スタンフォード大の組織行動学の研究者らは、リーダーに必要な資質は罪の意識であり、恥の意識ではないと言っている。罪と恥を対峙させいかにも欧米の研究者らしい結論付けをしているが、確かに、電力会社や保安院や政権を握っている政治家たちの罪の意識の欠如は、問題に正面から向き合わず、責任を回避し、、都合の悪いことはすべて津波のせいにするという彼らの行動様式に如実に反映し、彼らのリーダーとしての資質が問われる極めて重要な問題である。
彼らには恥の意識があるのだろうか。薔薇っ子は否であると確信する。彼らに多少なりとも恥の意識があれば、こんな状況では恥ずかしくて再稼働など口が裂けても主張できないはずである。恥ずかしくて、とても今の地位にしがみついたり、研究機関で人を指導したりするようなことはできないはずである。
罪の意識も恥の意識もないリーダーが、「総理の私が再稼働の最終的な責任を負う」などといくら大きなことを言ったとしても、空疎なだけである。
金子勝氏のブログ
近く公表される東電の事故調査報告書では、関係者全員が、今回の
ような大津波を想定できなかったと結論づける。試算をしたの
は東電社員じゃないのか?
事故対応のまずさを菅総理のせいにしているのも東電。菅リス
ク論を振りまく自民党、評論家も東電応援団?http://goo.gl/OLjmu
2012年6月5日
良いリーダーに必要な素質は「罪の意識」 米調査
2012.06.01 Fri posted at: 09:00 JST
(CNN) 日常生活の中で罪の意識を持ちやすい人は、良いリーダーになる素質があるとの研究結果を、米スタンフォード大経営学大学院の組織行動学者らがこのほど発表した。
同大学院のベッキー・ショームバーグ氏らは、集団の中で優れたリーダーシップを発揮する人の傾向を調べるため、一連の性格テストを実施。罪の意識や恥の意識を持ちやすいかどうか、外向性か内向性かなどを判定した。
罪と恥は似ているようだが、心理学的にはまったく別の概念とされる。「恥の意識は問題を回避したり他人を責めたりする姿勢、罪の意識は問題に立ち向かったり自ら責任を取ったりする姿勢につながる」と、ショームバーグ氏は説明する。
罪の意識を調べるには、例えば買い物でおつりが多すぎたのに返さなかった場合にどう感じるか、といった質問を設けた。
グループ活動で会話をリードしたり、課題への取り組みを主導したりする力を相互評価した結果と、性格テストの結果を照らし合わせたところ、罪の意識を持ちやすいグループはリーダーとして行動する傾向が強いことが分かったという。
経営学修士(MBA)課程の学生を対象に、元同僚や取引先、上司らによる評価を調べた結果からも、同様の相関関係が明らかになった。
ショームバーグ氏によれば、罪の意識を持ちやすい人は、周囲の人々や組織への責任感が強く、会社から課される責務を明確に意識し、全体の利益を優先する傾向がある。時には相応以上の課題を背負い込んでしまうこともあるが、同氏らが行った別の研究では、ストレスを抱えにくく、所属する組織への愛着も強いとの結果が出ているという。