2012年9月29日土曜日

枯らせるな、たねまきの芽を!


 3.11直後より、大本営発表の嵐の中、小出氏を起用し、原発災害の事実を真摯に報道し続けてきた、たねまきジャーナルがとうとう昨日で、番組を終了した。たねまきジャーナルを絶やさないために作られた「すきすきたねまきの会」によれば、某放送局との間で、たねまきジャーナルの後続番組を始められないかという交渉が進んでいるという。

できれば、次はローカルな放送局ではなく、日本全国どこからでも視聴が可能な放送局であることを望みたい。小出氏の話を聴き続けたいという視聴者は、原発・エネルギー問題だけではなく、税金問題、年金、福祉に関する問題、官僚の天下りに関する問題、領土問題、基地問題、TPPなど政府や大企業の顔色ばかり見て作られる視聴者無視の一方的な報道に、いい加減嫌気がさしている視聴者は、全国津々浦々に数多くいるはずなのだから。

孫正義あたりが中心となり、原発ムラとは縁のない市民がスポンサーとなり、良質な報道をしているかどうか、しっかりモニタリング機能が働くような、市民の市民による市民のためのメディアが全国規模で生まれることを心から願いたい。

以下たねまきジャーナル終了に関連した記事を転載する。



小出裕章の情報を拡散する会 【FB】

@koide_info



2012年9月28日「すきすきたねまきの会」が某放送局とたね蒔きジャーナルの後継番組を始められないか交渉中と公表。小出裕章氏も出演予定。   
2012年9月28日 - 16:40 ·


http://www.tanemakifan.net/%E5%A3%B0%E6%98%8E%E6%96%87/

■ 声 明

 本日、MBSより201210月の番組改編の発表が行われ、「たね蒔きジャーナル」は改編された番組表から姿を消すことが明らかとなりました。

 私たちは、「たね蒔きジャーナル」存続のために、①番組に対する無料ボランティア出演への賛同と②市民スポンサーとしての寄付金を呼びかけてきた者として、今回の発表を受け、私たちの意見を以下のように表明させていただきます。

●「たね蒔きジャーナル」という名前の番組が姿を消したことについて、深い遺憾の意を表明します。率直に言って、日本のラジオのために、また日本のジャーナリズムのために、残念なことだと思います。

●同時に、私たちの呼びかけに応えて、無料ボランティア出演に応じてくれた賛同人の方々、貴重な寄付金を寄せてくださった方々に、私たちの力不足をお詫びします。みなさんのお気持ちをMBSに届け、理解してもらうべく、私たちなりの努力をしてきましたが、結果が伴いませんでした。

MBSは、今回の番組改編について「たね蒔きジャーナル」の発展的解消である旨を述べられています。もとより私たちは「精神は失われるに決まっている」「発展的解消ではない」と否定するものではありません。その可能性はあるだろうと認めます。他方、それは可能性でしかないとも考えています。改編された番組の推移を期待を持って見守りつつも、「たね蒔きジャーナル」という番組が存続しなかったという事実をまずは確認し、重く受け止めます。

●たね蒔きジャーナル」というラジオ番組は、視聴者の熱烈な支持を獲得してきました。私たちの呼びかけに対し、賛同人には73名の方々が応じていただき、寄付金は10,034,500円が集まりました(9月19日現在)。別に行われたネット署名にも5,000人近い方々が応じられていました。視聴者の目線に立った放送が広く共感を呼んでいたことから、私たちはMBSにもその展望に立った判断を期待してきました。それは、平常時・災害時にかかわらず、より多くの人々に多面的な情報を提供することが重要と考えるからです。万が一、その私たちの思いが、特定の企業・団体による「外部圧力」と同類のものとMBSに受け取られてしまっていたのだとしたら、この上なく残念なことです。視聴者との建設的な関係の構築について、より成熟した議論が今後の課題として残されたことになります。

●私たちは今後、①「たね蒔きジャーナル」存続がかなわなかった場合に返金を希望されていた寄付者の方への返金手続きに入るとともに、②返金を希望されなかった方たちの寄付金についての使途に関する協議に入ります。9月中には賛同人、寄付者の方たちにお知らせするとともに、ホームページ上でも発表します。

●この間、ご協力いただいたすべてのみなさんに、深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。

●末尾になりましたが、「たね蒔きジャーナル」の最終回となる928(金)2122時、最後の放送を聴くため、各自がラジオを持ってMBS前に集まることを、私たちの最後の呼びかけとします。

2012919

呼びかけ人一同
小出 裕章(京都大学原子炉実験所助教)
飯田 哲也(環境エネルギー政策研究所所長)
原口 一博(衆議院議員)
鎌田  實(諏訪中央病院名誉院長)
石丸 次郎(ジャーナリスト/アジアプレス)
村井 雅清(被災地NGO恊働センター)
石井  彰(放送作家)
原  一男(映画監督/大阪芸術大学教授)
西谷 文和(ジャーナリスト)
おしどり (漫才師)
今西 憲之(ジャーナリスト)
山本 太郎(俳優)

■小出裕章さんからのメッセージ

 「たね蒔きジャーナル」では、昨年3月14日以降、大変お世話になりました。

 国、電力会社などが一体となった原子力の大本営発表のもと、少しでも事実に近い情報を流し続けてくださり、ありがたく思いました。

 そして、私がありがたく思うだけでなく、「坂田記念ジャーナリズム賞」を受賞したことで、業界内部でも評価されました。

 さらに、毎日放送が聞けるエリアだけでなく、世界の多数の視聴者から、これだけ愛された番組もなかったはずと思います。

 それを潰すのであれば、しっかりした説明をしてくれるよう毎日放送にお願いしてきましたが、残念ながら私が納得できる説明は得られませんでした。

 ジャーナリズム、報道の本来の仕事を守ってきた「たね蒔きジャーナル」が潰されたことを心から残念に思います。
2012年9月19日 小出 裕章


■声明発表時の中継アーカイブ



最後の呼びかけ】9月28日(金)「たね蒔きジャーナル」最後の放送となります。放送開始に合わせて(21時予定。ナイター延長の場合、遅くなる可能性あります)、MBS前にラジオを持って集まりましょう。番組を終えた水野晶子アナウンサーほかたね蒔きスタッフに、花束贈呈します。
2011.9.28 22:40 update
賛同呼びかけに応えてくださったみなさま
寄付をいだだいたみなさま
そして、「たね蒔きジャーナル」存続問題に関心を寄せてくださった
すべてのみなさまへ
本日928日、「たね蒔きジャーナル」は最終回を迎え、終了しました。
私たちは、MBS本社前で最終回の放送を聴き、水野晶子アナウンサーをはじめとする「たね蒔き」スタッフに、今までの感謝の意を込めて花束を贈呈してきました。MBS前に集まれなかったみなさんの気持ちもお届けしてきたつもりです。短期間でしたが、これまで本当にありがとうございました。

■ 当日の模様(写真)

■ 当日の模様(動画)


打ち切りについての私たちの見解は、MBSが打ち切りを正式発表した919日にすでに「声明」として明らかにしていますので、ここでは繰り返しません。
以下、これからのことについて、書かせていただきます。
1)
「たね蒔きジャーナル」が存続できなかった場合に返金を希望されていた方たちには、おおむね返金手続きを終了しました(一部、口座番号が不明の方が残っており、問い合わせ中です)。
2)
その上で、私たちは返金希望でない方たちのご寄付をどうしたら生かすことができるのか、模索してきました。
 現在、ある放送局と「たね蒔きジャーナル」の後継番組を始められないか、交渉中です。週一回の一時間番組で、今回の呼びかけ人の一部がホスト役を務める予定で話を進めています。
たとえばMBSに当分出演しない旨を表明している小出裕章も、この番組には毎週出演し、原発問題をめぐる解説や意見表明を行う予定です。当面、半年間の放送を予定しています。
 私たちは、この番組枠の買取費用および制作経費として、いただいたご寄付を活用したいと考えています。
 ただ、919日の打ち切り発表からまだ10日足らずの短期間でもあり、その放送局との話し合いが決着していません。
3)
そこで、みなさんにお願いです。816日の呼びかけ文で、私たちは「9月中に判断して、ご報告します」とお伝えしていました。その期限を1ヶ月延ばしていただきたいのです。10月末日までには以下のことをお伝えします。
①返金手続きが完了した後の正式な残金額
②残った寄付金の使い道と後継番組が可能となった場合の放送局名、番組名、開始時期、
ホスト等、具体的内容
③上記にかかる費用
④その他、お伝えすべきこと
4)
上記にともない、事務局である「すきすきたねまきの会」も、その発表までは継続します。お問合せ等のある方は、お電話または問い合わせフォームにてご連絡いただければと思います。
 以上、みなさんのご理解とご協力をお願いいたします。

2012
928日 呼びかけ人一同

■呼びかけ人

  小出 裕章(京都大学原子炉実験所助教)
  飯田 哲也(環境エネルギー政策研究所所長)
  原口 一博(衆議院議員)
  鎌田  實(諏訪中央病院名誉院長)
  石丸 次郎(ジャーナリスト/アジアプレス)
  村井 雅清(被災地NGO恊働センター)
  石井  彰(放送作家)
  原  一男(映画監督/大阪芸術大学教授)
  西谷 文和(ジャーナリスト)
  おしどり (漫才師)
  今西 憲之(ジャーナリスト)
  山本 太郎(俳優)
(順不同)

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