2012年2月10日金曜日

橋下さん、ブルータスにならないで。。

 東電値上げ宣言や賠償金の追加支援要請については、WSJやロイターも大きく取り上げている。

電気料金値上げに関しては、先日のブログにも書いたように、大株主である東京都の猪瀬副知事が、このままでは値上げは認められないとし、東電が申請した政府による賠償金支払いのための追加支援要請についても、枝野経産相が認可の可能性はないと拒絶した。

これだけのニュースを見ればあたかも東電が窮地にたっているかのようにも見える。枝野氏は東電が現下の状況に反省もなく、新生東電の片鱗も見えないと批判しているが、そもそもなぜ国から膨大な支援を受けなければ経営維持できないような東電をこれ以上、存続させなければならない必然性があるのか。

金子氏のブログによれば、電気料金の値上げをちらつかせることで企業や個人の首を締め上げて、原発の再稼働を一気に推し進め、その一方で東電を解体することもせず、株主責任も、銀行の貸し手責任も全く問わず、国民の血税だけをどんどん東電に注ぎこみ、ゾンビ企業を蘇らせる「財務省主導のインチキ東電国有化案が通りそうだ」と警報を鳴らしている。

東電は今頃になってフクシマ第2原発を公開し、津波が大きくさえなければ、フクイチの災害はなかったかのようなアピールを行なった。第2は1月に国に復旧計画を提出している。所長は明言は避けたものの、地元住民の原発での雇用を守るために第2原発の存続を期待するというような含みのある発言を行なった。

原発の再稼働について、このほど東京と大阪で原発の是非を問う国民投票を行うための署名が行われ、東京都では25万人を超える署名を得た。これに対して、石原都知事は、国民投票を許すような条例を作るつもりはない。代案のない脱原発への動きはセンチメントの域を出ないと斬り捨てた。代案はあっても、それを握りつぶす強力な抵抗勢力があるから、代案が陽の目を見ないだけなのではないのか。

石原氏は新党結成のために、破竹の勢いである橋下大阪市長にすり寄っているようだけど、橋下さん、まさか、あなたまで、石原さんなんかと組むつもりはないでしょうね。

マニュフェスト違反は民主党だけで、十分ですよ。


http://jp.wsj.com/Japan/Companies/node_386143


東電値上げで顧客が「反乱」-他の供給先を模索

2012年 2月 3日  13:59 JST


【東京】燃料費の高騰や原発の稼働停止によって、ただでさえ高い日本の電気料金が一層押し上げられるなか、東京電力をはじめとする電力会社は一部大口顧客の反乱を受け始めている。
イメージReuters
東電の福島第1原発
 東京製鉄やコーセーなど一部企業は、東電が先月示した方針どおり、大口需要家向け料金を平均17%値上げするのであれば、別の電力事業者への乗り換えを検討するとしている。東電によると、他の顧客も内々に不満を口にしている。
東京都の猪瀬直樹副都知事は、東電に要望書を出し、コストの詳細開示や電力料金設定制度の公正化を要求したと述べた。猪瀬副都知事はインタビューで、値上げの提示について「とんでもない」とした。また、東京都は東電にとって第3位の大口契約者だとし、6月の年次株主総会でも苦情を伝える意向だとした。
古川元久経済財政担当相は今週、東電の西沢俊夫社長に中小企業向けの電気料金への配慮を求めた。また東京都内の主要な区も、一部施設の電力契約に競争入札を初めて導入する意向を明らかにしている。
 昨年3月の東日本大震災を受け、日本ではさまざまな変化が生じており、今回の「反乱」はその一部を浮き彫りにしている。震災で東北地方の原発が被災し、福島第1原発では事故が発生、それにより東日本の企業は業種別に休業日をずらし電力使用量のピークを緩和する輪番停電を実施した国民の原発への信頼も失われ、日本の全電力需要の約30%を供給していた全国に54基ある原発は、51基が段階的に停止に追い込まれた。
電力供給不足と料金値上げで、電力に対する国民の関心はかつてないほどに高まっており、地域的に電力供給をほぼ独占する電力9社体制に関しても疑問が生じている。
日本では1999年に大口需要家による独立系の電力事業者からの電力購入が認められたが、発電量と電力消費量を一定に保つ同時同量の義務や電力会社の送電線の利用に高い賦課金が課さられていることが、新たな事業者の参入を阻んできた。国際エネルギー機関(IEA)によると、日本の2010年の電気料金は先進国平均を40%上回っている。
電力会社に対する不満の中でも最も根深いのが東電に対するものだ。同社は、原発事故による多額の補償や除染費用の支払いに直面し、破綻を回避しようと必死だ。
東電は、電力料金の値上げは、原発を輸入化石燃料による発電に切り替えるためのコストを賄うために必要だとしている。顧客離れが起こる可能性について同社に尋ねたが、コメントは控えるとした。
他の電力会社は東電ほどの値上げは検討しておらず、彼らに対する不満は主に原発の安全性に対する懸念によるものだ。
「今は電炉メーカーは赤字すれすれ」だと東京製鉄の広報担当者は話す。同社の試算によると、東電の値上げによってコストは約7億円増える。
東京世田谷区の保坂展人区長は、区内公共施設111カ所の電力契約について、今月競争入札を実施する方針を明らかにした。世田谷区の人口は84万人。同区の試算によると、入札導入で年間の電気代を昨年の電気代の約3%、2000万円程度節約できる。
保坂区長はインタビューで、東電が値上げに踏み切った場合は、9000万円程度節約できる可能性があると述べた。入札導入の方針を発表して以来、保坂区長のもとには他の自治体から助言を求める問い合わせが相次いでいるという。「電力をまさか選択できるとは考えていなかった。他から買えるのかと。雨が空から降ってくるように、電気は東電からと考えていた」と、保坂区長は述べた。
東京台東区も今月、区内5つの小学校の電力購入について、競争入札を実施する予定。台東区議会の和泉浩司議員は、「台東の中で(われわれが)事業者になってもいい」と話す。
住友商事が設立した電力事業者、サミットエナジーは、電力購入に関する問い合わせが福島第1原発事故後、約50%も増えたと話す。
だが、独立系の事業者への関心が高まっているとはいえ、日本の電力市場がすぐに変わるとは限らない。サミットエナジーの國岡秀規企画管理部長は、同社は震災前から購入または発電した電力を残らず販売しており、震災後はさらに供給がひっ迫しているとし、「売ってほしいと言われても、なかなか売る電気がない」と話す。
同社は、供給している電力の約30%を同社が運営する5つの発電所で賄っており、残りを卸売市場で東電その他の事業者から購入している。東電が値上げに踏み切れば、同社も電力料金の値上げに踏み切らざるを得ない可能性がある、と國岡氏は述べた。
格好の教訓となるのが東京渋谷区の例だ。渋谷区は昨年後半、区役所本庁舎および隣接する公会堂の電力契約について5つの事業者と協議した。だが入札参加を決めたのは、わずか2社だった。


http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE81K30E20120210


賠機構の東電追加支援要請、きょう認定の可能性ない=経済産業相

2012年 02月 10日 09:34 JST



[東京 10日 ロイター] 枝野幸男経済産業相は10日午前の閣議後会見で、原子力損害賠償支援機構が先週申請した東京電力(9501.T: 株価ニュースレポート)に対する約6900億円の賠償資金の追加支援要請について、きょう認定する可能性はないと語った。

そのうえで(賠償資金は)「決算対策の金ではない」と述べた。

同相は「東電が現下の状況を受け止め、新生東電に生まれ変わる決意を明確に示すことが条件」と述べた。ただ、具体的な新生東電のイメージについては、東電と機構が行っている交渉の内容に関わるので現時点では言えないとした。

(ロイターニュース 久保田洋子)


東京電力が発表した企業向け電気料金の値上げに反発が強まるなか、東京都の猪瀬副知事が、民間の発電会社が大手電力会社に支払う送電線の使用料について、「最大28%値下げできる」と訴えました。


東京都・猪瀬副知事:「(値上げについて)東電が『おかしくない』と言っても、エネルギー庁長官は『おかしいんだ』と言ってもらわないと」
民間の発電会社は企業向けに電力を売る際、東京電力など大手電力会社に送電線の使用料を支払っています。東京都の猪瀬副知事は資源エネルギー庁に対し、この使用料には原子力発電所から出る核のごみの最終処理費など原発関連費が含まれているため、火力発電が主体の民間の発電会社は原発関連費を支払う必要がないと訴えました。この原発関連費を除いた場合、使用料は最大で28%値下げできるということです。

東電値上げ「情報開示を」 エネ庁に首都圏首長ら要望

2012.2.10 17:59
首都圏の知事や政令指定都市市長でつくる「9都県市首脳会議」は10日、東京電力が計画している企業向け電気料金の値上げについて、消費者が電力会社を選べる社会に転換することや、電力事業に民間事業者が参入しやすくなるよう求める要望書を資源エネルギー庁に提出した。
この日、同庁を訪れた猪瀬直樹副知事は高原一郎長官との面会後、取材に応じ、「このままでは値上げは認められない。一律の値上げは中小企業に対してひどすぎる」述べ、「長官は『きわめて深く理解した』ということだった」と話した。
要望書は、東電が値上げをする前提として、連結子会社を含めた同社の経営合理化や、役員、社員の給与と賞与について震災前と現状の額の公表を求めた。中小企業に対する配慮を求め、多様で柔軟な電気料金メニューが提供されることも訴えている。


金子勝氏ツイッターより

国の賠償責任を回避しようとする財務省主導のインチキ東電国有化案が通りそう。株主責任も貸し手責任も問わず、公的資金をずるずると入れて電気料金値上げ・原発再稼働で、東電の解体売却もなくズルズルとゾンビ企業として生き残らせる、 最悪の選択です。


原発稼働是非署名“25万人”

2月9日 19時11分
  東京都と大阪市で原発の稼働の是非を問う住民投票を行うために署名活動を続けている市民グループが、9日、記者会見し、東京都で条例案を都議会に提出するために必要なおよそ25万人分の署名が集まり、今後、送付されてくる分も合わせると30万人分を超えるという見通しを明らかにしました。
記者会見したのは、市民グループ「みんなで決めよう『原発』国民投票」です。
市民グループは、東京都と大阪市で原発の稼働の是非を問う住民投票を行うための条例の制定を求め、このうち東京都では去年12月9日から署名活動を行っています。
9日の会見で市民グループは、これまでに、住民投票を行うための条例案の提出に必要な有権者を上回るおよそ25万人分の署名が集まり、今後、送付されてくるものを合わせると30万人分を超えるという見通しを明らかにしました。
市民グループは、東京都の有権者以外の署名など、無効なものも1割ほど含まれているとみていますが、これらを差し引いても条例案の提出に必要な署名数を超えると説明しました。
住民投票を行うための条例の制定を東京都知事に請求するには、東京都の有権者の50分の1に当たる21万4000人余りの署名が必要で、選挙管理委員会で署名が有効と確認されれば、東京都知事から条例案が都議会に提出され、過半数が賛成すれば住民投票が行われることになります
一方、大阪市ではこの市民グループが集めた署名の審査が終わり、条例案を提出するのに必要な有権者を上回る5万5400人余りの署名が有効だと確認されています。

都知事 原発住民投票に否定的

2月10日 18時43分

東京で、原発の稼働の是非を問う住民投票を行うための条例案が、都議会に提出されるのに必要な数の署名が集まる見通しになったことについて、東京都の石原知事は「条例を作るつもりはない」と述べ、住民投票の実施に否定的な考えを示しました。
原発の稼働の是非を問う住民投票を求めている市民グループは、東京と大阪で署名活動を行い、このうち東京では、住民投票を行うための条例案を都議会に提出するのに必要な数の署名が集まる見通しになりました。
これらの署名が選挙管理委員会で有効と確認されれば、石原知事が意見を付けて条例案を都議会に提出し、早ければことし5月にも都議会で条例案の採決が行われる見通しです。
これについて石原知事は、10日の記者会見で「手続きを進めたらいい。そんな条例は作れるわけないし、作るつもりはない」と述べ、条例案に否定的な考えを明らかにしました。
そのうえで「人間は自分の手で技術を開発し、挫折や失敗があっても、克服することで文明が進化してきた。代案も出さずに原発に反対しているかぎり、センチメントの域を出ない」と述べました。

2012年2月9日木曜日

良い原子力の「良い」とは、「濡れ手に粟」で小判が懐にザクザク入ってくること?

2月7日の毎日新聞によれば、福井;高浜原発が立地する、高浜町の町議会粟野副議長は、自身が社長を努める鉄工所が、関電は中の原発関連工事を、たった5年間の間に、少なくとも133件、計7億円も受注していた事実を突き止めた。

高浜町議会は、原発再稼働を求める意見書を東電のフクイチ原発災害後、全国でいち早く可決したが、粟野副議長がその提案者だったという。

町民らからは、「原発の利害関係者が原発再稼働の旗振り訳になっている」、「公正に判断できるのか」という批判の声が上がっているという。

やらせ事件で着目された玄海原発の立地自治体である玄海町の岸本英雄町長の岸本組と、九電、玄海原発の癒着に関しては、以前から様々なブログで暴露されているが、

savechild.net/archives/4452.html
http://hunter-investigate.jp/news/2011/06/post-59.html  
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-5a92.html


朝日新聞ウエブ版でも、昨年7月11日と13日に癒着の実態を明らかにしている(関連記事は、下に転載する)が、今日の西日本新聞のウエブ版では、玄海町の岸本町長と町議の破格の外遊が取り上げられている。

数日前には朝日新聞が、内閣府の原子力委員会の中に設けられ、国の原子力政策の基本方針(大綱)を策定する専門委員会の委員である3人の大学教授に、関連業界から、報告も申告も必要としないような寄付金が渡っていることを明らかにしている。


 3人はこの会議で、フクイチでの「事故以来安全対策は随分とられている。」「高速炉は魅力的、開発すべきだといった発言を行っている」との発言をしているという。


山名氏に至っては「よい原子力のためには、業界との協力が不可欠だ」と言っているそうであるが、良い原子力の、良いとは何が良いのか。結局、「濡れ手に粟」で、自分の懐に小判がザクザク入っている良さということでしかないのでは?


一般市民の諸君、これを他人事ととして黙ってみていてていいものか。
我々消費者が支払わせている高い高い電気料金の中には、既にこうした偉い先生方への寄付金や立地自治体の首長やその手下を手懐けるためのバラマキ用の費用がしっかり含まれているのだから。


これほど利益相反が明らかな先生方や立地自治体に再稼働のお伺いを立てること自体が茶番でしかない。原発に利権に群がる貪欲な利益集団のために、再稼働など許して良いものなのだろうか。


最後に金子勝氏のブログを転載する。これまでに電力会社が原発立地自治体にばらまいた寄付金は、1600億円以上であり、新大綱会議には、立地自治体の人間は参加しているが、被害が及ぶ周辺自治体の代表は誰も参加していないという。


http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/286326


町長・町議が破格の外遊 「原発視察」一部は観光地巡


2012年2月9日 07:01 カテゴリー:社会 九州 > 佐賀

 九州電力玄海原発のある佐賀県玄海町の岸本英雄町長や町議が、2006年5月-10年10月の4年半の間に少なくとも16回、総額約2300万円の海外視察を行っていたことが分かった。7回は中国やフランスの原発など電力関連施設の視察で、観光地巡りを日程に組み込んだケースもあった。終了後に作成する報告書は過去の報告を使い回しした例もあり、識者は「町の規模から言えば破格の視察状況。原発マネーで財政が潤う町だからこそ、できることで、本当に必要な視察なのか成果を検証すべきだ」と指摘する。
文書は町長や町議が実施した06-10年度の海外視察について、町が情報公開条例に基づき行程表や精算書、報告書などを開示した。開示文書や町によると、視察16回の参加は町長8回、議長7回、町議(元職含む)延べ49人12回。町議会常任委員会や電源地域振興センター(東京)などが主催する研修や視察、交流のある海外都市への視察などとして実施された。
議長と町議3人が10年5月にフィリピンに行った「国外のエネルギー事情と地域振興策の視察」(4泊5日)では、2日目に閉鎖されたバターン原発を視察。その後、観光スポットとして知られる商業施設や戦跡を巡った。費用は計約129万円。
町長らが07年4-5月に実施した「欧州原子力施設の見学会・グラブリーヌ町との交流」(8泊9日)ではグラブリーヌ原発などを訪問し、地元町長と面会。目的は不明だが、ジュネーブやリヨンにも滞在している。費用は約736万円。
視察後、参加者は町議会規則や「慣例」(総務課)に基づき報告書を作成するが、首をかしげるような内容もある。
06年5月の中国・青島視察に参加した町議はA4用紙2枚を提出。青島について「1984年に特別経済技術開発区に指定されて以来、海外からの投資が集中し、近代建設が急ピッチで進展した」と記す。この部分はインターネット上の百科事典「ウィキペディア」とほぼ同じ表現だった。
また、別の町議は、08年5月の中国・海南省視察の報告書で現地の農場や漁業施設について「自分の目で見ての第一印象は『思った以上に広大だったこと。やはり日本のような一民間事業者でできるような事業ではない』…」などと記載。この町議は07年5月の中国・重慶視察でもほぼ同じ言い回しを使っていた。
こうした海外視察は、町の一般会計予算の総務費や議会費が財源。宿泊料や航空運賃などとともに、参加者の日当(1日当たり最大7200円)や支度料(最大約3万9千円)も含まれる。
海外視察について、岸本町長は「見るのと聞くのは大違い。海外で文化の違いを体験すれば、職員や議員も気持ちの面で変わる。成果を地域にどう反映するか考えないといけないが、臆病になって視察に行かないのが問題だ」と語った。
=2012/02/09付 西日本新聞朝刊=

原子力委3人に業界から寄付 5年間で1800万円

関連トピックス

東京電力福島第一原発事故後の原子力
政策の基本方針(原子力政策大綱)を決めるため内閣府原子力
委員会に設けられている会議の専門委員23人のうち、原子力
が専門の大学教授3人全員が、2010年度までの5年間に原発
関連の企業・団体から計1839万円の寄付を受けていた。朝日新聞
の調べでわかった。
会議では、福島の事故後に政府が打ち出した減原発方針が大綱にどう反映されるかが焦点となって
いる。原子力委の事務局は3人の選定理由を「安全性などの専門知識を期待した」と説明するが、
電力会社や原発メーカーと密接なつながりがあったことになる。
3人は東京大の田中知(さとる=日本原子力学会長)、大阪大の山口彰、京都大の山名元(はじむ)
の各教授。3人は寄付を認めたうえで、「会議での発言は寄付に左右されない」などと話している。
この会議は10年11月に設置された大綱策定会議。元東京大原子力研究総合センター長の
近藤駿介委員長ら原子力委員5人と専門委員で構成され、今年8月をめどに大綱をつくる。
寄付は所属大学に情報公開請求し、公開対象の過去5年分が判明した。
寄付をしていたのは、青森県に大間原発を建設中の電源開発、茨城・福井両県に原発をもつ日本
原子力発電の電力2社▽日立製作所、日立GEニュークリア・エナジー、三菱重工業の各原発メー
カー▽原子力関連企業・団体でつくる業界団体「日本原子力産業協会」の地方組織である関西、
東北原子力懇談会▽関西電力のグループ会社の原子力エンジニアリング。
このうち山名教授への50万円は、策定会議の専門委員に就任した後の11年2月に関西原子力
懇談会から受けたものだった。
3人は会議で「福島の事故を受けて安全対策は随分とられて
いる」「高速炉は魅力。開発は続けるべきだ」などと発言している。
寄付は研究助成が名目で奨学寄付とも呼ばれ、企業・団体が研究者を指定して大学の口座に振り
込む。教授側は使い道を大学に申告し、一部は大学の会計に入ることもあるが、企業・団体へ
の報告義務はない。企業・団体からの受託研究費などと比べ、研究
者が扱いやすい資金とされる。
原子力委は業界からの金銭支援について委員らから申告させて
いない。(大谷聡、二階堂祐介)
寄付を受けていた3教授
田中知・東京大教授 計400万円
(電源開発100万、日立製作所120万、日立GEニュークリア・エナジー〈日立GE〉180万)
「研究のために受けている。寄付で、策定会議などでの発言が影響されては
いけないという意識がかえって高まる
山口彰・大阪大教授 計824万円
(日本原子力発電250万、三菱重工業200万、関西原子力懇談会124万、原子力エンジニアリング
250万)
「寄付は研究のために使用している。会議では個人の立場で、自分なりに厳しいことも発言している」
山名元・京都大教授 計615万円
(日立GE180万、関西原子力懇談会400万、東北原子力懇談会35万)
「原子力を前に進めるための寄付なら受ける。癒着ではない。良い原子力のためには
業界との協力は必要だ」
3教授に寄付していた企業・団体の話
●日本原子力発電 奨学寄付金の制度にのっとってやっている。山口教授は大学で就職を担当して
いた当時に支援を始めた。
●電源開発 田中教授に寄付した当時は学生の電力業界離れが起きており、理解促進のためだっ」
た。
●三菱重工業 専門性を持った研究成果が当社の技術開発につながり、我が国の原子力産業の
技術力の向上につながる。
●日立GEニュークリア・エナジー 社内でテーマを決めて出している。原子力委にいる教授を意識
しているわけではない。
●原子力エンジニアリング 原子力技術の一層の向上と人材育成に寄与するため、企業の社会的
貢献の一環として寄付した。
●関西原子力懇談会 専門性への助成であって、政策的なことは考えていない。福島の事故後も
総額を含め大きな変更はない。
●東北原子力懇談会 山名教授の研究方針に同意したため出したが、これまでに寄付したのはこの
1件だけだ。
※日立GEは日立製作所と米国のゼネラル・エレクトリックが07年に設立。原子力エンジニアリング
の業務は原発の保守
〈原子力委員会〉 1956年に「国の原子力政策を計画的に遂行するため」として原子力基本法に
基づき設置された。原子力の研究、開発、利用の基本方針となる国の原子力政策大綱をつくる。
原子力委員は国会の同意を経て首相が任命する。
同じく内閣府にある原子力安全委員会は78年、原子力委から安全規制
の役割を切り離すかたちで発足した。安全委員は元東大教授の
班目(まだらめ)春樹委員長ら5人。省庁や電力会社に指示・
勧告する権限を持つが、班目氏を含む安全委員2人と、その下
の審査委員84人のうち22人が、原発関連の企業・団体から
過去5年に計約8500万円の寄付を受けたことが朝日新聞の
調査で明らかになっている。
金子勝氏ツイッター
まだまだ出てくる原発マネーのバラマキです。原発立地自治体に電力会社
が出した寄付金総額が1600億円以上に及ぶことが明らかに原子力
委員会の新大綱策定会議には利益相反の立地自治体しか参加してお
らず被害が及ぶ周辺自治体の代表がいません


http://www.asahi.com/national/update/0713/SEB201107130078.html?ref=reca


原発関連の工事4億円受注 玄海町議の次男の会社


九州電力玄海原子力発電所の地元、佐賀県玄海町の町議会原子力対策特別委員長、中山昭和(てるかず)議員(66)の次男が経営する建設会社・中山組(玄海町)が、過去4年間に原発立地に伴う交付金関連工事を計12件、4億227万円受注していたことがわかった。
 中山組から提出され、佐賀県に保管されている2005~09年度の工事経歴書によると、交付金関連工事の受注額は05年度はゼロ、06、07年度は岸本英雄町長の弟が経営する岸本組(唐津市)の下請けとしてそれぞれ6846万円(1件)、4105万円(1件)、08年度は町発注と岸本組の下請けが計3件、8297万円だった。ところが、09年度は町発注の7件、2億979万円にのぼり、受注額全体の59%を占めた。中山氏は09年10月に原子力対策特別委員長に就任した。
 法人登記簿謄本によると、中山氏は町議に初当選する前年の00年12月まで中山組の社長を務めていた。現在は中山氏の次男が社長、妻と長男が取締役に名を連ねる。

玄海町長の弟の建設会社、九電から54億円受注


 九州電力玄海原子力発電所がある佐賀県玄海町の岸本英雄町長の実弟が社長を務める建設会社「岸本組」(本社・同県唐津市)が、1994~2009年度(決算期は5月~翌年4月)の16年間に九電から少なくとも約54億円分の工事を受注していたことが分かった。玄海原発2、3号機の運転再開問題で、九電は玄海町長の同意を再開への条件の一つとしていた。
 佐賀県に提出された岸本組の工事経歴書によると、16年間に玄海原発内の建設や修繕で約54億円分の工事を九電から受注。同じ期間に、電源立地地域対策交付金や県核燃料サイクル補助金など電源三法交付金を利用した町発注工事も約23億7千万円分受注している。
 09年度の岸本組の売り上げは約41億5千万円。うち約1億6230万円(3.9%)が九電発注、約4億4990万円(10.8%)が同交付金を使った町発注の工事だった。
 岸本町長は岸本組の専務から県議を経て2006年8月に町長就任。以降、岸本組の年間売上高は20億~50億円台を推移している。
 岸本町長の資産報告書によると、町長は岸本組の7520株を保有し、09年度の保有割合は12.5%で第3位の株主。町長によると、町長就任以降、計約1千万円の株の売却益を得たという。
 岸本町長は取材に「九電からの受注額も、町からの受注額も町長就任以降、増えていない。やましいところは全くない。岸本組の株は今、無配当だ」と語った。




2012年2月6日月曜日

2号機の高温状態:コピペ

http://www.47news.jp/CN/201202/CN2012020601002472.html


2号機の高温状態続く 福島第1原発

 東京電力福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部の温度が上昇している問題で東電は6日、注水量を増やしたが、依然70度前後の状態が続いていると発表した。東電は「炉全体としては十分冷やせている」としている。
原子炉の冷温停止状態は、誤差を含めおおむね80度以下に保つことが条件。今回の事態について国は、「上昇しているのは圧力容器内の同じ高さにある三つの温度計のうちの一つだけ」として、80度を超えても冷温停止状態に影響しないとの見方を示した。

金子勝氏ツィーター


2号機の内視鏡では水が想定より低かったですが、今度は原子炉の温度がこの4日間で20度以上上がり、70度を超えました。水を大量に入れれば、地下水が溢れ出す危険性があり、注水量が足りなければ、水温が上昇。どこが事故収束なんでしょうか。 
2時間前 webから



http://www.news-postseven.com/archives/20110616_23285.html


アレバ社への原発汚染水処理費用531億円 前払いの可能性も

2011.06.16 07:00
福島第一原発の事故を受けて、脱原発に向けた動きが加速している。だが、いざ脱原発に舵を切ってみれば、その先には長期間に渡って莫大な費用を必要とする「脱原発ビジネス」が浮上してくる。見方を変えれば福島第一原発の事故処理はそれ自体が、“巨大ビジネス”なのだ。
作業員派遣業、原子炉解体など様々なカネが動くが、その中でも多額の必要とされたの放射性物質の除去だ。一体どれだけの金が動くのか、ジャーナリスト、伊藤博敏氏がレポートする。
* * *
世界有数の原発メーカーである仏国営企業のアレバのアンヌ・ローベルジョン最高経営責任者(CEO)は、3月31日のサルコジ大統領の訪日と同じタイミングで来日し、廃炉を視野に入れた「事故後ビジネス」を売り込んだ。柔らかな物腰のなかにも意思の強さを漲らせたローベルジョンCEOは、いち早く、高濃度放射性物質による汚染水処理事業の契約を東電と結んだ。
物議をかもしたのは、その契約内容である。4月27日、衆院決算行政監視委員会で、自民党の村上誠一郎代議士が「(放射性物質の除去は)1トンにつき2億円かかるというが、実際にはいくらか」と、質問。
東電役員は「金額はわからない」と答えたが、もしその金額なら25万トンで50兆円。国家予算の1年分にも匹敵する額であり、国民の度肝を抜いた。
反応に驚いた東電は、5月27日、「処理総額531億円」という試算結果を発表、沈静化に躍起となった。
だが、この額だけでは収まらない。アレバが汚染水を処理する「凝集沈殿法」では、汚染水は海水と放射性物質を含む泥に分離されるのだが、531億円のなかには、この高濃度汚染泥の処理費用は含まれていない。
いずれその泥を処理する段階で、また東電はアレバに頼ることになり、相当、高額な請求となりそうだ。つまり処理方法を考えれば、531億円はアレバにとってほんの前払い金に過ぎない可能性が高いのである。
※SAPIO 2011年6月29日号

「廃炉と除染で今後何十年も食える」原発関係者が漏らす本音

2012.02.03 07:00

福島第一原発事故の発生以降、原発を巡ってはさまざまな対策を講じる必要が出てきた。廃炉、除染でも、そして再稼働でも儲ける――原発ビジネスはすでに“逆回転”が始まっている。その実情をジャーナリストの伊藤博敏氏が報告する。
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原子力ビジネスの担い手たちは、既に、「逆回転」への準備を進めている。関連企業に天下った東電OBが明かす。
「最終処分場探しは、30年近くを費やしても、これまでできなかった。政府も東電も、最終的には福島しかないと思っている。原発周辺地を買い上げ、そこに処分場をつくる。最適なのは第二原発だ。第一原発同様、廃炉にするしかないし、岩盤が浅くて工事が容易で、地元の理解が得やすい」
福島第二原発は、双葉郡の富岡町と楢葉町にまたがる。ここは、旧動燃が行なった候補地選定作業で、全国88か所の「適正地区」に選ばれた経緯があるし、09年には草野孝楢葉町長が「処分場受け入れ」を表明、その後、撤回したものの意欲はある。
原発は「逆回転」を始めた。“夢”を諦め、現実に立ち返り、廃炉や除染といった後ろ向きの事業に注力しなければならない。一見、原子力ビジネスに将来はない、と思わせる。だが、そうではない。「逆回転」が新たなビジネスチャンスを生み、原発で儲けた連中が、廃炉、除染、最終処分場などでも儲けている。例えば、今、原発で何が起きているか。東電関係者が話す。
再稼働へ向けて、“完璧な原発”にすべく準備を進めています。それはストレステストで求められる以上の厳しさで、『想定外』という言葉を使わなくて済むように、橋が破壊、道路が分断、全電源が落ちても、非常用電源を確保するなどして原子炉を損傷なく止められる体制を確立しようとしています。
そのために費用を惜しまない。原子炉内の圧力が高くて、注水できないトラブルがありましたが、どんな圧力にも負けない給水ポンプを数百億円かけて開発、配置するつもりです」
にわかには信じ難い感覚だが(東電広報部は「あらゆる事故を想定、対応するつもりです」と回答)それで潤うのは原発メーカーである。事実、東芝、日立製作所、三菱重工業の原発3社は、事故後、「フクシマを体験した」ということで海外受注が堅調。しかも、前述のような各種安全対策も受注できる
ゼネコン各社もそうだ。全国の原子炉建屋は、鹿島(24基)、大林組(11基)、大成建設(10基)の順に受注しているが、この3社は、内閣府から福島県内12市町村の除染モデル事業を委託された日本原子力研究開発機構から再委託を受けた。
同機構は旧動燃の流れをくみ、カネ食い虫となった「もんじゅ」を運営する。つまり、原発推進の“仲間”が、「放射能に習熟」していることを理由に事業を受注しているのだ。しかも今回はモデル事業で119億円だが、
今後、数兆円に達する除染作業の中核を担うことになり最終的には原発建設で潤った双葉郡内の末端の企業に、再度、仕事を分け与える。
「廃炉と除染で、今後、何十年も食える」
こう本音を漏らす原発関係者が少なくないのは、その具体的な流れが見え始めたからだ。 制御できない原発は、推進の時も撤退の時もそのリスクゆえに関わった地域、企業、人に多大な富をもたらす。
だが、国民には電力の不安定、電力価格の高騰、放射能汚染と
いった“負の遺産”を残すだけなのである。
※SAPIO2012年2月1・8日号

金子勝氏ツイッター
まだまだ出てくる原発マネーのバラマキです。原発立地自治体に電力会社が出した寄付金総額が1600億円以上に及ぶことが明らかに原子力委員会の新大綱策定会議には利益相反の立地自治体しか参加しておらず被害が及ぶ周辺自治体の代表がいません

高い燃料費は、地域独占のせいですか?: 電力会社の電気料金

東電の電気代値上げについて、「人件費・広告費の削減ぐらいでは、簡単に相殺されるものではない。原発を停めることで、燃料費が跳ね上がるから、値上げはやむをえないのだ」と言われれば、、「いくら円高とはいえ、原油が高騰しているんだから、やむを得ない」 と素直に納得してしまう人も、世の中には、いるだろう。

しかし、「シェールガスの増産で、LNGの価格が世界的に非常に低下しているのに、どうして東電は石油価格の高騰ばかりを理由にするんだろう」と不思議に思っている人も、少なくないはずだ。

以下のロイターの記事を読めば、電力会社の算定する燃料費が、なぜ馬鹿のように高く見積もられているか、その理由がよくわかる。

要するにかつては、石油の価格が安かったし、国内に指標となる天然ガスの市場がなかったために、天然ガスの値決め基準に、原油の輸入価格連動方式を採用してきた。それゆえに、世界の天然ガスの価格下落の恩恵を、日本だけは浴することができないのだという。


つまり、電力会社は地域独占で、コスト削減意識が希薄なため、全く企業努力を行わず、ずっと高いLNGガスを購入し続けてきたのだという。


一体石油の価格が安かった時代とは何十年前の話か?原油の価格が沸騰し、アメリカもヨーロッパも中国も、石油や原発には依存できないと、シェールガスに目をつけ、その市場を着々と開拓している間、日本の電力関係者は原発を増やして私腹を肥やすことだけに血道を上げ、燃料調達の努力を全く怠ってきた怠慢な電力会社のおかげで、高いつけを回されてきたということなのである。


電力会社などに任せておいては、国民は膨大なつけを回され、企業も個人も彼らの犠牲になるだけである。未だに赤いガスに抵抗感を示している財界首脳もいるそうであるが、くだらないことにこだわらず、韓国が、EUがしているように、日本も海外との交渉をきちんとやって、できるだけ安い燃料を調達するための方途を、政府が一丸となって一刻も早くみつけるべきなのではないのか。


それにつけても、電力会社の地域独占の弊害がどれほど多大であるかを、我々はもっと知らされる必要がある。



シェールガス増産で米LNG安価に、日本の輸入価格引き下げ急務

2012年 02月 6日 08:46 JST
 
[東京 6日 ロイター] 米国で新型ガス、シェールガスの増産が進み、天然ガスの価格下落が進む中、韓国ガス公社(KOGAS)(036460.KS: 株価企業情報レポート)が1月末に安価な米国産の液化天然ガス(LNG)を20年間の長期にわたり調達する契約を結んだ。日本のLNG調達価格は国際的にも割高で、調達先の多様化や資源外交を含めた抜本的な対応が急務となっている。
<シェールガス増産で米天然ガス価格は2年で半値以下、カタール産LNG余剰に>
米国では、地中の岩盤層から産出されるシェールガスの増産が急ピッチで進んでいる。米エネルギー省は1月、米国が2016年にLNGの純輸出国になるという予測を発表した。大増産を背景に米国の天然ガスの市場価格は過去2年間で半値以下に急落しており、現在100万BTU(英国熱量単位)当たり2.5ドル前後と、日本のLNG輸入価格と比べた場合8割も安くなっている。
このため米国は、同国向け需要をあてにしてLNG増産を進めてきたカタール産LNGの輸入が事実上不要となった。当初、カタール産LNGの受け入れ拠点を目指していたルイジアナ州サビーヌパスの輸入基地は、米国産ガスの輸出拠点に転換され、韓国ガス公社と契約した。契約価格は米国の市場価格に連動し、100万BTU(英国熱量単位)当たり4─5ドルと日本の3分の1程度とみられる。
<31年ぶり貿易赤字の裏に割高なLNG調達価格>
米国の増産により余剰となったカタール産LNGは、欧州などに転売されている。この結果、欧州はロシアとの天然ガス価格交渉で強気になり、世界的に天然ガスの価格低下が進んでいる。
これに対し、日本のLNG輸入価格は100万BTU当たり16ドル前後と世界で最も割高な水準だかつて原油価格が安かったことと、日本には指標となる天然ガスの市場がなかったことなどから日本では値決め基準に原油の輸入価格連動方式を採用してきた。現在のように原油価格が中東情勢の緊迫で高止まりしていると、世界的な天然ガス価格の需給緩和による価格下落の恩恵を享受できない。
2011年に日本の貿易収支が31年ぶりに赤字に転落した要因として、原子力発電所の稼働停止に伴いLNGの輸入量が前年比12%と急増したためと説明されることが多い。しかし電力・ガス会社が地域独占を背景にコスト削減意識が希薄なため、割高な価格でLNGを輸入し続けてた事実も見逃せない。  
<中国のシェールガス採掘で東アジアのエネルギー地図一変、パイプライン輸入に検討余地>
日本は国内原発の再稼働時期のめどが立たず、LNGの輸入増は避けれられない。輸入コスト抑制のため、調達先の多様化や契約価格の見直しが必要だ。特に安価な北米産LNGの調達は急務だ。三菱商事(8058.T: 株価ニュースレポート)が東京ガス(9531.T: 株価ニュースレポート)などと共同でカナダ産シェールガスをLNGに加工して日本などアジアへ輸出するプロジェクトなどが動き始めており、同様の取り組みが拡大することが期待される。
また東アジアのエネルギー供給体制は大きく変わりつつあり、パイプラインによるロシアなどからの天然ガス調達も検討の余地がある。中国はトルクメニスタンの天然ガスをパイプラインで輸入しており、その価格(100万BTU当たり10ドル前後)を基準として、ロシア産天然ガスの輸入では強気の値引き要求をつきつけて交渉している。中国はシェールガスも米国を上回る可採埋蔵量があるとされ(米エネルギー省試算)、昨年に英蘭資源大手ロイヤル・ダッチ・シェル(RDSa.L: 株価企業情報レポート)が採掘に成功したのを契機に大規模な増産を進める予定。
中国のガス調達力強化で、ロシアは売り手確保に躍起になっており、北朝鮮を経由した韓国向けパイプラインの敷設計画を急ぐ。日本は財界首脳がかつて「赤いガスはいらない」としてサハリン産ガスの輸入に難色を示すなど、ロシア産エネルギーへの依存度を高めることを警戒する向きが多いが、国益を考えれば「メンツを捨てなければいけない」(石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の石井彰特別顧問)との見方もある。
(ロイターニュース 竹本能文:編集 山川薫)