東電の第3位の株主として、言うべきことを言う大株株主がやっと出現した。
東電は、これだけの放射性物質をまき散らしながら未だに自社の責任で後始末ひとつつけられない体たらくである。にもかかわらず、相変わらず、慇懃無礼の高姿勢で、国民、消費者に対する謝罪の気持ち、大災害を引き起こしてしまったという当事者意識が微塵も見られない。
それどころか、この期に及んでも、政財官と結託して、発送電分離に難色を示し、電力の地域独占という美味しい既得権益にしがみつき、電気料金の値上げは電力会社の権利であると豪語し、根拠のない電力不足を脅しのネタに、原発の再稼働に血道をあげる、世界に恥ずべき大企業である。
今回は、具体的に、(株)東京リビングサービスの問題が浮上した。東電の社宅や、福利厚生施設などを管理運営するだけのために、1000人もの社員をおく、東電の子会社の1つである。会社は、六本木の駅から徒歩2分のところに立地し、賃料だけでも年間1億円の無駄があるという。
こうした無駄は他者から指摘されるまでもなく、自ら身を正して早急に整理・合理化すべきであるのに、放置して、社長自ら、電気料金の値上げを権利だと嘯く。一体どういう了見なのかと今さらながらあきれ果てる。
東電の問題は他の電力会社の問題でもある。総括原価方式、送電線分離、地域独占の廃止を早急に行わなければ、日本のエネルギー政策には未来がなく、先進諸国からはるかに取り残されたままになる。
東京都には、株主として吠える権利がある。
と同時に、住民税を使って、このような質の悪い会社に、これまで長い間投資し続けてきた株主責任をどう取るのかということも、併せて、しっかり考えてもらいたいものである。
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/220126043.html
「殿様商売だ!」東電値上げに東京都が猛反発(01/26 16:51)
東京電力の料金値上げに東京都が猛反発です。
東京都・猪瀬副知事:「(値上げは)中小企業に対する愛がな
東京都・猪瀬副知事:「(値上げは)中小企業に対する愛がな
い。東電は殿様商売でいばっている、(値上げを)押しつけるなと。『すいません』というところがほとんどない」
東京都は26日、料金の値上げの根拠や経営の合理化策を具体的に示すよう求める要望書を東京電力などに提出しました。
都によりますと、都心にある関連会社17社を半分に減らしたうえで、それらが所有する自社ビルなど3棟を売却すれば、少なくとも100億円は削減できるとしています。
東京電力は、「ご要望を真摯(しんし)に受け止め、内容を精査したうえで対応したい」とコメントしています。
東電値上げ、根拠開示求め要望書 大株主の東京都
東京電力が4月から大口需要家向け料金を値上げすると発表したことを受け、東電の大株主である東京都は26日、値上げの根拠となる情報を詳しく示すよう、東電や原子力損害賠償支援機構に要望書を出した。
要望書では「燃料費などの負担増分6800億円の詳細や、経営合理化の具体的な内容が示されていない」などと指摘。当面の収支見込みや電力需給の状況などとともに情報開示するよう求めている。
猪瀬直樹副知事は「(東電には)いろいろな無駄が眠っている。埋蔵金を明らかにしてもらわないと、値上げには応じられない」と話した。