2011年11月28日月曜日

懲りない面々:経団連に首長さん

  原発事故から8ヶ月半、ドイツでは放射性廃棄物の移送反対の座り込みデモが行われている折、日本はまだ老朽化したもんじゅの廃止にさえ踏み切れず、経団連の会長は原発の再起動を主張して止まないようである。一体、このような状況で原発を再稼働させて、また巨大地震に見舞われて取り返しのつかない事故が繰り返された場合、経団連は国民のためにどれだけ責任を負えるのだろうか。今回の震災でさえ、原発政策を支援してきた経団連の会長が被災地支援に私財を投じたという話は全く聞かない。


米倉会長の住友化学は原発メーカーのGEと提携し、ベトナム戦争の枯葉剤と遺伝子組換え食品で名高い米モンサント社と提携関係にある。再生エネルギーには否定的で、原発再稼働とTPPを推進する所以である。先日、ソフトバンクの孫正義氏が、原発の再稼働が、日本の経済界にとって最優先であるかのような考えを、経団連の総意であるかのように提言にするのは問題であると異議を唱え、孫氏に賛同する声があるにもかかわらず、米倉氏は、誰からも賛同を得られない意見であるとこれを一蹴したという。


金子勝氏のツイッターによれば、大間町の首長はこの期に及んでもまだ、原発建設続行を主張しているという。


今ひとつ興味深いのが、最後に転載する今日の毎日新聞のウエブ版である。


2008年の段階で既に、福島第1原発で想定される津波の高さが10メートルを超えるという調査結果が提示されたにもかかわらず、当時、東電の原子力設備管理部の部長であった吉田昌郎福島第1原発所長が、「そのような津波は来るはずがない」と主張し、東電本部は対策を講じなかったことが、明るみに出た。このニュースが白日のもとにさらされると同時に、これまでメディア各社から英雄視されていた、吉田福島第一原発所長の突然の入院、辞任のニュースが報じられたのは、単なる偶然だろうか。



http://www.j-cast.com/2011/11/27114246.html

「経団連はまず詫びろ」「理解に苦しむ」 原発めぐり孫VS米倉会長がバトル

2011/11/27 10:00
経団連の米倉弘昌会長とソフトバンクの孫正義社長が原発の再稼働をめぐり、バトルを繰り広げている。発端は2011年11月15日に東京・大手町で開かれた経団連の理事会だ。
   理事を務める孫社長が「1日も早く原発を再稼働させることが日本国民にとって、経済界にとって最優先であるかのごとき論調には異議がある」などと米倉会長を批判。米倉会長は21日の会見で、孫社長の発言について「本当に理解に苦しむような理屈だった。誰からも賛同を得られなかった」などと一蹴した。しかし、経団連の会員企業の中には孫社長を支持する声も一部にあり、今後も議論を呼びそうだ。

経団連の総意ではない、と主張

   経団連の理事会は毎月定例で、経団連が年間100本ほど提出する政策提言や会員の入退会などを承認する。会員企業約1600社のうち、約500 社が理事を務めている。いつもの理事会の議事進行はシャンシャンだが、この日は熱を帯びた。
   議題となったのは経団連の「エネルギー政策に関する第2次提言」だった。この提言は「政府は原子力が今後とも一定の役割を果たせるよう、国民の信頼回復に全力を尽くさねばならない」「安全性の確認された原発の再稼働が極めて重要」などと明記再生可能エネルギーについては「風力や太陽 光はコストが高く、出力も不安定なことから、短・中期的にベース電源等の役割は期待できない」と否定的なトーンで書かれていた。
   理事会で孫社長は「この提言が経団連の総意であるかのごとく提言されるのは断固反対だ」と主張。「歴代の経団連の会長、副会長の多くは納入事業者として原発に関わってこられた。国民に甚大な迷惑をかけたということで、経団連としてあることは、まず最初にわびることだ」と力を込めた。
   孫社長は「原発再稼働よりも優先すべき課題がある」などとする意見書を米倉会長に提出し、「安全対策の議論もしていない。十分に議論を尽くして ほしい」と迫った。しかし、米倉会長は「ご意見をいただきましたが、この場で議論をするつもりはありません」と一蹴。食い下がる孫社長の発言を何度も遮りながら、「いたずらに原子力は今の段階でダメであるということは言ってはならないことだ。もっともっと我々の技術で、世界の原子力の安全 性の確保に貢献するような形で、これからも努力していきたいと考えている」と持論である原発推進論を唱えた。



金子勝氏のツィッターより

時代の閉塞は守旧的な経団連会長も象徴的です。「経団連はまず詫びろ」と孫社長が迫ると、米倉会長は「理解に苦しむ」と変わらず。 米倉会長は、3号機爆発の映像を見ているのでしょうか。 


これだけ深刻な事故が起きているのに、大間町長は大間原発の建設続行を主張しています。学習効果が全くない…。  長崎、熊本、佐賀の弁護士6人が玄海原発の停止、廃炉を求めて集団提訴です。頑張ってほしい。
11月25日 webから



今頃、文科省が西日本でもセシウムが飛散したと発表。また「さしあたり健康に被害がない」んでしょう。情報を小出しにして責任逃れする「失われた20年」のパターンです。これだけ深刻な事故なのに、東電は勝俣会長が居座り、除染費用も負担する気がなし 

11月25日 webから



再生エネ法で決まった調達価格等算定委員会の委員の同意人事です。ひどいメンバーで、これでは中立。第3者機関ではなく、再生可能エネルギーを普及させることはできなくなっていまいます。 進藤孝生氏は経団連副会長で国会答弁で再エネに反対してきた。


11月26日 webから


福島第1原発:08年に津波可能性 本店は対策指示せず

 2008年に東京電力社内で、福島第1原発に想定を大きく超える津波が来る可能性を示す評価結果が得られた際、原発設備を統括する本店の原子力設備管理部が、現実には「あり得ない」と判断して動かず、建屋や重要機器への浸水を防ぐ対策が講じられなかったことが27日、分かった。東電関係者が明らかにした。
 12月に中間報告を出す政府の事故調査・検証委員会も経緯を調べており、研究の進展で得た津波リスク評価の扱いや対応が適切だったかが焦点となる。
 東電関係者によると、社内研究の成果である新たな津波評価を受け、原子力・立地本部の幹部らが対応策を検討した。その際、設備を主管する原子力設備管理部は「そのような津波が来るはずはない」と主張。評価結果は学術的な性格が強く、深刻に受け取る必要はないとの判断だったという。同本部の上層部もこれを了承した。
 原子力設備管理部は、06年に発覚したデータ改ざんの再発防止のため実施した07年4月の機構改革で「設備の中長期的な課題への計画的な対応や設備管理の統括をする」として新設された。部長は発足時から昨年6月まで吉田昌郎現福島第1原発所長が務めた。
 東電は08年春、明治三陸地震が福島沖で起きたと仮定、想定水位5.7メートルを大幅に超え、最大で水位10.2メートル、浸水高15.7メートルの津波の可能性があるとの結果を得た。東電関係者は「評価結果をきちんと受け止めていれば、建屋や重要機器の水密性強化、津波に対応できる手順書作りや訓練もできたはずだ」と指摘している。
東電広報部は「自主的に試算した内容については、土木学会に審議してもらい、設備に反映させていくつもりだった。学会に審議を要請したのは08年10月で、軽視や放置をしていたわけではない」としている。
毎日新聞 2011年11月28日 2時00

2011年11月26日土曜日

原発の増設まだ認めるのですか?

 先ごろ、メディアが実施した世論調査で、政権に対する不満が顕わになっている。


三陸沖から房総にかけて、30年以内に、M 9クラスの地震が30%の確率で発生するという発表があった。すでにこのブログでも引用したが、東大の地球物理学者ゲラー教授によれば、地震予知など今の科学の力では不可能であり、日本中どこにいつ地震があってもおかしくないと考えるべきだという。確かに、国がこれまで予想を立てて地震対策に力を入れてきた東京、東海などではなく、想定外の神戸、三陸沖で巨大地震が起きている。


しかし、今年の春以降、全国各地で日々報じられる地震の頻度から、明らかに言えることは、この国が不幸にして激しい地殻活動の時期に入ってしまったというである。


そうしたことを意識してか、各地の原発立地自治体やその周辺の地域では、事故時の予測や、避難対策についてあれこれ議論されたり、避難訓練が実施されたりしている。


島根原発についていえば、半径30キロ圏内には46万人もの住人が生活し、福井原発にいたっては、隣県の琵琶湖のある滋賀県の面積の56%に、ヨウ素剤の服用が必要なほどの放射性ヨウ素が飛散するという。発表には書かれていないが、むろん琵琶湖水源は完全に汚染され、関西圏への水道水の供給はたちまち大きな支障をきたすことになるだろう。ひとたび、大きな原発事故が生じれば、それが人災であろうが、天災であろうが、被害は地元自治体にとどまらない。原発災害の被害は30キロ圏内どころか、何百キロ、何千キロにも及ぶのである。


にもかかわらず、野田氏は最近のインタビューで、「すでに建設が始まっている原発については、地元の意向などを踏まえて判断していく」と、中国電力の島根原発の新増設を認めるような姿勢に転じている。内閣発足時は、増設は難しいと言っていたのではないのか。


経団連と官僚とアメリカの意向しか視野にない政治に、この国の多くの国民はいつまで愛想づかしもせず、身を委ねるつもりなのだろうか。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111124-00001205-yom-pol


政治「悪くなっている」76%…政権に不満如実

読売新聞 11月24日(木)22時21分配信
 読売新聞社が12~13日に実施した「政治」に関する全国世論調査(面接方式)で、最近の日本の政治が「悪くなっている」と思う人は76%に上った。

 選挙で投じた1票が現実の政治に「反映していない」と答えた人も81%に達し、自民党政権時の前回2008年2月の67%から大幅に上昇して過去最高となった。

 政権交代で大きな期待を集めた民主党政権が、十分な成果を上げていないことに対する不満が表れた形だ。

 今の政治の問題点(複数回答)については、「国民の目線に立っていない」45%が最も多く、「政策決定が遅い」42%、「日本の将来像を示していない」33%などが続いた。

 民主党政権による政治主導の政策決定が「うまくいっていない」との回答は88%を占めた。
最終更新:11月24日(木)22時21分
読売新聞
 


http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20111126ddm012040002000c.html

野田首相:「原発増設、個々に判断」インタビューで


野田佳彦首相は17日、首相官邸で毎日新聞のインタビューに応じ、原子力発電所の新増設に関し「既に建設が相当進んでいるものもあるので、個々の案件ごとに地元の意向なども踏まえながら判断をしていくと語り、建設の進捗(しんちょく)状況などによって新増設を認める考えを示した。工事の進捗率が9割を超えている中国電力島根原発3号機(松江市)を念頭に置いた発言とみられる。首相は内閣発足時の記者会見で、原発の新増設は「現実的に困難」としていたが、一部容認する姿勢に転じた。
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉への参加については「アジア太平洋地域は間違いなくこれからの成長のエンジンになるので、その中で高いレベルの経済連携をするのは日本にとってはプラスだ」と指摘。一方「業界によって懸念を持っているところがある」とも述べ、農業団体や医師会などへの説明の必要性を強調した。交渉参加を判断する時期については「なるべく早い時期に結論を出す」と述べるにとどめた。


http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20111119ddlk35040411000c.html

島根原発:事故想定、住民受け入れを要請 島根県が県内市町に /山口

毎日新聞 11月19日(土)12時36分配信
 中国電力島根原発(松江市)での事故発生に備え、島根県の担当者が18日、山口県庁で説明会を開き、県内の市町に避難民受け入れの協力を要請した。市町ごとに受け入れ可能な避難所のリストアップを求め、今年度中に具体的な避難計画を策定する方針。
島根原発30キロ圏内の避難対象者は、島根県約40万人、鳥取県約6万人。鳥取県は県内での対応が可能だが、島根県内では約12万~13万人しか受け入れ能力がなく、残る約28万人の受け入れを山口と広島、岡山の3県に求めている。特に、30キロ圏内の病院や在宅の要援護者は約3万7000人に上り、避難先の確保が課題となっている
福島原発事故では、避難計画が不十分だったため、自治体が避難者の把握に手間取り、安否確認も遅れた。
そのため島根県では、避難民受け入れの協力を得た山口県の市町に対し、自治体内での避難施設の受け入れ可能人数などのリストアップを求め、来年1月中に具体的な避難先の割り当て案を作成。受け入れ先市町との調整などを経て、今年度中に30キロ圏内の自治体の避難計画に盛り込む。
説明会では、県内19市町の防災担当者らが参加。担当者からは「小中学校の体育館での受け入れが長期化すると、教育への影響が出るため抵抗感がある。運営も受け入れ自治体が全面的にすべきか」「民間のホテルや旅館への避難は想定しているか」などの質問が出た。
島根県の大国羊一・危機管理監は「場合によっては市町機能の受け入れもお願いしたい。突然の要請で戸惑いもあると思うが、理解をお願いしたい」と話した。【吉川雄策】
〔山口版〕

11月19日朝刊


http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011112690022039.html

滋賀県面積56%「50ミリ超」予測 美浜原発事故なら

2011年11月26日 02時20分
 滋賀県は25日、隣接する福井県美浜町の関西電力美浜原発で福島第1原発事故と同じ規模の事故が起きた場合、屋内退避をはじめヨウ素剤の服用が必要とされる量の放射性ヨウ素が飛散する面積が、県内の56%に及ぶとする予測結果を公表した。
 県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)が昨年の気象データを基に、放射性ヨウ素が県内に飛びやすいとされる北風が吹く日をモデルに算出した。
 100ミリシーベルト以上の放射線量を1日に受けるレベルの放射性物質が飛散し、国の防災指針で屋内退避が必要とされる地域は、高島市と長浜市の574平方キロで、県全体の14・3%を占めた。
 国際原子力機関(IAEA)が、健康被害の予防のためヨウ素剤の服用が必要と定める50ミリシーベルト以上から100ミリシーベルト未満の地域は、甲良町を除く全18市町に及び、原発から89キロ離れた甲賀市にも飛散する予測が出た。面積で1663平方キロで、県全体の41・4%に上った。
 福井県おおい町の大飯原発の事故の影響も予測しており、屋内退避地域が高島市だけで、同市と大津市など6市がヨウ素剤の服用が必要になる地域と予測された。
 県は国が緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)を使った予測を公表しないため、全国で初めて独自で拡散予測をするシステムを構築。結果は今後、住民の避難計画や防災備蓄品の見直しなどに生かす。
(中日新聞)

M9級地震「30年以内に30%」 三陸から房総沖

関連トピックス

図:三陸沖から房総沖にかけての地震の想定



東日本大震災を受けて、政府の地震調査研究推進本部(地震本部)は24日、三陸沖から房総沖で起きる恐れがある地震の発生確率を見直した結果を公表した。将来起きる地震の予測として初めてマグニチュード(M)9を想定。三陸沖北部から房総沖の日本海溝寄りで、今後30年以内にM9クラスの地震が30%の確率で起きると予測した。
三陸沖北部はM7.1~7.6の地震が30年以内に90%程度、宮城県沖はM7~7.3の地震が30年以内に60%、福島県沖はM7.4前後が10%程度、茨城県沖はM6.7~7.2が90%程度の確率で起きると予測した。
 東日本大震災後の震源域の周辺では、大きな地殻変動が起こり、余震が続いているが、今回の評価に余震は入っていない。余震を含めると、短期的にはM7級の地震は、今回の評価より高い確率で発生する可能性もあるという。
 地震本部は、東海地震が30年以内に87%の確率で起きると予測している東海から四国沖の南海トラフでの地震についても見直しを進めており、M9級が起きる可能性を盛り込む検討をしている。
 ただ、今回の予測は現段階での知識や手法による暫定的な評価で、再び見直して予測が変わる可能性もある。(瀬川茂子)

解説:地震発生確率 沿岸地域の対策急務 「予想外」への備えも必要

 東日本大震災に匹敵する津波を伴う地震の発生確率は今後30年以内に30%とする分析を政府の地震調査委員会が25日、発表した。30年以内に交通事故死する確率は0・2%、火災被害は1・9%だから、かなり高いといえる。対象の沿岸地域では想定に基づいたハザードマップ作製や避難訓練などの対策を急ぐ必要がある。
 将来の地震予測は、どこで、どの規模が、どの程度の確率で起きるのかを予測してきた。
 今回の予測は、従来の予測手法を踏襲しながらも、一部の地震の規模や確率を算出し直した。震災後も続く地殻変動や余震の影響が考慮されていないといった不確かさを伴うが、原子力発電などの施設では早急に対策に反映させなければならない。
 一方、こうした地震の確率論的な評価は「いつ」起きるか知ることが本質ではない。地震調査委の阿部勝征委員長も「公表した確率は、早く地震が起こることを意味するのではなく、起こりやすさを示している」と説明する。数字の持つ意味を理解し、投資などの対策を決める議論の材料とすることが重要だ。
 また、想定している地震が、東日本の太平洋沖で起きるすべての地震を網羅しているわけではない。予測を超える事態も起こり得ると認識すべきだろう。それが東日本大震災の最大の教訓といえる。【八田浩輔】
毎日新聞 2011年11月26日 東京朝刊


2011年11月22日火曜日

官僚と政治家の欲の皮

事業仕分けが提言型政策仕分けと名前を代え、参考人として公務員改革、政府の原子力政策を批判してきた古賀茂明氏が参加した。しかし、法的拘束力を持たない今回の事業仕分けも実効性、有効性は全く期待できない。

この提言型政策仕分けも先ごろ公表された会計検査院の決算報告も結局のところ、増税反対の逆風を抑えるために、「歳費削減のために、政府はいろいろやっているよ」という政府のパフォーマンスに過ぎないのではないか。

それにしても高級官僚と国会議員の既得権益への執着心にはほとほと愛想が尽きる。
以下、それらに関連する記事を転載する。


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/26760
「会計検査院は信用できるか」  ドクターZ 11月20日週刊現代より



会計検査院は11月7日、'10年度決算検査報告を公表した。税金の無駄遣いなど、国や政府出資法人の不適切な経理処理は568件で総額約4284億円。前年度(986件、約1兆7905億円)に次いで史上2番目の規模となったが、果たして本当にこれだけか、という疑問は消えない。
 指摘金額が500億円を超えた省庁は、国土交通省が約728億円(41件)、経産省が約662億円(16件)、財務省約655億円(9件)、文科省約629億円(8件)、厚生労働省約513億円(271件)。税金などしょせん人のカネ---そんな声が聞こえてきそうな使いっぷりだ。
内訳を見ると、住宅金融支援機構への政府出資金で約291億円、原発の新設用に積み立てられた周辺地域整備資金で約657億円、余剰となっている国有不動産で約619億円、地方に移管した奨学金事業で約576億円、年金保険料で建設された福祉施設運営で約223億円など、不適切な予算支出があった。
ほかにも、4284億円には含まれないが、各都道府県に設置された基金の使い残しも指摘された。リーマンショック以後、緊急経済対策等の一環として各都道府県に基金が設置されたが、'11年度までに事業終了することとなっているものに関しては、'10年度末時点で残高が1兆円もあり、執行率は45%にとどまっている。また、'12年度以降に事業終了となる基金についても、やはり1兆円の残高がある(執行率は36%)と指摘された。多額の使い残しになるのは確実だ。
 野田政権は増税一直線だが、こんな無駄遣いを見せられては国民としては納得できない。それに、会計検査院もしょせん役所だ。役人が役人を本気で監視できるのかという疑念もある。
 例えば今回の報告書の中にも、こんな事例を見つけた。交通施設バリアフリー化に関して、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)---政府と東京都が出資する特殊会社なので会計検査院の検査対象だ---が約121億円の事業費について、改善の必要ありとの指摘を受けているのだが、121億円という大きな額の割に、「指摘」が甘めなのだ。調べてみると、検査期間とほぼ同時期の'10年9月に会計検査院から東京メトロに天下りがあった。
かねて会計検査院については、こんな噂話がある。ある省庁やその所管法人の予算執行で大きな問題が見つかった場合、それを見逃してもらう代わりに会計検査院に天下りポストを提供することがある、と。邪推かもしれないが、今回も東京メトロと会計検査院の間で何らかの取引があって、「改善要求」にとどまった可能性があるのではないか。
 実は、この手の話はほかにもある。最近では日本原子力研究開発機構の放射能除染事業だ。実際に除染を行うのは民間業者だが、政府は原研にいったん委託して、それを民間に再委託する。2次補正予算で委託費は118億円ついたが、そのうち三十数億円が原研に落ちる。これは「中抜き」「ピンハネ」そのものだ。
 一方、原研の役員には天下りが4名(うち現役出向1名)いるが、会計検査院はポストをちゃっかり一つ確保している。この10月に「公募の結果」と称して、天下りの監事として高山丈二氏が就任したのだ。同氏は会計検査院第5局長まで務めた人物。第5局は総務省、経産省の担当だ。
 原研の「中抜き」は紛れもなく税金の無駄遣い。だが、高山氏受け入れで、会計検査院に指摘されることはなくなっただろう。
週刊現代2011年11月26日号より

2011年11月18日 フライデー

ふざけるな!国会議員の海外視察(公費)徹底調査: 
わずか3ヶ月で90人がゾロゾロと、税金投入額は年に5億5000万円超!」



自民党の前衆議院議員で、議員時代に「税金の無駄遣いを一円たりとも許さない若手の会」のメンバーだった弁護士の牧原秀樹氏が憤る。
「国会議員が海外へ出張する場合、個人や議員連盟などで、自費を使って行くのは自由でしょう。しかし政府の一員として多額の公費で海外に行く場合は、問題があります。税金の無駄遣いと言われても仕方がない。大臣や副大臣クラスの議員が行く際には、多いと80人もの専門スタッフが同行するのです。
しかも大臣や副大臣の飛行機の席はファーストクラス。秘書官やSPも、その周りのファーストクラスを占拠します。
以前は一般の議員もファーストクラスを使っていましたが、ビジネスクラスに落とせば年間5000万円ほどの節約になると私は'08年に提案しました。ようやく一般議員がビジネスクラスを使うようになったのは、昨年になってからのことです」
今年度、国会議員が海外視察するために計上されている公費は、衆議院が約4億4100万円。参議院が約1億1200万円。両院合わせて、実に5億5000万円超の税金が投入されているのである。
今年は、3月11日に東日本大震災が起きて以降、海外視察は自粛傾向にあった。通常は国会閉会中の8月を中心に行なわれるのだが、今年は9月に臨時国会が閉幕すると再び視察が活発化。8月からの3ヵ月間で、衆参両院の公費での議員海外公式派遣は14件にのぼる。出張したのは延べ90人以上。
4ページの表は、それぞれの視察の議員名や期間、目的などを衆院と参院ごとにまとめたものだ。参加議員の数が特に多いのは、福島第一原発事故の調査を目的とした、ウクライナのチェルノブイリやアメリカのスリーマイル島への視察だろう。全国市民オンブズマン連絡会議事務局長で、弁護士の新海聡氏が解説する。
今さらチェルノブイリやスリーマイルを見に行って、どうするのでしょうか。帰国後の参加議員の動きを見ても、それらの場所を調査に行くほど関心があったとは思えない。
 彼らのうちどれだけの議員が、原発事故の対策に意見を言い、東京電力の対応の問題点を指摘したでしょう。視察後に、国会で原子力やエネルギーに関する議論が盛り上がったとも聞きません。
 チェルノブイリに行ったのなら原発を今後どうするのか、視察をどう自身の政策に活かすのか、国民に説明すべきです。国民の目には、海外視察が国会議員の特権的ツアーとしか映りません」
 議員の海外出張は、これまでにもたびたび問題視されてきた。昨年10月には、8月19日から10日間ギリシャやベルギーなどを訪れ各国の閣僚と会談した民主党の中塚一宏衆議院議員(46)が、妻子を帯同し議員団のバスに同乗させていたことが判明。
 中塚氏は「家族の旅費は自ら手配したが、バスは半分以上空席だったので同乗させた。誤解を招いたのなら申し訳ない」と陳謝する事態に発展したのである。前出の牧原氏が振り返る。
「'05年の11月に衆議院の憲法調査会は大議員団を編成し、2週間ほどヨーロッパを視察しました。その時は、かなりの人数の議員が奥さんを同行させています。私もある議員から、『フランスの美味しいレストランで一緒に食事を楽しんだよ』と聞きました。毎晩、夕食会があるわけではありませんから、空いた時間は夫婦で海外旅行を楽しむんです。議員にとって海外視察は『俺が頑張ったから、こんな晴れの舞台に立てるんだよ』と奥さんに自慢できる機会でもあります。大臣の出張となると、さらに大変です。奥さんが『買い物はあの店がいい』などと言えば、付き添いの官僚たちがエスコートしなければならないのですから」
また、中には、こんな不届きな議員もいると牧原氏は続ける。
「海外視察で、マイレージを溜めるのを趣味にしているような人も結構います。彼らは税金を使って出張し、そこで溜めたマイレージを私的に使っているのです。特にファーストクラスなら、マイレージがすぐに溜まる。それを自分のもののように使うのは、大問題でしょう」

旅費814万を「妥当な支出」

はたして本誌が表にまとめた最近の海外視察は、本当に意味のあるものなのだろうか。掲載した議員のうち団長を中心に10人ほどへ質問状を送ったが、回答はほとんどなかった。明確な回答があったのは、わずかに2件だけ。まず10月2日~8日までアメリカを訪れた衆院「安全保障委員会」について、団長の民主党・東祥三議員(60)の事務所の説明を紹介しよう(文書による回答、カッコ内は編集部による注)。まず経費について。
旅費850万7095円。国政調査活動費(議員や国会職員が国や政治の問題について調査するために、参考書などを購入するための費用)39万5612円。他に私費での支払いあり」
こうした経費については「より多くの有識者等と会うことを優先にした日程であり、公的な予算も最小限の出費に抑えることが出来たと考えている」と回答したが、庶民感覚からすれば目が眩む金額である。成果については、こう答えた。
米国の議員、有識者等との意見交換により、東アジアにおける戦略環境が厳しい状況になる中で日米関係の強化及び日米議員間の交流の必要性について共通の認識を持つことが出来たと考えている
10月8日~14日までニュージーランドやオーストラリアなどを訪問した衆院の「国土交通委員会」について、団長の民主党・伴野豊議員(50)の事務所からの文書はこうだ。経費については「旅費814万1985円。国政調査活動費56万3938円。他に私費での支払いあり」と答えた上で、「法規に基づいた妥当な支出と考える」と返答した。視察の成果については、こう綴っている。
「東日本大震災の被災地における復旧・復興政策の参考に、ニュージーランドのクライストチャーチにおける地震被害('11年2月)からの復旧・復興状況について、また、インドネシアのバンダ・アチェにおける津波被害('04年12月)からの復旧・復興状況について、それぞれ調査を行った」
だが政治評論家の有馬晴海氏は、こうした議員の視察を批判する。
税金の無駄遣いです。日本の債務超過はギリシャ以上なんですよ。インターネットで調べれば済むレベルの視察なら、行かないほうがましです。震災復興を考えるなら、福島に行くほうがよっぽどいい。議員たちは海外に出張するより、汚泥の処理や瓦礫の片付けなどのボランティア活動をしたらどうでしょうか。被災地の仮設住宅で暮らす知人は、『畳さえない』と嘆いています。海外に行くカネがあったら、被災者のために畳を買うべきです。1度の海外視察で何百万円もかかっている事実に、国民は納得しないでしょう。『無駄をなくす』と言っているのは、政権与党の民主党ですよ」。
国民の常識からかけ離れた、国会議員の海外視察。「ふざけるのもいいかげんにしろ!」と、声を大にして言いたい。
「フライデー」 2011年11月25日号より










国会版「事業仕分け」:きょうから 古賀氏も参考人に

衆院決算行政監視委員会の新藤義孝委員長は15日の記者会見で、政府の行政刷新会議にならった国会版「事業仕分け」を16、17日の2日間の日程で行うと発表した。世界一のスーパーコンピューター「京」など革新的インフラ構築や、計画を凍結された「朝霞住宅」を含む国家公務員宿舎の建設維持費など4事業が対象。結果を12年度予算に反映させるため今月下旬に勧告か決議を出す予定だ。
仕分けのための小委員会を設置しており、委員14人のほか、参考人として民間有識者8人が参加。事業を所管する府省の政務三役から事業内容を聴取し、「廃止」「予算要求の縮減」など6段階で評価する。参考人には、経済産業省時代から公務員改革や原発事故対応で政府批判を行ってきた古賀茂明氏も選ばれた。【吉永康朗】
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◆国会版「事業仕分け」の仕分け人
<衆院議員14人>
▽民主(9人)岡島一正、岡田康裕、奥野総一郎、熊谷貞俊、黒田雄、階猛、平智之、初鹿明博、村井宗明▽自民(4人)新藤義孝、木村太郎、河野太郎、平将明▽公明(1人)遠山清彦
<民間有識者8人>
▽全事業 永久寿夫・PHP研究所常務、小幡純子・上智大法科大学院長
▽スーパーコンピューター開発など 金田康正・東大情報基盤センター教授、亀井善太郎・東京財団研究員
▽診療報酬明細書審査事務 小瀬村寿美子・神奈川県厚木市人権男女参画課長、中村卓・埼玉県草加市副市長
▽公務員宿舎・原子力関連独立行政法人など 原田泰・大和総研顧問、古賀茂明・元国家公務員制度改革推進本部事務局審議官
毎日新聞 2011年11月16日 東京朝刊

2011年11月21日月曜日

仕分けの茶番をいつまでやるのですか?

提言型政策仕分けが行われた。

初日は原子力政策、農業政策、外交が対象になった。

総事業費、一兆二千億円、一日の維持費4000万円、16年間に250日しか稼働せず、67年から着工しながら未だ実験段階の域を脱し得ない高速増殖炉もんじゅ、2010年1年間に1188億円の支出が行われた電源立地地域対策交付金(安全対策に使われたのはたった60億に過ぎないというが、その60億の使途さえ無駄がなかったかといえば、疑問である)を抜本的に見直すという結果になった。

しかし、いずれも提言が示されたに過ぎず、法的拘束力を持たない。結局前年度の仕分けと同様、国民に対する見え見えの無駄なパフォーマンス以上の何ものでもない。「廃止」と決まったものでさえ、政策の名称をだけをさっさと書き換えて同額の予算を付けてそのまま復活させるーーそれが紛れもない仕分けの実態なのだからーー。

法的拘束力を持たない仕分けなど、いくらやってみせたところで、今の国民にとって、もはや期待どころかガス抜きにすらならないことを、政府関係者はまだ認識していないのだろうか。

繰り返し言うが、国民は政府関係者が考えるほど馬鹿ではないのである。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111120/plc11112023570012-n1.htm

【提言型政策仕分け】
仕分けられる枝野氏 立場逆転

2011.11.20 23:56 野田内閣
行政刷新会議の「提言型政策仕分け」の原子力・エネルギー分野で、蓮舫行政刷新相(手前)の発言を聞く枝野経産相=20日午後、東京都豊島区
行政刷新会議の「提言型政策仕分け」の原子力・エネルギー分野で、蓮舫行政刷新相(手前)の発言を聞く枝野経産相=20日午後、東京都豊島区
 20日に始まった「提言型政策仕分け」は、4人の現職閣僚が出席するなど異例の重厚布陣が敷かれた。だが、平成21年11月の事業仕分け第1弾の統括役として省益に鋭く切り込んでいた枝野幸男経済産業相が、今回は仕分けられる側として出席し、省の主張を唱える場面も。仕分け劇場にかつての熱気は感じられない。
 「大臣がいるので、事務方が別に知見をいわなくてもいいです」
 蓮舫行政刷新担当相は「原子力エネルギーの予算のあり方」をテーマした仕分けで、各省庁に意見を求める司会者を制した。「政治主導」を標(ひょう)榜(ほう)する仕分け作業らしい光景だ。
 しかし、蓮舫氏が原発立地自治体への交付金で安全対策を重視すべきだと経産省を責めると、
枝野氏は「国が(自治体の)使い道を縛ることはできない」と釈明。細野豪志環境相(原発事故担当相)も新設される原子力安全庁について、「司令塔(機能)にプラスアルファした予算が必要だ」と、所管する環境省の利益を代弁した。
 「事業や予算の議論が、公開で行われることに意味がある」。枝野氏は仕分けの効果を強調した。
 しかし、初代の行政刷新担当相で
今回、「仕分け人」統括役を務める民主党の仙谷由人政調会長代行は、会場に姿を見せずじまい。仕分け観戦の常連となったロック歌手、内田裕也氏が冒頭から傍聴席に陣取ったことだけが、過去3回と変わらぬ光景だった。(楠城泰介)


http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111121ddm001010082000c.html

提言型政策仕分け:もんじゅ「抜本見直し」を提言

 政府の行政刷新会議(議長・野田佳彦首相)は20日、重要政策の必要性を議論する「提言型政策仕分け」を始めた。初日の原子力・エネルギー分野では、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について「存続の是非を含め、従来計画を抜本的に見直すべきだ」と提言。原発周辺の自治体に国が配分している「電源立地地域対策交付金」も、東京電力福島第1原発事故を踏まえ、安全対策に振り向けやすくする仕組み作りを求めた。
 もんじゅについては、原子力分野の仕分け人7人全員が、「抜本的見直し」と評価。来年夏以降の運転再開を前提に、文部科学省が12年度予算の概算要求に盛り込んだ試運転費用22億円に対し「計画そのものを見直すべきだ」として見送りを提言した。中川正春文科相は終了後、「見送るのが正しいかなと思っている。現場にどんな影響が出るか精査したい」と述べ、要求取り下げを検討する考えを明らかにした。
 発電所立地対策などのための「エネルギー対策特別会計」をめぐっては、再生可能エネルギー普及や安全対策にかかわる政策、事業が、府省間で重複しているなどの縦割り批判が相次いだ。細野豪志原発事故担当相は「(特会から)卒業した方がいい」、枝野幸男経済産業相も「従来の予算配分をゼロベースで見直すべきだ」と指摘。提言は、存廃を含めた抜本的な見直しに踏み出すよう求めた。
 この日は「原子力・エネルギー」のほか、「農業」「外交」も議論。行政刷新会議は提言を予算や政策に反映させることを目指す。ただ、提言に法的拘束力がないため、各閣僚がどこまで提言を尊重するかが課題になる。蓮舫行政刷新担当相は同日の仕分けで、枝野、細野、中川氏ら原子力の関係閣僚による協議の場を設け、提言実現の担保にしたい考えを示した。仕分けは東京・池袋の会場で23日まで、社会保障など10分野21項目の政策を対象に実施される。【光田宗義、中島和哉】
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 ■ことば

 ◇提言型政策仕分け

 行政の無駄を洗い出すため、政策や事業の必要性を公開の場で議論する仕組み。主に個別事業の必要性を検討した従来の「事業仕分け」と異なり、政策や制度をどう改革すべきかについて提言することを目指す。与党国会議員、行政刷新担当の政務三役、民間有識者による「仕分け人」が、各府省と議論した上でそれぞれ判定結果を報告し、国会議員の仕分け人が提言を取りまとめる。
毎日新聞 2011年11月21日 東京朝刊

2011年11月20日日曜日

環境省のエリート官僚すら信じていない国の定めた放射線安全基準とは?

フクシマの被災地から送られてきた汚染土を自宅の近くの空き地にばらまいたという情けない官僚の行動が明るみに出た。これはWSJのウェブ版でも、大きな記事となっている。細野氏は大臣の給料を返上することで、決着をつけたが、議員給与の130万円については、今後も全額受け取るそうであるという。

福島の被災者から環境省に送りつけられた土の処分に困って「自宅の庭に持ち帰る」といいながら(本当にそういったのか、仮にそう言ったとしても、本当に自宅に持ち帰る気があったのか、最初から部下に押し付ける腹づもりではなかったのかは疑わしい)、結果的にそれを部下に持ち帰らせた官房総務課長も、安全基準以下の汚染土を持ち帰り、それを空き地に捨てた環境省の職員も、「安全基準値以下のわずかな土さえ、自分の自宅には持ち込みたくない」という明確な意志を、それぞれ自らの行動をもってはっきり表示しているのである。

そんな彼らに、被災地の農作物の購入をためらう国民をあたかも風評被害の加害者であるかのように攻め立てる資格が、どこにあるというのか。

更迭だの減給処分だと言う前に、環境省のエリート官僚さえ信じていない、国の定めた放射能の安全基準とは一体何なのか。細野氏にはその点をうやむやにせず、この事件を起こしたお偉いお役人方々になぜ自分の家の庭にその土を撒かなかったのか、徹底的に事情を聴取をし、彼らの答弁を国民の前にしっかりと公開してもらいたいものである。

そして今後、来年の1月法律が施行されるまでに、環境省に同じような基準値以下の土が送り込まれた場合、大臣以下、環境省の職員全員にそれを自宅の庭にばらまくだけの気構えがあるのかどうかについても、はっきりさせてもらいたい。

情けない面々といえば、経産大臣という立場にありながらフクシマに関する問題発言、問題行動が原因で更迭された鉢呂氏、原発災害のさなか政府のスポークスマンという重責を与えられながら、環境省の女性職員との不倫スキャンダルが明るみに出て更迭された上、異性と不適切な行為を勤務時間中に行い停職処分を受けた西山氏がいる。

前者はTPPへの参加交渉の是非を決める党内のプロジェクト・チームの座長にいつの間にか返り咲き、後者は環境省の除染促進チームの次長を拝命したという。

鉢呂氏は元農協出身ということで、農業関係者の説得ができるという意味での起用だったという。「放射能をつけてやる」発言は、経産大臣としては不適切であっても、国会議員として、あるいは経産省のTPP交渉の座長としては適切だとでも言うのだろうか。あれほど喧しかったメディアの鉢呂降ろしの声が、TPP交渉への起用に関して全く上がらなかったのは、どう考えても不可解である。

西山氏に至っては、彼が除染など全く専門外であることは国民が知るところである。不倫相手の女性職員がどうなのか知る由もないし、興味もないが、ことさら不倫相手が所属する環境省に出向とはいかがなものか。

民主党は、霞が関は、かくも人材が不足しているのだろうか。

放射線安全基準値以下の土を送り主に戻せないものか、環境省では弁護士にまで相談し、対応に3日もかかっていたという。こんなことに多額の税金が使われているのである。国会議員も、霞が関も、無用な人材が多すぎるのではないか。議員宿舎、公務員宿舎を廃止し、高級官僚の数を半分に減らすだけでも、天下り先の弊害は半分に減るし、歳費節減となる。

大臣たちも月収250万円もの給料に見合った仕事を国民のためにやっているとは到底思われない。増税、増税と言う前に、国会議員数を半数にし、国民の生活感覚を理解する上においても、標準的なサラリーマンと同額の給料を支給するところから初めてもらいたい。

http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2011/11/18/bureaucratic-fallout/



Bureaucratic Fallout


It has been a punishing day for Japan’s nuclear officials.

Agence France-Presse/Getty Images
Goshi Hosono, state minister in charge of the nuclear accident, in November.
Environment Minister Goshi Hosono said Friday he would forgo his monthly cabinet salary of Y1.5 million, or roughly $20,000, to take responsibility for an employee of his ministry dumping radioactive soil sent from Fukushima prefecture near his backyard in Tokyo’s suburbs.
As the minister also overseeing the cleanup of the nuclear crisis, Mr. Hosono said the insensitive behavior exhibited by his staff ultimately falls on his shoulders. (He will continue to collect his Y1.3 million monthly income as a member of parliament).
Penalties were also imposed on the environment vice ministers, who will face a 20% pay cut for two months. Others involved have been transferred to other positions and given stern warnings.
The penalties come the day after Mr. Hosono revealed that an environment ministry employee threw soil with trace amounts of radiation away in a vacant lot near his home last week. The soil was sent to the ministry from a Fukushima resident, who had asked the ministry to get rid of the soil. Tests of the soil detected radiation of about 0.18 microsieverts per hour – a low level deemed safe.
Looking ever more haggard since becoming the central government’s captain in charge of the Fukushima Daiichi accident soon after March 11,  Mr. Hosono said at a press conference Friday: “What is behind this is the feeling among Fukushima residents that the government has not been implementing its responsibility for handling contaminated soil and should be doing more. I do not think I will be able to gain understanding of people in Fukushima with something like this,” according to state broadcaster NHK.
Separately, the environment ministry has taken in a familiar face to help oversee the soil decontamination effort. Hidehiko Nishiyama, a former government nuclear spokesman disgraced by a sex scandal,  has been named deputy chief of a special team for decontamination of Fukushima, set up within the ministry of environment, a spokeswoman for the Ministry of Economy, Trade and Industry said Friday.
Mr. Nishiyama, once a rising star at the METI, became a television star soon after the March accident at the Fukushima Daiichi plant as a well-spoken, never-tiring spokesman for the Nuclear and Industrial Safety Agency, the ministry’s nuclear regulatory body. But he lost the high-profile job in June after a weekly magazine carried a detailed account of his extramarital affair with a female staffer of the ministry. Mr. Nishiyama apologized at the time for the trouble the allegations had caused. On Sep. 30, the ministry formally suspended  the 54-year-old career bureaucrat for one month for having been engaged in “inappropriate” sexual conduct during working hours at the height of the nuclear crisis.
Mr. Nishiyama still remains an employee of the METI but will now be on lease to the environment ministry.  The 54-year-old elite bureaucrat joined the ministry in 1980 after graduating from Tokyo University. Mr. Nishiyama wasn’t available for comment.


官房総務課長を降格=職員の汚染土廃棄で-環境省

環境省は17日、福島市内から同省に送り付けられた放射性物質に汚染された土壌を、職員が空き地に捨てた問題に関連して、弥元伸也官房総務課長を同日付で自動車環境対策課長に異動させる人事を発表した。事実上の降格人事となる。細野豪志環境相は自身を含めた関係者の処分も検討している。(2011/11/17-19:44)









東日本大震災:環境省に送られた汚染土、職員が空き地に投棄--埼玉の自宅近く

細野豪志環境相は17日会見し、福島市内で採取されたとみられる放射性物質を含む土壌が今月、環境省に2度送りつけられ、そのうち1回分の土壌を同省職員が埼玉県内の空き地に投棄していたことを明らかにした。細野氏は「除染の役割を担っている環境省として決してあってはならないこと。国民に深くおわび申し上げる」と謝罪した。
同省によると8日午前9時ごろ、A4コピー用紙入りの箱よりも一回り小さい段ボール箱が送られてきた。中にはビニール袋入りの土と「福島市の自宅で採取した土で、環境省で保管、処分してほしい」という趣旨の手紙が添えられ、送り主の記載もあった。手紙には自宅周辺の放射線量のデータも記載されていたという。
放射線量は、0・8メートル離れた時点で1時間当たり0・18マイクロシーベルト、ビニール袋の外側で0・6マイクロシーベルト。放射性物質濃度は推定で1キロ当たり約4000ベクレルだった。
この土壌の処分法を検討する過程で、官房総務課長が「送ってくる住民の気持ちは分かる。線量は低いので、千葉県柏市の自宅の庭で処分しようか」と話したため、同課職員が12日に埼玉県内の自宅に持ち帰り、翌日、近くの空き地にすてたという。
16日にも、同一人物と思われる送り主から前回より小さい箱が送られてきたため細野氏ら同省幹部に報告、不適切な処分が発覚した。この箱は品名欄に「灰」と書かれており、開封せずに線量を測定した結果、前回と同程度だった。
細野環境相は、「何人も汚染土壌をみだりに投棄してはならない」と定めた福島第1原発事故による放射性物質汚染の対処に係わる特別措置法(来年1月施行)に違反する可能性があり、極めて不適切として、官房総務課長を異動させるなど、関係職員の処分を検討、自身の監督責任も検討中としている。【江口一、藤野基文】
毎日新聞 2011年11月17日 東京夕刊