are not alternative suppliers. You need these companies to remain going concerns.”
Those who favor phasing out nuclear power argue that the costs of another disaster would easily outweigh other considerations. They are optimistic about developing renewable energy, especially with heavy public investment, and say new technologies in that field could cut down on emissions and create new jobs.
“The assumptions underlying the economics of nuclear power no longer hold up,” said Terumitsu Honma, a professor in economics and insurance at Aoyama Gakuin University in Tokyo. “The biggest assumption was that accidents don’t happen.”
The utility companies have a strong incentive to push the government for permission to restart their reactors, even with the risks. Because the cost of another disaster would most likely be greater than the value of the companies, private insurers have been unwilling to insure the utilities — putting the government on the hook for any damages.
As such, the risks of restarting Japan’s reactors, both financially and in terms of safety, would be borne by the Japanese taxpayers, while any benefits would go to the utilities and their shareholders, said J. Mark Ramseyer, a professor at Harvard Law School who wrote an article about the Japanese nuclear industry this month in an academic journal, Theoretical Inquiries in Law.
“They capture all the returns, but bear less than all of the costs,” he said in an e-mail
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2901S_Z20C12A8EB2000/
米電力大手、原発新設計画を撤回 ガス価格下落で 2012/8/29 9:56
【ニューヨーク=小川義也】米電力大手のエクセロンは28日、南部テキサス州の原子力発電所の新設計画を撤回すると発表した。米国で新型天然ガス「シェールガス」の増産によりガス価格が下落。米経済の低迷で電力需要も伸び悩み、原発新設は相対的に高コストで「経済性が合わない」と判断した。
エクセロンは米原子力規制委員会(NRC)に、2010年に提出した予備的な認可申請の取り下げを通知した。
同社は米国内で合計10カ所(17基)の原発を運営する。テキサス州南部のビクトリア市近郊に、原発2基を新設する方向で検討していた。原子炉のメーカーは決まっていなかった。
米国では国内の天然ガス埋蔵量を約100年分に増やした「シェールガス革命」の影響で、ガス価格が約10年ぶりの水準に下落。今後も低位安定するとの見方から、ガス火力発電の優位性が高まっている。
一方、原発の建設コストはガス火力発電所の約5倍とされ、福島第1原子力発電所事故を踏まえた安全対策の強化で一段の上昇が見込まれる。エクセロンは声明で「原発の新設は今も近い将来も経済性が合わない」と説明した。
米国は今年、1979年のスリーマイル島原発事故以来34年ぶりに原発の新設計画2件を相次ぎ認可した。ただNRCは今月中旬、原発から出る使用済み核燃料の取り扱いに関する新たな指針を策定するまで、新設や既存原発の運転延長の認可を凍結する方針を発表。電力業界の動向が注目されていた。
米国では別の電力大手NRGエナジーも昨年4月、福島第1原発事故の影響で「規制動向など先行きが不透明になった」として、東芝とテキサス州で進めていた原発2基の新設計画への投資を打ち切った。同計画の認可申請は取り下げられていないが、事実上計画は宙に浮いている。
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The Hamaoka nuclear power plant, owned by Chubu Electric, was ordered closed because of fears that it lies on a tsunami-prone coastline. Seawater that has entered the reactor is thought to be corroding its core.
By HIROKO TABUCHI
Published: August 29, 2012
TOKYO — As Japan moves to cut back on nuclear power after last year’s disaster in Fukushima, it is running into a harsh economic reality: the cost of immediately abandoning its nuclear reactors may be too high for some big utilities to shoulder.
If the country’s 50 nuclear reactors were permanently closed this year, power companies would be hit with losses totaling 4.4 trillion yen ($55.9 billion), rendering at least four of them insolvent, according to calculations this summer by the government’s Agency for Natural Resources and Energy.
The extraordinary costs of an immediate shutdown have emerged as a major concern for the Japanese government, which has struggled to balance the desire for improved nuclear safety with the bottom-line realities of the big utilities. Nuclear plants generated about one-third of Japan’s electricity before the Fukushima accident, but most remain at least temporarily offline.
“People talk easily about shutting down Japan’s nuclear power plants, but the economic and financial consequences are severe,” said Reiji Takeishi, professor in environmental economics at Tokyo International University.
The government is now considering at least three options to reduce the country’s dependence on nuclear power — and all of them would give the power companies until 2030 to shut their reactors permanently, allowing them to largely recoup their plant investments. By 2030 the majority of reactors would be older than 40 years and would face decommissioning anyway under Japanese guidelines.
But a series of fresh safety concerns, including possibly active fault lines beneath nuclear sites, have raised doubts about whether the nuclear reactors should be restarted at all. And the proposed 18-year timetable has angered the country’s growing antinuclear movement, which complained that the government had its priorities wrong.
“How can you put the economy above safety, above human life?” Masanori Oda, a contemporary artist and a representative of the movement, said after a meeting with Prime Minister Yoshihiko Noda last week.
One option being considered by the government would reduce the country’s dependence on nuclear power to 20 to 25 percent of electrical needs by 2030. A second option would cut the segment to 15 percent, and a third would eliminate nuclear power entirely.
Though the 15 percent proposal initially gained traction, public hearings and opinion polls have shown overwhelming support for a complete phaseout. All of the proposals could involve progressively restarting the country’s reactors.
In recent days, a string of governing party lawmakers and government ministers have also expressed support for the so-called zero option, with an eye on nationwide elections that could be called within months. The fate of the nuclear reactors is part of a larger and highly charged discussion over the costs and benefits of nuclear energy and its alternatives.
Much of the argument has tended to focus on the wider economic costs of turning away from nuclear power.
Japan’s biggest and most influential business lobby, the Keidanren, warns of disaster. Hundreds of thousands of jobs would be lost, the group says, and energy alternatives would be hampered by problems.
Already Japan’s fuel imports have surged since the Fukushima disaster, driving the country’s trade deficit to record highs. Though Japan has so far avoided blackouts this summer, power shortages are weighing on businesses. Japan’s greenhouse gas emissions are also surging, and renewable energies such as wind and solar power remain small-scale, expensive and unreliable, the lobbying group says.
“If we do not have a stable supply of energy at economically viable prices, Japan’s economy cannot grow,” the group said earlier this month.
The economic stakes for the utilities could be even higher in the shorter term.
A government-appointed panel of experts warned this year that there is a possibly active fault line under the Shika Nuclear Power Plant, 170 miles north of Kyoto, raising the possibility that the location could be declared unfit for a nuclear facility. The plant’s operator, the Hokuriku Electric Power Company, would be pushed to near-insolvency with losses of at least 313 billion yen ($3.97 billion) if it were forced to shut the two reactors, the government calculations show.
The losses would stem from extra costs of early decommissioning, write-downs on other nuclear assets, as well as the costs of offloading the plant’s nuclear waste and fuel, according to those calculations.
Another troubled utility is Chubu Electric, which is desperate to save the No. 5 reactor at its Hamaoka Nuclear Power Plant, the newest unit at the site and the country’s largest. The unit opened in 2005 but has been offline since last May, when Naoto Kan, then prime minister, effectively ordered it closed on fears that it lies on a particularly tsunami-prone coastline.
Kyodo News, via Associated Press
Yoshihiko Noda, right, Japan’s prime minister, talked last week with the leaders of the antinuclear protest.
Multimedia
During the shutdown, however, about 1,300 gallons of seawater entered the reactor because of a burst pipe, and it is thought to be corroding the reactor core.
Two smaller utilities, Hokkaido Electric and Tohoku Electric, would fare even worse: the cost of writing off their reactors would drive them into insolvency, the government estimates. Both utilities face concerns that their reactors also face bigger quake risks than previously thought.
And Tokyo Electric — Japan’s largest utility, and the operator of the ravaged Fukushima Daiichi plant — would be forced to take additional write-downs of 1.15 trillion yen ($14.6 billion) if it were unable to reopen its 13 remaining reactors, including two at the tsunami-ravaged Fukushima Daiichi site, and four more at a sister site just 10 miles away.
The local Fukushima government is calling for all of the utility’s reactors to remain permanently closed. But that would be disastrous for a company effectively nationalized last month because of the exorbitant costs of the accident and compensation payments.
“I really don’t see a scenario that the power companies will be made to go to zero in the near term,” said Penn Bowers, a research analyst who covers Japan’s power companies at CLSA Japanese Equities. “You would go into negative equity for some of those companies,” he said. “I don’t think that’s a choice, because there are not alternative suppliers. You need these companies to remain going concerns.”
Those who favor phasing out nuclear power argue that the costs of another disaster would easily outweigh other considerations. They are optimistic about developing renewable energy, especially with heavy public investment, and say new technologies in that field could cut down on emissions and create new jobs.
“The assumptions underlying the economics of nuclear power no longer hold up,” said Terumitsu Honma, a professor in economics and insurance at Aoyama Gakuin University in Tokyo. “The biggest assumption was that accidents don’t happen.”
The utility companies have a strong incentive to push the government for permission to restart their reactors, even with the risks. Because the cost of another disaster would most likely be greater than the value of the companies, private insurers have been unwilling to insure the utilities — putting the government on the hook for any damages.
As such, the risks of restarting Japan’s reactors, both financially and in terms of safety, would be borne by the Japanese taxpayers, while any benefits would go to the utilities and their shareholders, said J. Mark Ramseyer, a professor at Harvard Law School who wrote an article about the Japanese nuclear industry this month in an academic journal, Theoretical Inquiries in Law.
“They capture all the returns, but bear less than all of the costs,” he said in an e-mail
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2901S_Z20C12A8EB2000/
米電力大手、原発新設計画を撤回 ガス価格下落で 2012/8/29 9:56
【ニューヨーク=小川義也】米電力大手のエクセロンは28日、南部テキサス州の原子力発電所の新設計画を撤回すると発表した。米国で新型天然ガス「シェールガス」の増産によりガス価格が下落。米経済の低迷で電力需要も伸び悩み、原発新設は相対的に高コストで「経済性が合わない」と判断した。
エクセロンは米原子力規制委員会(NRC)に、2010年に提出した予備的な認可申請の取り下げを通知した。
同社は米国内で合計10カ所(17基)の原発を運営する。テキサス州南部のビクトリア市近郊に、原発2基を新設する方向で検討していた。原子炉のメーカーは決まっていなかった。
米国では国内の天然ガス埋蔵量を約100年分に増やした「シェールガス革命」の影響で、ガス価格が約10年ぶりの水準に下落。今後も低位安定するとの見方から、ガス火力発電の優位性が高まっている。
一方、原発の建設コストはガス火力発電所の約5倍とされ、福島第1原子力発電所事故を踏まえた安全対策の強化で一段の上昇が見込まれる。エクセロンは声明で「原発の新設は今も近い将来も経済性が合わない」と説明した。
米国は今年、1979年のスリーマイル島原発事故以来34年ぶりに原発の新設計画2件を相次ぎ認可した。ただNRCは今月中旬、原発から出る使用済み核燃料の取り扱いに関する新たな指針を策定するまで、新設や既存原発の運転延長の認可を凍結する方針を発表。電力業界の動向が注目されていた。
米国では別の電力大手NRGエナジーも昨年4月、福島第1原発事故の影響で「規制動向など先行きが不透明になった」として、東芝とテキサス州で進めていた原発2基の新設計画への投資を打ち切った。同計画の認可申請は取り下げられていないが、事実上計画は宙に浮いている。





