2012年3月14日水曜日

日本にとって最大の間違いは2011年3月10日に存在していたものを再現すること:ペセック氏

震災1周年にブルームバーグのペセック氏が、「日本にとっての最大の間違いは2011年3月10日に存在していたものを再現すること」であると述べている。

薔薇っ子も彼の意見には賛成であるし、2,3日前に高村薫氏がインタビュー番組でも同じことを言っていた。復興、復興というけれども、何をあきらめなければならないか、私たちは、よく考える必要があるというような発言だったと思う。


ブログ一周忌で予想したように、3月10日以降のメディア各社の報道はすこぶる酷かった。政府は、御用学者を動員して、ひたすら原発被害の極小化を図り、現状復興、すなわち「2011年3月10日に存在していたものを再現すること」にやっきになっている姿ばかりが顕わになっている。

しかも、絆という言葉を巧みに使って、メディア各社が政府と一丸となり、がれきを全国各地にばらまくことに懸命で、3月10,11日に国内外で展開された脱原発に対する市民の反対運動などについて、しっかりとまじめに取り上げたメディアは非常に少ない。

なかでも、震災以来1年経っても、2000トンのがれきの処理ができないのは、あたかも、東京以外に住む住民が、がれきの受け入れに協力的でないからであるかのような、報道のなされ方が行われている。

しかし、1年もあれば、そして政府が言うように宮城、岩手のがれきがそんなに安全なのであれば、阪神大震災のときの2000トンのがれきと同様、大型焼却炉を岩手、宮城にいくつか増設することで、既にすべて処理することができたはずであり、それを着々とやっていれば、地元の雇用も増えたはずである。そういう努力を今まで何もせずして、この期に及んで、被災地には焼却能力がないからがれきを全国に分配するという。

「放射能、みんなで浴びれば怖くない」 と言わんばかりの勢いである。

しかし、がれきを全国の分配して、焼却することの問題性については、京都大学の小出助教がはっきりと断言している。ちなみに、ここに来て、被災3県のがれきを広域処理することの危険性を、公式な場ではっきり述べ続ける勇気ある研究者は誠に数少ない。

国会で涙を流した放射性防御学の小佐古氏や、事故直後から放射能測定をされ、さまざまなところにマイクロホットスポットがあることを示された岡野氏、海外の原発規制機関の専門家などの意見も拝聴してみたいところである。

チェルノブイリよりも大きな事故を起こし、広島原発の178倍ものセシウムを放出するような災害を起こしておきながら、どうして半径20キロ圏内の汚染地域が数年後戻れるような状態になるのだろうか。ヨウ素は半減期が短いとしても、セシウムやウランやストロンチウムは、そんなに簡単に消えたり、溶けてなくなったりするものではないはずである。

今は雪のおかげで拡散が抑えられている放射性物質も、雪解けとともにあちこちに流れだす可能性は否定できない。つまりこれまで測定して低かったからといって決して安心できないことになる。

閣僚たちは、がれきの線量を計測して安全性を確保すればいいと気やすくいうが、放射性物質の線量計はピンからキリまでいろいろあって、時計のように誰がいつどこでどんなふうにして見ても、必ず同じ数値を得ることができるような正確なものではないことを我々は既によく知っている。

国やメディアは、放射線量を測定して数値を示し、「少ないから安心」とさえ発表すれば、それでよいと思っているのかもしれないが、賢い日本国民の多くは、誰がいつどのような条件の下、どんな検体をどんな装置を用いて、どういうやり方で測るかによって、計測数値などというものは、いかようにも操作できるということを熟知しているのである。

ちなみに、これは前から繰り返し書いていることだが、原発災害で放出される放射性核種の中で、測定されるのは、セシウムばかりで、まるで人体に悪影響を及ぼすものは(半減期の短いヨウ素を除いては)、セシウム以外にはないかのように報道され続けていることにも、大変疑問がある。 
ストロンチウムの量は測らなくてもいいとでも言うのだろうか。 

以下小出氏のインタビューを貼り付ける。

何でも反対ばかりするのはよくない。復興について、お前ならば何を考えるかと言われれば、薔薇っ子は、放射能にまみれた土地を元に戻し、原発産業を再開させるような類の復興に少しでも早く見切りをつけて、被災3県の第一次産業に従事する被災者とその家族を全国の第一次産業の労働人口が著しく現象している地域に疎開させ、新天地でこれまでのノウハウを活かして新しい農林業、畜産、漁業に取り組めるようにサポートし、その他の産業に従事する若年、中年層の人々は首都機能移転や再生エネルギーの拠点になる地域に移住させ、彼が働けるような場を用意するといった、より生産的、建設的な形での支援を積極的に行うべきであると言ってきた。

むろん、原発は全て廃炉が完了するまで放置にすることはできないが、それについては、少なくともあと数十年間は、これまで原発を推進し、原発の利害を貪ってきた人々に、責任をもって後始末を最後までやってもらうしかない。彼らは皆、それに十分見合うような、いや、それ以上の報酬を既に受けとっているのだからーー。彼ら以外は、個人的に、どうしても、どんな危険性があっても原発の近くを離れたくないと主張する人でない限り、元に戻す、あるいは煽てて地元に縛り付けることは人の道にかなったことではない。

復興産業は多くの利権を生む、大手のゼネコン、産廃業者、そして運搬業者を限りなく潤す。経済を活性化するためには、なにか起爆剤が必要だということも確かだ、

しかし、何も放射性物質や化学物質による汚染の心配のあるようながれきを全国に分配・処理することで、経済の活性化を図ろうとしなくても、スマートグリッドの機能を兼ね備えた自然災害に強い副都心を建設するだとか、最終処分場の建設だとか、地熱発電所を建設するとか、電力を自由化して全国に電気事業者が多くできれば、それ以外の再生可能エネルギーに関わるビジネスなど、もっと建設的なところで、経済を活性化させる方法はいくらでもあるはずである。

がれきは、焼却炉に放射性核種(セシウムだけではない)を100%吸着させることができるようなフィルターを装置することができない限り、放射性物質が吸着したフィルターを確実に処理できる技術を持たない限り、断じて全国にばらまくべきではないし、汚染された焼却灰や汚泥は、フクシマの廃炉に使うコンクリートに混ぜて使用するしかない。

経済大国の栄光もここ20年の間にすっかり地に落ち、世界の若者の間で一世を風靡したJ-popもK-popに押され気味になり、昨今では、もっぱら食の安全と空気や水のきれいさ、自然の美しさ、治安の良さばかりを売り物にしてきた国土を、、無責任な施政者の政治的な判断で、今以上広範囲に汚染させてしまうようなことがあれば、益々国のイメージは失墜し、よほどの酔狂者でない限り、世界中の人々が避けて通るような、猫マタギの国と化してしまうのではないだろうか。

失われた1年をどう取り戻すか、はっきりしていることは、のらりくらりと現政権が存続し、我々が政治に何も期待感を持てない限り、明るい展望は開けそうもないということである。


http://www.youtube.com/watch?v=nC8cOpz-up0


http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M0FXKZ1A74E901.html
【コラム】日本の失われた1年、チャンスは消えていない-Wペセック

3月6日(ブルームバーグ):効率の良さとしっかりとした社会基盤で知られる国だけに、きっと再建の世界基準を示してくれるに違いない―。そんな期待が高かった。巨大地震と津波が襲ってから1年が経過した。しかし、日本の再建はほとんど手に着いていないのが実情だ。
昨年3月11日の東日本大震災発生直後にエコノミストらは、1995年の阪神大震災の時の状況が再現され、被災した東北地方には建設部隊が集まって経済は力強く反発すると予想していた。さらに、多くの人々は、2万人もの死者が出て、町や村がかき消され、チェルノブイリ以降最悪の原子力発電所事故を引き起こしたこの大災害が、東京の政治的まひ状況を打破し、大きな変革を引き起こすきっかけになるのではないかと期待していたのである。
日本のバブル崩壊は過去の戦略―公共事業のための巨額借り入れ、超低金利、終身雇用、微々たる移民受け入れ、一部巨大企業の輸出に肩入れした硬直的な産業構造、何でも言いなりの銀行、政治と企業の親密な関係―などの見直しを突き付けた。それから20年以上を日本の政治家らは無駄に過ごしてきた。また、東京電力と官僚の排他的関係は安全報告に小細工を施すことを可能にし、危険性を過小評価してきた。これが日本の原発危機の舞台を用意し、その危機的状況は今なお次々に明らかにされている。放射能は今も福島第一原子力発電所から漏れ続けており、日本の機能不全を象徴する事態となっている。
日本が第二次大戦の廃墟から立ち直ったように、日本がより生産的な道筋に戻るには巨大な危機に直面するほかないと長く言われてきた。しかしながら、約20兆円の復興計画は、野田佳彦首相がそのグランドビジョンを明示することができず、また官僚たちが重大な決定を下すことに二の足を踏み、さらにはデフレ的循環が過去一年間に悪化し、企業と消費者がともに意気消沈しているという現実が、計画実行に向けての障害となっている。日本が新たに設置を決めた復興庁が業務を開始したのは津波から11カ月たった今年2月10日のことだった。
期待に応えていない政府
彼らは見事にがれきを片付け、それを防水シートの下に隠してくれた。しかし、それ以外に進展したことはほとんどない」と、テンプル大学東京校のジェフ・キングストン教授(アジア研究学)は指摘する。「その原因の一つは政治がまひしていることであり、官僚が何を再建しどのように統合していくのか、そしてがれき処理をどうするのかについて決定を下さないことも原因になっている」と話す。
そして、最も注目を集めている残骸が日本経済だ。日本の公的債務は世界最大で、国内総生産(GDP)5.5兆ドルの2倍以上に達している。日本のGDPは過去4四半期のうち3四半期で減少しており、2011年の経常収支黒字は過去15年間で最低水準に落ち込んだ。1月には貿易収支が1兆4800億円の赤字と、戦後最大の赤字を記録した。円高はソニーやホンダなどの輸出企業に打撃を与え、産業の空洞化が一段と進んでいる。「政府は期待に応えていないし、日本国民はそのことを分かっている」と、英スタンダードチャータード銀行のチーフエコノミスト、ジェラード・ライオンズ氏(ロンドン在勤)は語る。
政府に対する不信感が高まるなかで、野田首相の政治生命も長くは持たないようだ。野田氏(54)は昨年9月に人気の波に乗って首相に就任した。経済を再建させるだけでなく新たに作り変えるに当たって時宜を得た指導者として選ばれた。だが、いま有権者たちは野田氏について、首相として、2006年後半以降に次々交代した5人の首相たちをしのぐ人物ではないと信じ始めている野田首相の支持率は現在30%と、前任者たちが議員らから職を去るよう求められた水準に低下している。
野田首相がいてもいなくても、東京電力の国営化および現経営陣の追放は決定されるべきだ。彼らの怠慢が、日本が今の状況に陥るのを助長したのだ。同じことが、オリンパスで見苦しい会計スキャンダルを生んだ企業文化に対しても起きている。
最大の間違い
日本の首相は東北のどの町や村を復旧し、どの町はそうしないのかについて決定する仕組みを作らなくてはならない。日本の多くの地方では長年にわたり人口が減少し産業力が失われてきている。
地方分権は中央政府の規制改革を必要とするが、それは復興プロセスを支援することになろう。日本は長年にわたりトップダウン型の経済だった。東京の官僚たちが采配を振るい、税収を分配。地方の指導者たちはそれに応じて行動する、という形だ。東京で復興計画を策定している者たちは非効率的な仕組みから抜け出せず、また被災地から遠く離れて現地の複雑な生活事情を掌握できずにいる日本にとって最大の間違いは2011年3月10日に存在していたものを再現することだろう。日本にとって過去1年間は失われた1年となったものの、まだ物事をリセットする千載一遇の機会は失ってはいない。日本がそれを無駄にすれば恥ずべきことだ。(ウィリアム・ペセック)
(ウィリアム・ペセック氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)
記事に関するエディターへの問い合わせ先:東京 大久保 義人 Yoshito Okuboyokubo1@bloomberg.net
更新日時: 2012/03/06 13:30 JST

2012年3月11日日曜日

ブログ1周忌:2011年3月~2012年3月

眠れぬ夜の手すさびに始めたはずの、「夜半の寝覚め」であった。
まったりと、1か月に1度ぐらいのペースで、楽しく自分の趣味嗜好など、いろいろ書くつもりで始めた日記のはずであった。

あの日まで世の中の出来事に、無頓着で、完全に満足しきっていたというわけではない。
しかし、ここまで腐敗したひどい状況であることを、去年の3月11日まで知る由もなかったのである。

神戸大震災の時、長田地区の大火災で消火作業が進まず、柱や建物の梁など倒壊物の下敷きになって逃げ損なって多数の人々が焼死していく報道を耳にした。海外からの援助の申し出を断った馬鹿な政治家もいたし、どうして国や行政は、もっとしっかり迅速に対応しないのだろうと歯がゆい思いはしたものの、復興の速度は思いのほか速く、今回のように素人目から見ても、この国を牛耳っている人間集団がどれほど無能であるか、これほど強く認識させられることはなかった。

危機管理能力の完全な欠如どころか、電力会社と原発を擁護するために、メディアぐるみで被害極小化の情報統制を行うなど、慄然とさせられるようなことが新聞がみや電気紙芝居上に、連日繰り広げられていた。大本営発表のようなゆゆしい出来事が、現代の日本社会で再現され、まるで悪夢を見ているようであった。

その後の展開も目を覆いたくなるような出来事の連続であった。原発は偶然の重なりによって、東京都民までが行き場を失って逃げまとわねばならないような事態には陥らなかったが、脱原発か否かという1点を除いては、首相と同類項であり、共犯関係であったはずの政権中枢にいた政治家たちは、首相一人をスケープゴートにして、自らは涼しい顔をして平然と、原発災害収束、原発対策、復興支援にかかわる主要閣僚ポストに着いた。彼らは議事録もとらないような会議を重ねるというような、国民のとって許されては、ならない出来事に加担しながら、いまだにその責任を負うこともなく今日に至っているのである。

ここにきて彼らは、大型メディアを動員して、絆と復興支援の2文字を掲げて、放射性物質の飛散の可能性を打ち消すことができない被災地のがれきを全国に分配し、処理を行うことにやっきになっている。

3.11以降、薔薇っこはそれまで普通の国民には全く知らされていない事柄が、我々の周りにいろいろあることを知った。日本の大型メディアの情報源にべったり依存することを辞めて、海外の主要メディアの声や、マイナーであっても志をもったジャーナリストが発信する情報にしっかり耳を傾けることの重要性を認識させられた。2011年3月からの時間を地球市民の一員の生きた証として、自分は何を見、何を聞き、それに対して何をどう考えたか、できるだけ正確に記録にとっておきたいと考えた。

福島原発災害は、世界が注目する大きなニュースとなった。海外メディアから、日本人はお上に従順で、自らの国の政策に対して黙ってただ受け入れるだけの思考力も批判力も表現力も持たない消極的でお馬鹿な国民、金勘定しか頭にない倫理意識の欠如した情けない国民であるかのようなレッテル貼りがなされるのを見て、すべての国民がそうではないことを示したいという気持ちを抱いたことも事実である。

国内の読者の中には、ブログ監視が目的の読者が混じっているとしても、アメリカ、中国、韓国、台湾、香港、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、タイ、インドネシア、インド、シンガポール、ベトナム、ドイツ、フランス、イギリス、ロシア、ウクライナ、スイス、オランダ、オーストリア、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、イタリア、ルクセンブルグ、フィンランド、ラトビア、スペイン、タジキスタン、クゥエート、エジプト、ブラジル、パラグアイ、フィリピン、ナイジェリア、ペルーなどなどさまざまな国から多数のアクセスを頂いたことは、1年間このブログを続けていくうえで大きな励みになった。

先日、作家の高村薫氏は、NHKの震災1年のインタビューで、私たち一人ひとりが東日本大震災というものを言葉にすること、そして、その事実から目をそらさず、しっかりと見つめなおすこと、復興という言葉の意味を考え直す必要があると述べた。


日本全国、電車に乗っても、デパートに行っても、地下街を歩いても、どこに行っても暑いほど暖房ががんがん効き、夜遅くまで照明が明々と灯され、デパ地下やスーパー、コンビニ、飲食店にいけばあり余るような食べ物が山のように所狭しと並べられ、自販機はどこにいっても嫌というほどあり、人気店には多くの客が行列を作り、若者は新型のスマートフォンやアイフォンを手にし、休日ともなれば大型量販店はマイカーで溢れ、年末や連休になれば、多くの人たちが西日本や海外に遊びに出かけ、被災地以外は、1年前とは全く何も変わらないかのような日常に戻っている。


テレビで報道番組のチャンネルを回しても、フクシマ原発のニュースは限られた放送局の番組をみない限り、ほとんど報じられなくなった。


今冬日本列島は、ことのほか厳しい寒さに見舞われたが、54基ある原発が2基しか稼働していないにもかかわらず、国民は電力不足などとはほど遠い、電力供給が安定した状態の中で生活できているのである。膨大な税金を投入しながら、原発は我々の生活にとって、なんら必要性がないものであったということにすらなる。

春から秋風が吹くまでの間、原発災害関連ニュースでメディアが喧しく報じたのは、津波、風評被害、電力不足、熱中症と絆の5つのキーワードであった。

東電は自然災害の被害者であり、国民はその東電を支援するために計画停電や、厳しい節電に耐え、熱中症のリスクを負ってでも、一致団結して電力不足にならないように協力をしなければならなかった。すでに安全神話が破壊され、代替エネルギーの重要性が問われ始めているにもかかわらず、熱中症のリスクを回避するためには、原発を再開するしかないというメッセージのすり込みがしきりに行われた。

その後唐突に脱原発を主張したばかりに総理の首はすげ変わったが、変わらぬ面々が閣僚入りし、キーワードは復興支援と増税一色にとって代わった。そして1年たった今、もう一つ、がれきの広域処理というキーワードが加わった。

菅おろしが終わってからは、被災地の復興のためにはマニュフェストに違反しても増税を実施することが当然であるかのごとくに正当化され、原発の再稼働は日本経済の空洞化を回避するために必要不可欠であるという議論が盛んに行われるようになった。

この1年の間に、原発災害をめぐる隠ぺいの事実や、電力会社や政官民学の癒着の実態などいろんなことが少しずつ明るみに出た。しかし、その事実を正面から受け止めて、しっかり報道し、厳しいまなざしを持って批判するという視点を持ち続けたのは、マイナーなケーブル放送局ぐらいのもので、その放送局もあえなく3月いっぱいで放送中止になるという始末である。

3.11の1周年には、各社満を持して特集番組を企画しているようだ。どこの誰それが、故郷に戻って復興に力を注いでいるだの、誰かがボランティアで復興のためにどんな支援をしたというような電気紙芝居を大量に作成し、絆や支援という言葉を巧みに操ってなだめすかしたり、一部の過激な政治家の言葉を借りて恫喝したりして、放射能汚染の可能性が否定できず、さまざまな化学物質が混じったがれきを、日本全国各地に、ばらまくための作戦に頭をしぼっている。

「フクシマの瓦礫は問題があるが、岩手や宮城の瓦礫は安全」などというようなことがどうして言い切れるのか、あまりにも国民を小馬鹿にした幼稚な議論であり、それをもってして、みんなで仲良く放射能の不安を分かち合おうなどというのは誤った全体主義である。

瓦礫の問題、被災地の復興についての考えはすでに繰り返しブログの中で明らかにしてきた。

メルトダウンの可能性が明確なものとなり、高濃度の放射性物質が大量に飛散しているときでさえ、「ただちに健康の被害はない」などと言って、国民をだまし続けた閣僚が、いくら宮城の瓦礫は安全だといっても、何ら説得性も持たない。

地方自治体の首長は、中央からの圧力に屈さず、政府の支援金などに惑わされず、放射性物質からできるだけ地元住民を、子供たちを守ることを第一に考えるべきである。危険性のあるものを排除するのは、危機管理の第1原則である。

主要大型メディアは、ひたすら政府と利益優先の大企業、電力会社に迎合することばかりをしてきた。女性タレントが占い師のマインドコントロールにはまって云々というようなゴシップならば、うるさいほど執拗に報じるけれども、権力者にとって都合の悪いニュースだと「パニックになってはいけないから」などとまことしやかな屁理屈をつけて情報統制をする政治家に加担しする。たまに申し訳程度に、ほんの一瞬報道したかと思えば、たちまちスポーツか何か他の全く関係のない差しさわりのニュースを入れて、混ぜ返してしまうか、ネットの場合はすぐに削除してしまうのである。

真実を追い求め、伝えるべき立場にいる人々が自己の使命を正しく認識し、日々伝えるべきことをきちんと伝えてくれていれば、薔薇っこは300も、こんなブログを書き綴ることはなかったと思う。大企業のトップやメディアや国を動かす官僚や政治家が、もう少しまともであってくれれば、「夜半の寝覚め」はこんな展開にはならなかったはずである。

高村氏は復興に関して、やみくもに元の状態に戻すのではなく、その前に、何が戻せて、何が戻せないのかよく考える必要があると述べたが、大変含蓄のある発言である。

2012年3月9日金曜日

東電、メインバンクは債権放棄すべきでは?

東電の取引銀行団は、1兆円余の追加融資支援を行う基本合意を行った。家庭用電気料金の値上げと原発再稼働が融資の条件だそうである。

東電はそこまでして、守る価値のある、あるいは存続の必然性がある会社なのだろうか。まず必然性という点からいえば、竹中平蔵はWSJのインタビューで東電は100%国有化すべきという主張をしている。

週刊ポストも、「東電を潰してしまったら、被害者に賠償金を支払う会社がなくなる」という奇妙な屈で、東電を擁護しているが、それは国民に大きな負担を強いる以上の何ものでもないことを指摘している。一時国有化して、ほとぼりが冷めたらまた東電に経営を任せ、その収益から賠償金を長期返済させるなどと言われているが、100年たっても返済できるような額ではなく、東電のつけは、どの道国民が高い電気料金か税金か、その両方または、いずれかで支払わされることになるという。

東電は守る価値のある会社かということであるが、むろんこれまでろくな仕事もせず、破格の高待遇を受けてきた社員や、電事連などの組合員、利害に群がる官僚や政治家、御用学者やメディア、株主や取引銀行にとっては守る価値が十分にある会社には違いない。しかしTOPCOの社会的な信用は世界的に見てもすでに地に落ちているし、これだけの迷惑を国民に及ぼしながら、「東電原発災害1周忌」に、西澤社長や勝俣会長は、公式な記者会見の場で、国民への謝罪を行う予定すらないという。

原発を再稼働させなければ、電力不足に陥るということがまことしやかに言われているが、竹中氏は、小泉構造改革の時代に、東電が猛反対をしたが故に、電力の自由化や発送電分離ができなかったという。もしそのときに今の西澤社長ら電力会社の連中が、反対していなければ、今頃は電力不足などというような事態は生じなかったはずだという。その1点をとってみても、西澤氏の責任は大変重いものがある。燃料費にしても、これは東電1社の問題ではないが、日本全国の電力会社ができるだけ安い燃料を買いつけるための企業努力をしていれば、今のように、世界一高い価格で天然ガスを買い取るなどというようなおかしなことにもならなかったはずである。

責任者が責任の所在をあいまいにし、都合の悪いことは何もかも隠ぺいする、尊大で、でたらめな電力会社は、債務超過になるまで放置すべきであり、こんな不良企業にこれまで多額の融資をしてきた銀行がなすべきは、債権放棄であり、株主もまた応分の責任を負うべきである。

そして、そうすることこそが、日本が世界の国々から信頼を取り戻すための最初の第一歩に他ならない。

3.11以降福島原発への対応をめぐって、この国が法治国家であること、民主主義国家であること、そして自己責任を原則とする資本主義国であることが疑わしいような出来事が次々に現実のものとなっている。

大変嘆かわしい限りである。個人の言論が監視され、言論・表現の自由が脅かされ、大きな社会的責任が問われるような重大な過失を怠慢によって引き起こしながら、責任をとらせる仕組みを作らず、一部の権力者の私利私欲のためだけに、それ以外の国民が健康で安全な暮らしを脅かされ、どこまでも犠牲を強いられるーーそんな閉塞感と欺瞞に満ち溢れた国に、いったい誰が振り向いてくれるだろうか。

大変残念なことながら、現行を維持する限り、日本は国際社会の中で、ますます疎んじられ、衰退の一途を辿るであろうことは目に見えている。

http://online.wsj.com/article/SB10001424052970204276304577265043898920490.html


Japanese Utility Tepco to Get Help From Banks




TOKYO—Japan's biggest banks are finalizing proposals to provide Tokyo Electric Power Co. with new loans and rollovers worth billions of dollars, a key part of efforts to improve the utility's financial health after the Fukushima Daiichi nuclear accident last year.
But people familiar with the matter say the proposals, expected to be submitted to Tepco and the government by Wednesday, won't be enough to address the company's more fundamental problems over the longer term: its massive outstanding liabilities and the huge cost of dealing with the aftermath of the disaster.


http://jp.wsj.com/Japan/Companies/node_404849?mod=WSJ3items


【インタビュー】東電処理は足利銀行モデルに、完全国有化が必要=竹中平蔵慶大教授

東京電力と原子力損害賠償支援機構が今月まとめる「総合特別事業計画」に、東電の財務基盤強化を目的とする1兆円の公的資金注入申請が明記される。これに伴い、東電の経営形態や経営トップの人選をめぐる駆け引きが交錯している。
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版は8日、小泉政権で金融機関の再生を目指した政策案「金融再生プログラム」を立案した元金融担当相の竹中平蔵慶応大学教授に、東電の処理について話を聞いた。
──金融担当相当時、経営難に陥った金融機関に公的資金を注入し、大胆な不良債権処理を進めた。今回の東電の処理をどうみるか。
よく、りそなの例を出されるが、東電はりそなのケースではなくて、完全に足利銀行のケースだ。
竹中平蔵氏Hajime Yamaguchi/The Wall Street Journal
竹中平蔵氏
金融の場合は特殊だ。預金保険法102条に基づき、自己資本が不足したら公的資金を注入する。債務超過、つまり資本金がゼロ以下になった場合は、一時国有化する。(注釈:前者はりそなホールディングス、後者は足利銀行に相当する)
電力会社にはこういった法律はない。それを現行の法律の枠組みでできるかどうかは微妙な法律判断になる。それがもしできないと判断するなら、新しい法律を作ればいい。法律はすぐできる。預金保険法102条に準じた、公的な機能を持った電力会社に関する法律を作ればいい。
──国はどの程度の議決権を握るべきか。
東電の場合は銀行ではないので、資本が少なくなってもかまわない。債務超過になるまでは放っておけばいい。債務超過になれば、価値がゼロになるわけで、一時国有化する必要が生じる。その場合、議決権は100%国が持つべきだ。
「実質的」国有化という言葉がよく使われるが、これはおかしい。名目的に、完全な国有化が必要だ。要はこのような問題を起こしてしまったが、電力を供給するという機能は公的に必要だから、国が一時、それを肩代わりしましょう、ということだ。国有化している間、つまり議決権を100%持っている間に経営者に責任を取らせ、新しい経営者を入れ、必要なリストラを全部行う。その上で、それを民間に売ればいい。ストラクチャーは非常に簡単だと思う。まさに足利銀行の時にそうした。
(現在のプロセスは)東京電力という会社を残すためのものだ。国民からみれば、電力会社は必要だが、それが東京電力という会社である必要はまったくない別の会社でもいい。その機能を一時国が担って、きちっとした形にして民間に売ればいい。こんな問題を起こしたのに、公的資金で生き残るというのでは国民が納得しない。
──東電の経営を担える人材を外部から登用するのは困難との見方もある。
だからこそ、100%国有化する必要がある。そうすれば、政府が任命責任を完全に握ることができる。政府が全責任を負うということだ。全面的に責任を負っている国が人選をして、(登用した人材が)ダメだったらクビにして、いい人材が出てくるまでそれを続けるということだ。
今のような形だと、いったいだれが責任を負っているのか分からない。最終的な責任は東京電力にあるわけだが、責任の所在は非常に不明確だ。公的な機能を負っている以上、電力会社そのものをなくすわけにはいかないのだから、今回は国が全部責任を持つ。そのような形で責任の所在を明確にしなければならない。
──国有化後の東電の姿はどうあるべきか。
東電を民間に売るということが極めて重要だ。国有化はするが、それは一時的なものだ。ただし、その間は政府がすべて責任を持つ。リストラをできるだけ行い、価値を高める必要がある。
売却の際には、発電の部分と送電の部分を分ける必要がある。送電については規模の経済性があるから、これは1社でやる方がいい。これは公的な機能を持った民間会社になる。しかし発電に関しては規模の経済性はない。むしろできるだけ競争してもらう方がいい。それを商社が買っても関西電力が買っても、どこが買ってもいい。実際、足利銀行は野村証券を中心とするグループが買った。そういう形で、きれいにしてできるだけ高く売ればいい。
1つ問題になるのが原子力発電所だ。原発については国の方針がまだ決まっていないのでこれは当分、国の組織が持ち続けるというのが選択としてはあり得るものだと思う。
東電をモデルケースにして、同じような枠組みを全国の電力会社にあてはめていく。10年前、小泉内閣のもと、経済財政諮問会議ですでに、電力の新規参入や発送電の分離に関する議論を散々行った。それに最も強く抵抗したのが東電だったあの時、もっと発電に競争原理を導入し、たくさんの発電業者を入れていれば、電力不足にはならなかった。


東京電力:社員食堂運営、子会社が丸投げ 電気料金に上乗せ--都調査で判明

東京電力が、同社OBの受け皿となっている子会社の利益をかさ上げするため、この子会社に委託した社員専用レストランの運営を、実際は別会社に丸投げし、東電に入るべき利益が入らず、結果的に電気料金上乗せにつながったことが5日、東京都の調査で明らかになった。都は「他の子会社とも、こうした取引が常態化し、電気料金に上乗せされている」(猪瀬直樹副知事)として、近く枝野幸男経済産業相に調査を要請する。【永井大介】
都によると、問題の子会社は東京リビングサービス。東電独身寮の運営や旅行事業など東電の福利厚生や介護、保育園事業にも乗り出している。社員数は1000人で、10年度の売上高は約140億円。「東電OBの受け皿で、取引の7割は東電が相手」(東電関係者)という。
リビング社が、東電から運営を委託されていたのは東京・渋谷の社員専用の高級レストラン「渋谷東友クラブ」。リビング社は実際は、別の会社に高級レストランの運営業務を丸投げし、一部の利益を吸い上げていたという。
都は、東電がOBのいるリビング社に利益が生じるよう、こうした取引をした結果、東電に入るべき利益が大幅に減ったとみている。
レストランは昨年5月末に東電がリビング社との契約を解除したため、現在は外部業者の直営店となっている。東電広報部は子会社を間に挟む取引を認めた上で、「リビング社は売却する方針。今後も取引形態の見直しは進める」としている。
子会社の絡む不明朗な取引については、東電の経営状況を調査した政府の第三者委員会「経営・財務調査委員会」の報告書でも「(子会社を含めた)関係会社は東電向け取引で稼いでいる」と分析。都の調査で不透明な取引の具体的事例が浮かび上がった形だ。
毎日新聞 2012年3月6日 東京朝刊

東電1兆円追加融資 銀行団と支援機構、基本合意 

2012.3.1 01:37
 東京電力への経営支援をめぐり、三井住友銀行などの取引銀行団が計約1兆円の追加金融支援を実施することで、政府の原子力損害賠償支援機構と基本合意したことが29日、分かった。3月中にまとめる総合特別事業計画に盛り込む。金融支援は1兆円の公的資金による資本注入と並ぶ経営再建の柱。
銀行団は支援の条件として、家庭向けの電気料金の値上げや原発の再稼働による収益改善を求めていた。いずれも見通しは立っていないが、計画取りまとめ期限が迫るなか、要請を受け入れざるを得ないと判断した。
支援機構と東電は、3月7日を回答期限として追加金融支援を要請していた。原発停止に伴い増大している火力発電用燃料の調達費や福島第1原発の廃炉費用などに充てる資金で、実施されないと、資金繰りに行き詰まる恐れがある。
支援の内訳は、(1)新規融資5千億円(2)必要時に随時引き出せる融資枠4千億円(3)既存融資の残高維持のための借り換え1700億円-計1兆700億円。これまでの協議で、日本政策投資銀行が約5千億円、三井住友銀行が約1千億円、みずほコーポレート銀行が約600億円、三菱東京UFJ銀行が約400億円を負担し、残る約2千億円を日本生命保険や三井住友トラスト・ホールディングスなどが引き受けることが固まった。
支援機構は銀行団に平成24年度中に家庭用を含め平均10%の料金値上げを実施することや25年度以降に柏崎刈羽原発を再稼働させることを提示している。値上げには政府が反対姿勢を崩していないうえ、再稼働も地元の同意を得られるかは不透明だ。ただ、銀行団が支援を拒否すれば、事業計画の策定が行き詰まるのは避けられず、銀行団は公的資金の投入決定に先駆ける形で支援を受け入れた。

放射能汚染、どこまで隠すのか?:コピペ

http://online.wsj.com/article/SB10001424052970204603004577268902086566084.html



A Job Becomes a Mission


Wall Street Journal reporters revisited some people featured in coverage over the past year, whose lives were upended by the events of last March 11. Here's an update on a nuclear scientist who blew the whistle on the government's handling of the accident.
The nuclear accident in Fukushima turned Toshiso Kosako's life upside down.
The 62-year-old nuclear scientist, accustomed to a quiet academic existence at Tokyo University, found himself trailed by paparazzi, hit by half a dozen death threats and besieged by thousands of phone calls seeking advice on radiation safety (overwhelming his fed-up secretary).
Mr. Kosako became an overnight sensation last April when he resigned as emergency nuclear adviser to then-Prime Minister Naoto Kan to protest Tokyo's handling of the accident. Specifically, he criticized the government's decision to set the limit for children's annual schoolyard exposure at 20 millisieverts.

Read the Earlier Article

"I could not expose my own children to that level of exposure," he said at a press conference, as he wiped tears from his eyes.
Government officials dismissed his criticism as "an individual opinion."
[0307profile07]Agence France-Presse/Getty Images
Toshiso Kosako resigning last April
Mr. Kosako spent the next two months hiding within the walls of his university, working with students. When he re-emerged in public in July, he actively began to raise his profile, attending a number of academic conferences both in Japan and abroad and giving media interviews.
"Until 3/11, I just saw this as my job," said the chatty, bespectacled professor. "Now I have a sense of mission that I need to help a lot more people understand."
He is currently working with the National Council on Radiation Protection and Measurements, a Bethesda, Md. organization of independent scientists, to establish an international commission of nuclear experts to investigate the Fukushima accident, similar to one that probed the accident at Chernobyl.


Back to Normal for a Fukushima Cleanup Crew

Wall Street Journal reporters revisited some people featured in coverage over the past year, whose lives were upended by the events of last March 11. Here's an update on the workers called in during the early days of the Fukushima Daiichi nuclear disaster.
When explosions rocked the Fukushima Daiichi nuclear plant a year ago, Masayuki Sakamoto was one of the first people called in. Although the owner of 35-person construction firm didn't know it at the time, the March 11 earthquake and tsunami had just precipitated meltdowns at three of the plant's reactors.
Mr. Sakamoto spent the next month inside the contaminated plant compound clearing debris, setting up water tanks, and doing other heavy work to help tame the overheating reactors.
He had never dealt with radiation before, and though conditions after the accident were extremely hazardous, he was given very little training on what to do. By June, workers at his company, Hokuriku Koki, were being tested to see how much radiation they'd been exposed to.
These days, Mr. Sakamoto says life is largely returning to normal for Hokuriko Koki, with most workers back to their regular labors of laying drains for dams and other construction projects. He and his employees stopped working inside Fukushima Daiichi in December, he says, around the time that plant operator Tokyo Electric Power Co. declared reactor temperatures had fallen to a "cold-shutdown" level, with little radiation being released.
Radiation levels in most areas inside the compound have gone down dramatically since the initial days after the accident, and the dirt-and-rock-moving crews called in for emergency response have been replaced by the kind of specialists and technicians who'd been working at the plant before, says Mr. Sakamoto.
"They probably fled when it was dangerous and used us," he says.
Some five or six of his employees have been working this year inside the 18-mile danger zone around the stricken plant, decontaminatiing roads, houses and rice fields. Rice-field decontamination, Mr. Sakamoto says, largely involves scraping off the top layer of soil and putting it in a bag for storage somewhere. The Japanese government still hasn't come up with a plan for permanent storage and disposal of all the irradiated dirt, rocks and wreckage littering the region.
Mr. Sakamoto says that he and his workers registered relatively low levels of accumulated radiation exposure. He didn't reveal details, but says their levels have been under the 100 millisievert limit the government has set as permissible for nuclear-plant workers.
"We're pretty much all fine," he says.

2012年3月6日火曜日

米専門家「フクイチ原発災害は防げた」「東電には計駅責任がある」: コピペ

http://www.47news.jp/CN/201203/CN2012030601001892.html


原発事故防げたと米専門家 津波リスクを過小評価


 【ワシントン共同】経済産業省原子力安全・保安院や東京電力が国際的な基準に沿って津波などに対する安全対策を強化していれば、福島第1原発事故は防ぐことができたとする専門家による報告書を米シンクタンク、カーネギー国際平和財団が6日発表した。
 報告書は各国の対策や国際原子力機関(IAEA)の指針を示した上で「日本は国際基準や対策事例の導入が遅れており、これが事故の原因となったことを示す証拠が多くある」と指摘。さらに「なぜ津波のリスクを過小評価したのかを探るのが最も重要な課題だ」と問題提起している。2012/03/06 23:00   【共同通信】

米国で「東電には経営責任がある」株主代表訴訟も

2011.3.30 22:44 (1/2ページ)
 【ニューヨーク=松浦肇】東京電力の経営責任を問う声が米国内で強まっている。東日本大震災で事故を起した福島第1原子力発電所への対応処理、情報開示の遅さに対して、エコノミスト、大学教授からウォール街関係者まで批判的だ。東京電力が昨年9月に実施した公募増資では米国の投資家も東電株を購入しており、海外発で株主代表訴訟が起きる可能性も出てきた。
 「誠に残念ですが、日本は貧しい国になるでしょう」。米国家経済会議(NEC)前委員長のローレンス・サマーズ米ハーバード大学教授が23日、ニューヨーク市内の講演で断言すると、会場が静まり返った。
 米国では、震災後の落ち着いた日本の社会秩序が評価される一方で、経済の先行きが懸念されている。
 米国のエコノミストは第2四半期(4~6月)の日本の国内総生産(GDP)が前年比約3%減るとみているが、減少率の半分、1・5%分が東電「発」によるネガティブ要因。放射能漏れや停電が都心部の経済活動を妨げ、消費の低迷につながるという見方だ。
 経済への影響だけではない。コロンビア大学が22日開催した日本セミナーでは、出席した法律、経済、政治の専門家3人が口をそろえて、「東電には経営責任がある」と主張した。
会社法を教えるカーティス・ミルハウプト教授は「原発の安全監督など内部統制ルールに従っていない場合は取締役責任を問える」と指摘。日本政治研究のジェラルド・カーチス教授も「昨年メキシコ湾で原油流出事故を起こした英BPと同じ構図だ」とする。
 経営責任はあくまで相対的な基準で問われる。大津波よりも高い場所に設置された東北電力の女川原発や、日本原子力発電の東海第2発電所が原子炉を安全に停止できたのに、福島第1原発だけで被害が拡大した点が問題視されている。
 原子力損害賠償法に従って、数兆円規模に上るとされる周辺地域への補償などを国が負担すれば、東電は事実上の国有会社となる可能性が高い。巨額赤字に伴う無配はもちろん、経営トップが退陣を迫られるのは必至だ。
 しかも、東電は昨年秋に4千億円超を株式調達したばかり。取締役が経営のプロとして通常期待される「善管注意義務」を果たしていなかった-として国内外の株主から代表訴訟を受ける可能性がある。
 清水正孝社長が昨年9月の記者会見で述べた「社会的貢献と収益の両立」がとも倒れとなった今、「(東電の)公益会社としての経営責任の果たし方、企業統治のあり方が問われている」(米公認証券アナリスト協会のロビンソン博士)という声が高まっている。

5兆5000億円賠償請求 東電株主 経営陣に代表訴訟

                                 2012年3月6日東京新聞

福島第一原発事故で東京電力が巨額の損失を出したのは経営陣が安全対策を怠ったためだとして、東京都や神奈川、静岡、愛知、福島県などに住む株主四十二人が五日、勝俣恒久会長ら現・旧経営陣二十七人に対し、約五兆五千億円を東電に賠償するよう求める株主代表訴訟を東京地裁に起こした。
 株主側弁護団によると、国内の民事訴訟では過去最高の請求額。株主らは勝訴して賠償金が東電に支払われたら、被災者への弁償に充てるように同社に求めている。
 訴えによると、東電は二〇〇八年、マグニチュード(M)8・3の地震が福島県沖で起きれば福島第一原発が最高一五・七メートルの津波に襲われると試算。しかし、歴代経営陣は、地震で想定される大災害の危険を認識しながらも、防波堤のかさ上げなど十分な安全対策を講じず、重大な原発事故に備えた訓練も怠り、事故で巨額の損害を生じさせた、と指摘。地震が頻発する日本で原発を建設し、運転したことの責任も重大だと主張している。
 株主側弁護団の河合弘之弁護士は「歴代役員個人の責任を追及することで、原発業界にはびこる集団無責任体制を是正し、原発の再稼働を阻止したい」としている。
 株主側は昨年十一月、東電の監査役に歴代経営陣への損害賠償請求訴訟を起こすよう求めた。だが東電は一月、「事故は対策の前提を大きく超える津波の影響。津波対策などについて全取締役の責任は認められない」として、訴訟を起こさないと通知していた。
 東京電力は「株主の方が提訴したとの報道は認識しているが正式に承知していないとコメントした。


耐震性2割減「妥当」 伊方3号機耐性評価で保安院方針
経済産業省原子力安全・保安院は20日、四国電力伊方原子力発電所3号機(加圧水型炉、出力89万キロワット、愛媛県)のストレステスト(耐性評価)について、1次評価の論点をまとめた。四電は原発が耐えられる地震が想定の1.86倍と主張したが、2割程度低い1.5倍に下がる可能性が高いことがわかった。
 保安院は近く、現地調査をしたうえで全体的には「妥当」との評価案を示す方針。保安院による判断は関西電力大飯原発3、4号機に続き3基目になる。ただ、当初の主張より安全性の余裕が減るため、再稼働に向けて地元の理解が得にくくなりそうだ。
 四電は昨年11月14日、評価書を保安院に提出。伊方3号機について、想定する地震の揺れの1.86倍、津波は高さ14.2メートルまでは、核燃料が壊れる事故にならず、耐えられると評価していた。
http://www.asahi.com/business/update/0306/TKY201203060686.html

伊方原発2号機、30年超運転認可へ 震災後初めて


経済産業省原子力安全・保安院は6日、今月19日に運転開始から30年を迎える四国電力伊方原発2号機(愛媛県)について、今後10年間の運転延長を妥当とする審査結果案をまとめた。専門家会合で了承された。東京電力福島第一原発の事故後、原発の運転延長が認められるのは初めて。
 四国電力は昨年3月に運転延長を申請。原発事故後、保安院は11月から専門家会合を開いて審査してきた。同原発3号機で02年と04年にポンプの主軸が折れるなどのトラブルが起きたため、点検の充実などを同電力に求める意見が出たが、保安院は近く運転延長の認可を出す。
 原発は運転開始から30年目以降、10年ごとに高経年化(老朽化)対策の報告書を作り、保安院から認可を受けている。国内の原発全54基のうち、30年を超えて運転が認められるのは20基目。