4月から国の食品の放射性物質の新基準値の運用が開始された。
国が示した食品中の放射性セシウムの新基準値は、一般食品が1キロ当たり100ベクレル、牛乳、乳児用食品が同50ベクレル、飲料水が同10ベクレルで、食品衛生法に基づき、基準値を超えた食品は出荷停止になる。
http://mainichi.jp/select/news/20120529k0000m040108000c.html
セシウム:米のクロマグロから検出 福島沖から回遊か
毎日新聞 2012年05月29日 04時00分
東京電力福島第1原発事故で流出した放射性セシウムが、米カリフォルニア沖で捕獲されたクロマグロから検出されていたことが、米スタンフォード大のチームの調査で分かった。「放射性物質が海洋生物に取り込まれて広がっている証拠」と指摘している。29日付の米国科学アカデミー紀要に発表した。
チームは昨年8月、カリフォルニア沖でクロマグロを捕獲し、放射性セシウムの濃度を調べた。その結果、15匹のクロマグロで1キロ当たり最大10.3ベクレル、最小でも同2.9ベクレルだった。半減期が約2年と短いセシウム134が検出されたことから、福島由来と断定。日本政府が定める食品中の放射性物質濃度(1キロあたり100ベクレル以下)より低いが、事故前の濃度の10倍以上だった。
クロマグロは太平洋を回遊する大型魚類だが、黒潮に乗って成長しながら米西海岸まで達する場合もある。チームは、捕獲したクロマグロは事故後、福島県沖で餌を通して放射性物質を取り込んだ後、米沿岸に達したとみており、「日本近海に生息して広範囲に移動するカメ、サメ、海鳥などが放射性セシウムを拡散させるかもしれない」と指摘する。【神保圭作】
http://mainichi.jp/select/news/20120529k0000m040095000c.html
http://mainichi.jp/select/news/20120529k0000m040095000c.html
放射性セシウム:指針値、遊泳場も厳格化 環境省
毎日新聞 2012年05月29日 00時11分
環境省は28日、全国の海や湖沼、河川などの遊泳場所(水浴場)を安全に利用するための放射性セシウム濃度の新たな指針値を「水1リットル当たり10ベクレル以下」とすることを決めた。「50ベクレル以下」だった旧指針値より厳しくすることを同省の有識者懇談会が了承した。6月中に都道府県に通知する。
国は食品に含まれるセシウム濃度の基準値を4月から厳格化し、飲料水は1キログラム当たり10ベクレルとした。遊泳中に水を飲む可能性があるため、環境省は飲料水のレベルに合わせた。(共同)
放射性セシウム:福島県郡山産の豚肉 初の新基準値超え
毎日新聞 2012年05月22日 20時14分
福島県郡山市は22日、市内の養豚農家から出荷された豚肉から、食品の新基準値を超える1キログラム当たり107.2ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。同市は、この豚肉76.5キロの出荷差し止めと廃棄を指示した。
厚生労働省によると、食品の基準値が4月に1キログラム当たり500ベクレルから100ベクレルに厳格化されて以降、豚肉が100ベクレルを超えたのは初めて。
郡山市が農家での飼育状況や原因を調べている。(共同)
放射性セシウム:JA販売の暖房用ペレットの燃焼灰から検出 /宮崎
毎日新聞 2012年05月22日 地方版
県は21日、県内6農家が使用した、農業ハウス暖房用の木質ペレット(燃料)の燃焼灰から放射性セシウムを検出したと発表した。しかし、使用農家の農産物からは検出されず、ハウス内の空間線量率も通常レベルで「安全性に問題はない」という。
県によると、木質ペレットは北欧やドイツなど西欧のアカマツなどが原料。JA宮崎経済連が昨年度、岡山県真庭市の木材加工会社から仕入れ、ピーマン、ミニトマト、メロンを栽培する6農家に238トンを販売した。
加工会社の報告を受け、県が使用農家を検査したところ、燃焼灰から1キロあたり713〜1641ベクレルのセシウムを検出したが、各農産物からは不検出で、ハウス内の空間線量率も屋外とほぼ同じだったという。
検出成分などから、東京電力福島第1原発事故が原因である可能性は低いという。同様の事例は、同じペレットが流通した高知県でも見つかっている。【百武信幸】
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