2011年11月28日月曜日

東京新聞 TPP、早く対米政策を :コピペ

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011112602000049.html


【社説】2011年11月26日


TPP交渉 早く対米布陣を整えよ

無意味な委員会や審議会は、開かないほうが節税になるのでは?

昨日のブログに金子勝氏のツィッターを転載し、そこでも述べられていたが、再生エネルギー推進のための再エネ法の調達価格等算定委員会委員に、直接の利害関係者や、再生エネに消極的な立場をとってきたメンバーが繰り込まれているという。

いずれにしても官僚が作ったメンバー案を鵜呑みにしただけなのであろうが、このような委員会や審議会は官僚の思惑通りに事を運ぶための「やらせ」以外の何ものでもない。多額の税金と多くの時間や労力が、このような意味のない会合に無為に割かれるべきではない。委員会や審議会のメンバーの選出の方法を根本的に変えるか、財源削減のために直ちに廃止すべきである。

健全な形の議論を忌避するような政策決定の在り方は、民主主義国家である限り、当然正されなければならないはずである。

以下環境エネルギー政策研究所のプレスリリースを転載する。

http://us2.campaign-archive1.com/?u=d091b19b672c0c5a748427770&id=eac7954167


2011年11月24日(木)
            環境エネルギー政策研究所 プレスリリース


再エネ法の調達価格等算定委員会委員に不適正なメンバー案
再生可能エネルギー推進には適正人事への再考が不可避


■ 概要

11月17日の議院運営委員会両院合同代表者会議で提示された再生可能エネルギー促進法の「調達価格等算定委員会委員」は、全5名のうち、直接の利害関係者であったり、再生可能エネルギーの導入や固定価格買取制度に消極的な立場をとってきた人が含まれており、本委員会の委員構成が不適正であることを指摘せざるを得ない。現在の委員案では、再生可能エネルギーの本格的な普及に向けた調達価格等の公正な検討を望むことができない。委員の選出について、国会で再考し、委員会本来の趣旨に沿った適正な委員に対して国会同意をすることを、強く要求する。

■ 本文

再生可能エネルギーの導入を大幅に拡大するため、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(再生可能エネルギー促進法)」が今年8月に成立しました。

法案の審議では、本制度の柱となる再生可能エネルギー電力の「調達(買取)価格」や「調達(買取)期間」の設定について、当初政府案で「総合資源エネルギー調査会」の意見を聴くこととされていた条文が全面修正され、法律には、新たな第三者機関として「調達価格等算定委員会」を設置し、国会同意人事として委員を決定するものとされています。これは、経済産業省主導で進めてきたかつての「新エネルギー政策」が、再生可能エネルギーを増やすのではなく、逆に導入を阻害する方向づけをしてきたという経緯があったことに起因し、今後の本格的な再生可能エネルギーの普及拡大にあたっては公正なメンバーシップを国会の同意を得たうえで進める必要があるとの結論に至ったからにほかなりません。

しかし、17日の議院運営委員会両院合同代表者会議で提示された「調達価格等算定委員会委員」は、全5名のうち、直接の利害関係者であったり、再生可能エネルギーの導入や固定価格買取制度に消極的な立場をとってきた人が含まれており、本委員会の委員構成が不適正であることを指摘せざるを得ません。

今後、再生可能エネルギーの本格導入により、未来に向けたグリーン産業を育て、民間の投資を呼び起こし、新規雇用を生み出すことが可能になるか、さらに、化石燃料依存を減らしていくことができるかは、この「委員会」での審議内容や、この法律の政省令など詳細な制度内容に大きく左
されます。この制度の骨格となる買取価格や買取期間が適正に設定されるよう、国会においては、この経済産業省提案の今回の人事案を認めず、適正な委員を選定するよう働きかけることを、強く求めるものです。

■ 本文調達価格等算定委員会の委員案の不適正要因

・  進藤孝生(日本経団連地球環境部会長、新日鐵代表取締役副社長)氏は日本経団連かつ特定企業の代表取締役副社長であり、特定の利害を反映することになりかねません。7月29日の衆議院経済産業委員会の参考人質疑では、参考人として電力多消費型産業(とりわけ電炉)の立場を強調しており、法案修正の結果盛り込まれた17条の減免対象の企業になる可能性もある直接的利害関係者です。また、日本経団連は、再生可能エネルギーの普及に反対をしてきた団体であり、当初三年間は普及(再生可能エネルギー事業者の利益)を重視するという附則第七条に反します。さらに、ご自身が、再生可能エネルギーに関する専門家ではありません。

・  山内弘隆(一橋大学大学院商学研究科教授)氏は、日本の再生可能エネルギー市場停滞の原因を作った「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法」(いわゆる「RPS法」)の審議の中で、固定価格買取制度に否定的で、再生可能エネルギーの普及に消極的な姿勢を取ってきています。そして、7月29日の衆議院経済産業委員会の参考人質疑においては、本制度の価格決定に対して「一律の買い取り価格で、逆にエネルギー種間で競争していただく、効率的なものから入れていただく」ことを望ましいと発言しており、国会の意向であえて条文が修正された電源種ごとの価格設定にも否定的な立場を示しています。

・  山地憲治(地球環境産業技術研究機構(RITE)理事・研究所長、元電力中央研究所 研究員)氏は、そもそも一律価格案を出してきた経産省の新エネルギー部会長であり、個別の価格設定のための会合で、「国会同意人事」でありながら兼務することは大いに疑問視されます。また、「RPS法」の審議なかで、固定価格買取制度を中心的に批判する立場にあります。

現在の委員案では、再生可能エネルギーの本格的な普及に向けた調達価格等の公正な検討を望むこともできません。国会において、委員の選出について再考し、委員会本来の趣旨に沿った適正な委員に対して国会同意をすることを、強く要求します。


■ このプレスリリースに関するお問い合わせ

特定非営利活動法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)
E-mail: info01@isep.or.jp
TEL: 03-6382-6061
FAX: 03-6382-6062

気候ネットワーク東京事務所
E-Mail:tokyo@kikonet.org
URL:http://www.kikonet.org/
TEL 03-3263-9210
FAX 03-3263-9463
 

懲りない面々:経団連に首長さん

  原発事故から8ヶ月半、ドイツでは放射性廃棄物の移送反対の座り込みデモが行われている折、日本はまだ老朽化したもんじゅの廃止にさえ踏み切れず、経団連の会長は原発の再起動を主張して止まないようである。一体、このような状況で原発を再稼働させて、また巨大地震に見舞われて取り返しのつかない事故が繰り返された場合、経団連は国民のためにどれだけ責任を負えるのだろうか。今回の震災でさえ、原発政策を支援してきた経団連の会長が被災地支援に私財を投じたという話は全く聞かない。


米倉会長の住友化学は原発メーカーのGEと提携し、ベトナム戦争の枯葉剤と遺伝子組換え食品で名高い米モンサント社と提携関係にある。再生エネルギーには否定的で、原発再稼働とTPPを推進する所以である。先日、ソフトバンクの孫正義氏が、原発の再稼働が、日本の経済界にとって最優先であるかのような考えを、経団連の総意であるかのように提言にするのは問題であると異議を唱え、孫氏に賛同する声があるにもかかわらず、米倉氏は、誰からも賛同を得られない意見であるとこれを一蹴したという。


金子勝氏のツイッターによれば、大間町の首長はこの期に及んでもまだ、原発建設続行を主張しているという。


今ひとつ興味深いのが、最後に転載する今日の毎日新聞のウエブ版である。


2008年の段階で既に、福島第1原発で想定される津波の高さが10メートルを超えるという調査結果が提示されたにもかかわらず、当時、東電の原子力設備管理部の部長であった吉田昌郎福島第1原発所長が、「そのような津波は来るはずがない」と主張し、東電本部は対策を講じなかったことが、明るみに出た。このニュースが白日のもとにさらされると同時に、これまでメディア各社から英雄視されていた、吉田福島第一原発所長の突然の入院、辞任のニュースが報じられたのは、単なる偶然だろうか。



http://www.j-cast.com/2011/11/27114246.html

「経団連はまず詫びろ」「理解に苦しむ」 原発めぐり孫VS米倉会長がバトル

2011/11/27 10:00
経団連の米倉弘昌会長とソフトバンクの孫正義社長が原発の再稼働をめぐり、バトルを繰り広げている。発端は2011年11月15日に東京・大手町で開かれた経団連の理事会だ。
   理事を務める孫社長が「1日も早く原発を再稼働させることが日本国民にとって、経済界にとって最優先であるかのごとき論調には異議がある」などと米倉会長を批判。米倉会長は21日の会見で、孫社長の発言について「本当に理解に苦しむような理屈だった。誰からも賛同を得られなかった」などと一蹴した。しかし、経団連の会員企業の中には孫社長を支持する声も一部にあり、今後も議論を呼びそうだ。

経団連の総意ではない、と主張

   経団連の理事会は毎月定例で、経団連が年間100本ほど提出する政策提言や会員の入退会などを承認する。会員企業約1600社のうち、約500 社が理事を務めている。いつもの理事会の議事進行はシャンシャンだが、この日は熱を帯びた。
   議題となったのは経団連の「エネルギー政策に関する第2次提言」だった。この提言は「政府は原子力が今後とも一定の役割を果たせるよう、国民の信頼回復に全力を尽くさねばならない」「安全性の確認された原発の再稼働が極めて重要」などと明記再生可能エネルギーについては「風力や太陽 光はコストが高く、出力も不安定なことから、短・中期的にベース電源等の役割は期待できない」と否定的なトーンで書かれていた。
   理事会で孫社長は「この提言が経団連の総意であるかのごとく提言されるのは断固反対だ」と主張。「歴代の経団連の会長、副会長の多くは納入事業者として原発に関わってこられた。国民に甚大な迷惑をかけたということで、経団連としてあることは、まず最初にわびることだ」と力を込めた。
   孫社長は「原発再稼働よりも優先すべき課題がある」などとする意見書を米倉会長に提出し、「安全対策の議論もしていない。十分に議論を尽くして ほしい」と迫った。しかし、米倉会長は「ご意見をいただきましたが、この場で議論をするつもりはありません」と一蹴。食い下がる孫社長の発言を何度も遮りながら、「いたずらに原子力は今の段階でダメであるということは言ってはならないことだ。もっともっと我々の技術で、世界の原子力の安全 性の確保に貢献するような形で、これからも努力していきたいと考えている」と持論である原発推進論を唱えた。



金子勝氏のツィッターより

時代の閉塞は守旧的な経団連会長も象徴的です。「経団連はまず詫びろ」と孫社長が迫ると、米倉会長は「理解に苦しむ」と変わらず。 米倉会長は、3号機爆発の映像を見ているのでしょうか。 


これだけ深刻な事故が起きているのに、大間町長は大間原発の建設続行を主張しています。学習効果が全くない…。  長崎、熊本、佐賀の弁護士6人が玄海原発の停止、廃炉を求めて集団提訴です。頑張ってほしい。
11月25日 webから



今頃、文科省が西日本でもセシウムが飛散したと発表。また「さしあたり健康に被害がない」んでしょう。情報を小出しにして責任逃れする「失われた20年」のパターンです。これだけ深刻な事故なのに、東電は勝俣会長が居座り、除染費用も負担する気がなし 

11月25日 webから



再生エネ法で決まった調達価格等算定委員会の委員の同意人事です。ひどいメンバーで、これでは中立。第3者機関ではなく、再生可能エネルギーを普及させることはできなくなっていまいます。 進藤孝生氏は経団連副会長で国会答弁で再エネに反対してきた。


11月26日 webから


福島第1原発:08年に津波可能性 本店は対策指示せず

 2008年に東京電力社内で、福島第1原発に想定を大きく超える津波が来る可能性を示す評価結果が得られた際、原発設備を統括する本店の原子力設備管理部が、現実には「あり得ない」と判断して動かず、建屋や重要機器への浸水を防ぐ対策が講じられなかったことが27日、分かった。東電関係者が明らかにした。
 12月に中間報告を出す政府の事故調査・検証委員会も経緯を調べており、研究の進展で得た津波リスク評価の扱いや対応が適切だったかが焦点となる。
 東電関係者によると、社内研究の成果である新たな津波評価を受け、原子力・立地本部の幹部らが対応策を検討した。その際、設備を主管する原子力設備管理部は「そのような津波が来るはずはない」と主張。評価結果は学術的な性格が強く、深刻に受け取る必要はないとの判断だったという。同本部の上層部もこれを了承した。
 原子力設備管理部は、06年に発覚したデータ改ざんの再発防止のため実施した07年4月の機構改革で「設備の中長期的な課題への計画的な対応や設備管理の統括をする」として新設された。部長は発足時から昨年6月まで吉田昌郎現福島第1原発所長が務めた。
 東電は08年春、明治三陸地震が福島沖で起きたと仮定、想定水位5.7メートルを大幅に超え、最大で水位10.2メートル、浸水高15.7メートルの津波の可能性があるとの結果を得た。東電関係者は「評価結果をきちんと受け止めていれば、建屋や重要機器の水密性強化、津波に対応できる手順書作りや訓練もできたはずだ」と指摘している。
東電広報部は「自主的に試算した内容については、土木学会に審議してもらい、設備に反映させていくつもりだった。学会に審議を要請したのは08年10月で、軽視や放置をしていたわけではない」としている。
毎日新聞 2011年11月28日 2時00