2011年3月13日日曜日

福島原発の避難者への対応って、あれでいいの?

避難所にバスで移送される人々や、除染所に運び込まれてくる人たちの報道を見て驚いた。

放射性物質の汚染を受けないための対応として、屋外に出る場合は、ぬれマスクをする、帽子をかぶり、手袋をして膚を晒さないという指導をすべきなのでは?


専門家の方々はしきりに、今回の被爆は被曝で、健康上大したことはないとおっしゃる。

しかしそれならば、どうしてスクリーニングをしている自衛隊員だけは仰々しく防毒マスクをかぶり、完全武装で対応しているの?医師だってマスクをかけて手袋をはめている。。

本当にそんな微量で健康上大したことがないんだったら、彼らも素手で、マスクなしで対応すればいいいのでは?

それに20キロ圏内にまだ留まっておられる方々が相当数いらっしゃるというのに、それを放置しておいて本当に大丈夫なの?








まだまだ避難出来ていない人が相当数いるのに、20キロ圏内に留まっている人がいるというけど。
本当にその人達を救出しなくてもいいのだろうか。

さらなる炉心溶融、それに対する対応は?

3号機も冷却機能を喪失し、炉心溶融が始まり、敷地内の放射線量が制限値を超えたという発表が9時頃あった。

昨晩の「被爆をした人の人数は3人」から、9人になり、「90人の人々が被爆のおそれ」から、「150人の人々が被爆のおそれ」という報道に変わっている。

昨晩の時点から数多くの人に被爆の可能性があるとわかっているのならば、どうしてすぐに、被爆の可能性のある全員のスクリーニングをして、除染をしなかったのだろうか。

被爆したかもしれない人々がそのまま放置され、1晩のうちに衣服や皮膚に飛散した放射性物質を吸込み、内部被曝をしてしまう可能性があることは素人でも容易に想像がつく。

被爆と行っても人体に影響がないそうだけど、それならどうして除染なんかするの?「CTスキャンから比べたら微々たるもの」という解説員の説明があったけど、CTスキャンをしたあと、除染なんかしないのでは?

大体原発の近くに住んでいる人々に対して、普段から、原発の冷却機能が喪失してメルトダウンを起こしたり、放射線量が制限値を超えたような場合は、できるだけ屋内にとどまり、換気扇やエアコンをとめ、外出するときはできるだけ膚を露出しないようにし、帽子を着用し、水でぬらしたガーゼをいれたマスクをしてもらいたいっていうような説明をしてこなかったんだろうか。


住民に余計な不安を与えることは避けなければならないというのはよくわかる。しかし、子どもでも予測がつくようなことさえ予測できないとすれば、東電、政府、保安院の対応は、あまりにもお粗末と言わざるを言わないのでは。

想定外、想定外、津波のせい、予期しないような地震のせいと言う言い訳がしきりになされているが、明らかに危機管理能力の欠如と言わざるを得ないのでは。

冷却に必要なタービンを回すための発電機のバッテリーがなくなり(地震があれば停電することぐらい東電の方ならわかっているはずでは??)、作動しなくなったとか、それに代わって給水できるポンプもないから、昨晩になって小松基地から運ばれたとか、あまりにもお粗末では?

それにアメリカからの冷却材の提供を断ったことに対して、あれから全く報道されなくなったけど、
それはなぜ?ほんとに海水や真水でよかったの?

給水ポンプなんて2つ、3つ予備を置いておくのが当然だし、停電でバッテリーがなくなり作動しないような発電機のせいで冷却機能を喪失するなんて、あまりにも不手際なのではないかしら?
これが世界的な高い水準を誇る日本の原発技術なのだろうか。

せめて、もっと正直に、素人が納得できるようなしっかりとした対応や情報開示がなされれば、素人がこんなブログを書く必要もないのに。。