西山審議官がたった1ヶ月の停職処分となった。福島原発が危機的な状況に瀕している最中にこともあろうに妻帯者の彼が省内で勤務時間中に女性職員と性的な行為を繰り返していたというのである。一方、真面目に公務員改革に取りくみ、日本を危機的状況から何とか救済させようと懸命に頑張った古賀茂明氏は、品行方正で、何一つ落ち度がなかったにも関わらず、退職勧奨を突き付けられたのである。こんな不公正なことがまかり通るとは、日本はどこまで落ちてしまったのだろうか。
もっとおかしいこともある。北海道の稚内で風力発電が一基、燃えたというだけで、日本の公共放送は火災事故現場の映像まで流して大仰に取り上げ、この風力発電施設を有する民間の風力発電所に警察が入り、発電機が老朽化していなかったか早速調査を開始すると伝えた。
事故が起きるのは原子力発電所だけにとどまらないということをことさら強調して見せたいのだろうが、そんなくだらない小さな事故のニュースを流している暇があれば、福島第一関連のニュース報道にもっと真剣に励んでもらいたいものである。
それに、死傷者も、被曝者も誰もいないような瑣末な事故で、いちいち警察が乗り出すのならば、福島原発はとっくの昔に、検察が入らなければならない重大な事象なはずである。
電力会社と政治家、官僚による組織ぐるみのやらせや、隠蔽工作があったことは既に、白日のもとにさらされている。福島原発に関しては、事故からかれこれ7ヶ月目に突入しつつあるというのに、未だ手放し状態のままである。これが法治国家のやることなのだろうか。先進国などとは言えないほどの程度の低さである。日本の正義はどこまで地に落ちてしまったのだろうか。
あまりにも情けなすぎると感じているのは、薔薇っ子だけだろうか。
www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011100102000032.html
女川と泊でも「やらせ」 5電力の7件認定
国主催の原発関連シンポジウムなどで、経済産業省原子力安全・保安院が「やらせ」質問を依頼していた問題で、同省の第三者調査委員会(委員長・大泉隆史弁護士)は三十日、これまでに判明していた中部、四国、九州の三電力三件に加え、北海道電力泊原発と東北電力女川原発でも計四回のやらせがあったとする最終報告を枝野幸男経産相に提出した。やらせ認定は、これで五電力七件となった。
記者会見した大泉委員長は「シンポの公平性・透明性に関する規範が不明確で、電力会社と経産省との相互依存関係もあり、ずるずると不適切な行為が繰り返された」と指摘した。経産省幹部の組織的な指示は「確認できなかった」という。
第三者委は国が過去五年に開いたシンポや住民説明会四十一件を調査。八月末の中間報告で、二〇〇五年十月の九電玄海原発、〇六年六月の四電伊方原発、〇七年八月の中電浜岡原発のプルサーマル発電に関するシンポで、保安院による「やらせ」があったと認定。最終報告では〇六年十月の東北電女川原発の三回の住民説明会と、〇八年八月の北電泊原発のシンポでも「やらせ」があったと認定した。
http://jp.wsj.com/Japan/node_317561
福島原発から45キロの地点でプルトニウム検出
今回の調査結果で、福島第1原発から比較的離れた地域の住民でさえ、これまで公表されてきたよりもより多くの放射性物質にさらされる場合があることが明らかになり、懸念が高まる可能性がある。 プルトニウムとストロンチウムはセシウムやヨウ素のように強力なガンマ線を放出することはない。しかし、ストロンチウムは骨に、プルトニウムは骨と肺に蓄積される性質があり、呼吸や飲食を通じて体内に取り込まれると、がんや白血病を引き起こす可能性がある。
プルトニウムもストロンチウムも半減期が長い。今回の調査で検出されたストロンチウム90の半減期は約29年、プルトニウム238は約88年、プルトニウム239は2万4000年超。
ストロンチウム89とストロンチウム90も100カ所のうち半数近くで検出された。そのうちの1カ所は調査対象となった80キロ圏ぎりぎりのところで、1平方メートル当たりの測定値はストロンチウム89が500ベクレル、ストロンチウム90は130ベクレルだった。
http://jp.wsj.com/Japan/node_317561
福島原発から45キロの地点でプルトニウム検出
【東京】東京電力福島第1原子力発電所の事故で飛散したとみられる微量のプルトニウムが同原発から45キロメートル離れた地点で検出されたことがわかった。文部科学省が先月30日、発表した。今回の事故によるプルトニウムが原発敷地外で検出されたのは初めて。
また、原発から約80キロ離れた地点でストロンチウムが検出されたことも明らかになった。これまで原発周辺で検出された放射性物質は主にセシウムとヨウ素だった。
文科省は今年6月から7月にかけて原発から80キロ圏内の100カ所で土壌を採取、分析した。
プルトニウムもストロンチウムも半減期が長い。今回の調査で検出されたストロンチウム90の半減期は約29年、プルトニウム238は約88年、プルトニウム239は2万4000年超。
発表によると、原発から飛散したとみられるプルトニウム238は6カ所の土壌から検出され、測定値は1平方メートル当たり0.55ベクレルから4.0ベクレルだった。原発から約45キロ離れた福島県飯舘村で採取した土壌からはプルトニウム238が0.82ベクレル、プルトニウム239と240が2.5ベクレル検出された。飯舘村の住民は現在、避難している。
国内メディアが報じた2012年度予算の概算要求によると、放射性物質を取り除く除染作業のための予算要求は約4000億円に上った。
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