フクシマで震災直後の線量データが紛失したという。
福島原発の現場の管理をいつまで東電・保安院・安全委員会などという全く信頼ならない面々に任せ続けるつもりなのだろうか。東電は、見苦しい責任逃れの情報隠蔽、改ざん、そしてついに証拠隠滅まで、全くやりたい放題である。
メディアに追究されれば、「探したら、どこそこから出てきました」ということになるのか。あるいは、「東電社員の誰それがちゃんとコピーを保存していました」などととぼけた美談がいかにも誇らしく報じられるのだろうか。
この国の司法はこのような重要な事件にメスを入れ、真相究明する権限さえないのか。とすれば、このような法の仕組みを作った者の責任は重大である。司法に携わる人々は、もっと真剣にこの問題についての議論をしてもらいたいものである。
どこかの田舎の小さな小学校で、担任が子供の成績の入ったファイルを紛失したというだけでも、担当者は名指しで責任追及を受け、釈明を求められ、メディアは個人情報漏洩事件として大きく騒ぎ立てる。
それに対して震災直後の線量データ紛失など、比べ物にならないほど国家的なレベルの由々しい事件であって、通産省の大臣が苦言を呈するぐらいで済まされていいのか。
トップニュースとして扱われても良いような出来事であるにもかかわらず、テレビ局各社は口をつぐんで、何も言わない。
現場の収束が第1であり、責任追及は2の次と行っている間にどんどん重要な証拠物件が隠滅されていくのをただ手をこまねいてみていてよいのだろうか。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110528ddm003040051000c.html
東日本大震災:福島第1原発事故 東電、線量データ紛失 「2分間隔」公表せず
◇原発西側、震災直後分
東京電力は27日、震災直後に測定した福島第1原発近くの放射線モニタリングデータの一部を紛失していたことを明らかにした。経済産業省原子力安全・保安院にはすでに提出していたため、東電は保安院からデータを取り寄せた。28日にも公開する。
東電によると、紛失していたのは3月11日から5日間、第1原発西側でモニタリングカーが採取したデータの一部。測定値を紙に書いていたが、紙に付着した放射性物質を除去するために外部に保管していた際、紛失したという。すでに公開しているモニタリングデータは10分間隔で放射線量の推移を記録しているが、紛失したデータは主に2分間隔のもの。海江田万里経産相は「データをなくすようなことはあってはならない」と苦言を呈した。【中西拓司】
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