2011年10月22日土曜日

なぜ今、TPPなのか?: 日本の農業は壊滅し、日本の医療は悲惨な状況に?

 政府は11月のAPECまでにTPP参加のシナリオの実現に向けて着々と動いている。

おいしいカリフォルニア米や乳製品が安くで食べられるようになるぞ、なんて喜んでいる場合ではない。

政府筋やコメンテーターの皆様方は「早く加盟しておかないと、出遅れると、すでに枠組みができた中に参入せざるをえなくなり、付帯条件がつけられず,不利になる」などとおっしゃっているが、カナダは乳製品を外してもらいたいという条件をつけたばかりに、TPPへの参加加盟を拒否されている。アメリカにとって都合のよくない条件をつけるような国はTPPへの参加は認められないのである。

いってみれば、アメリカは自国の利益をなんとか増大させるために、内弁慶で、欧米に対しては、決してNoとはいえない弱腰の官僚や政治家に圧力をかけ、参加要請をしているのである。

フクシマ原発で、農業・畜産業が致命的な状況にある日本とこのタイミングでTPPを提携することは、米、小麦、牛肉、乳製品などの大量輸出をもくろんでいるアメリカやオーストラリアにとってこんなに美味しい話はない。

原発による汚染がなくても、そもそも日本の乳製品は高いばかりでまず過ぎるし、普段我々一般庶民がスーパーなどで購入し口にしているような米は、美味しいカリフォルニア米には到底太刀打ちできない。

この条約を締結すれば産地表示が義務付けられることにもなるだろう。

原発災害前の日本であれば、東北米の産地表示はブランドにもなったろう。しかし今や、たとえ輸出商品に対して全量検査を実施し、関税がOになったとて、日本の農作物はこれまでの政府のいい加減な原発対応が災いし、安全:安心のイメージはとっくに地に落ち、日本の食品輸出は、致命的なダメージを蒙ることは間違いない。

むろん今、農業の自由化を実施し、アメリカやオーストラリアからコメや小麦や乳製品が大量に流入すれば、たしかに我々一般消費者は、どれだけ放射能物質で汚染されているのかもわからない危うい食品を黙って口に運ぶしか選択の余地はないといfう状況はかろうじて回避できるかもしれないがーー。

しかし、東谷暁氏によれば、TPPでアメリカがターゲットにしているのは、日本の農作物や畜産物どころではなく、金融(簡保)、投資、郵政、共済、農地買収、政府調達、医療分野への進出、労働者輸出にまで広く及ぶという。

TPPへの参加によって、日本の輸出産業は潤うとしきりに言われているが、TPPでは関税5パーセント以下のものは適応外になるらしいと海江田前経産相が漏らしたらしく、その基準が適用されるとすれば、現在2,5パーセントの関税をかけられている自動車や、5パーセントの液晶テレビなどは、TPPの恩恵をまったく受けないことになりかねないという。
もしそうだとすれば、TPPのメリットは一体全体何なのか?

日経は、韓国と比べて日本の貿易自由化は遅れており、開国をしなければ世界に出遅れるといわんばかりの論調を繰り返している。しかし、東谷氏は、韓国は7つしか協定を結んでいるにもかかわらず、日本はすでに12もの二国間協定があり、日本が韓国と比べて、出遅れているなどということは事実とは異なると述べている。

また東谷氏は、TPPには国家間の安全保障条項は外されており、TPPを結んだからといって、日本の安全が保障されるという議論も全く当たらないとはっきりと言い切っている。


2/8【TPP】 東谷暁氏 「ちょっと待てTPP」【Ch桜 栃木】


http://www.youtube.com/watch?v=Djx0bToyCMA&feature=autoplay&list=PLE857160F16CEDF3B&lf=results_main&playnext=10


では、なぜこのタイミングでTPPなのか?

結局、斜陽で再選の望みが薄いオバマ政権が、日本をTPPに参加させることによって、アメリカの貿易輸出の推進、失業者の海外移出、日本への金融、投資、郵政、共済への進出、自由な農地買収への道を開いたということを11月のOPECハワイ会合で、アメリカ国民に強くアピールし、何とか来年の大統領選挙への道を打開しようとしていることがわかる。

田原総一郎は、TPPの反対派は既得権益のある団体であるが、TPPは損得の問題ではなく、アメリカの対中を視野にいれたアジア戦略であるとし、アメリカとの安全協定がある日本は当然これに与するべきといわんばかりの主張を展開している。る。http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20111018/287801/?ST=business&P=4

しかしTPPの賛成派の財界や政府や官僚、メディアは既得権益のない人々であると言えるのだろうか。

田原氏は安全保障と経済協定の問題をセットとして考えているが、オバマ政権は今、対中戦略をうんぬんしていられるような状態であろうか。アメリカは、リーマンショック以来、失業者の救済は一向にはかどらず、経済不況から立ち上がれない。

若者たちはアメリカ全土でデモを繰り広げ、ついに石油利権のあるイラクからも完全撤退の宣言を行い、自国の経済問題の火消しに回らねばすまされないほど追い詰められた状況にある。TPPの締結で、日本はそんなアメリカのターゲットになる。

もちろん、日本がアメリカの食い物となり、属国と化し骨ぬきになったときに、中国から攻め込まれば、アメリカは多額の投資をした属国の安全を守らざるをえない立場になることであろうが、それが本当に我々の望む日本の姿なのだろうか。

以下ではこの問題についてさまざまなURLを張り付けておられるブログを転載させていただいた。

http://oujyujyu.blog114.fc2.com/blog-entry-1778.html


賢明な韓国はTPPを拒否しFTAを選択、愚かな日本は危険なTPP参加検討



米国の上下両院は12日、議会での批准承認が大幅に遅れていた韓国との自由貿易協定(FTA)の実施法案を可決する見通し。

TPPは2国間の協定(FTA)よりもハードルが高い=TPPはFTAより危険。

韓国は不利なTPPを避けて、2国間の協定(FTA)を結ぶことに成功。


http://www.jiji.com/jc/zc?k=201110/2011101200652


米韓FTA批准へ=オバマ政権、輸出倍増に弾み-日本企業の脅威に
 【ワシントン時事】米国の上下両院は12日、議会での批准承認が大幅に遅れていた韓国との自由貿易協定(FTA)の実施法案を可決する見通しだ。同時に可決予定のコロンビア、パナマとのFTAと併せ、発効すれば輸出が年間130億ドル(約1兆円)増加すると米政府は試算しており、大統領が掲げる輸出倍増計画の実現へ大きな弾みとなる。一方、日本企業にとっては韓国勢の米市場での競争力強化が脅威となりそうだ
 三つのFTAはブッシュ政権下の2006~07年に政府間で合意したものの、当時は野党だった民主党の反対で批准手続きが停滞。オバマ政権下で修正合意した韓国製自動車に対する輸入関税撤廃の先送りや、輸入品との競争激化に伴う失業増への対策整備などを経て、超党派の支持を獲得するに至った。
 オバマ大統領はFTAについて、「米国製品の輸出を促進し、数万人の雇用を下支えする」としており、法案が可決されれば直ちに署名する方針。特に三つの中で最も規模が大きい米韓FTAの批准は、国賓として訪米している韓国の李明博大統領とともに米韓両国の協力強化をアピールする絶好の機会となりそうだ。(2011/10/12-18:04)


TPPの交渉に参加しただけで絶対に抜けられなくなる理由
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=-fH-yoh2tAw#t=542s

日本企業にとってはFTAで韓国勢の米市場での競争力強化が脅威となりそうだ。
FTAを推進しているから韓国が急成長しているという嘘

http://www.youtube.com/watch?v=YB1K_Q0cVyY&feature=autoplay&list=PLE857160F16CEDF3B&lf=results_main&playnext=5#t=11m44s


一旦TPPの交渉に参加してから、TPP参加拒否はできない。
http://www.youtube.com/watch?v=8-War-d2548


TPP を推進する行政刷新会議の描く日本の暗い未来

http://www.youtube.com/watch?v=2lZYoYvnuVo&feature=results_main&playnext=1&list=PLE857160F16CEDF3B#t=10m40s


TPPは被災した東北地方の農家を廃業に追い込む。
http://www.youtube.com/watch?v=K4n4xtOTjCw#t=10m07s


TPPに入れば日米の安全保障が強化されるという嘘
http://www.youtube.com/watch?v=YB1K_Q0cVyY&feature=autoplay&list=PLE857160F16CEDF3B&lf=results_main&playnext=5#t=3m46s

アメリカ以外の国が日本がTPPに入ってくることを熱望する理由
http://www.youtube.com/watch?v=K4n4xtOTjCw#t=3m52s

カナダの農業はTPP=NAFTAでアメリカ企業に乗っ取られた。
http://www.youtube.com/watch?v=z1Gyk8tfwJw#t=17m48s

TPPは「平成の開国」→現在を明治維新、戦後の改革に続く「第三の開国」という嘘
http://www.youtube.com/watch?v=RlyluxDfjMo#t=10m54s

TPPに早く参加すれば、日本に有利なルールが作れるという嘘
http://www.youtube.com/watch?v=RlyluxDfjMo#t=10m08s

アメリカのTPP戦略
http://www.youtube.com/watch?v=RlyluxDfjMo#t=7m13s

アメリカが農業以上に関心があるのは郵貯や簡保
http://www.youtube.com/watch?v=aV4fmGVP3kw&feature=relmfu#t=5m35s

TPP参加で押しつけられるアメリカの基準ー志位和夫委員長

http://www.youtube.com/watch?v=5a-gFcxJaUA#t=4m22s

2011年10月21日金曜日

メディアの姿勢を改めて問う

リビアのカダフィ大佐が亡くなっただの、羽田の空港リニューアルから一年目だの、ギリシャの年金が何%削減になるだの、タイの洪水がどうだの、スポーツがどうだの、日本の公共放送は、ひたすら国内の大きなニュースをひた隠しに隠し、周辺諸国で起きていることや、どうでもいいことばかりを電波に流し続けている。この公共のテレビ放送を視聴するほど電気代の無駄もない。

国内で何も大きな事件も問題もない平和な状況なのならば、それも大いに結構なことだとは思う。

しかし、国内は、羽田空港のリニューアルから一年だのとニュースにもならない瑣末なことを報道して喜んでいるような場合ではあるまい。この国の公共放送が当然電波に載せてしかるべき、重大なニュースは数限りなくある。増税問題、経済問題、年金問題、原発問題、TPP問題、電力会社の地域独占、送電線独占の問題など枚挙にいとまがない。以下はそのほんの一部を転載する。

野田政権になってから、東電、原発災害についての報道が激減している。電力会社・大企業の巻き返し、プレッシャーがいかに大きく、メディアはそれに迎合しているかがはっきり見てとれる。

国民がいかに目を背けたい、もううんざりだと思っていたとしても、メディアが国民の目の前にある現実から目を背けていて良いはずがない。国民の健康、安全に関わるような重大な事件が、完全に収束していない限り、命を賭してでも、現場に向かい、権力と戦ってでも、本当に国民が直視しなければならないような真実を報道し続けることが、メディアの使命なのだから。

国民のテレビ離れに危機感をいだいているならば、放送局は、ジャーナリストは現状維持の報道姿勢のままでいいのか根本的に考え直すべきである。

http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011102001001002.html


原発の除染廃棄物、3年仮置き 環境省が工程表案

 福島第1原発事故で汚染された土壌などの除染で出る廃棄物について、地域ごとの仮置き場で3年程度保管し、その間に中間貯蔵施設を建設することを環境省が月内に公表する工程表に盛り込む方針を決めたことが20日、分かった。関係者によると、中間貯蔵施設での貯蔵は数十年に及ぶ可能性が高いという。
政府は「福島県を最終処分地にはしない」と表明しており、福島県内の発生分は中間貯蔵の終了後は県外に出す。福島県で出た廃棄物の最終処分に必要な敷地、技術などは今後の検討課題となる見通し。他の都県で出た廃棄物は、濃度は低いとして各都県内での最終処分とする方針。

2011/10/21 02:02   【共同通信】


http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011102001000778.html


全原発「廃炉」の請願採択 福島県議会、立地道県で初


 福島県内の全原発の廃炉を求める請願を賛成多数で採択した福島県議会=20日午後
 東京電力福島第1原発事故を受け、福島県議会は20日の本会議で、県内にある第1、第2原発計10基全ての廃炉を求める請願を賛成多数で採択した。採択を受け、佐藤雄平知事は「(採択の意義は)本当に重い。第1、第2原発の再稼働はあり得ない」と述べた。
原発を抱える13道県の議会の中で、廃炉を求める請願が採択されたのは初めて。放射性物質による汚染に苦しむ地元議会の意思表示だけに、政府の政策決定などに影響を与えそうだ。
採決では、出席した県議53人のうち、両原発を抱える双葉郡選出の1人を含む5人が採決直前に退席、残る48人が賛成

2011/10/20 21:19   【共同通信】

保安院、放出量試算でミス28件 福島第1原発事故

 経済産業省原子力安全・保安院は20日、東京電力福島第1原発事故で1~3号機から放出された放射性物質量の試算に28件の計算ミスがあったと発表した。6月に公表した総放出量77万テラベクレル(テラは1兆)という試算結果には影響しないという。国際原子力機関(IAEA)には既に報告したとしている。
誤った半減期を使って計算したことが原因。森山善範原子力災害対策監は「事業者を指導する立場の保安院自身が誤りを犯した」と謝罪、ダブルチェック徹底など再発防止に努めると述べた。
ミスがあったのはテルル131m、ヨウ素132など七つの核種。

2011/10/20 12:43   【共同通信】


東電“延命”のコストとリスク


2011年10月13日(木)
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 「東京電力に関する経営・財務調査委員会」(第三者調査委、下河辺和彦委員長)が野田佳彦首相に報告書を提出して1週間あまり。焦点は10月中に東電と原子力損害賠償支援機構がまとめる「特別事業計画」に移った。だが、報告書の内容が暗示するように、向かうべき道筋は東電の“延命”や原発再稼働へとレールが敷かれている感がある。頭(こうべ)を垂れて霞ヶ関の軍門に下った感のある民主党政権。その無力感が育む官僚主導政治がポスト・フクシマの日本国民や企業に新たなコストとリスクを抱え込ませつつある。

玉虫色の報告書



「枝野(幸男)大臣も弁護士出身で法律家だが、政治家としての発言もあるかもしれない。当該事業会社が債務超過になっていないのに、国民がそれを望んでいるからといって(債権を)カットして当たり前だろうというのは、法律家の常識として通るところではない」
10月3日、報告書を提出した後の記者会見で下河辺委員長は、争点の1つだった金融機関への債権放棄要請についてこう述べ、対東電“急進派”と目される枝野経産相を牽制した。この下河辺発言が、第三者調査委の方向性、ひいては「東電問題」に対する政府のスタンスを象徴している。第三者調査委の報告書は時間軸を様々に前後させることによって、東電の経営・財務状況を都合よく玉虫色に変化させている。
報告書によると、まず、2011年3月期末時点で東電は1兆2922億円の純資産があり、「債務超過ではなく資産超過の状態にある」としている。この「債務超過にあらず」という断定が上記の下河辺発言の根拠になっているのだが、東電の四半期決算ベースでみると、10年12月末から11年3月末までの3カ月間で、同社の純資産は1兆3797億円減少しており、続く11年3月末から11年6月末までの3カ月間では5515億円減っている。
言うまでもなく、3月11日に起きた東日本大震災と福島第1原子力発電所事故に伴う損失計上が主因だが、今後本格化する賠償費用について東電は11年4~6月期に3977億円を見積額として計上したのみ。調査委報告書では賠償開始から2年間だけで原発事故被害者への賠償費用は総額4兆5402億円に達すると見積もっている。純資産の3・5倍の賠償負担が今後降り掛かるわけで、9月12日に発足した原子力損害賠償支援機構からの資本注入がなければ、債務超過が不可避なのは小学生でも理解できる。だからこそ、支援機構が設立されたわけだ。
要するに、5月13日に当時の菅直人政権が「東電福島原発事故に係る原子力損害の賠償に関する政府支援の枠組み」を関係閣僚会合で決定した時点で、「東電を債務超過にしない」→「東電向け債権の放棄を金融機関に要請しない」というレールがすでに敷かれたと見るべきなのだ。
下河辺委員長は3日の記者会見でこうも言っている。「東電が形の上で債務超過になっていないと認識せざるを得なかった現状において(報告書に)『債権放棄を求めるべきだ』とは到底書ける話ではない」。債務超過になっていない時点を選んで、それを前提にしているのだから当たり前である。
一方、原発再稼働や料金値上げが絡んでくると、報告書には債務超過が持ち出される。第三者調査委が今後10年間の東電の事業計画シミュレーションを行い、柏崎刈羽原発が(1)全く稼働しない(2)稼働する(3)1年後に稼働する――という3つのケースを想定、それぞれについて料金値上げ率を0%、5%、10%で試算した。その中で原発が再稼働せず値上げもしないと、8兆6427億円の資金不足が生じ、1兆9853億円の債務超過に陥るとの数字を弾き出している。そして、この場合に支援機構による東電への資本注入が示唆されている。
要するに、国民(正確には原発立地周辺地域の住民や東電ユーザー)が原発再稼働や料金値上げに「ノー」を突きつけても、支援機構から東電に公的資金が入る仕組みなのだ。8月に国会で成立した原発賠償支援法では、資本注入を受けた東電は徹底したリストラを求められ、長期間にわたって「特別負担金」を払って国からの支援金を返済するとされている。だが、破綻に瀕した企業がリストラを徹底するのは当然であり、しかもそれでもキャッシュが稼げない場合、東電は料金値上げで返済原資を確保することになる。資本注入にせよ、値上げにせよ、カネの出し手はどちらも国民なのである。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819696E3EBE29B868DE3EBE3E2E0E2E3E38698E2E2E2E2;at=ALL

東電・賠償機構、事業計画10月末メド 政府支援確保へ策定急ぐ 

2011/10/19 19:00
東京電力と原子力損害賠償支援機構は19日、福島第1原子力発電所の事故の賠償への資金援助を受ける前提となる緊急特別事業計画を10月末をメドに共同策定する方針で合意した。東電の勝俣恒久会長、西沢俊夫社長と機構の下河辺和彦運営委員長が同日会談して確認した。政府支援の確保に向けて計画策定を急ぐ。
会談後、記者団に対して下河辺委員長は、「東電がリストラを具体化しなければ計画策定は難しい」と指摘し、東電の合理化努力を求めた。これを受けて西沢社長は、「(政府の経営・財務調査委員会による東電の資産査定などの)報告書をしっかり踏まえて合理化計画を進める」と述べた。
事業計画策定などを進める連携体制について下河辺委員長は、機構の担当者が東電に常駐して経営を監視しながら作業する意向を表明。これに対して西沢社長は「申し出を受けたのでやり方を至急詰める」として、機構側の意向を受け入れる方向で検討する考えを示した。

2011年10月20日木曜日

グリーンピースさん、魚介類は産地で消費されるだけではありませんよ。ストロンチウムの計測もお願いします。

 環境保護団体グリーンピースが、東京・東北の大手スーパーで店頭販売している魚介類を購入して線量検査を行い、半数以上のものから微量の放射性セシウムを検出しという。

できれば、どんな計測の仕方をしたのか、教えてもらいたいものである。

例えば、魚を売る前にスーパーが真水できれいに洗っていれば、魚の表面からセシウムを検出するという方法でなされた調査であれば、放射性物質はほぼ検出されない。魚の内部被曝をも考慮に入れた検査法なのかということである。

産地を正直に表示すれば、売れなくなると予想されるような魚介類については、スーパーや小売店が産地偽装をするという可能性も、日本では十分に考えられることである。

東北産と明示されているものは入念に真水で洗われ、産地が偽装されているものは、水揚げされた状態のまま販売されているという可能性もある。

またこの検査は東北から関東の範囲内に限定されたものだが、東北・北関東の魚介類の販路は東北・関東に限定されるわけではない。販路は全国各地に、被曝とはまったく関係がないと思っている地方にまで広がっている。



特に、一般市民が測量計をもって、まめに線量計測をしているような地域では、店も十分に警戒して、魚を十分に洗浄してから販売するなど、当然の対策を立てているだろうが、その他の地方で販売されているものには、そこまで入念かつ周到な処理が施されていない可能性も高い。

とりわけ産地表示がない盛り合わせの寿司とか、ねりものとか、惣菜にいたっては、被災地で売り物にならないようなものがどこかで水揚げされ、あるいは冷凍加工されている可能性がなきにしもあらずである。

というような予測を本来、自分たちで立て、線量検査の手順を丁寧に国民に説明し、全国各地に出荷され、店頭で売られている農作物、水産物、それらの加工品について、厳密な線量計測を絶えず行って、その結果を国民の前に公表すべきは、農水省である。

しかし、国は相変わらず生産者を保護すること、政治家たちは生産者団体の投票数獲得にやっきになって、国民の健康・安全はく二の次といわんばかりの態度を堅持し続けている。

となれば、我々一般消費者はグリーンピースのような、放射能計測について世界から信頼されている環境保護団体に計測をお願いするしかすべがない。

放射性物質は、半減期が短いヨウ素や、何日か海を回遊しているうちに排泄されるセシウムばかりではない。

骨にどんどん蓄積されていくストロンチウムについてはどうなのか。特に、しらす、小あじなど骨ごと食べる小魚についても、入念な計測結果を定期的に出して頂くことを期待したい。

http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011101901000762.html

魚介類から微量セシウム 環境保護団体が店頭調査


 調査した主な魚と検出値
 環境保護団体グリーンピースが、大手スーパー5社の東北から関東の計17店で店頭の魚介類60点を購入して放射性物質の有無を調べた結果、半数以上の34点で微量の放射性セシウムが検出されたことが19日、同団体への取材で分かった。
最大値は埼玉県内の店で売られていた茨城県産ワカサギの1キログラム当たり88ベクレルだった。いずれも国の暫定基準値の同500ベクレルを大幅に下回り、残り26点は不検出だった。
グリーンピースは「調査した全5社の幅広い商品でセシウムが確認された。(基準値以下なら)安全と思う人もいれば、子どもに食べさせたくないと考える人もいるだろう。小売店は独自に検査し結果を店頭で示してほしい」と指摘。

2011年10月19日水曜日

「死の街」は悪くて、「(津波が来ているのに)逃げなかった馬鹿もいます」は良いのですか。

 平野復興担当大臣が津波災害に関して自分の高校時代の友人のように大きな津波がきているのに、「逃げなかった馬鹿もいます」という発言をしたという。

このニュースは、テレビ朝日系のニュースで軽く報じられただけで、夜のニュースでもほとんど各社どこも大きく取り上げてはいない。

政治家の問題発言としては、先日辞任に追いやられた鉢呂経産相の「死の街」
発言がある。死の街発言は、放射能をつけてやる発言が報じられる前から、各社火がついたように騒ぎ立て、非難轟々であったが、平野復興大臣の失言は野党が問題にしているだけで、メディアはそしらぬ顔でスルーしている。

日本では死の灰という言葉が市民権を得て長い。未曽有の放射能漏れがあり、死の灰が降り注ぎ、ひとっ子一人いなくなった街を死の街と表現したことが、それほど大きな失言なのだろうか。それを非難するならば、平野復興大臣の発言はどうなのか。彼の発言こそ、津波で命を落とした多くの死者に対する冒涜以外の何ものでもない。東電や東電に取り込まれた人間のせいで、街が街として機能しなくなり、人が人らしい生活をできなくなってしまった事自体が問題なのであって、鉢呂氏は、そのような街の状態を目の当たりにし、それを彼なりの言葉で表現したに過ぎない。むろん、それが大臣としてふさわしい発言かどうかといえば、一体どれだけの大臣が国の代表としてふさわしい格調の高い発言をされているかと逆に問いたい。

ところで平野氏は、後で高校時代の友人に対する個人的な思いがあって、そのような問題発言をしてしまったなどと言っているが、後付けの苦しい弁明に過ぎないことは火を見るより明らかである。
平野氏が亡くなってしまった友人について語っているのであれば、その友人をバカなやつといおうが、間抜けな奴とやつといおうが、それが適切か否かは彼と友人との関係性の中で判断できないことである。

しかし、明らかに平野氏の発言は、逃げ遅れた一人の友人について語っているわけではなく、津波で逃げ遅れた死者について語る場面の中から出てきたものであり、不適切、不謹慎きわまりない発言である。

問題はそれを取り上げるメディアの姿勢である。鉢呂大臣は、脱原発に向かおうと大きな舵取りを始めようとした、まさにその直前にマスコミに足をすくわれ、辞任に追い込まれた。一方、平野氏といえば、省庁が地方に出先機関をつくるのは望ましくないとの批判の声がそこかしこで高まり、復興庁についても東北に本部を置くべきという意見がある中、中央官僚のいいなりになり、東京に復興庁の本部を置き、3県の沿岸部に出先機関を置くという組織作りを提唱している人物である。

国のために改革をと考え、動こうとする政治家はメディアによってたかって足を引っ張られ、引き摺り下ろされ、官僚のいいなりになっているような政治家はどじょう君をはじめとして、メディアに擁護されるーー何かが違っているのではないかと思うのは、薔薇っ子だけだろうか。

またそれほど言動が不適切であったはずの鉢呂氏がつい先日、TPPの対応検討委員会の座長となったが、それに対して、メディアは何ひとつ批判の声をあげはしなかった。

経産大臣ならば「放射能を付けてやろう」発言は悪いが、TPPの対応検討委員会の座長ならば、それが許されるというのだろうか。そんな理屈はまったく通らない。

結局、鉢呂氏をめぐる処遇は経産大臣に脱原発に向かって大きな方向転換をしてもらっては困るという経団連を始めとする大企業の顔色を伺い、電力会社や原発推進派の企業経営者に都合のよい報道をしなければ、広告料を止められ経営が成り立たないメディア各社の妨害以上のなにものでもなかったのではと言われても、反論の余地はあるまい。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111002k0000m010095000c.html


平野復興担当相:「復興庁」の組織イメージを明らかに

 平野達男復興担当相は1日、東日本大震災の復興事業の企画・調整、実施を担う「復興庁」の組織イメージを明らかにした。司令塔となる本部を東京に設置し、岩手、福島、宮城3県に「復興局」などの支部を置くほか、津波被害に遭った沿岸部にも数カ所の出先機関を置く方針。同庁の機能については「すべての権限を集めて強力に指導する前提には立っていない」と述べ、被災自治体の支援に重点を置く考えも強調した。東京都内で記者団に語った。
 復興庁については「本部を東北に設置すべきだ」という声が出ているが、平野氏は「本部は司令塔として東京に置くのが基本だと思う。3県に支部を置くのが一つのイメージだ」と述べ、被災地と中央省庁の調整に当たる本部は東京に置くのが適切との考えを強調。さらに「沿岸に何カ所か(出先機関を)置き、じかに市町村を回るような仕組みもあっていい」と述べた。
 また平野氏は、復興庁のあり方について「復興事業の執行は、ほとんど県や市町村が主な役割を果たす。(国は)市町村に復興計画を決めてもらう流れは維持することが大事だ」と指摘。復興庁は地元自治体の要望を聴取し、調整する役との考えを示した。
 復興庁は省庁縦割りの弊害を廃して復興を迅速に進めるため、施策の企画や総合調整、実施権限を持たせる新組織。6月に成立・施行された復興基本法で早期設置が定められた。自公両党などには復興庁について、各省庁から権限を移譲して強力に施策を進める「スーパー官庁」を求める声があり、自治体のサポートを重視する平野氏の構想とは温度差がある。
 政府は次期臨時国会に復興庁設置法案を提出する方針で、早ければ来年1月の設置を目指しているが、同庁のあり方については今後の与野党協議などでさらなる議論となりそうだ。【中井正裕】

http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/211018047.html


「逃げなかったばかもいる」平野大臣が発言を釈明(10/19 00:05)

 平野復興担当大臣が、震災での津波被害に関連し、「高校の同級生みたいに逃げなかったばかもいる」と発言しました。平野大臣は釈明しましたが、野党は「許されざる言葉だ」と批判しています。

平野大臣は、党の研修会で津波の教訓を話すなかで、「前の津波の経験から、この高さなら大丈夫ですよと逃げた人。逆に、私の高校の同級生みたいに逃げなかったばかもいます」と発言しました。ただ、平野大臣はこの後、次のように釈明しました。
平野復興担当大臣:「その同級生の個人的な思いが、ちょっと、ぼんっと重なってしまいまして、ああいう表現になったと。不快な思いをされたということであれば、私の本意でもありませんし、その表現についての稚拙さということがもしあったとすれば、お詫びを申し上げたい」
自民党・大島副総裁:「どういう理由にしろ、亡くなった方をばかという表現は、大臣として許されざる言葉だと思います」
野党側は、20日からの国会でも追及する構えです。

2011年10月18日火曜日

知事さん、電力会社の役員さん、皆で渡れば怖くないですか?

 以下は昨日の金子勝氏のツイッターを引用したものである。ここから、原発を推進している県政と電力会社の癒着の程が自ずから見えてくる。


金子勝氏のツイッターより

核燃料税収入の多くは県に入る。福島原発で東電からの収入は、地元自治体の説明により7割は福島県がとっていたと判明。2010年度予算では、福島県が道路と福島医大などに44億円、地元自治体には13億円しか回らず。福島県知事はどうりで…。

このブログでも、九電のやらせ事件、第3者委員会の調査結果を


軽んじて、知事の関与についての言及を報告書から外して提出し


た問題についてコメントしてきた。九電の社長は当然のように、社


イスに留まり、一時は辞任を覚悟していたという古川佐賀県知事


も、辞任するなどと言ったことはないと嘯いている。




 北電も「右に習え」で、高橋知事は関与を否定、北海道電力の


もプルサーマルを一時凍結しただけで、役員報酬を20~30


ーセント減額するだけに留まるという。




 そんなに原発がやりたければやるがいい。ただし事故が起こっ


ときには、その電力会社、自治体、地域住民は誰にも頼らず、


己責任ですべての始末をつけるということを条件にしてもらい


い。1%のために、99%が犠牲になるような日本の電力会社


の暴挙が許されてよいはずがない。




http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111018ddm041040116000c.html

北海道電力:「やらせ」問題 プルサーマル一時凍結 社長ら6人減給処分

 北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)のプルサーマル計画を巡る「やらせ」問題で、北電の佐藤佳孝社長は17日、同社本店で会見し、同計画について「立ち止まって整理したい」と述べ、一時凍結する考えを示した。北電の組織的関与を認定した北電第三者委員会の調査報告書については「全面的に受け入れる」とし、佐藤社長ら役員6人の減給処分を公表した。ただし、自身の辞任は否定した。
 佐藤社長の会見は問題発覚後初めて。「調査結果を重く受け止め、心よりおわびする」と陳謝した。処分は管理責任を問うもので、佐藤社長と近藤龍夫会長、2人の副社長が減給30%(3カ月)、常務2人が減給20%(同)。佐藤社長は「処分内容は妥当。ほかの会社の例を参考に決めた」と強調した。「やらせ」に関与した本店電源立地部や泊原子力事務所の社員15人は今後処分を決める。既に退職した役員・社員3人は対象外とした。
 プルサーマル計画については「東日本大震災後の状況や今回の問題を考慮し考えを整理したい」と説明。原発を巡る国策や世論の動向を見ながら、問題発覚後中断しているプルサーマル用燃料の製造再開時期を探る姿勢をにじませた。
 定期検査中の泊原発1、2号機の再稼働は「(やらせ問題の)影響はあると思うが、できるだけ早く信頼回復を図り、理解が得られるよう努力したい」と述べた。
 また「やらせ」の背景について「組織の風通しが悪く、ガバナンス(企業統治)、コンプライアンス(法令順守)機能が働かなかった」と総括。電源立地部廃止を含む組織改編とともに、社員のシンポ参加や意見提出を自粛するなどの行動基準を策定して再発防止を図るという。
 第三者委は14日、08年の国・道主催のシンポや意見聴取会で社員動員などの「やらせ」があったと指摘。道が実施した意見募集では、道職員が北電に賛成意見を提出するよう要請したとされるが、道は否定している。【吉井理記、岸川弘明】
北電やらせ:道職員の関与指摘 第三者委報告書
プルサーマル公開シンポジウム等に関する第三者委員会で報告書を発表する市川茂樹委員長(中央)ら=札幌市内のホテルで2011年10月14日、平田明浩撮影
プルサーマル公開シンポジウム等に関する第三者委員会で報告書を発表する市川茂樹委員長(中央)ら=札幌市内のホテルで2011年10月14日、平田明浩撮影
第三者委員会から受け取った報告書を大事そうに抱え、記者会見場をあとにする北海道電力の石井孝久副社長=札幌市内のホテルで2011年10月14日、平田明浩撮影
第三者委員会から受け取った報告書を大事そうに抱え、記者会見場をあとにする北海道電力の石井孝久副社長=札幌市内のホテルで2011年10月14日、平田明浩撮影
 泊(とまり)原発(北海道泊村)を巡る北海道電力の「やらせ」問題を調査していた北電の第三者委員会(委員長・市川茂樹弁護士)は14日、調査報告書を発表した。3号機のプルサーマル計画の是非を問う08年の道の意見募集で、道職員が、賛成意見を地元住民から出させるよう北電に要請していたと指摘した。これを受け道は、第三者を交えた調査を行う方針を固めた。市川委員長は会見で「道は中立的な立場にあるべきで、遺憾だ」と述べた。
 報告書によると、意見募集は08年5~7月に実施。道原子力安全対策課は募集中の7月8日、北電に「反対意見が多いので、地元から反対派の主張を打ち消す意見もほしい」と要請していたことが北電内のメモで発覚した。社員は原子力部長らに「内密で、道庁の意見募集に対する推進意見出しの依頼を受けている」と電子メールで報告した。道は「要請した認識はない」と回答したという。【岸川弘明、大場あい、円谷美晶】

北電やらせ問題:高橋知事、道の関与全面否定

第三者委員会の報告を受け、記者の質問に答える高橋はるみ北海道知事(右端)=北海道庁で2011年10月14日午後6時41分、梅田麻衣子撮影
第三者委員会の報告を受け、記者の質問に答える高橋はるみ北海道知事(右端)=北海道庁で2011年10月14日午後6時41分、梅田麻衣子撮影
 泊原発(北海道泊村)を巡る「やらせ」問題で、北海道電力の第三者委員会が調査報告書で道の関与を指摘したことに高橋はるみ知事は14日、「道の確認した内容と異なっているのは大変残念。道の関与は全くない」と全面否定した。当時の担当課長も「趣旨や意図が違う」と反論した。高橋知事は道の関与の有無を改めて調査すると表明した。
 報告書は泊原発3号機のプルサーマル計画の道民意見募集に当たり、道原子力安全対策課の職員が08年7月8日、北電に地元から賛成意見を出させるよう要請していたと指摘。これに対し高橋知事は「当時の課長は誠実だし、上司だった(当時の)危機管理監も中立、客観的な仕事をしていた」と説明。当時の原子力安全対策課長だった村井悟・釧路総合振興局長も「『推進よりも慎重意見が多かった』などという感想は話したが、趣旨や意図が違う形になっている」と話した。
 報告書は北電の関与についても、08年の国・道主催の各シンポジウムや、道主催の「ご意見を伺う会」5回中4回で、社員動員や会場での発言依頼があったと認定。いずれも本店の電源立地部や泊原子力事務所渉外課などの組織的関与を指摘した。国主催のシンポでは常務取締役兼発電本部長も動員や質問準備を黙認したほか、北電労組が組合員のシンポ参加を指示して労使間で参加社員に時間外手当を支給することまで決めていたとした。【高山純二、岸川弘明】

 ◇北電社長、姿見せず

 一連の問題で佐藤佳孝社長から説明がないことが批判を浴びている北電だが、14日も佐藤社長は姿を見せず「全容解明に向けて委員会の調査に全面的に協力してきた。調査結果および提言は真摯(しんし)に受け止め、社内で早急に検討する」などとするコメントを出しただけだった。来週前半にも社長会見を開き、再発防止策や関係者の処分を公表するという。
 石井孝久副社長は午前10時前、第三者委の市川茂樹委員長から「しっかり受け止めて信頼回復を図ってほしい」との言葉とともに報告書を手渡された。報道陣の取材に「道民や関係者に多大な迷惑をかけ、信頼を損ねた。心よりおわびする」と謝罪したが、報告書の内容については「まずはしっかり確認したい」と述べるにとどまった。【吉井理記】