2012年9月11日火曜日

民意に反する原子力規制委員会メンバーの任命と規制庁人事

 震災からとうとう1年半になる。

原発災害の国会事故調の提言は出されたものの、時すでに遅く不必要な大飯原発は強引に再稼働し、国民の負担によって立つ多額の復興予算は、各省庁の分捕り合戦の末全国各地に無駄にばら蒔かれ、肝心の被災地には行き渡らず、原発震災の反省から独立性と信頼性が必要ということで新たに発足することになったはずの規制委員会は、首相の権限を行使して、誰が反対しようが、原発ムラの関係者で塗り固め、規制庁には、経産官僚を大量に出向させ、植民地化させるなどなど。

決してあってはならないデタラメがまかり通っているというのが、今の日本という国の現実である。

2大政党の総裁選挙で日本の政局も幾分活気づいてきたとはいうものの、国民は白けたまなざしでこれを見ている。

民主党は、野田首相の片腕として、ひたすら原発推進を積極的に進めてきた細野担当相が、こともあろうに野田氏の対抗馬として総裁選挙の候補に浮上したかと思えば、選挙のための顔が必要だから出馬するのかと言われて急遽出馬を見送った。

一方自民党はどうかといえば、娘の就職先の東電に菅総理が怒鳴りこんだことに腹を立て、菅氏を鋭く批判し、東電擁護とも思える非常識発言を行なった電力族の石破氏(薔薇っ子は決して菅氏を政治家として評価するものではない。しかし、メルトダウンしたフクイチから社員を撤退させようとしていた東電に自ら乗り込み、これを阻止したことと、浜岡原発を止めたという2点だけは、評価に値すると考える。)、親の七光りのおボンボンで、与党の非難しかできないスケールの小さい石原氏、厳しい局面に立たされるとおなかが痛くなる阿部氏と、民主党もひどいが、自民党も醜悪で、他の選択肢と言われたときに、誰をとってみても国民が期待を託せるような人材が存在しないことは実に悲しむべきである。

 規制委員会の人事の問題も繰り返し、このブログに書いてきた話題の一つである。同じことを何度も繰り返し書くことは本来、主義に反するが、現政権の懲りないデタラメぶりを拝見していると、書かざるをえない気持ちにもなる。以下、古賀茂明氏のブログ、金子勝氏のブログと彼のブログに紹介されていた南日本新聞社の社説を転載する。

古賀茂明氏のツイッターより

「大切なお知らせ」その2。原子力規制庁の事務局である原子力規制庁。まさかと思うかも知れませんが、経産省から大量の職員が出向して、植民地になります。経産省に戻さないというノーリターンルールには重大な抜け穴。本人の意欲がなくなったら戻れる。細野さんが作ったルールです。
2012年9月9日

「大切なお知らせ」その1。自民、民主ダブル選と維新フィーバーの陰で、原発推進体制が再構築されます。原発の安全規制の要、原子力規制委員会の委員を、国会の同意を得ないで野田さんが勝手に任命強行の構え。わざと国会で採決せず、閉会中という理由で、政府が原発推進のために選んだ人を任命する。
2012年9月9日 - 4:15 ·

金子勝氏のツイッターより

原発政策を推進してきた人物中心の原子力規制委員会人選を、野田佳彦首相は規制委設置法の例外規定を適用し、近く首相権限でそれを任命する。それは規制委員会の「独立性」と「信頼性」を決定的に損ねる。一から仕切り直しすべしという正論の社説です

2012年9月9日日曜日

ウソと隠蔽で成り立つ日本の原子力行政とそれを支えるメディア

  ロイターは、東電がメデイアや政府の圧力に屈して、フクイチのビデオの公開期間を延長することになったと報じている。しかし、朝日新聞ウェブ版では、公開されるビデオは東電の手によって修正編集したものとなることを明らかにしている。
 うそとはったり、隠蔽と脅しの積み重ねでかろうじて今も成り立っている日本の原子力政策、しかしあちこちからほころびが出ている。

東京新聞は、使用済燃料再処理事業が、嘘で塗り固められてたことを明らかにするとともに、この夏15%の電力不足に陥るため、再稼働をしなければ計画停電も辞さないと消費者に脅しをかけて、強引に大飯原発再稼働を押し切った関電であるが、この夏のエネルギーは原発など再稼働させなくても、十分に足りていたことを明らかにしている。

6日、選挙対策として民主党は、政府への提言として2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入するとの声明を出したが、これに対する大型メディアからの反発はすさまじい。
パブコメや意見聴取会での電力会社によるやらせ問題については、このブログでも何度か取り上げたが、そのような原発推進派からの画策があったにもかかわらず、結果的に脱原発を志向する意見が圧倒的に多いという結果になったのである。

やらせ行為や上に述べたような電力会社の未だに公然と続けられている隠蔽行為、嘘つき体質を取材し、客観的な立場からしっかり報道・批判することもせず、ひたすら原発推進を強力に打ち出す読売新聞は、さすが正力松太郎の伝統を受け継いだ新聞社だけのことはある。以下に転載するが、読売新聞の社説では、「政府は、国民の意見など、まともに耳を貸す必要などない」という主張を堂々としているのである。

たしかに民主党の提言は明らかに選挙対策のその場しのぎのものである。増税はしない、無駄を削減する、身を切る覚悟をするなどなどとあれだけマニュフェスト破りの限りを尽くしてきた政党の提言など、信じろと言われても、もはや不可能である。ただこのような脱原発への提言に感情的に飛びつき、さしたる論拠もないまま、ただ経済性という論点だけから、原発推進を強く主張する新聞社の態度には、呆れ果てる。

新聞社にとって、地域独占の電力会社や、日立、東芝、三菱重工といった3大原発メーカー、及び原発政策を推進するメインバンクや大型株主である大企業からの多額の広告料収入がなくなれば、死活問題になることはわかる。しかし、だからといって自分たちに都合の悪いことは取り上げず、民主主義国家において、一般「市民の大多数意見を尊重する必要がない」などというような暴言を吐くことが許されていいものだろうか。

 意見聴取会やパブコメの実施について批判をするならば、それが実施される前にしっかりした論点をあげて批判すべきだったのではないか。おそらく、政府関係者同様、推進派側には、「多くの市民は、原発推進派の主張に押されて、つまり原発をやめれば電気代が上がるなどと示せば、政府の思惑通り15%ぐらいの原発依存を認めるに違いない」という目算があったのではないか。

だからこそ、実施前はおとなしく何も言わずに黙っていたのではないのか。予想に反して、自分たちにとって都合の悪い結果になったからといって、やり方に問題があったと難癖をつけるのはいかにも稚拙な議論だといわねばならない。

Japan's Fukushima operator to release more video on disaster

TOKYO, Sept 7 | Fri Sep 7, 2012 7:53am EDT

(Reuters) - Tokyo Electric Power Co (Tepco) , the operator of the wrecked Fukushima nuclear plant, has bowed to pressure from the media and government and decided to release more video footage of staff trying to contain the March 2011 crisis.

The footage to be released may shed light on how Tepco dealt with the No. 4 unit's spent fuel pool, the source of most concern at the U.S. nuclear regulator because it was the sole unit to hold all fuel rods without a solid containment.

It may also answer questions about the deliberate release of radioactive water into the sea by Tepco in early April -- more than two weeks after the earthquake and tsunami that triggered the crisis. Neighbouring countries, including South Korea and China, denounced the release.

"We consider the first month of the disaster as a period of emergency," Tepco said in a statement late on Thursday about the extra footage. It was not clear when it would release the film covering events between March 16 and April 11.

Tepco had released 150 hours of footage covering the first five days after the March 11 quake to media only, prompting criticism that the company was not coming clean on the early days when the situation at the plant almost spun out of control.

Tepco had previously acknowledged in 2007 that it covered up safety lapses for years. (Reporting by Risa Maeda; Editing by Ron Popeski)

http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/220906046.html

批判を受け、公開期間を延長する方針です

 福島第一原発事故のテレビ会議の映像について、東京電力は、これまで事故発生から3月16日までの150時間分だけを公開していました。しかし、当初から事故原因究明のためにはさらなる公開が必要だという批判が相次いだことを受け、東京電力は公開部分を4月11日までの1カ月分に拡大する方針であることが分かりましたただ、これまで同様に音声や画像処理などを行うために、公開は早くても来月になるということです。


http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012090502000123.html

「ウラン節約」ウソだった 再処理「原発維持のため」

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 原子力委員会が原発推進側を集め昨年十一月に開いた秘密勉強会の場で、電力各社でつくる電気事業連合会(電事連)の幹部が、使用済み核燃料の再処理事業は、原発に使用済み核燃料がたまって稼働できなくなるのを防ぐため、と明言していた。国も電力会社も、再処理はウラン資源を節約し、エネルギー面の安全保障のためだと再三強調してきたが、虚偽の説明だったことになる。

 発言者は電事連の原子力部長。内閣府の検証チームが集めた議事資料などによると、昨年十一月二十四日の会合で、原子力委の鈴木達治郎委員長代理が「電力会社としては、コストが高くても再処理する理由があるのか。とりあえずは(使用済み核燃料を)処理できるということがメリットか」と部長に質問した。

 これに対し、部長は「その通り」と即答し再処理路線でなければ、使用済み核燃料の受け入れ先がなくなり、原発が止まってしまうことになる」と述べた。

 本紙の調査で、国内約六割の原発では、稼働させれば数年内に使用済み核燃料プールが満杯になる。核燃料が交換できなくなり、それ以上は稼働できず、行き詰まった状態になると判明している。

 鈴木氏の質問は、電力各社にとって再処理を続けるメリットは、プールにたまった使用済み核燃料を減らし、原発を維持することかどうかをただす趣旨。部長の答えは、まさに電力会社の本音を語ったものだ。

 ただし、日本の原子力政策の建前は、再処理で出たプルトニウムを使い、混合酸化物燃料(MOX燃料)にしてプルサーマル発電で再利用。それが「資源小国の日本にとってウラン資源の節約につながる」ということだ。その建前で十兆円もの巨費を投じてきたが、再利用の輪は完成しておらず、MOX燃料の利用計画も立てられなくなっている。

 政府・与党は近く、将来の原発比率をどうするか結論を出す見通しだが、再処理を含め原発を維持しようとする動きは根強い。政府からは、原発ゼロにした場合、光熱費がアップするなど否定的な側面だけを宣伝する動きも強まっている。

 だが、これまでの再処理の建前はうそで、原発を運転し続けるための方便ということがはっきりしたことで、再処理事業の存続意義はますます揺らぐことになりそうだ。

 電事連は「(秘密勉強会の)出席者や発言者の確認をしていない」として、検証チームへの資料提出を拒否している。


再稼働不要裏付け 今夏消費5~11%減    2012年9月7日 07時12分

政府は、関西、四国、九州の三電力管内に求めた夏の節電の数値目標を七日午後八時に解除する。家庭と企業に節電の意識が浸透。実際の消費電力は電力各社の事前の予想を大きく下回った。中で「15%の電力不足に陥る」と主張していた関西電力の需要予測は過大だったことが明らか。専門家からは「大飯原発(福井県おおい町)の再稼働は必要なかった」との声が出ている。 (吉田通夫)

 電力各社は四月に政府の要請を受け、二〇一〇年並みの猛暑と、平年並みの場合とに分けて夏の電力需給見通しをまとめていた。

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 実際の電力各社の電力消費をみると「猛暑」の想定より5・2~11・1%少なく、「平年並み」の想定に対しても東北電力を除く全社で2・2~9・1%少なかった。

 気象庁のまとめでは七月の気温は全国的に高く、特に下旬は猛暑日を観測する地域も多かった。八月も沖縄県を除いて気温は初旬と下旬に平年を大きく上回り、月間平均でも平年を一度上回った。今年は「暑い夏」だったのに、実際の電力消費は平年並みを前提にした予想も下回り、夏の電力不足の恐れを強く主張していた政府と電力会社への信頼が揺らいでいる。

 特に大飯原発の再稼働に踏み切った関電の需要見通しは過大だったことが鮮明になった。仮に大飯原発の稼働がなくても最大消費電力を記録した八月三日の供給余力は2・7%あった計算。政府が「最低限必要」と主張する3%は下回ってはいたが「他社から余った電力を購入して供給力を高めることもできた」との指摘もある。

 大阪府と大阪市が設置した専門家らによる大阪府市エネルギー戦略会議(座長・植田和弘京都大教授)は「西日本全体でみると(電力供給に)余裕があった。野田佳彦首相の再稼働の判断は根拠がない」と大飯原発の停止を求めている。

 関電以外の電力各社の管内の電力消費も軒並み予想を下回った理由について東北電力の佐竹勤副社長は六日の記者会見で「省エネ機能を高めた空調機器に交換するなど、当初に想定した二十万キロワットを上回る節電があった」と分析した。

 家庭では窓際に植物を植えるグリーンカーテンや省エネ家電といった節電策が普及。企業や事業所の間にも重油などを燃やして熱を利用する際に発電もする「コージェネレーション(熱電併給)システム」を増やすなど、自衛策が広がったことも節電につながった。

(東京新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120907-OYT1T01528.htm

「原発ゼロ」提言 現実を直視できない民主党(9月8日付・読売社説)

 拙速な議論で「原子力発電ゼロ」の方針を打ち出すのは、政権党としてあまりに無責任だ。

 民主党が「2030年代に原発稼働ゼロ」を目指すエネルギー政策の提言をまとめた。

 原発の新増設は認めず、運転開始から40年での廃炉を厳格に適用するという。だが、高コストや失業増大など経済への悪影響を克服するための具体策は乏しい。問題だらけの内容だ。

 「原発ゼロ」を30年代に実現するという期限についても、党内の議論の終盤で強引に盛り込む乱暴な決め方だった。

 衆院選のマニフェスト(政権公約)を意識し、「原発ゼロ」を鮮明にした方が選挙に有利だと考えたのだろう。大衆迎合主義(ポピュリズム)そのものだ。

 太陽光など再生可能エネルギー拡大に50兆円、省エネ達成に100兆円――。政府のエネルギー・環境会議が示した「原発ゼロ」のコストは膨大である。

 電気代が上昇し、標準家庭の光熱費は、現在の月1万7000円が3万2000円に跳ね上がる。生産コスト増で産業空洞化が加速し、失業は急増するだろう。

 「原発ゼロ」がもたらす悪影響の重大さは、経済界だけでなく政府も認めている。

 しかし、民主党はこうした「不都合な真実」に目をつぶった。提言で明確な打開策を示さず、「政策的に強力な支援を行う必要がある」などとし、政府に対応を“丸投げ”しただけである。

 「原発ゼロ」の時期を明示した場合、原子力の技術者などを目指す若者が激減し、肝心の人材が育たなくなる恐れが強い。

 福島の事故を受けた原発の安全性向上や廃炉技術の確立など、重要な責務を果たせなくなり、日本の国際的な信用も失墜しよう。

 原発再稼働へ地元の理解も得られにくくなる。政府の核燃料サイクル政策を前提に、各地の原発から使用済み核燃料を受け入れてきた青森県が、協力を拒否する事態となれば、全国の原発を動かすことは一段と困難になる。

 現在、原発を代替する火力発電の燃料費は、年3兆円以上も余計にかかっている。再稼働できないと、東電以外の電力会社も大幅な料金値上げを回避できまい。

 政府は来週にも、新たなエネルギー戦略を決める予定だ。選挙目当ての民主党提言にとらわれず、政府は中長期的に原発の活用を続けていく現実的なエネルギー政策を示すべきである。

(2012年9月8日01時45分 読売新聞)

意識調査検証 「脱原発依存」の根拠にするな(8月30日付・読売社説)

 将来の原子力発電比率などに関する国民の意識調査を都合良く分析し、脱原発に政策のカジを切る根拠に使うのは、あまりに乱暴ではないか。

 討論型世論調査などの結果について政府の有識者会議が、「少なくとも過半の国民は、原発に依存しない社会の実現を望んでいる」とする総括案をまとめた。これを踏まえ、政府はエネルギー政策の基本方針を近く決定する。

 だが、世論の過半が「脱原発依存」だと結論づけた総括案は説得力に欠ける。

 政府は意識調査の結果を過大評価せず、一定の原発利用を続けていく現実的なエネルギー政策を推進すべきである。

 2030年の原発比率に関する「0%」「15%」「20~25%」の三つの選択肢のうち、討論型やマスコミ各社の世論調査で0%と15%を選んだ割合を合計すれば7~8割に達する。「脱原発依存が過半」とした総括案の根拠だ。

 とはいえ、「0%」以外を選んだ比率も、合計すると5~7割になる。一定程度は原発が必要と考える人も相当に多い。

 有識者会議で「原発に依存しないというより、原発を減らしたいと解釈できる」との指摘が出たのはもっともだ。「脱原発依存」が多数派とは断定できまい。

 さらに、討論型世論調査などの参加者には原発政策に進んで意見を言いたい人が多く、主張が脱原発に偏る傾向がある。こうした数字をもとに、全国民の世論を推し量るのは無理がある。

 有識者会議でも「討論型世論調査が国民全体の意見になるという実証的な検証はない」「比率をそのまま正しいと考えるのは危険」など、数字の偏重を戒める意見が多く出された。

 総括案が原発比率の方向性を打ち出し切れなかったのは、そういう事情もあるのだろう。

 政府が示した三つの選択肢は、再生可能エネルギーの見積もりが過大で、非現実的だ。選択の幅が狭く国民が選びにくいなど、政府による「国民的議論」の欠陥も指摘されている。

 せっかく世論調査の専門家を集めた有識者会議もわずか3回で終わり、論議は深まらなかった。

 この会議を主導した古川国家戦略相は開催前から、「原発に依存しない社会を作る方向性で戦略をまとめる」と述べていた。

 これからどういう経済社会を築いていくのか。そのグランドデザインも示さないまま「脱原発依存」に誘導するのなら無責任だ。

(2012年8月30日01時38分 読売新聞)

エネルギー選択 「意識調査」はあくまで参考に(8月26日付・読売社説)

 国の命運を左右するエネルギー戦略を、人気投票のような手法で決めるのは問題である。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、「脱原発」を求める声は少なくない。

 だが、エネルギー政策では、原発の安全性に加えて、経済性や安定供給なども重要だ。資源小国の日本が電力を安定確保するには、原発を含む多様な電源が要る。

 政府は、原発を中長期的に活用するという現実的なエネルギー政策を推進すべきである。

 2030年の電源に占める原子力発電の比率を「0%」「15%」「20~25%」とする三つの選択肢について、政府が行った複数の意識調査の結果がまとまった。

 11回の「意見聴取会」と「パブリックコメント(意見公募)」、新たな手法の「討論型世論調査」は、いずれの調査も「原発0%」の支持が最多だった。

 ただし、この結果をもって原発政策に関する“世論”が示されたと考えるのは早計だろう。

 意見聴取会やパブリックコメントの参加者は、原発問題で積極的に意見を言いたい人が多いため、脱原発に偏る傾向がある。

 討論型世論調査も、最初の電話調査は無作為抽出だが、その後の討論会は希望者参加で、人数も約300人と少なかった。

 政治が国民の意見を聴くのは大切だが、受け止め方によっては、場当たり的な大衆迎合主義(ポピュリズム)に陥る恐れがある。

 調査結果を分析する政府の有識者会議では、「世論調査だけで物事が決まるなら、政治は不要だ」といった意見も出た。

 これらの調査結果はあくまで参考にとどめ、政策へのダイレクトな反映は避けるべきだろう。

 一方、政府にとっての課題も判明した。討論型世論調査で「原発0%」の支持は、討論前の41%から討論後は47%に上昇した。

 エネルギー政策で、「安全の確保」を最重視する人が、討論前より増え、最終的に8割に達したことが影響したようだ。

 ただ、誰しも「安全」への関心が高いため、「安定供給」や「地球温暖化防止」を選ぶ比率が低くなったのではないか。

 原発ゼロでは、日本経済が失速し、失業増や貧困拡大を招く。最大の被害者は国民だが、なぜかこうした認識は浸透していない。

 政府は原発の安全性向上に一層努めるとともに、的確なエネルギー選択に資する情報を、国民に提供することが求められる。

(2012年8月26日01時28分 読売新聞)

2012年9月8日土曜日

再稼働不要の裏付け:2012年夏




再稼働不要裏付け 今夏消費5~11%減    2012年9月7日 07時12分

政府は、関西、四国、九州の三電力管内に求めた夏の節電の数値目標を七日午後八時に解除する。家庭と企業に節電の意識が浸透。実際の消費電力は電力各社の事前の予想を大きく下回った。中でも「15%の電力不足に陥る」と主張していた関西電力の需要予測は過大だったことが明らか。専門家からは「大飯原発(福井県おおい町)の再稼働は必要なかった」との声が出ている。 (吉田通夫)
 電力各社は四月に政府の要請を受け、二〇一〇年並みの猛暑と、平年並みの場合とに分けて夏の電力需給見通しをまとめていた。
写真
 実際の電力各社の電力消費をみると「猛暑」の想定より5・2~11・1%少なく、「平年並み」の想定に対しても東北電力を除く全社で2・2~9・1%少なかった。
 気象庁のまとめでは七月の気温は全国的に高く、特に下旬は猛暑日を観測する地域も多かった。八月も沖縄県を除いて気温は初旬と下旬に平年を大きく上回り、月間平均でも平年を一度上回った。今年は「暑い夏」だったのに、実際の電力消費は平年並みを前提にした予想も下回り、夏の電力不足の恐れを強く主張していた政府と電力会社への信頼が揺らいでいる。
 特に大飯原発の再稼働に踏み切った関電の需要見通しは過大だったことが鮮明になった。仮に大飯原発の稼働がなくても最大消費電力を記録した八月三日の供給余力は2・7%あった計算。政府が「最低限必要」と主張する3%は下回ってはいたが「他社から余った電力を購入して供給力を高めることもできた」との指摘もある。
 大阪府と大阪市が設置した専門家らによる大阪府市エネルギー戦略会議(座長・植田和弘京都大教授)は「西日本全体でみると(電力供給に)余裕があった。野田佳彦首相の再稼働の判断は根拠がない」と大飯原発の停止を求めている。
 関電以外の電力各社の管内の電力消費も軒並み予想を下回った。理由について東北電力の佐竹勤副社長は六日の記者会見で「省エネ機能を高めた空調機器に交換するなど、当初に想定した二十万キロワットを上回る節電があった」と分析した。
 家庭では窓際に植物を植えるグリーンカーテンや省エネ家電といった節電策が普及。企業や事業所の間にも重油などを燃やして熱を利用する際に発電もする「コージェネレーション(熱電併給)システム」を増やすなど、自衛策が広がったことも節電につながった。
(東京新聞)



世界のジャーナリストはどう見るのか?:日本の優良放送番組お取り潰しの危機

 3.11以降も、これまでタブー視されてきた小出裕章氏を番組に登場させ、原発の状況について、唯一真実の報道を行ってきた関西放送のラジオ番組、たね蒔きジャーナルの存続が今、危うい。

 関西電力や原発関連企業にとって、原発の存続に加担しない人たちの真実の報道や、批判的な声は誠につごうの悪い内容であり、資金繰りの難しいラジオ放送局に、これらの企業から強い圧力がかかっていることは容易に想像がつく。
 
 存続の危機に瀕している事を知った小出氏は、自分の出演料はなくてもいい、自分がじゃまなのであれば、自分を起用してもらわなくてもいいから、番組を存続させてもらいたいと訴えた。

 こうしたことから、番組の存続を願うネット署名の活動と、募金活動が始まった。

むろん一般市民による1000万円足らずの募金など、消費者から高すぎる電気料金を当然のように搾取し、分不相応な高収入を得ている電力会社の社員や、原発のマネーの蜜漬になったメインバンクを含めた関連企業の社員にとっては、取るに足りない、へのようなものにちがいない。

しかし経済低迷に歯止めがかからない中、情け容赦なく消費税増税が決まり、追い打ちをかけるように電気料金の値上げが当然のように行われ、干ばつや洪水やらで、物価はじりじり上がり続けて家計を直撃し、庶民は日一日と厳しい状況に追い込まれる状況下、組織から動員されたわけでもないのに、遠くから自前で関西放送の前までかけつけ、番組存続の呼びかけを静かに見守り、応援しようとする視聴者の姿、なけなしのポケットマネーから番組存続のための寄付を行う、名もない人たちの存在こそ、放送局が何よりも大切にしていかなければならないものなのではないのか。

毎日放送は、そのような真摯な視聴者の声に、どう応えていくつもりなのだろうか。

番組が存続するか否かの最終的な判断は19日に出されるというが、7日、放送局との交渉のあたった呼びかけ人のニュアンスから判断して、そのままの形で存続する可能性はあまり期待できない。

7日、呼びかけ人との話し合いに応じた関西放送の総務部長は、番組の名前を変えても発展的に継続させていきたいと、すでに番組変更の決定を匂わせるような発言を行っているからだ。

世界のジャーナリストたちは、アメリカやドイツのジャーナリストは、日本のMBSラジオ放送の「優良番組、お取り潰しの危機」をどう見るのか?

日本でたったひとつ、民放ながら商業主義に踊らされず、地道に真実の報道に努めてきた良心的な放送番組がなくなるーーそんなことがあっていいのだろうか。

言論の自由が憲法で定められた国家であるにもかかわらず、日本のジャーナリズムは死に体となり、ブログやツイッターは厳しい監視下におかれ、まさに言論統制の時代さながらになっていく。。。

例えばNY Timesの日本支局長などは、こうした状況をどのように見るのか、是非聞いてみたい。

以下7日晩、MBS前でジャーナリストが現地の模様を記録した動画の一部と、朝日新聞のたねまきジャーナル打ち切りに関する記事、そしてBLOGOSに掲載された、たね蒔きジャーナル打ち切りの背景について広告関係の仕事に携わった経験のある方が書かれた記事を転載する。


脱原発報道のラジオ番組打ち切り検討 毎日放送

原発問題を積極的に取り上げ、脱原発派の間で話題のラジオ番組、毎日放送(大阪市北区)の「たね蒔(ま)きジャーナル」の打ち切りが検討されている。31日には聴取者らが放送局前に集まり、存続を求めた。

 「たね蒔きジャーナル」は2009年10月に始まり、平日午後9~10時に放送中の報道番組。毎日放送のアナウンサーが司会を務め、様々なゲストと共に時事問題を幅広く取り上げてきた東日本大震災後は原発報道に力を入れ、危険性を訴える京都大学原子炉実験所の小出裕章助教の解説などを伝えている。

 今年3月には一連の原発報道が評価されて、坂田記念ジャーナリズム賞特別賞を受賞した。テレビの視聴率に当たる聴取率も堅調という番組の内容がネットを通じて広まるなど、脱原発を掲げる人々を中心に支持されている。

http://blogos.com/article/44145/

マスメディアの正体 その2広告とメディア~「たね蒔きジャーナル」の打ち切りを考える

2012年07月31日 14:13

本日二本目のエントリー。
まずは以下のリンク先の記事をご覧いただきたい。

「憂国呆談」 (浅田彰、田中康夫)

この二人の対談は複数の雑誌を渡り歩いている。私はもう十年以上前になるだろうと思うが、自動車雑誌「NAVI」に連載されるようになってから読むようになったが、その後も「週刊ダイヤモンド」に移り、そして現在は「ソトコト」で連載されている。
田中康夫ファンの私は、できるだけ目を通すようにしているのだが、今回の「憂国呆談」を読んで一つ「ほお~っ」と思ったことがある。それはこの対談の中で浅田、田中のご両人が厳しい東電批判をしていることと関係している。
といっても、この二人が東電を批判していることに驚いたのではもちろんない。対談の内容自体は私にとっては至極当然でまことにもって腑に落ちるものだ。
では、何に対しての「ほお~っ」かというと、「ソトコト」が東電批判が語られている対談を掲載したことについての「ほお~っ」なのである。

3・11以前、「ソトコト」は東電のタイアップ記事を毎号掲載していた。私は以前にそのことについて、以下のようなエントリーを書いたことがある。

広告で雑誌のお里が知れる?

上記のエントリーでは書かなかったが、このタイアップにおける1号あたりの東電の出稿金額は、私の試算では500万である(ソトコトの広告料金から試算)。年間に直すと6000万。タイアップ記事なので制作費はかかるが、それは別途徴収しているはずだ。

広告という商売のうま味は、、それだけの金額がほぼ“真水”で入ってくるという点にある(上記の私の試算では、広告代理店が手にするマージンはのぞいてある)。つまり恐ろしく利益率が高い。そして、「ソトコト」の例でいえば、これだけのカネを出してくれるクライアントは第一級である。
であるならば、3・11以前であれば、このような内容の対談は絶対に掲載されることはなかった。
というのも、業界用語で言えば「記事同載」(同じ号に広告とそのクライアントのネガティブ記事が掲載されること)というのは絶対に避けなければならない、広告マンの初歩の初歩であるからだ。

かつて私は自分が広告営業マンだった時代、担当する媒体にどうしても入れたいクライアントがあった。そこで、その扱い代理店から調べて、細いツテをたどってようやく「お試し」ということで軽いタイアップ広告を掲載するところまで辿りついた。
ところが、その記事が掲載された同号の編集ページで、このクライアントのタブーに触れる記事があったのである。といっても、その記事は一つの特集で、その中の数行にそのクライアントの創設者についての表現があった。しかもそれは悪く書いてあるわけではない。だが、そもそも「触れること自体がNG」だったのだ。
これはもちろん、そういう記事が掲載されることに気がつかなかった私の責任である(もちろん掲載台割は確認していたが、この特集記事についてはタイトルだけが書いてあり、中身まではチェックをしていなかった)。
まあそれでも大きなもめ事にはならなかったのは幸いだが、少なからぬペナルティを科せられたものだった。

あるいは──
これは私自身の身にふりかかったわけではないが、やはり広告営業時代、ある雑誌の編集が超第一級のクライアントを怒らせてしまったことがあった。このクライアントは当時、私が勤務していた会社の複数の雑誌に非常に大きな出稿をしており、つね日頃から注意はしていたのだが、ひょんなことから広告部の気がつかないところでミスが起きたのである。
この時はしばらくの間、当該雑誌だけでなく、他にも出稿のあった全雑誌での広告が止まったものだった。この事態をなんとか打開するには、詫びに詫びるしかない。そして、最終的には、このクライアントのトップが会社を訪れ、出稿のなかった雑誌も含む(私の担当する雑誌はまったく関係がなかった)全誌の編集長が招集され、このトップの話(ブランド戦略等)を拝聴するということで解決が図られたのであった。

くどくどと書いてしまったが、つまり私がここで何を言いたかったかというと、一つの政権を葬り去るぐらいの強大な力を持つマスメディアも、広告主(それも大きな広告主ほど)にはからきし弱いということだ。
といって、「だから広告はいけない」と言うつもりは私にはない。電通や博報堂が裏でとんでもないことをやり放題やっているというつもりもない。
むしろ、本来、媒体社は広告主や広告代理店に対して最低限譲れないラインを敷くことこそが必要で、そこに媒体社の“見識”が現れると思う。
もっとも広告不況と呼ばれるなか、広告主の力は実際問題としてどんどん上がってきているのだが……。

広告不況がもたらすマスメディアのもう一つの劣化

そこで本エントリーのメインテーマに移る。

毎日放送(MBS)のラジオ番組、「たね蒔きジャーナル」が打ち切られる可能性が高いという。

・ざまあみやがれい!

マスメディア総崩れ状態の今日、そのなかで一定のクオリティを維持しているのがラジオである。
それはテレビや新聞に比べて、「現場」の規模が圧倒的に小さく、かつ機動性があるからで、だからプロデューサーやディレクターの意向がわりと強く出せる
のだと思う。

私は関東在住なので、関西圏のラジオを聴くことはできない。だが、この「たね蒔きジャーナル」については、その放送がYouTubeにアップされるため、私はこれをいつも聴いているもちろん本来は違法だが、おそらく毎日放送(というより現場のプロデューサー)もその内容を幅広く伝えたいがために削除要請をしていないのだろう。

ご存じの方も多いと思うが、この番組には京都大学の小出裕章助教が定期的に出演している。
この小出氏は改めて言うまでもないが反原発派の大御所である。したがって、他のメディアに出演することはほとんどない(テレビ朝日の朝の番組に時々出るが)。
本来、福島第一原発の事故は起こり得ると警告を発してきた学者と、絶対に起きないと断言していた学者のどちらを今日の状況で信用すべきかと言えば、明らかに前者のはずだ。
にもかかわらず、マスメディアに登場するのは、いわゆる御用学者のみ。

そういうなかで、小出助教が出演して、現状の福島第一原発や他の原発、あるいは原子力関連施設の分析、知見を話してくれたり、リスナーからの疑問に答えてくれる「たね蒔きジャーナル」は私のような者にとってはとてつもなく重要な情報源であった。
その番組が打ちきりの瀬戸際にある
という。

おそらく毎日放送はその理由について、「以前から決まっていたこと」とか「番組編成の見直しの一環」としか言わないだろうが、その内容からして、番組に強い圧力がかかっていたことは間違いないと思う。
なかでも放送局にとってもっともキツイのは広告がらみの圧力で、となると関西電力あたりからの圧力である可能性が高い。
パナソニックやシャープといった関西資本のメーカーの業績が悪化している。となると、当然、真っ先に削ってくるのは宣伝費で、それが関西の放送局の広告収入を直撃する可能性は高い。そうしたなかで、数少ない有力クライアントからの圧力がかかれば、現場がどれだけ抵抗しても、会社として屈してしまうのではないだろうか……。

と、まあこれはあくまで私の推測である。

2012年9月5日水曜日

たねまきジャーナルの存続: MBS前に集まろう!

 今まさに、種蒔きジャーナルが存続の危機を迎えている。3.11以降、政府が情報統制をして、フクイチで起こっている真実を隠蔽し、大本営発表を行っていたさなか、薔薇っ子はある政府関係者の勧めで小出裕章氏の「非公式まとめ」のブログに掲載されている情報が専門的な知見を備え、信頼性に足るものであることを知り、以来、政府発表や御用学者の見解や東電の説明に疑問を抱くたびに、小出氏の非公式ブログを見るようになった。

 小出氏の説明は常に論理的かつ科学的で、素人目にも怪しいと見え見えにわかるような稚拙な説明をされることは一度もなかった。そして「非公式まとめ」の多くが、MBSの種蒔きジャーナルというラジオ番組における小出氏の発言をもとに構成されていることを知った。

 東電や政府や大型メディアが一体化して、フクイチの原発災害を小さく見せようとする中、種蒔きジャーナルは、震災後日が経つに連れて、小出氏の出番が少なくなっていったとはいえ、1年半にわたって、視聴者のために、原発災害やエネルギー問題について、原子力ムラのシロアリ軍団に染まらない信念のある科学者の見解を尊重し、報道し続けてきた。

 原発のからくりについては、震災後、ジャーナリストや各方面の専門家が著書の出版という形で、これまで視聴者に知らされず隠蔽された真実を掘り起こしてはいる。

 しかし、国民の原発に対する不安や国の原発政策、エネルギー政策、御用学者や大型メディアの原発報道に対する不信感は、3.11以降、増幅するばかりであり、十分な説明もなく、五月雨式にぽつり、ぽつりと伝えられる放射能汚染や除染、瓦礫処理、健康被害、廃棄物処理、エネルギー問題などの情報に対して、国民の健康、安全という視点から、しっかりとした専門性と、倫理観を兼ね備えた専門家による一分のごまかしもないニュース解説が、視聴者にとって必要不可欠なものとなったのである。

 国会の事故調査委員会はフクイチの原発災害は終わっていないと結論づけた。我々はまだフクイチの原発災害が収束しない、不安な状況の中に置かれているのである。にもかかわらず、2012年の3月以降、異彩を放っていた朝日ニュースターの「ニュースの深層」も早々と骨抜きになってしまった。

 日本の大型メディアが、いずこも右並びで、だらしなく電力会社や原発関連企業、大企業にしっぽを振り、一部の人間の既得権益を守るために原発災害を過少に見せ、フクイチの大災害を風化させてしまおうという大きな勢力の中にすっぽり取り込まれている中、MBSの種蒔きジャーナルだけは、毅然として、日本のジャーナリズムがまだ死んでいないことを、国内外に知らしめるためにも、是が非でも存続させる必要がある。
 
 前のブログにも書いたが、いよいよ番組の存続が危ないらしく、9月7日午後7時から、この番組をサポートする人たちが番組存続をお願いするためにMBS前に再度集合することを呼びかけている。

 今こそ、私たちは一視聴者として、金の力で歪曲された放送番組ではなく、真実に基づいたまともな放送番組を求めていきたいという強い意思を、しっかり示していくべき時である。視聴者あっての、メディアなのだからーー。

9月7日 もう一度MBS前に集まろう 参加者:小出裕章 石井彰 今西憲之 湯浅誠(すきすきたねまきの会)

2012年9月7日に、すきすきたねまきの会が、もう一度、大阪ちゃやまちのMBS毎日放送前に集まろうと呼びかけています。小出さんも参加するとのことです。

▼9月7日(金)19時、MBS前にもう一度集まろう

http://www.tanemakifan.net/%E8%B3%9B%E5%90%8C%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%96%B9%E3%80%85/

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9月7日(金)19時、あたらめてMBSにお願いにうかがいたいと思います(打診中)。

可能な方は、19時にMBS前にお集まりください。

またMBSとの意見交換の後、20時より呼びかけ人らによる報告を行いますので、19時には間に合わないという方もお越しいただければと思います。

■参加者(8月31日現在)

小出裕章(呼びかけ人)
石井彰(呼びかけ人)
今西憲之(呼びかけ人)
湯浅誠(事務局)

■日時 2012年9月7日(金)19:00〜(予定)

■場所 MBS毎日放送本社前

原発災害はもう終わったのですか?:報道しなくなったメディア

 オリンピックや尖閣問題がクローズアップされた頃から、一段とフクイチの原発災害のニュースが全く日本のメディアに取り上げられなくなった。MBS も、9月からの番組再編を口実に、国で唯一、3.11以降、地道にまともな原発情報を継続的に放送し続けてきた種蒔きジャーナルを廃止しようとしていることは、すでにこのブログでも取り上げたとおりであり、これは大型メディアが、やすやすと電力会社の権力に屈しようとする1つの象徴的な出来事ともいえる由々しき事態である。

 フクイチの水位が下がっていようが、そして夏に政府が実施したエネルギー政策に関するパブリックオピニオンにおいて、今日転載するような、中国電力のヤラセ問題が浮上しようが、原発推進をもくろむ政府や電力会社の暴走ぶりや、細野原発相によるフクシマの県民に対する全ゲノム解析の調査を始めるという表明などなど、被災地で生じている新たな問題についても、また、今も潰えることなく全国各地に広がり続けている市民による反原発のデモ行動についても、全くと言ってよいほど、取り上げられなくなった。

恐るべし日本の大型メディアである。

原発災害から1年半たって、電力会社、原発メーカー、及びその恩恵に浴するシロアリどもは、とうとう、日本のメディアを懐柔し、黙らせることに成功したようである。唯一、今も変わらず批判的な視点から、世の中のできごとを様々な角度から批判的にとらえた記事を掲載しているのが、講談社の「現代ビジネス」である。

 ここにきて、野田政権の不信任案が可決して、自民、民主の総裁選挙、衆議院選の話題がにわかに大きく湧き上がっている。民主は原発を推進路線をひた走りに走ってきた細野原発担当相を新総裁候補として持ち上げようとし、自民は、原発関連企業から多くの物的支援を受け取ってきた石破氏、石原氏を代表に擁立しようとするようであるが、彼等は自民党政府が、40年余にわたって進めてきた原子力政策についてどのような侘びと謝罪を国民に対して行うのか。原発災害の政治的な責任は、現政権に向けられるの留まってはならないはずだが、両政権は水面下で手を結び、原発関連産業や組合、メインバンク、大株主の支援をバックに、国民が望まぬ民意を無視した政治を強引に進めようと画策している。

新勢力として台頭した橋下大阪市長も、昨日まで反原発と言っていたものが、選挙に当選するや朝令暮改で、前言をやすやすと翻し、平気の平左で大飯原発の再稼働を是認すような、腹の座らない御仁である。選挙前に選挙民に対して熱心に語った公約を反故にすることなど、選挙にさえ勝てれば、何とも思っていないことは、すでに市長選において、立証済みである。

要するに自らが政権をとるためには、その場しのぎの思いつきで何でも言うし、利用価値がありそうなものとは節操なく手を結ぶーー信念のかけらもなく、彼ほどしたたかで、分かりやすい政治家もいない。古賀茂明氏のような人物がなぜ橋下氏の手中に落ちてしまったのか。彼にいいように翻弄されているのは、メディア各社もまた同様であるがーー。

今日は枝野経産相が、あろうことか、脱原発で光熱費が3万円超という政府試算を発表した。こんなくだらない試算をして国民を欺こうなどと無駄な徒労に税金を注ぎ込む暇があれば、発送電分離を軌道に乗せ、電力を自由化するための準備を少しでもよいから前に進めてもらいたいものである。もはや、日本の国民はこのような脅しに乗せられることはないのだからーー。

脱原発で、光熱費が3万円超!? 政府試算に騙されるな!と疑問の声
                                  2012年9月4日 16:00  
                                     

「大停電」の次は「光熱費」?政府が2倍UPの試算
3日、将来の原発ゼロへ向けた課題と影響などをまとめた政府文書が明らかとなり、2030年の総発電量のうち、原発比率をゼロとすると電気代など、家庭で使用される光熱費が月額で最大3万2243円となる試算が出た。

野田首相の指示のもと、枝野経済産業相がまとめた同文書は4日午前、閣僚で構成されるエネルギー・環境会議にて議論される予定だ。

共同通信社の取材によると、政府は策定中のエネルギー・環境戦略に原発ゼロを目標として明記することを検討、目標達成に向けた課題や解決案を議論し、原発ゼロに対する姿勢をアピールする狙いだ。

また脅しか……国民の反応は意外にも冷静
一か月の光熱費が3万円超ともなると、10年実績(1万6900円)の約2倍に跳ね上がるということで、国民にとっては戦々恐々だが、twitterなどでは政府の試算を疑問視する声も多く上がっている。

「これ言う時は原発20%でも1.7倍になることを言わなきゃだわ。」

「また脅しですか…(嘆息)」

「この数字を導き出した計算式や根拠データを総て開示することができるか?原発事故のコストは福島が収束しない現在、上限が計算不能な巨額と指摘されている。」

「あくまでも、今の電力会社から買えばの話。もう原発動かしたい情報にはあきあき」

「また始まった!政府のなんとも都合のよい試算が!騙されるなよ!」

「こんな試算を誰が信じるのだろう」

「脅しだなー。ま、電気が足りないなんて試算も外れたわけだし。」

「海外で原発のない国もある。何故こんな数値になるのか判らない。よほど効率の悪い発電をしているのか?原材料を高く買っているのか?シロアリ共に搾取されているのか?不明」

「試算の中身がわからないので、信用度ゼロ。」

「出た!脅し作戦。政府の試算なんて全部嘘。今年の夏も一番暑い時期は過ぎたけど、結局電力不足になることは無かった。原発は必要ない。」


Twitterユーザーの反応は極めて冷静そのものといった様子だ。政府文書の試算が実際に信用に値するものなのかは謎だが、国民がいっそう節電・省エネに努めなければならないことだけは明らかなようだ。

外部リンク

共同通信社
http://www.47news.jp/


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33344

全国民注目!原発ポチたちの「やらせマニュアル」をスクープ入手、中国電力の内部文書に書かれた呆れた中身 まだこんなことやってんのかよ

                          週刊現代 2012年8月28日(火)

懲りない面々である。意見聴取会への出席の次は、パブリックコメントへの意見の提出を社員に促していた電力会社。国民の不信感を高め、自らの首をしめることになると、なぜ気づかないのか。

文書には「社内限り」の印

「あまりに膨大な数でした。正直に言うと、国民の原発問題への関心の高さを、甘く見すぎていたかもしれない。寄せられた意見が多すぎて、こちらの対応が追いつかないほどです」(内閣府中堅職員)

 約9万件。内閣府が7月2日から募集した「〈エネルギー・環境に関する選択肢〉に対する御意見」、いわゆる「原発依存度についてのパブリックコメント」に投稿された意見の総数である。

 今回のパブリックコメントは、2030年時点での日本のエネルギー政策について、「原発依存度をゼロにするか(ゼロシナリオ)、15%にするか(15シナリオ)、それとも20~25%にするか(20~25シナリオ)」、どれが一番ふさわしいと思うかを国民に問うものだった。

 内閣府は過去にも様々な政策についてパブリックコメントを募集してきたが、「集まってくるのは多いときでもせいぜい1000件程度だった」(同・中堅職員)というから、9万件という数字がどれだけ大きなものであるかお分かりいただけるだろう。

 現在内閣府ではその集計が急ピッチで行われている。その結果については8月16日現在では報じられていないが、「おそらく原発比率はゼロ、とする声が6~7割を占めるでしょう」とこの中堅職員は予測する。7月14日より日本各地で開催された「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」でも、前出の3つの選択肢のなかからどれを選ぶべきか、意見の交換が行われたが、意見を表明した人の約7割がゼロシナリオを支持しているからだ。

 国民の多数が「将来的には原発ゼロ」を望んでいることは明々白々。しかし、この国民の声に対して露骨な嫌悪感を示し、総力を挙げてゼロシナリオもしくは15シナリオを阻止しようとする勢力が存在する。電力会社の面々である。

 去る7月16日、名古屋市で開かれた意見聴取会に中部電力の社員が出席し、原発擁護発言をして世間からの批判を浴びたのは周知の通り。だが、電力会社の〝世論への介入〟はそれだけに止まっていなかった。

 管内に島根原発と建設中の上関原発を抱える中国電力は、原発の必要性を分かりやすく解説した資料と、社員に対してパブリックコメントに意見を提出するよう、暗に求める文書を作成していたのだ。

「社内限り」の印が押され、各部署の長のみにしか配られなかったというこの内部文書が流出することなど、中国電力側は考えもしなかったのだろう。本誌は中国電力の関係者の協力を得てこの文書を入手したが、ここには合計50ページにもわたって、電力会社のホンネと、社員への要請が記されているのだ。

驚くべき「上から目線」

 この文書ではまず、

〈政府のエネルギー・環境会議は、「エネルギー・環境に関する選択肢」を決定し提示しました。

 政府は、この選択肢に基づき国民的議論を展開し、国民各層の意向を総合的に把握した上で、今後のエネルギー・環境政策を8月中に決定するとしています。

 今般の国民的議論は、我が国のエネルギー・環境政策の決定内容を大きく左右するものであり、当社としても、電力の安定供給という責任を担う当事者として、自らの意見を表明していくことが重要と考えています〉

 と現状を説明した後で、

〈今般の選択肢の内容・問題点、選択肢に対する当社の考えについて理解を深めていただくため、職場会議等を通じて資料1~3を全所属員に周知してください〉

 という指示が書かれている。その資料1~3には、原発の比率を下げれば下げるほど、電力会社の経営が窮地に陥っていくことが丁寧に説明されており、「ゼロシナリオ、15シナリオ」が選ばれた場合、電力会社も国民も厳しい規制と負担に直面するとして、次のように「中国電力の見解」がまとめられている。

〈今回の選択肢のうち、「ゼロシナリオ」は、エネルギーの多様性確保、実現可能性、およびエネルギーコストの抑制といった観点から、選択肢たり得ないと考えます。提示された選択肢の中から、あえて一つを選ぶとすれば、原子力の安全確保を大前提に、「20~25シナリオ」は選択肢となり得ると考えます〉

 これが「社としての考えを社員・職員に周知徹底する」だけの文書ならば、そこまで問題視することはない。

 しかし同文書には、見逃してはならないこんな記述がある。

〈政府は国民全体での議論を呼びかけており、社員が自分の意思で意見聴取会への応募やパブリックコメントへの意見提出等を行うことは自由です。各人の選択肢に対する考えについて、意見提出等をしていただければと考えています〉

 このように、社員にパブリックコメントの提出を呼びかけるような文言があるのだ。

 文面上は「どんな意見を提出してもいい」とされているが、膨大な資料を使って原発の必要性を説明し、さらに「社としては最低でも20~25シナリオ」と表明した上で「意見提出を」となれば、社員に「原発賛成の意見を送るように」と指示しているようなものではないか。

 中国電力広報部門は本誌の取材に対して「あくまでも社員個人の考えを出すことは自由で、応募を働きかけたということではない」と回答するが、ジャーナリストの大谷昭宏氏はこう呆れる。

「この文面を見ると、『みなさん、パブリックコメントを出してくださいね』と、会社が社員に要請していると受け取られても仕方がない。いくら社内文書とはいえ、この繊細な時期に臆面もなくこうした文書を配るのは、『俺たちが、なにも分かっていない連中に原発の必要性について教えてやらなければならないんだ』という、電力会社特有の〝上から目線〟体質が、原発事故以降もまったく変わっていないことの現れといえるでしょう

 この文書が中国電力幹部に配られたのは7月12日のこと。7月16日には中部電力社員が意見聴取会に出席して世間の批判を浴びたが、その直後にはこんなドタバタがあった、と中国電力の社員が明かす。

「さすがに『あの内部文書には問題がある』と思ったのでしょうか。7月19日には新しい文書が配られました。そこには『意見聴取会やパブリックコメントの募集において、会社として社員に対し応募や提出を促すことは、これまで同様一切行いません』との一文が記されていた。万が一内部告発などが起こった場合を想定して、急遽作成したのでしょうが、『あれで〝提出を促さなかった〟はないよな』との声が社内でも上がりました」

 それだけではない。中国電力は幹部社員に対して、次のようにも要請している。

〈各所において日頃からお付き合のある社外のオピニオンリーダーのうち、電力に理解のある方々を対象に、(中略)選択肢の内容および当社の考えを説明してください〉

 オピニオンリーダーとは、大学教授や地元政治家らを指しているようだが、彼らにも「原発は必要」という意見と主張を広めることに一役買ってもらおうとしているのだ。

「文書を作成した経営企画部門と広報部門は、実際にオピニオンリーダーに説明したかを報告するように幹部らに求めました。社員が説明した相手には、パブリックコメントに親原発の意見を送ることを期待していたようです」(同・中国電力社員)

 電力会社が第三者に対してパブリックコメントを送るように要請したり、原発は必要というメッセージを発するように要請したのなら、これはれっきとした「やらせ」ではないか。

国民の声を無視する技術

 ご丁寧にも同文書には、そうした批判を予想して、

〈当社から社外の方に何らかの依頼や働きかけを行うことは、公平な議論を妨害する「やらせ」と受け止められる恐れがあります。

 このため、「当社の考えのご説明」というスタンスを徹底し、当社意見の代弁を依頼していると受け止められかねない言動は絶対に行わないでください

 という注意が書かれている。しかし、「説明しただけで、要請はしてない」という理論が通用すると思っているのなら、呆れるよりほかない。これが原発から離れられない「原発ポチ」のマインドなのである。

 福島第一原発事故の影響について研究する、福島大学の後藤忍准教授は、この内部文書を一読した上でこう指摘する。

「中国電力は現在山口県に上関原発を建設中ですが、ゼロシナリオや15シナリオが選択されれば、新しい原発を建設する必要がなくなるため、上関原発は無用の長物となる。それでは経営上大きな損害を被るということで、なんとしてでもゼロもしくは15シナリオを阻止したいのでしょう。経済的利益を優先して、事故のリスクなどについてはフタをしてしまうその姿勢は、3・11以前となにも変わっていませんね」

 中国電力の呼びかけによって、社員やオピニオンリーダーがパブリックコメントに意見を寄せても、国民の多数が「ゼロシナリオ」を支持しているなら、さほど影響はないのでは---。普通はそう考えるが、後藤准教授は「政府は国民の声とは関係なく、原発を残すシナリオを選択するのではないか」と危惧を示す。

「政府が国民に提示した資料を読むと、原発依存度が低くなった場合の経済的ダメージばかりが強調され、〝原発を維持するにはどれくらいのコストがかかるのか〟〝再び原発事故が起きた場合、日本全土でどれぐらいの被害が想定されるのか〟についての説明がまったくないのです。『原発ゼロだと、国民経済が台無しですよ』と言って、『だから15シナリオにしましょうよ』ともっていきたい思惑が透けて見えるのです。公正な議論をする気など、ハナからなかったのかもしれません」

 たしかに政府は「多数決で決める」とは言っていない。それどころか、

〈寄せられた意見をもとに、有識者会議を開いて分析する〉

〈統計学に詳しい専門家を呼んで、寄せられた意見を分析する〉

〈8月中には決められないので、9月まで検討する〉

 などといくつもの要件を「後出し」し、さらには枝野経産大臣が「2030年ではなく、2050年を目標にしてもいいのではないか」とまで言い出す始末である。

 さまざまな意見を分析した結果、「原発が必要という意見が少なからず存在し」、「有識者にもそう考える人がいるので」、やっぱり原発は必要です、という結論を導きだす可能性は十分にある。原発ポチたちが必死に叫び続けているのは、そうなるのを望んでのことなのだ。

 ゼロシナリオか、15シナリオか、20あるいはそれ以上か。はたして政府はどんな結論を出すのだろうか。その選択次第では、政府に対する国民の信頼が「ゼロ」となることを、覚悟しておかねばなるまい。

「週刊現代」2012年9月1日号より


2012年9月3日月曜日

No new nuclear plants in the foreseeable future for Exelon

 アメリカの大手電力会社エクセロンは、新規の原発建設に未来はないと見限って、新規原発設置認可申請をこのほど取り下げたという。フクシマの原発震災を踏まえた安全強化で建設費の上昇が必至となり、原発新設は高コストで経済性が合わないという理由による。

 それでは老朽化した原発は強引に動かせるだけ動かすのが、ベストなのか。エクセロンの見方はそのようだが、それは国土面積がべらぼうに広く、大地震の影響に脅かされない地理的な条件が整った国でこそ通用するもので、日本がそれに準じて、原発を再稼働させば、フクシマの二の舞になることは日を見るよりも明らかである。

 政府は風評被害の一言で、原発災害による被害を最小限に過小評価することに腐心し、除染活動もそこそこに、放射能汚染など、どこかに消えてなくなってしまったかのように、故郷の復興だの、絆だのと美辞麗句を並べ立てては、地元住民の帰村を促すプロパガンダを流し続けている、

 しかし、無残に壊れたフクイチの廃炉費用や既にある放射性廃棄物の処分、これから生じるであろう住民の健康被害に対する保障は、原発新設の費用どころの話ではない。気の遠くなるほどべらぼうなコストが発生する。

 安全神話というウソに塗り固められて、日本はこれまで原発というもっとも高コストで、最も危険なエネルギーに多額の血税を注ぎ込んできたが、経団連など、原発推進派が主張する経済性という1点だけをとってみても、原発の将来に未来はないことはもはや歴然としている。

 朝晩は涼しい秋風が吹き、今夏の電力不足のプロパガンダも大嘘であり、原発などに依存しなくても十分に電力が賄えることが明らかになった。日本の国がいつまた大きな激震に見舞われるか全く不測の事態である限り、百害あって一利ない、大飯原発は安全上、直ちに運転停止を行うべきである。

稼働中と運転停止状態で、全電源が喪失するのとでは、前者がはるかにリスクが大きいことは、京大の小出助教が説明するとおりである。

原発災害が起きたときの損失は国民が追い、原発からの利益は株主や銀行や電力会社やそれに群がる白ありが吸い上げるという不公正なシステムが存続し続ける限り、経済性の合わない原発を存続させるための横車がなくなることはない。


Japan Strives to Go Nuclear-Free