2011年11月16日水曜日

メディアはなぜそんなに隠そうとするのですか?

福島の脱原発1万人集会で、1万5000人が集まり、九電本社までデモ行進をしたことを、金子勝氏のツィッターで初めて知った。ニューヨークのデモに対する強制退去で混乱が続くことばかりが大きく報じられ、TPPで農業関係者が座り込みをしていたこと(これは国会答弁の中で反対派がその事実について言及していた)も、テレビは何も全国放送で伝えない。

どうやら日本のメディアは、国民があちこちで怒りの声を上げていることをひた隠しにしたいらしい。

セシウム汚染が北海道はあろか、中国、四国地方にまで広がっていることが、原発災害から8ヶ月もして専門家によって発表された。このニュースは一応報道されはした。世界一を誇る電算機開発のために多額の税金を投入しながら、国民の命と安全を守るための情報をタイムリーに提供するためのシミュレーションもまともにできないのか。

これら北海道をはじめとする地域は自治体が野山を分けいって、しっかり計測したりといったことをしていないから、わからないだけで、まともに計測したら、とんだところにマイクロスポットがというような可能性も否定できないのではないか。

山の中だから関係ないなどと安心してはいられない。人の住まない野山に飛散しているうちはいいが、木々の上に雪がつもり、やがて雪解け水に混じったセシウムが人里に向かって流れてくることは必至である。

玄海や島根では、原発の安全対策に大わらわだが、例えば高台にガスの発電機を作って津波の際の電源確保ができたからといって、そんなことで安全対策ができたなどと公言できるのだろうか。

ガスの配管や原子炉内の冷却装置に関連する配管が地震で壊れてしまえばおしまいであるし、それに先日のような人為ミスの可能性は決して0になることはないのである。原発の場合、大きな失敗から何かを学ぶなどと悠長なことは言っていられない。そのことは福島のセシウム汚染の広がりひとつをみても明らかである。

フクシマはまだ太平洋側であるために、土壌のひどい汚染はまだまぬがれたが(その代わりに海が汚染してしまった)、日本海側の玄海や島根や福井で事故が起こり、偏西風が吹けばどうなるか、考えるのもおぞましい。

以下金子氏のツィッターとセシウム拡散状況に関する記事を転載する。


金子勝慶大教授のツィッターより


福岡で脱原発1万人集会で、玄海原発再稼働反対などを掲げて1万5千人が集まり、九電本社までデモ行進しました。この壊れかけた国で、だんだん、みんな声を上げ始めています。力強いですね。
22時間前 webから



「3.8マイクロ/時の校庭での活動は1時間以内」とした4月通達はこれ。 この東京地裁判決、文科省が8月に校庭で年1ミリ、1マイクロ/時に戻した事も無視。こういう非常識判決の時こそ検察審査会じゃない?

22時間前 webから



15日の米国科学アカデミー紀要電子版に発表される日米欧研究チームのシミュレーションによれば、放射性セシウムは西日本や北海道にも拡散。文部科学省のそれよりずっと広く飛散してます。しかも、東電は除染費用を一切負わないつもり…。すごい国です。 

11月14日 webから


http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111114-OYT1T01175.htm

中国・四国でもセシウム沈着…名古屋大推計

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 東京電力福島第一原子力発電所事故で放出されたとみられる放射性セシウムは、北海道や中国、四国地方などにも広がっている可能性が高いことが、名古屋大などの推計でわかった。
 米科学アカデミー紀要電子版に近く発表する。
 安成哲三教授らは、3月20日~4月19日の都道府県各1か所のセシウム実測値をもとに、日本全域の土壌に1か月間で沈着した量をコンピューターで推計。深さ5センチの土壌での濃度に換算して地図を作った。
 推計では、北海道の東部や中国、四国地方の山間部などで、放射性セシウム137が1キロ・グラム当たり500ベクレル以下の低濃度で沈着したとみられる地域があった。
 これらの地域の濃度は、米の作付け制限(同5000ベクレル超)を下回ることなどから、研究チームは、直ちに除染が必要なレベルではないとしている。
(2011年11月15日07時42分  読売新聞)

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