地震大国日本の戦後60余年に及ぶ東京一極集中主義の歪みが、震災・原発事故に伴って、ついにエネルギー・放射能汚染・食料問題という形をとって露呈した。
「いつ大地震があるかわからない」などと叫ばれているにもかかわらず、この期に及んでも、まだ地方を尻目にかけて、東京の一極集中を益々促進・是認し続けようとするつもりなのだろうか。あまりにも無策であり、危機管理意識が欠如しているといわざるをえない。
不思議なことに誰も声をあげないけれども、近い将来できるだけ安全な場所を探して、少なくとも政治、立法、司法の機関とそれに関連する機関を東京から移転させることこそが、求められているのではないだろうか。
首都機能移転に伴う新しい箱物の建設費用だが、議員数はいまの半分でも多すぎるし、いざというときに姿の見えない、現場の第一線で日夜陣頭指揮をとって国民を守るために粉骨砕身働くことできない人々に贅沢な箱物は不必要である。今ある議員会館を始めとする立派すぎる箱物は、すべて被災者の避難所として長期間、有効活用すればいいのでは?
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