2011年6月6日月曜日

もっと有効な節電方法があるのでは?:欧米から学べること

電球をLEDに変え、省エネ型の新しい電化製品に買い換える、簾やヨシズを買う、おしゃれなプリント柄のステテコを履くなど、節電で新しい消費を煽ろうとする動きが目立つ中、もっと有効な節電方法はないのかという疑問が湧き上がる。

ところで、日本は戦後、消費経済社会のアメリカに、何もかも「右に習え」をしてきたかのように思い込んでいる人間も少なくない。実際のところ、資源の少ない日本人のほうがアメリカ人などより、むしろ資源やエネルギーの無駄遣いをしていることが多いのだが、その事実は、意外に認識されていない。

日本における商品の過剰包装についてはよく指摘されていることだが、高温多湿の猛暑の中、学校に通う子供たちの姿、贅沢すぎる学校給食を含めた食生活、煌々と明るい照明に照らし出された繁華街を深夜遅くまでうろつく青少年の姿、贅沢すぎる学校給食を含めた食生活はアメリカでは見られない光景だ。

まず日本の小学校から大学まで、高温多湿であるにも関わらず、7月の後半まで学校がある。土日でも、夏休みに入ってもまだ毎日部活で学校に通いつめる。酷暑に耐えてそれだけ勉強したから・スポーツに打ち込んだからといって、子供たちや学生たちが世界一の学力を誇っているか、人類に貢献するような発明や発見をする創造的な科学者や一流のアスリートが世界一育っているか、そのおかげで若者はみな我慢強く勤勉で、社会をしっかり支え、人々の生活が世界一豊かであるかといえば、現実は決してそうではない。

日本の高校や大学は、アメリカのように6月から9月まで暑い間は夏休みにし、高校生は自宅でゴロゴロしたり、予備校に通って受験勉強ばかりしていないで、大学生は都会でアルバイトをして遊興費を稼ぐ暇に、涼しい東北の被災地にでかけてボランティア活動でもすれば単に省エネになるだけではない。

ドイツでは大学に入る前、男の子は徴兵制で兵役につくか、ボランティア活動をするかどちらかを選べる制度がある。徴兵制がいいとは言わないが、この時期にただ勉強や受験テクニックを学んでさえいればいいのではなく、大学生になる前にしっかりと社会経験を積むことは、大人としての成長をするうえで、とても大きな意味がある。

またドイツの夏休みは6週間程度しかないが、小中学校では「ヒッツェフライ」(Hitzefrei) といって、11時過ぎの気温を計って、気温が一定以上に高い場合は、生徒を帰宅させる制度がある。暑すぎる時に、冷房をかけてまで学校に子供を縛り付け、勉強させる必要はないということである。


前にも書いたが、ドイツには閉店法という制度があって、多少緩和されたとはいえ、空港、ガソリンスタンド、大きな駅、薬局を除いて、デパート、商店の多くは日曜閉店している。日本は宗教上別に日曜日に特別な意味があるわけではないから、大型店舗は輪番制で定休日を作り閉店するということでも、かなりの電力が節約されるはずである。


閉店法に加えて、日本との違いは、脱原発に向けて大きな舵取りも始めた点だ。だからといって、ドイツの消費が落ち込んで経済が低迷しているか、国債の信頼度が下がっているのかといえば、ムーディズの格付けでは、世界最高位のAA+を保っているのである。


電気をどんどん消費し、24時間コンビニやファミレスを稼動させ、土曜日も日曜日もなく大型店舗が営業を続け、長期休暇もとらずに働き詰めに働いているにも関わらず、日本はAA2からさらに引き下げられる状況におかれているのはなぜなのかーー。


日本人の生活・労働の在り方を、根本的に見直す岐路にさしかかっているのではと私は思う。

食生活についてもしかりである。一般に日本人に比べてアメリカ人ははるかに体格がいい。特にダイエットをしてマッチ棒のように痩せた日本の女性から比べれば、アメリカの女性は1,5倍以上は大きい。しかし彼らの昼ごはんといえば、2枚の薄いパンにハム・チーズあるいは、ピーナツバターとぶどうジャムをはさんだサンドイッチ1つと、りんご1つ(あるいは生の人参やセロリをステックにしたもの)というのがごくごく一般的なランチだ。それにチョコレートチップクッキーなどの入った小袋をランチボックスの中に入れて、一緒に食べるようなケースもあるがーー。大人が昼に外食をするといっても、平生はサンドイッチが、ハンバーガー、ホットドッグ、一切れのビザに代わるぐらいのものだ。

おしゃれな都会では、夏は、2メートルぐらいの大柄の若い男性が小さなカップに詰まったサラダを買って、それにドレッシングとクルトンをかけて食べている姿をよくみかけるし、冬は冷たいサラダが、カップ一杯のスープやチリコンカンと小さなパンに代わるぐらいのもので、とても質素だ。

朝はドライ・シリアルに牛乳、(シリアルにブルーベリーなど生の果物を入れて食べることもあるが)、夕食も、近年では健康志向のせいか、夏はサラダとパン程度で簡単に終わらせる家庭が増えている。もちろん生野菜だけをぱくついているというわけではなく、タンパク質や脂質が足りないと思えば、ハムやチーズを刻んだものや、ひまわりの種やくるみなどをサラダに混ぜる。

家の中で煮炊きをする代わりに、夏は友達を誘って庭やベランダ、それがない場合は最寄りの公園などに出かけて、チャコールを使って、バーベキューをすることもある。

日本の給食制度はたしかに戦後ひどい栄養失調状態に置かれていた児童を救済するのに一定の役割を果たした。しかし、今、飽食の時代の子供たちに贅沢な手の込んだ給食を与える必要性がどれほどあるだろうか。日本の子供たちよりはるかに体格のいい欧米の子供たちは、もっともっと質素な食事をしているが、それでも立派に育っているのである。

「給食に暖かい料理が出なかったとか、量が少なすぎる」などなどと不満を言う前に、最も豊かな国と言われるアメリカの一般的な人たちがどんな食事をしているかよく見てもらいたい。

親によっては、自分たちは望んでいないのに食べさせられているのだから、給食代を払わないと拒否しているという話も聞いたことがある。給食などさっさと廃止し、家から弁当を持参すればいいのだ。給食は津波で親や住む家を失った子供たちにこそ必要であるが、それ以外のところではこの際、廃止すれば、無駄な電力や燃料は随分節約できる。

親や社会は、いつまでもバブル時代の余韻に浸り続け、子供を甘やかし飽食三昧にするのではなく、やがて確実に訪れるであろう食糧難の時代にも立派にサバイバルできるよう、もっと質実剛健に生きることの大切さを教える必要があるのではないか。

欧米の一般家庭(もちろん崩壊家庭などの例外はどこにでもあるが)の子供たちは、普通夕飯が終わった後、一家だんらんの時を過ごす。食事の後、家族がさっさと自室に引きこもって、別々のテレビを見たり、パソコンゲームに没頭して夜を過ごす生活を辞め、家族が同じ部屋に集まり、テレビを見て、いろいろな話をする場を作れば電力の節約にもなるし、家族のコミュニケーションの時間も増えるはずである。

大切なものを大事に長く使うという習慣も今の日本にはない。車も洋服もバッグや靴も、少し古くなると新しいのに買い換えるのがこの国では当たり前になっている。欧米に行くと人々が古いものをいつまでも慈しんで大切に使っている様子を見て、驚かされることがある。

今の日本で、老朽化してつぶれかけているようなものを、取り替えずに永々と使い続けるのは原発の原子炉ぐらいのものかもしれない。

2011年6月4日土曜日

日本はドイツと肩を並べることはできないのか?:新エネルギー改革

今日のNewsweekの、「原発を捨て、経済力を維持したまま自然エネルギーに移行する。それができるとすれば、ドイツしかないがーー」という小見出しのついた記事には、メルケル首相の新しいエネルギー政策への取り組みが取り上げられていた。

日本では政財官が一丸となって電力(関連)会社・原発を擁護するあまりに、送電線分離、電力の自由化も全く顧みられず、雑草や木材を利用したバイオマスや太陽光発電、風力発電、地熱発電、潮力発電などといった再生可能なエネルギーの開発についてもほとんど全く重視されてこなかった。原発が未だアウトオブコントロールの状態である今でさえ、送電線分離、電力の自由化の話が話題に上がった途端に、原子力産業を推進する企業の長である経団連の会長が「あまりにも唐突」と早々に水をさす始末だ。

おかげで、日本は再生可能な新エネルギーの開発では、先進諸国から見て大いに水をつけられてしまっているというのが現状である。

原発を停止することによるエネルギー不足に関しては、すでに小出氏や武田氏が、揚水発電、火力発電、企業の自家発電を活用すれば、そんなことにはならないと繰り返し力説されている。CO2など多少出ても、高濃度の放射性物質を大気中や土壌や海洋に撒き散らし・垂れ流しにするよりはよほどマシである。

そして原発が決して低コストではないことも今回の事件で、十二分に分かった。二度とこのたびのような事故が起きないようにするためには、地震大国日本の場合、活断層、海底活断層の上や近くにある原子炉は全て廃炉にし、それ以外の場所でも震度9以上でも壊れない地震対策、15メートルの津波対策、半径40キロ圏内には人が住まないような対策を立てる必要があるし、ポンコツ自動車のごとく老朽化した原子炉は当然廃炉にすべきであり、そのコストだけでも実に膨大なものとなる。その上に、今後避けて通れなくなる、使用済み核燃料の再処理や最終的な処分にかかる時間・場所・リスクが伴い、気が遠くなるほどのコストがかかることは容易に想像がつく。しかも、ひどいことに、どの国もまだ使用済み核燃料の処分にまともに成功している国はないのだという。

もう一つ脱原発を阻む正当な理由があるとすれば、それは原発をやめることで仕事を失うかもしれない作業員の雇用の問題である。

以下は、ドイツが再生可能エネルギーの電力供給を0.5%上昇させたことに伴い、再生可能エネルギー部門の雇用は前年度比で8%上昇の37万人に達したという記事である。明らかに再生可能エネルギーの拡大は大きな雇用を生むことを示している。

フクシマで働いた原発作業員の多くは今度の事件の事後処理で、被爆量が一定値を超えてしまうと、もはや原発では働けなくなる。高齢のOBを再雇用するといっても、一定の限界があるし、身元の不確かな外国人労働者の雇用すれば、それはそれで大きなリスクにもつながる。フクシマで働く作業員の人たちが一定の職業訓練を経て、再生可能エネルギー部門で雇用されるならば何ら問題はないのではないか。


2010年、独の再生可能エネルギーの割合は17%へ、雇用は37万人へ増加
カテゴリー:エネルギー政治法律社会経済
(ドイツ連邦環境・自然保護・原子力安全省より)
ドイツ連邦環境・自然保護・原子力安全省(BMU)は3月16日付けのリリースで、2010年のドイツの再生可能エネルギーが電力供給で占める割合は、前年比0.5ポイント増加で17%へ上昇したと発表した。これは、BMUのために再生可能エネルギー統計作業部会(AGEE-Stat)が算出した暫定結果である。
2010年は風が非常に少なかったため、風力発電量が365億キロワット時と、2006年以降で最低を記録したにも関わらず、風力エネルギーは、再生可能エネルギーの重要な柱の役割を維持し、電力供給全体の約6%を占めた。太陽光・熱発電が占める割合は2倍に増え、電力供給全体の約2%に達した。
現在のシナリオでは、わずか10年以内に、ドイツでは再生可能エネルギーが電力供給量の40%を占める可能性が示されている。年間120億キロワット時の増加が現実的だと考えられている。
また、2010年には、再生可能エネルギーの利用により、温室効果ガスの排出量を約1億2,000万トン(2009年は1億1,100万トン)削減できた。このうち約5,800万トンは再生可能エネルギー法(EEG)によるものと見なすことができる。
再生可能エネルギーの拡大は、雇用の数値にも表れており、2010年の再生可能エネルギー部門における雇用は、推定約37万人だった。これは前年比約8%の増加で、2004年の2倍以上に相当する。                                       (2011年3月22日)
日本は技術立国の意地をかけても、「原発を捨てて経済力を維持したまま自然エネルギーに移行する」と、第一に名乗りを挙げなければならない国なのではないのか。80年以来、どこの途上国の原発でも起こしていないような大きな事故を引き起こし、地球の大気中に、海洋に、3月11日以来、汚染物質を垂れ流し続けていることの重みを推進派の人たちはどのように考えているのだろうか。
事故はまた必ず起こるだろうが、自分たちの本社や自宅は、原発から何百キロも遠く離れた場所に置いておきさえすればそれほど大きなリスクはないし、次に事故が起こっても、また身内で適当に報告書をまとめ、事故の失敗を次に活かしていけばいいだろうというぐらいにしか考えていないのだろう。
この国で、まだどうしても原発を推進したいというならば、まずスウェーデンのように送電発電を分離し、電力の自由化を図り、原発のエネルギーを使う消費者とそれ以外のエネルギーを買う消費者に分けてもらいたい。
むろん原発エネルギーを売る電力会社と買う消費者は、どんな事故が起きてもその事故の保証や、発電所の設備のメンテナンス・廃炉、放射性廃棄物の処理・処分などにかかる費用は、一切自分たちが自己負担で分担しあい支払うというシステムにすべきである。それが利権や交付金で汚染された人々をデトックス(detox)するのに最も有効な方法でもある。

エネルギー

ドイツの「脱原発」実験は成功するか

Germany Embarks on a Green Energy Revolution
原発を捨て、経済力を維持したまま自然エネルギーに移行する──それができるとすればドイツしかないが
2011年06月02日(木)16時55分
デービッド・ロー
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福島エフェクト メルケルは物理学者でもあるが、政治家として決断を下した Johannes Eisele-Reuters
 物理学者でもあるドイツのアンゲラ・メルケル首相は、普通の政治家より原子力発電のリスクを冷静に判断している。福島第一原発の事故の前後で、ドイツ国内の原発17基の危険性が変わったわけではないと分かっている。
 しかし政治家としては、原発のリスク判断を変えざるを得なかった。メルケルは5月30日、早急な原発廃止を求める国民の要求に応え、国内のすべての原発を2022年まに全廃すると発表した。ドイツはこれで、1986年のチェルノブイリ原発事故後に国内すべての原子炉を停止したイタリア以降、先進国としては初めて、脱原発に向かう国となる。
 ドイツでは現在、原子力が電力供給の約4分の1を占め、製造業が牽引する国の経済を支えてきた。その原発停止で失われる電力の大半は、風力や太陽光など再生可能エネルギーで代替していくという。
 ドイツの試みは、クリーンエネルギーへの道を模索する世界にとって、極めて重要な「実験」になると専門家たちは指摘する。ドイツは既に、経済力を維持しながら「エコ国家」になることに成功している。そのペースについては激しい議論が行われてきたものの、クリーンエネルギーへの移行は政治的合意も取れている規定路線。国民の間でもクリーンエネルギーへの支持は大きく、原子力への不信感は昔から根強い。

インドや中国のエネルギー政策への試金石

 そういった素地が整っているドイツが脱原発に失敗すれば、世界に悪いメッセージが示されることになると、ドイツ外交政策協会研究所のマルセル・ビートル(エネルギー・環境問題専門)は言う。
「(原子力から再生可能エネルギーへの)移行は可能だという先例と、その方法を示す歴史的なチャンスだ」とビートルは言う。「国家としての競争力を損なわず、経済成長の妨げにならずに実現することは可能なのか? 堅調な成長を減速させたくないと考える中国やインドなどの新興国にとっては重要な問題だ。もしわれわれが失敗したら、誰が同じ道を進もうとするだろう。失敗すれば世界レベルで悪影響をもたらす」
 ドイツ国民の多くも、今回の試みを「賭け」だと思っている。メルケルにとって脱原発を宣言することは、これまでの政策を180度転換させる「大きな挑戦」だ。メルケルは昨年、既存原発の稼動年数を平均12年延長する決定を下したばかりだった。
 現在のドイツは電力供給の約23%を原子力に頼っており、再生可能エネルギーは17%、石炭火力は50%、天然ガス火力は13%だ。今後の目標は、2020年までに再生可能エネルギーの比率を35%に引き上げること。移行期の原発停止による不足分は、天然ガス火力を増やすことで補う考えだ。
 5月30日、メルケルはこの計画を「エネルギー革命」だと絶賛した。これは未来の世代にとって「大きなチャンス」であり、ドイツを国際舞台の主役に押し上げるだろうと彼女は語った。
 全体的としては、ドイツは今後10年間での自然エネルギーへの移行計画に前向きなようだ。メルケルにとっては脱原発への路線変更になるが、彼女の前任者ゲアハルト・シュレーダー首相(当時)が2000年に打ち出した段階的な原発廃止計画に立ち返っただけともいえる。
「現実的で、実現可能な計画だ」と、ドイツ経済調査研究所のエネルギー・交通・環境部門を率いるクラウディア・ケムフェルトは言う。「多くの企業が同意した(シュレーダー時代の)脱原発路線に戻ることになる」

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かんちゃんとポッポくんのクラス日誌  千代田区永田小学校 3年B組

「かんちゃんが委員長では、クラスが全然まとまらないし、何もきまらないよぉ」
「そうだ、そうだ。」という声がクラスの中で、だんだん強くなってきた。

「なんとかしなきゃ、どうしよう?」
「大人はこういうとき、内閣不信任決議っていって、皆で投票して,決めるみたいだよ。」「へぇ~~」
「よ~~し、僕たちもそれやってみよう!」

いよいよ投票の日になった。
予想では賛成派、反対派のどちらが勝つか分からなかった。

そこで、前の委員長のポッポくんとそのお友達は考えた。
せっかく投票しても僕らが負けちまったら、かんちゃんの続投が続いちゃう。かんちゃんの方だってここで負けたら惨めだし、そんな惨めな結果になるのは嫌だと思っているに違いない。

ポッポくんが言った。「ここは何とか、かんちゃんが自分から辞めるように、僕が選挙前に、もう一回、かんちゃんと話しあってみるよ。」

かくして、かんちゃんとポッポくんは選挙の朝、会って相談をすることになった。
かんちゃんはポッポくんに「夏祭りの準備のめどがついたら委員長をやめる」って口約束したらしい。

その話し合いの後、投票の直前になってホームルームでかんちゃんは言った。
「クラス行事のめどがつくまで僕が責任をもってやり、適当な時期が来たら次の委員長にバトンタッチするから。」

そのあと、みんなで投票した。

ポッポくんとその仲間たちは、最初は委員長おろしに票を投じるつもりだったし、他の子たちにもそう明言した。しかし、かんちゃんの「夏祭りの準備のめどがたったら辞める」という言葉を信じて、委員長おろしに賛成しなかった。いろんな理由で投票を棄権した子も何人かいた。

「かんちゃんはどうせあと1~2ヶ月で辞めるんだから、わざわざ今引き下ろすようなことをして、かんちゃんたちのグループに恨まれるようなことは避けたい」と思った子、この忙しいときに、かんちゃんを引き下ろしたり、委員長選挙をして役員を変えたりするのは億劫だと二の足を踏む子、「新しく選挙をし直したあと、今就いている役得のある役から外されては大変だ」と心配する子たちは、かんちゃんの不信任決議案に反対票を投じた。

投票の結果、不信任決議は否決され、かんちゃんは委員長を続投することになった。

ところがその直後、かんちゃんは言った。「運動会とか学園祭とか大事なクラス行事の準備のめどがつくまで、僕はクラス委員長として責任をもって頑張り、それから辞めます。」ポッポくんは怒り狂って「委員長のくせにうそつき、ペテン師」とかんちゃんを罵ったけど、かんちゃんの子分のエダリンくんは「かんちゃんは一度も『すぐ辞める』なんて言ってないよ」とかんちゃんを弁護した。

学校の規則で、この投票は1年に1度しかできない。ホームルームが紛糾して、収拾がつかなくなっては困るから、他のクラス委員から、「かんちゃんとぽっぽくんは、もう一度二人でよく話し合ってみたら」と言われている。

同じようなことを震災や原発事故の収拾もつかない状況のもと、1日億単位の税金を使ってやっている大人たちが何百人もいる。みんなこの国の代表者と言われる立派な大人達である。それどころか、その前は何も大切な事を決めないで「誰が水を入れた、止めた、止めない」で丸1週間、責任のなすりあいに明け暮れていた。

国会中継でテレビに映っている皆さん、子供や孫があれば、聞いてもらいたい。彼らはお父(母)さんやおじい(ばあ)ちゃんたちが繰り広げるこんな茶番劇を一体どのようなまなざしでみているのかと。

2011年6月3日金曜日

謝らない人たち: 理解出来ない精神構造

 無残なほどに負け続け、甚大な犠牲者を出しながら、味方が受けた損傷は取るに足らないものであり、我が国は華々しく勝ち続けているのだなどといったデマ報道が際限なく流され続ける。

しかし物資が目に見えて不足し、空襲が日に日に激しくなると、さすが国民の中にも、実は負け戦を続けているのではないかという疑念が高まってくる。だが、それを口にするや、「戦地では兵隊が尊い命をかけて国のために戦っているのに非国民である」と、一刀両断激しく弾圧されたという話。

そんな酷いことは、民主主義なんかみじんもない、軍部によって自由な言論が抑圧された軍国主義の時代、戦争という異常な極限状況のもとでしか起こらないと信じて疑わなかった。

しかし戦後65年にして、民主という名のついた政権のもとにこの悪夢は見事に再現された。
「国民がパニックを引き起こさないために」という美名のもとに、恐ろしいデータは全部隠された。

人間というのは誰しも危機が迫るとなんだかおかしいという勘が働くものである。

ニュースを聞いていても、東電、保安院、政府の意見がビミョウに食い違っている。

全電源喪失って!!電力会社でしょ?東電でしょ?

田舎の零細企業の小さな製造工場なら話はわかるよ。
でもね、世界一を誇る科学技術の先端を行く原発でしょ?

設備投資にお金がかけられない零細企業ならわかるよ。でもさ信じられないぐらい高い電気料金とって、その上に莫大な税金つぎ込んで、安全のための設備投資が十二分になされているはずの施設で、そんなことがあっていいの?

アメリカが冷却材を送ると申し出ているのに、それを断ったって?

ふ~ん、日本の技術ってやっぱりすごいんだぁ、自分たちで止められるんだな?

あれあれでも、水が入らない、ベントの弁が開かないっていっているけど、ほんとに大丈夫?

あ~、でもおえらい国立大学の先生が出てきて、「格納容器は頑丈だし、圧力容器はもっと頑丈だから絶対に大丈夫」っていってるから、安心してていいのかもぉ

あらら、建屋が爆発して吹っ飛んだって、でも、建屋はすぐに吹っ飛ぶ構造になっているそうだし、建屋なんて別になくてもいいっていってるよ。

それにさ、けが人が出たけど、大したことなかったって、白煙は水蒸気爆発をして水蒸気が出ただけだから、大丈夫だっていってるけど、ほんとに大丈夫なのかしら??

まじ、皆逃げないとやばいんじゃない?危ないなんてニュース見てても誰も言わないけど、ほんと大丈夫なのかい?あぁ、ツイッターとかにそんなかきこが一杯あるらしい。

危ないなんてニュース見てても誰も言わないけど、ほんと大丈夫なのかい?わかんないけど、なんか変な事、多いから、私もかきこしようかな?

しっ!だめだよ、黙って聞いてないと、「デマや風評を流してる」って、ヘタなこと書いたら罰せられるって、かんぼうちょうかんが恫喝してるし、スポーツ新聞の見出しにもデカく載ってるぞ。3月11日に、コンピュータ監視法案の閣議決定が通ったから、監視されるかもぉーー不気味だね。


それにしてもACジャパンの広告、しつこいなぁ!震災でスポンサーがCM自粛したから、その代わりだってさ?ACジャパンって電力会社がけっこう出資してるらしいけどぉ。

でもさ、これだけ何回もしつこく繰り返されると、サブリミナルに何か刷り込まれてるみたいな気がしない?

つまり、「遊ぼう」っていうと、「遊ぼう」っていうはね、「安全」といわれたら、「安全」って思わなきゃいけないってことかぁ~~

あれからもう3ヶ月。これだけたっても謝らない人たちがいる。
保安院の代表、原子力安全会の委員長、そして福島原発の所長である。
そしてそのことを誰も追求しようともせず、不問に伏していることが、不思議でならない。

今や英雄に祀り上げられたフクシマ原発の所長は、現場対応に追われてそれどころではないと同情する人も多いのかもしれない。しかし、本店との、ほとんど無意味にも近いようなテレビ会議をしている時間があるのであれば、1回でもいいから、フクシマ第一原発の代表者として、飯舘村の交付金の恩恵を受けてこなかった避難民の人たちに対して、フクシマの乳児を抱えたお母さんたちに一言、きちんと謝罪すべきではないのか。

以下は日経ニュースである。こういう事実が次々に明るみになりながら、本当に謝らなければならない人たちが、一度も謝らず、国の責任が直ちに国民や公務員全体に転嫁され、大きなつけが回される、そんなことが許されていいのだろうか。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819595E2E1E2E38A8DE2E1E2E4E0E2E3E39C9CEAE2E2E2

日経新聞 6月4日


地震翌朝、原発敷地外に放射性物質 保安院公表遅れ 

2011/6/3 23:13
 
経済産業省原子力安全・保安院は3日、東京電力福島第1原子力発電所が東日本大震災で停止した直後の大気中の放射性物質濃度などのデータを公表した。地震翌日の3月12日朝、1号機で最初に排気用の弁の開放(ベント)をする前に原発敷地外で炉心の激しい損傷を示す放射性物質が検出されていた。2カ月半も未公表だった。直ちに公表していれば事故の正確な実態把握や避難計画の検討に役立った可能性がある。
 公表したのは地震直後の3月11~15日に、政府の原子力災害現地対策本部と福島県が測定したデータ。15日に保安院の担当者らが大熊町の緊急時対策拠点から福島市に退避した際に持ち出し忘れたデータを、5月28日に回収したという。
 データによると3月12日午前8時30分過ぎに浪江町や大熊町で放射性ヨウ素や放射性セシウムを測定。核燃料が1000度にまで過熱しないと出ないとされる放射性テルルも検出された。
 東電は12日午前10時17分に、1号機の格納容器の圧力を下げ水素爆発を防ぐためにベントを始めた。今回の公表データは、それ以前に炉心の激しい損傷が原因とみられる放射性物質が建屋の外に出ていたことを示す。弁の故障や建屋の損傷などが早い段階から起きていた可能性がある。
 保安院は12日午後に、原発敷地内で放射性セシウムが検出されたと発表。敷地外の放射性物質は13日以降の測定値しか公表していなかった。
 新データは原子炉の異常がどのように進んだかを理解する手掛かりとなる。すぐに公表していれば事故の深刻度をより正確に把握し、避難地域を的確に判断するのにも生かせたとみられる。
 保安院の西山英彦審議官は「意図的に隠すつもりはなく、情報を整理して公表する発想がなかった」と弁明した。福島第1原発事故を巡っては、政府が放射性物質の拡散予測を3月下旬まで公表しなかった。東電も5月28日に大量の放射線量の未公表データを明らかにするなど、透明性が不十分との批判が多い。

2011年5月31日火曜日

どうしてニュースにならないの?

福島第1原発4号機付近で爆発音、放射線量に変化なし=東電

2011年 05月 31日 17:29 JST

 5月31日、東京電力は、福島第1原発4号機の原子炉建屋付近で、無人重機によるがれきの撤去作業中に爆発音がしたことを明らかにした。写真は6日に撮影した4号機。東京電力提供(2011年 ロイター)


[東京 31日 ロイター] 東京電力(9501.T:株価ニュースレポート)は31日、福島第1原子力発電所4号機の原子炉建屋付近で同日午後、無人重機によるがれきの撤去作業中に爆発音がしたことを明らかにした。

東電によると、周辺の放射線監視装置の数値に変化はなく、けが人もなかった。がれきの中にあったボンベが壊され、爆発音がした可能性があるという。

4号機の建屋近くの瓦礫で爆発音がおきたという。放射線監視装置の数値に変化はないと東電は発表しているそうだが、高濃度の放射能物質が飛散したはずである。都合が悪くなれば、また監視の計測器も壊れていたという一言で済ませるつもりなのだろうか。それにしても、今日の夜のニュースにもならないのはなぜなのか。スポーツの勝ち負けのほうが大切なのだろうか。一体この国のテレビ局はどこまでおかしくなってしまったのだろうか。



 

フェイドアウトする原発関連報道

5月27日に京都大学の原子力の専門家小出裕章氏は、フクシマ原発の状況を「とてつもなく困難な状況」と言い切った。にもかかわらず、原発の状況を示す報告やニュースは、どんどんテレビ画面からフェイドアウトしている。

「フクシマに家があるわけでも、仕事があるわけでも、親戚がいるわけでもない」多くの人々の意識の中から原発の現在進行形の事件はどんどん風化していくのだろうか。

それを助長するようなテレビ番組作成者・スポンサーの姿勢に絶望感を感じずにはいられない。

今日は国会中継があり、衆議院東日本大震災復興特別委員会がひらかれフクシマ原発に関する集中審議が行われ、NHKはそれを9時から12時、2時から4時までの間、中継放送した。

いつも国会は決まって中継放送が行われる。別に中継放送が悪いというつもりはない。
しかし、集中審議で、〇〇という代議士が9時に発言しようが、4時に発言しようが、体勢は何も変わらない。つまりゴールデンアワーまで待って、放映することによって支障をきたすような理由、どうしても昼間に中継しなければならない必然性は何もないのである。

なぜそのようなことを問題にするかといえば、朝や昼から夕方にかけての時間帯にテレビの画面にかじりついていられるのは、ほとんどが納税していない人々である。

国の経済を揺さぶり、多くの人々の将来に大きな影を落とす、とてつもなく困難な状況が一向に収束できていない時局の中で、ゴールデンアワーに中国人の天才将棋少女の番組や古い昔の歌番組を流している時間があれば、国民が選んだ政治家たちがこの大事な時期に何を考え、どんな答弁をしているのか、納税者のために、集中審議の模様をしっかり報道してこそ、はじめてNHKは大きな顔をして、公共放送をやっていると言えるのではないか。

さて、薔薇っ子は、この前の海水注入の茶番劇について、考えてみた。なぜ吉田所長は1週間もたってから、自分の判断で海水注入を続けていたなどと言ったのか。1つだけ思い当たるフシがある。実は5月23日(月曜日)に参議院・行政監視委員会がひらかれ、「原発事故と行政監視システムの在り方」というテーマで、京都大学原子炉実験所の小出裕章氏、元東芝のフクシマの原発設計に関わった後藤正志氏、地震学の専門家である神戸大学の石橋克彦氏、それにソフトバンクの孫正義氏が参考人として招致された。
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/23/sangiin-may23/

これまでの、東電の息のかかった原発の安全・安心だけを訴える御用学者とは違う顔ぶれであり、どのような証言をされるのか、非常に興味が持てたし、話題の孫正義氏までもが招致され、発言するのであるから、マスコミもこれを取り上げないわけにはいくまいと思った。しかし、この行政監視委員会に関する報道は、「言った」、「言わない」の海水注入茶番劇に完全にとって代わってしまったのである。

しかもこの茶番劇は、自分の発電所が未曽有の人災を起しながら、被災者に対して一度も謝罪さえしないような発電所所長を一大ヒーローに仕立て上げるという、大団円でみごとに結ばれているのである。

あまりにも出来すぎているではないか。

2011年5月30日月曜日

被災地汚染土壌、削りとった表土はどこへ?

ことしの梅雨の入りは例年になく早く、2ヶ月半程度つづくかもと言われている。その上に5月には例をみない2つの台風の襲来。幸い勢力が衰え熱帯低気圧に変わったが、それでも被災地は強風と大雨に見舞われている。

フクシマの学校では、1ミリシーベルト以下を努力目標に表土の除去をすることになったという。
どんな方法がとられるのだろうか。表土を削ってそれを校庭の隅に積み上げ樹脂で固めものをブルーシートで覆っただけか、あるいは土の入れ替えをするといった方法だろうか。

高濃度の汚染物質が雨でどんどん土の中に深く滲みこみ、地下水の汚染に繋がるようなことにならなければいいけれども、それが一番怖い。

汚染土は学校の敷地内などに貯め置かないで、早急に搬出する必要がある。
武田邦彦氏は搬出場所は福島原発の敷地内しかないと言ったが、もっともなことかもしれない。
梅雨が本格化するまえに早急に判断しなければならないことである。

今後の気象条件、海流や原発の状況によって広がっていく汚染物質の動向を明らかにする詳細な汚染マップを国が毎日作成し、土壌においては、汚染度の高いところから優先して除去・搬出を進める必要があるだろう。

NHKのETV特集で何度も繰り返し再放送されている、木村真三氏と岡野眞治氏の汚染マップ作り、
http://green.ap.teacup.com/fine/1230.html
実に勇気ある偉業であるが、これは本来、国がやるべき仕事である。

海外から飛散する放射能物質の線量を測定するために、地上18~20メートルの高さに取り付けられた線量計を使って線量を測り(あえて別の方向に風が吹いているときを見計らって測定したのかどうかは定かではないが)、「線量はわずかであり、人体に影響はない」とまことしやかな発表を続けている間に、木村氏や岡野氏はフクシマ原発の周辺を3000キロも自分たちの足で回って、被曝を恐れず、真実の追究を行ったのである。

社会が子育てを支援するというようなことを政府が本気で考えているのならば、子ども手当など、後で確実に次の世代につけがまわるような小金のばら撒きをする暇に、フクシマの子供たちの健康被害を最小限に食い止めるための手を、もっと素早くどんどん打っていくべきなのではないか。

2011年5月29日日曜日

もんじゅの白煙はただの水蒸気?:福井原発、早く辞めなくていいのか?

5月23日の参議院行政監視委員会参考人として招致された神戸大学名誉教授、石橋克彦氏は、地震学の見地から、今一番危険な地域は若狭湾だと言い切った。


関西電力の14基もある福井の原発銀座がそこにあることは言わずと知れたことである。
原子核工学の武田邦彦氏も今、最も危険なのはもんじゅだと言い切っている。


そのもんじゅから昨日白煙が出たという。
http://www.asahi.com/national/update/0528/OSK201105280053.html


もんじゅで白煙? ネットで騒ぎ 実は試験で出た水蒸気

2011年5月28日19時24分
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福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」から「白煙があがっている」という話題が28日、インターネットの掲示板やブログで広がった。もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構がネット上で15分おきに公開しているパノラマ写真に、白煙のようなものが写っていたため。同機構によると、放射能を含まない水蒸気で、外部の環境への影響はないという。
 同機構によると、もんじゅは現在運転停止中で、2月から発電関連の機能を確認する試験をしている。白煙は、試験で使ったボイラーの余分な蒸気が発電所外に放出されたものだという。
これだけならば、どうってことはないと思えるかも知れない。しかし、以下5月25日、23日のニュースによれば、もんじゅはすでに落下装置の撤去作業に入っているはずではないのか。

もんじゅ:落下装置の引き抜き作業開始 今月末から本格化 /福井

毎日新聞 5月25日(水)16時50分配信
 日本原子力研究開発機構は24日、高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市)で昨年8月に原子炉容器内に落として変形した炉内中継装置(長さ約12メートル、直径46センチ、重さ3・3トン)を、同容器の上ぶたの一部ごと外して引き抜く作業を開始した。現場作業の一部を報道各社に公開した。
午前9時20分ごろから、中が空洞になっている同容器の上に金属製のふた(直径約50センチ、厚さ約6・5センチ、重さ約80キロ)をかぶせる作業を開始した。同容器内には空気と激しく反応するナトリウムがあるため、新たに製作した専用の器具で外気混入を防ぎながら慎重に行われ、午後4時40分ごろ取り付けを終了した。作業には、経済産業省原子力安全・保安院が立ち会った。
25日には同装置の上部を囲う筒にも、部品などの落下を防ぐ金属製のふた(直径約60センチ、厚さ約6センチ、重さ約110キロ)をかぶせる予定。作業は今月末から本格化し、同装置の上部にある大型器具を撤去する。同装置を上ぶたの一部ごと外して引き抜く作業は6月中旬の見込みで、大がかりな作業には保安院が立ち会う。【柳楽未来】



高速増殖原型炉:もんじゅの落下装置撤去、24日にも着手

高速増殖原型炉「もんじゅ」=福井県敦賀市で2010年11月16日、本社機から竹内紀臣撮影
高速増殖原型炉「もんじゅ」=福井県敦賀市で2010年11月16日、本社機から竹内紀臣撮影
経済産業省原子力安全・保安院は23日、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、定期の保安検査を始めた。もんじゅでは昨年8月、燃料交換に使う炉内中継装置(長さ約12メートル、直径46センチ、重さ3.3トン)を原子炉容器内に落とし、抜けなくなっている。
今回の検査では、日本原子力研究開発機構が策定した撤去工事計画も確認する。機構は同日、福井県に説明し、24日にも同装置撤去の作業工程に入る方針。 炉内中継装置などを引き上げるのは6月中旬の見込み。【柳楽未来】
ただの水蒸気なのであれば、朝日はどうして、「もんじゅは、原子炉内に落として変形してしまった装置の撤去作業の途中にあった」ということを明らかにしないのだろうか。
フクシマ原発で、建屋が水素爆発したときに、白煙や黒煙が出たときに、専門家の先生方が「あの白煙は何なのでしょうか。大丈夫なのでしょうか」と問われたときに、「水素爆発しただけだから、あれは水蒸気が出ているだけです」と一蹴したのを覚えている人も数多いと思う。
「国民がパニックに陥らないためには、国民の生命や生活を脅かす危険なニュースを隠蔽しても当然である」といった考え方が横行する社会に生きていると、ひとつひとつの発表やニュースに虚偽がないか、何か大切な真実が隠蔽されているのではないかといった警戒心が出てしまうのは、人としてごくごく自然の心理ではないのか?
美しい日本の国土、水、空気をこれ以上汚さないためにも、地元の人々を奈落の底に突き落とす前に、関西電力は代替エネルギーを何処に求めるべきか早急に考え、一刻も早く福井原発を全炉廃炉にする必要があるのではないのか。
福井原発の配管が大型地震で壊れたら、今度は日本海が汚染されるのみならず、放射性物質は確実に偏西風に乗って日本本土に広く飛散し、琵琶湖を水源にしている人たちは水を飲むことさえできなくなり、関西、北陸、中部地方の経済活動は大きな打撃を被るのだから。





Into Eternity

放射性廃棄物が無害なものになるまで、10万年もかかるという事実を知っていましたか。
渋谷で、Into Eternity, 「10万年後の安全」というフィンランドの放射性廃棄物の永久地層処理処分場建設のドキュメンタリー映画を見るまで恥ずかしながら知らなかった。

3月11日以来、テレビに登場する錚々たる日本の原子力の専門家先生方から「プルトニウムは飲んでも体外にでるから人体に全く影響がない」、「低線量の放射能はかえって健康に良い」「(注水ができないと報じられている最中に)フクシマ第1はチェルノブイリやスリーマイルズとは違って原子炉は完全に停止しているのだから、燃料は、しばらくしたらそのうちに冷えてきますから、全然大丈夫です」などというような教育を受け続けてきた。それゆえに、フィンランドにおける10万年後まで廃棄物を封印するために、地下都市のような巨大な処分場設計の事実は、非現実のSF映画のようにさえ写ってしまう。

しかし、この映画は2010年パリ国際環境映画祭グランプリをはじめ、アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭りの最優秀賞も受賞している作品だ。

日本は廃棄物の処理場をモンゴルに求めようとしている。
http://mainichi.jp/select/world/asia/news/20110509k0000m040142000c.html
http://mainichi.jp/select/world/america/news/20110509k0000m040144000c.html

過疎地に交付金をばらまき、危険きわまりない原発を建設し、狭い国土には溢れ出したゴミの処分場がないとなると、今度は発展途上国にそれを押し付ける。なんというエゴだろう。「向こうも豊かになることを望んで交渉に応じたのだから、何が悪い。自分で経済的な自立ができないものたちを支援してやっているだぞ」という論理なのだろうがーー。

豊かさとは何なのだろうか。自然の豊かさ、恵みを破壊する科学技術はあっても、一端破壊されてしまった自然を元のままに復元できる科学技術はまだどこにもない。

それにしても放射性廃棄物の処分にかかる費用、時間の気の遠くなるような大きさにため息が出る。