ついに関電は大飯原発再稼働ですか、すごい国ですね、日本は。
未曽有の原発災害を引き起こし、諸外国にまで放射性物質を撒き散らし、いまだ収束から程遠い状況である上に、廃棄物の処分のあり方さえ何も見通しがないのに、国民の抗議を押し切って、電力会社と株主と関連会社と霞が関官僚と大型メディアと政治家と御用学者と地元住民の利権のためにだけ、国民の安全などそっちのけで再稼働の横車を押すのですからーー。
オスプレイも、防衛大臣は沖縄や山口を説得する前に、まずアメリカに赴いてアメリカ軍の責任者を説得すべきなのではないんでしょうか。
沖縄の人々は原発問題には関心が少なく、一方本土の人々は基地問題に関心が薄いようですが、根っこは同じだと思いませんか。国民不在の政治が行われているということです。国民の生存権、財産権、生命権を守るべき官僚や政治家が、誰も国民のことなど一切考えていないということです。
そうでなければ、どうして大飯の再稼働なんかできるでしょうか。
今まで原発の仕事をしている人たちの仕事を奪うのかとおっしゃる方がおられるようですが、52基の原発を全部廃炉にして、今ある放射性廃棄物を完全に処分する作業をするだけでも、これから気の遠くなるほどの年数がかかるんじゃありませんか。原発を廃炉にしたからといって、労働者の方々のお仕事がただちになくなる事にはならないと思います。
止まって困るのは、原発で大儲けをしてきた電力会社とそれにつるんで甘い汁を吸ってきた人々だけでしょう。
原発災害が生じても、株主は一切責任をとらないような悪いしくみを作ってしまったから、先日の株主総会は楽勝だったわけですね。徒党を組んで同じ日に株主総会を開催する必要もなかったのでは?
まぁ、五月雨式に反対、反対と言われるとうるさいから、そのためのメディア対策なんでしょうけど。
日本という国では、電力会社がどんなミスをして国が滅びるような取り返しの付かない大惨事を引き起こしても、原発に関する限り一切誰もお咎めなしで、責任を取らせないってわけですね。ご立派なことです。原発災害に比べれば、比較にもならない、どうでもいい些細なことで、あれこれ攻めたてられたり、責任を負わされたり、咎められたり、メディアの執拗な追及を受けるのは力の弱い市民だけですか。
29日は、15万人の原発抗議が官邸前であったけれども、大したニュースにもなりませんでしたね。
今日は、NHKが1988年に収録した放射性廃棄物の問題を取材したビデオの再放送をして、いかにも自分たちだけは昔から原発についてしっかりした番組を作って報道をしてきたといわんがばかりでしたが、いくら休日だとはいえ、再稼働が行われる日に、現地に行って中継・取材をすることすらなく、20年以上も前に作った古いビデオをただ流して、それで公共放送の責任を果たしているといえるのでしょうか。ウェブサイトによれば、大飯は反対者の声で騒然としているようですが。
【大飯原発】まもなく起動へ 「原発の町」は騒然
2012.7.1 19:23
再稼働反対のシュプレヒコールで「原発の町」は騒然となった。大飯原発3号機の原子炉起動に向け、準備が進んだ1日の福井県おおい町。地元住民は景気回復に期待しながら、万一の事故に不安ものぞかせた。
「再稼働反対」「原発いらない」。大飯原発につながる道路に車十数台を止めバリケードを張ったグループは激しい雨の中、ずぶぬれになりながら、警備員や県警機動隊とにらみ合い。
過熱する反原発運動に地元住民は冷ややか。「乱暴な騒ぎは信用をなくすだけ」。町内には原発の定期検査に関わる中小企業が多いだけに、地元商工会の木村喜丈会長は「再起動の日を迎えほっとした」と胸をなで下ろした。「地元にとって、大きな一歩になる」と歓迎した。
住民の福尾幸孝さん(66)は防災無線のスピーカーが故障しているのが気掛かり。「再稼働は賛成だが、事故時の体制を真剣に考えているのか疑問。細かいところまで気を配ってほしい」と話した。
2012年6月29日23時4分