しかし、この専門調査会、当初から原発設置場所や老朽化した原発の耐震性などについての検討を完全に避けてきた観がある。
官僚から、あるいは政治家から、原発の問題はセットで考えなくてよいという指示を受けてのことなのか、調査会メンバーの自発的な意思なのか。いずれにしても大きな問題である。
原発の耐震設計の根本的な問題及びその見直しは不可欠である。津波到達時に、5分以内に原発が完全に無人になっても、困るのでは?たとえ高台にあっても、地震による配管などの破損など、素人でも対策が必要だと思うようなことについて何も検討されてこなかったことに、大きな不満が残る。
http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_312530
5分目安に完了を=地震後の津波避難で―中央防災会議
東日本大震災を受けて地震、津波対策を検討している政府の中央防災会議の専門調査会(座長・河田恵昭関西大教授)は24日、津波発生時に5分を目安に避難を完了できるよう、まちづくりをすることが望ましいとの考え方で一致した。28日に予定する最終報告に盛り込み、今回の震災を踏まえ見直す国の防災基本計画にも反映させる。
今後30年間に発生する確率が高い東南海、南海地震では、津波が地震発生後約5分で沿岸に到達すると想定されているため、避難時間の目安とした。
[時事通信社]中央防災会議調査会、「原則徒歩5分程度で津波避難可能な体制目指すべき」などで一致政府の中央防災会議の専門調査会で、津波のおそれがある場合、原則、徒歩5分程度で避難できるような体制づくりを目指すべきとの最終報告案が固まった。
中央防災会議専門調査会の河田座長は「(避難方法は)原則、『歩く』ということで意見をまとめることになった。ただし、5分以内に安全なところに避難することを基本とする」と述べた。
専門調査会では、東海・東南海・南海地震などの際、5分程度で津波が来ることが想定されることから、原則、歩いて5分程度で避難できるような体制づくりを目指すべきなどの意見で一致した。
今回の震災では、車で避難した多くの人たちが津波の犠牲になっていることから、報告案では、徒歩での避難が原則となっているが、車で避難する場合の留意点なども盛りこんで、来週、最終報告書にまとめられる見通し。
(09/25 00:46)
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