2011年7月7日木曜日

改革派官僚への退職勧奨という手本にならない大人のいじめ: これが言論自由の民主主義社会ですか?

 適当なサイトの記事がみつからなかったので、以下は週刊誌のサイトから転載したが、このニュースは今朝の朝日系列のニュース番組で、本人への電話によるインタビューを交えて報道されていたものであり、記事の信ぴょう性は高いと言える。


経産省のリベラルな官僚である古賀氏への退職勧奨の理由は、公務員である彼が勤務時間中にテレビ番組に出演したというものであるが、古賀氏がテレビに出演した時間は、勤務時間外であり、事実無根の理由なき理由によって、退職勧奨を迫られていることが報道されていた。

 子どものいじめ社会は、おとな社会の縮図と言われているように、大人社会のいじめも実に陰湿極まりないものであることは熟知している。

しかし、権力に迎合せず己の信じるところを貫こうとする古武士のような志の高い、有能で自立的な発想ができる希少な官僚を、重用こそすれ、、はしごを外し、退職に追い込むような権力の行使は決して許されるべきではないのではないだろうか。なんとなれば、彼こそは、自己保身と既得権益にしがみつくためではなく、この国の行く末を憂う気持ちに駆られて、身を捨ててまで、様々な発言を繰り返してきた人なのであるから。

古賀氏ほどの人材であれば、マスコミや野党など様々なところからの再就職の引きはいくらでもあるだろう。しかし現職者の立場から発信してもらってこそ、国民には見えにくい制度の問題や、改善すべき様々な側面が初めて照らし出される。そういった意味からは、古賀氏のような方にはいつまでも現職に留まって活躍してもらいたいが、もっと自由に羽ばたける場を得て、そこで何に遠慮することもなく大いに発言していただきたいとも思う。









退職勧奨された改革派官僚古賀茂明氏 省内では孤立無援状態

2011.07.04 16:00

現職官僚ながら菅政権の公務員制度改革や東電処理、電力行政を真っ向から批判してきた経済産業省の古賀茂明4 件氏(大臣官房付)に対し、松永和夫・経産事務次官が「7月15日付」で退職勧奨を突きつけた。
古賀氏と近い経産官僚がいう。
古賀さんは、いわば菅政権の恥部も、霞が関の裏のシステムもすべて知っている。現職官僚の立場のままそれを暴露して世に問い、改革を進めようと捨て身になっている。
霞が関の旧体制と、そこを基盤に権力を握っておきたい菅政権の政治家は、古賀氏の行動を認めれば、“現職でも改革ができるんだ”と改革派官僚があとに続くのではと危機感を強めている。だから政権が代わる前に粛清しなければならないわけです」
古賀氏は仙谷由人・官房長官(当時)に国家公務員制度改革推進本部事務局審議官を“解任”された後、この1年半、経産省の「大臣官房付」という閑職に追われ庁舎内の個室で事実上の“蟄居謹慎”状態に置かれながら、“たった1人の反乱”を続けてきた。
民主党内には、「古賀さんを辞めさせるべきではない。公務員改革の事務局長などで仕事をしてもらうべきです」(長妻昭・前厚労相)という声があるが、「海江田万里・経産相まで役人に丸め込まれて古賀さんを煙たがっており、省内では孤立無援。退職勧奨は拒否できるが、本人も大臣官房付のままで腕を振るえない政権にとどまることに懐疑的になっている」(古賀氏に近いOB)という。
仙谷氏にしろ霞が関にしろ震災復興など二の次、三の次。自分たちの恥部を握る古賀氏の“抹殺”しか頭にはないのだ。
※週刊ポスト2011年7月15日号

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