金子勝氏がツイッターに連続で、「変われない日本」というテーマでいくつか、つぶやきを発しておられる。
折しも、民主化されたはずのエジプトで、軍部によるクーデターがあったと海外メディアはしきりに報じている。
金子氏は「変われない」というが、日本もエジプトの独裁的な軍事政権同様、国を牛耳っている政財官の中枢に居座る権力者集団が「変わりたくないだけ」なのである。
昨今の自公にすり寄る民主党の姿はまさに、政治主導で、官僚にさんざん食い荒らされた国家を建て直すために「変える」と公約したこの政党が、完全にその存続の意味さえ失ったことをはっきりと露呈している。
福井県知事は、恩着せがましく福井原発の再稼働に同意した。原発再稼働による県への多額の補助金や、北陸新幹線の利権が再稼働に絡んでいることは、以前ブログに記したとおりである。
フクイチの2号機からは、今日の金子氏のツィッターでは、NHKニュースを引用し、高線量の放射性物質が今も放出されているにもかかわらず、東電は原子炉の中が今どんな状態であるのか、どこが壊れて、何が原因なのかすら解明される兆しもないという。
そんな状態で何が安全なのか、何が再稼働なのか、環境相も、総理も「金の亡者の屁理屈」で国民を煙に巻き、なりふり構わず政権の座にしがみつくだけではなく、国際世界にも通用するような、しっかりした政治哲学に基づく国のリーダーらしいまともな説明なり、議論をしてもらいたい。
そうでなければ、どれだけ国際機関や途上国に血税をばらまき、笑顔を振りまいてみたところで、国際社会の中で日本は嘲笑の的になるばかりである。
福井原発の再稼働は、関西の人口密集地域で生計を営む多くの人々の生命権、生活権、財産権に深く関わる重大な問題である。
これまで原発の安全神話を垂れ流し、オール電化を推奨してきた電力会社の責任はどこにあるのか、関電にいたっては、公共事業であるにもかかわらず、原発の安全神話が完全に破壊された後も、安全な電力供給をするための努力ひとつしないどころか、独占企業であることを傘にきて、安全の保障すらない原発を再稼働させない限り電力不足に陥ると言い張る。政財官、メディアの権力者集団は、企業倫理にもとる横暴な電力会社を監督、批判するどころか、擁護することに懸命である。
この国はいつの間に、まじめな人間が生きにくい、理不尽で品位のない国に堕してしまったのだろうか。官僚、政治家、メディア、そして金儲けのためには何をしても良いという企業倫理のない財界人の責任は重い。
最後に川内博史氏のブログも併せて転載する。民主党の中にもほんのわずかの良心はある。「(変わりたいが)変われない」のはそんな一握りの心ある人たちと、それが民主党のすべてだと信じて騙された国民たちである。
金子勝氏のツイッターより
西川福井県知事が運転再開に同意。16日に野田首相に伝え
る。将来原発事故が起きても、首相も知事も責任取らない。福
島原発事故のように、しわ寄せは全て弱い立場の人間に押し付
けられる。「決められない」ことではなく「変われない」こと
が問題なのです。
2012年6月14日 - 23:56
原子炉真上付近で880mSv/hの高放
2012年6月14日 - 23:48
2号機原子炉真上で高放射線量測定
6月15日 5時15分
東京電力福島第一原子力発電所で最も多くの放射性物質が放出したとみられる2号機で、ロボットを使って原子炉建屋内部を調べた結果、原子炉の真上付近で1時間当たり880ミリシーベルトという高い放射線量が測定されました。映像を分析した結果、大きな損傷などは見つからず、放射性物質がどこから漏れたのかは確認できなかったということです。
2号機では、福島第一原発で最も多くの放射性物質が「最後のとりで」とされる格納容器から外に放出したとみられていますが、放出の原因や経路は明らかにされていません。
このため東京電力は、13日、2号機の原子炉建屋の中にロボットを入れて内部の状況をカメラ6台で撮影したうえで放射線量を測定しました。
その結果、原子炉の真上付近に当たる建屋の5階で、1時間当たり880ミリシーベルトという高い放射線量が測定されました。
この場所は、格納容器から直線距離で4.5メートル離れたところで、東京電力は事故でメルトダウンが起きて放射性物質が格納容器から出る際の通り道になったとみています。
東京電力によりますと、映像を分析した結果、大きな損傷などは見つからず、放射性物質がどこから漏れたのかは確認できなかったということです。
東京電力は「内部は放射線量が高く頻繁に入れる場所ではない。損傷した場所を特定するにはかなりの時間がかかる」と話しています。
【変われない日本1】「決められない日本」を口にする者は、
自民党に歩み寄れ、そして全てを元に戻せという主張です。不
良債権処理、イラク戦争、小泉改革そして福島原発事故が起き
ても、誰も責任をとらず、変わるのを拒否する政官財界。リス
クから目をそらすため、ひたすら安全神話を垂れ流す。
2012年6月14日 - 22:51
世界金融危機の第2ラウンドに突入するかもしれないタイミン
グで、増税の景気弾力条項は重要な意味を持ってきています。
もし最悪のタイミングで増税だと悪循環に…。財務省や自民党
=野田め政権のこのリスク感覚の麻痺は、原発の逆戻り政策と
表裏一体です。
2012年6月14日
【変われない日本2】有識者会合で決めるという社会保障改革
は先送りです。結局、厚労省御用達を集めてやるわけだから、
原子力ムラの委員会に任せるのと同じ。社会保障制度を壊して
きた自公両党の無責任ぶりは目に余る。後戻りする日本に未来
はありません。
2012年6月14日 - 23:05
2012年6月14日 - 7:41 ·
ニュースでは、政府が大飯原発再稼動を福井県知事の同意を得
て、決定すると言っている。「安全」ではないものも、総理が
「安全」と言えば、「安全」になるのか。総理の仕事は、国民
の安全を守ることではないのか。「責任」を取れない人が、
「責任を持って」などと言うことを無責任と言う。
2012年6月14日 - 14:55