フクシマ原発の収束どころか、その目処もろくに立てられないような保安院が、玄海原発の再稼働を認め、九電は地元住民の賛同を得ることもなく、早々と運転再開を強行したという。
質の悪い私企業は経済性を優先させることを第一義に考えることは、わかりきったことである。
そのような質の悪い私企業が暴走しないよう法律を作ったり、管理・規制するのが監督官庁の責務である。なんどもブログに書いてきたことだが、電力会社と一体化してつるんでいる保安院や安全委員会(あるいは解体は名ばかりで、推進派の多くをゾンビのように蘇られせる環境庁)などにストレス・テストの計画実施や運転再開の許可など本当に任せていいものなのだろうか。
こうした議論は本来、もっと厳しくこの国のメディアが繰り返し行わなければならない事柄である。
http://www.asahi.com/national/update/1102/TKY201111020003.html
福島第一原発2号機、核分裂の可能性 ホウ酸水を注入
東京電力福島第一原発2号機で、原子炉格納容器内の気体から半減期の短い放射性のキセノンが微量検出され、核分裂反応が起きている可能性があることから、東電は2日午前2時50分ごろ、核分裂を抑える性質があるホウ酸水の注入を始めた。原発敷地内の放射線量を測るモニタリングポストの測定値には変動はみられないという。
福島原発2号機で水素濃度上昇 実は今もガス発生が続いている
2011/10/31
「年内に冷温停止」が工程表改訂版に明記されたばかりだが、ここにきて福島第1原発の2号機について「水素濃度が上昇した」と、東京電力が発表した。... ...
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002
気分は百年戦争? 2011/10/31 20:58
昔フランス王国とイングランド王国が百年近くいがみ合って、時々激しく戦禍を交えたり威嚇しあう状態があったらしいが、そうなると簡単に当事者はおろか誰も止められなかった。壊れた施設の使用中の燃料や使用済みの燃料の核崩壊の勢いが完全に安全なレベルになるのは許されないだろう。安全が確保できるとみなされる突入Xデーとその時予想される危険は前代未聞だ。それまでは、漏洩拡散の再発を起こさない努力と責任が問われ続けることになる。
この職務に携わる労働者の生涯勤続年数を30年としたら、一世代で済まないだろう。いま日本は団塊退職によるノウハウ継承で失敗の露見が多々聞かれ、産業の空洞化によるノウハウの窮乏化抑止の政策すらないが、廃炉着工までのこの戦いをする労働者の継承は蔑にしないで欲しいものだ。
この職務に携わる労働者の生涯勤続年数を30年としたら、一世代で済まないだろう。いま日本は団塊退職によるノウハウ継承で失敗の露見が多々聞かれ、産業の空洞化によるノウハウの窮乏化抑止の政策すらないが、廃炉着工までのこの戦いをする労働者の継承は蔑にしないで欲しいものだ。
003
外聞 2011/10/31 22:45
さすがにこれから水素爆発を起こすヘマは起こさないと思うけど、
現場で作業されている方々には気をつけて頂きたい。
ごく微量の金しか出せなくて申し訳ない・・・。
ちゃんと届いてるか不安だけど。
現場で作業されている方々には気をつけて頂きたい。
ごく微量の金しか出せなくて申し訳ない・・・。
ちゃんと届いてるか不安だけど。
004
うーんこれは凹んだ 2011/11/ 1 07:14
まあこれまでの事を思えば疑念不、信は当然深まりますな。
005
想定 2011/11/ 1 09:25
詳しい原因はわからないが、水素濃度の上昇は想定内、大規模地震、巨大津波発生の可能性が指摘されていたのに、想定外
東電の御都合「想定」は勘弁してほしい。
原因がわからなければ、それこそ、想定外だろうに・・・冷温停止がうまくいっていないので、水温が上昇し水素が発生している。これで想定内
東電の御都合「想定」は勘弁してほしい。
原因がわからなければ、それこそ、想定外だろうに・・・冷温停止がうまくいっていないので、水温が上昇し水素が発生している。これで想定内
006
未だに 2011/11/ 1 11:32
水素が発生している=冷却がうまくいっていない
になんで誰も突っ込まないんだ?
になんで誰も突っ込まないんだ?
007
想定の範囲内 2011/11/ 1 12:39
国民からすると、情報を隠匿している可能性は想定の範囲内だ。
上昇している事実を公表せざる負えない状態になったのは評価します。
上昇している事実を公表せざる負えない状態になったのは評価します。
008
ただちに・・・するわけではない 2011/11/ 1 12:45
また、出ましたね。このフレーズ。
ただちに爆発するわではないけど、危ないかもね、という意味でしょうか。東電も政府も学習能力がないのか、よっぽと投げやりなのかわかりませんが、不安をあおること確実のフレーズになってますよねぇ。
ただちに爆発するわではないけど、危ないかもね、という意味でしょうか。東電も政府も学習能力がないのか、よっぽと投げやりなのかわかりませんが、不安をあおること確実のフレーズになってますよねぇ。
009
ということは 2011/11/ 1 13:25
核分裂反応+(確か)ジルコニウム+水で水素が発生してたんと違たかな?
つまり冷温停止してへんにゃろ。
つまり冷温停止してへんにゃろ。
010
味方するわけじゃないが、確認できないからわからんと言うのは正直だと思うがね 2011/11/ 1 16:08
溶融破損した燃料棒被覆外皮金属と元気のいい燃料が格納容器の底にボットンしちゃったままだろうという認識は変わらず、科学的に測定して確定認知することもなく「だろう」の世界だ(CAEシュミレーションを誰もできない?)。それは核分裂しなくてもアイソトープとしての核崩壊に伴う莫大な熱エネルギーが周囲を高温にするが、冷却用水流は通常燃料集合体のある位置に効率好く冷却する期待をして流れるよう設計されている。格納容器の底のどの位置にボットンしちゃったのか確認できず近寄って冷却装置に細工することすらままならずに、生きのいいボットン燃料に水流が確実に当てられる理由がない。スリーマイルではチャイナシンドロームと煽られ、福島は放射性物質漏洩拡散のゲヘナと煽られても冷静に厳しい視線を向けて見守るしかないだろう。
011
もうね 2011/11/ 1 22:01
ストロンチュウムも拡散してるという事実も有るわけだしこの話もあながち危険から遠ざかったことではないでしょう。逆に近づいた方が正しかったりね。危ないなあ。
九電「地元の了解、ある意味必要ない」 玄海4号機再開
トラブルで停止していた佐賀県玄海町の九州電力玄海原発4号機の運転が、1日深夜に再開された。「やらせメール」問題も収束しない中、「説明不足」と批判されながらの再開。慌ただしさの背景には、経済性を優先して再開を急いだ九電の姿勢がくっきりと浮かぶ。
「地元の了解は、ある意味必要ない」。午後7時半から急きょ始まった九州電力の会見。原子炉の運転再開に「地元の理解を得た」としながら根拠は示せず、「なぜ地元の理解が得られたと言えるのか」と再三問いただされた原子力発電本部の豊嶋直幸部長は、つい、こう漏らした。
原子力への見方をがらりと変えた東京電力福島第一原発事故の後、止まっている原発が運転再開するのは初めて。それなのに役員クラスは会見に姿を見せず、出席した原子力部門の2人は「定期検査中の原発とは違う」「扱いは運転中の原発と同様」と繰り返した。
だが、質問は地元との信頼関係に集中。やらせメール問題の決着も見通せないなか、なぜもっと丁寧な説明をしないのか問われても「メール問題と4号機再開の話は別」。石川伸一グループ長も「逆にこのまま止めておく理由もない」と話した。
玄海原発4号機、午後にも営業運転再開
九州電力は、作業ミスが原因で停止していた玄海原子力発電所4号機を昨夜、再稼働させました。きょうにも営業運転を再開する予定です。
九電の玄海原発4号機は先月4日、作業手順書の誤りから復水器という設備でトラブルが起き、原子炉が自動停止しました。
九電は、原因と対策を国に報告し、31日、原子力・安全保安院から、「おおむね妥当」との評価を受けました。これを受けて九電は、昨夜11時、原子炉を起動し、再稼働したと発表しました。
きょう午後にも営業運転を再開する予定ですが、来月の定期検査で停止し、九電管内の原発6基すべてが停止することになります。
福島原発の事故以降、定期検査やトラブルで停止した原発の運転再開は初めてです。(02日00:21)
http://www.nytimes.com/2011/11/02/world/asia/in-a-first-since-nuclear-disaster-a-japanese-reactor-restarts.html?_r=1&ref=japan
九電の玄海原発4号機は先月4日、作業手順書の誤りから復水器という設備でトラブルが起き、原子炉が自動停止しました。
九電は、原因と対策を国に報告し、31日、原子力・安全保安院から、「おおむね妥当」との評価を受けました。これを受けて九電は、昨夜11時、原子炉を起動し、再稼働したと発表しました。
きょう午後にも営業運転を再開する予定ですが、来月の定期検査で停止し、九電管内の原発6基すべてが停止することになります。
福島原発の事故以降、定期検査やトラブルで停止した原発の運転再開は初めてです。(02日00:21)
http://www.nytimes.com/2011/11/02/world/asia/in-a-first-since-nuclear-disaster-a-japanese-reactor-restarts.html?_r=1&ref=japan
Reactor in Japan Restarts, a First Since the Tsunami
By HIROKO TABUCHI
Published: November 1, 2011
TOKYO — A nuclear reactor in western Japan began starting back up on Tuesday after a month’s hiatus, the first reactor in the country closed for any reason to win approval from a local government to resume operations since the Fukushima nuclear disaster.
Ko Sasaki for The New York Times
Since the March 11 earthquake and tsunami that set off the nuclear disaster, a popular backlash against nuclear power has halted the reopening of reactors closed because of damage at the time or unrelated glitches, or for routine inspections. Regulations require reactors to close at least every 13 months for checks, meaning more and more reactors have gone out of service, with none allowed to restart — until Tuesday.
Only 10 of Japan’s 54 reactors are now generating electricity, a sharp reduction for an industry that once supplied 30 percent of the country’s electricity. The shortfall in supply forced the Tokyo Electric Power Company to tell companies to slash energy use by 15 percent this summer.
The government has been keen to soothe local jitters about nuclear energy and enable reactor restarts. But power companies must submit results of “stress tests” that evaluate a reactor’s defenses against earthquakes, tsunamis, station blackouts and the loss of water for cooling — and they must get a go-ahead from local the government.
Yasushi Furukawa, the governor of Saga Prefecture, has wavered on whether to allow restarting two idle reactors at the Genkai Nuclear Power Plant. Seen as a bellwether for the rest of Japan, Mr. Furukawa had appeared to be moving toward allowing two of the reactors to restart but his decision was put off after revelations of a scandal over faked supportive e-mails sent by employees of the local Kyushu Electric Power Company posing as pro-nuclear citizens.
Then early last month, a third reactor shut down at Genkai after a worker mistakenly pulled out a cable from the unit’s condenser vacuum, causing the turbine to stop. The full details of the case have not been made public.
Kyushu Electric called it a small error and said that the automatic shutdown it triggered had gone smoothly. But some critics warned that the episode constituted a serious safety lapse and pointed to a more widespread problem at other plants.
Since then, however, the utility has submitted — and Japan’s nuclear regulators have checked and approved — operation manuals for that reactor, paving the way for a restart.
“If this is a decision reached by the central government after ample checks, we accept,” Mr. Furukawa told reporters Tuesday before the restart.
The reactor at the Genkai plant was started up around 11 p.m. local time and was set to reach 100 percent generating capacity on Wednesday, Kyushu Electric said. But the reactor’s run will be brief: the same reactor must be stopped in mid-December for routine maintenance.
It is still unclear when the plant’s other two idle reactors will be allowed to restart. But Prime Minister Yoshihiko Noda has indicated he will push for their restart.
In a statement, the Japanese arm of the environmental group Greenpeace, criticized the decision to restart the reactor.
“In the aftermath of the Great East Japan earthquake and triple meltdown at Fukushima Daiichi, it is unthinkable for any nuclear plant to be restarted before proper safety checks or consultation with the public is conducted,” said Junichi Sato, the group’s executive director for Japan.
“Kyushu Electric must keep this reactor shut,” he said, “and bring forward the regular maintenance planned next month.”
Also on Tuesday, Japanese news media reported that a government official drank treated water from the Fukushima plant on a dare from a freelance writer. The company that operates the plant has been struggling to deal with large volumes of waste water, some of which has been released into the ocean.
The writer had asked earlier for the government to prove the water was safe by having someone drink it, the daily Asahi Shimbun said.
Waste water at the plant was created when the company sprayed water on reactors and spent fuel pools to keep them from dangerously overheating after crucial cooling systems were knocked out by the tsunami.
ご苦労様。