2011年7月22日金曜日

誰も納得しないストレステスト: Who Cares ?

経産省はストレステストを行い、その結果で原発の運転再開、継続運転を判断するのだそうだが、ストレステストは不透明で問題が多すぎる。

ウソと隠蔽ばかりの電力会社が実施し、組織そのものの在り方を問われているような保安院と安全委員会が、主たるチェック機関になるようなテストなど一体誰が信用するだろうか。

原発の存続については、このようないい加減なテストでお茶を濁すのではなく、小出裕章氏などの専門家をも交えて、もっとまともな議論を着実に積み重ねてもらいたい。

事故の処理さえまともにできず、地元自治体以外の国民に迷惑をかけつづけている会社が偉そうに各地の原発の存続など主張できる立場だろうか。

電力不足だなどとあちこち根回しして宣伝して回っている暇があれば、本店の正社員が役員以下一丸となり、老朽化した揚水・火力発電所のダクトを直すなり、ペンキを塗り替えるなり、自家発電の余剰電力をあちこちから買い集めるなり、死力を尽くして、消費者に迷惑をかけぬようしっかり真夏のエネルギー源を確保し、供給すべきである。それがこれまで、アメリカの何倍も高い電気代を支払ってきた消費者に対する企業努力というものなのではないか。

http://www.news24.jp/nnn/news881631.html

ストレステスト「2次評価」から
(北海道)
北電・泊原子力発電所の環境への影響を報告する会議が札幌で開かれました。
経済産業省の担当者は、現在調整運転中の泊3号機について、ストレステストを2次評価から実施することを明らかにしました。

泊原発3号機は、ことし1月に定期検査に入りましたが、3月の東日本大震災をうけて、営業運転に入れず、現在も調整運転中です。
きょう、札幌で開かれた協議会には道や周辺町村、北電が参加して、泊原発周辺の放射線量などが報告されました。しかし、最も関心を集めたのはオブザーバーとして出席した経済産業省の担当者の発言でした。
(経産省泊原子力保安検査官事務所・高橋正裕所長)「一定の期間内に評価を得る必要がある。本年中をめどに行うということで12月中に各事業者から報告を求めていく」
全国の原発で実施されるストレステストについて、経産省はきょう午後、内容を電力会社に指示しました。調整運転中の泊3号機は、2次評価を年内に終えるよう求めています。泊3号機の位置づけを説明するよう政府に求めてきた道はー。
(多田健一郎副知事)「あの文章は電力会社に出されたもの。正式な回答をもって考え方を整理する」
運転再開への条件整備がなかなか進まない泊3号機。道ではひきつづき、政府からの正式な回答を待って運転再開の判断をする方針です                                       7/22 20:32 札幌テレビ]


http://news24.jp/articles/2011/07/15/07186548.html


ストレステストの手法、専門家が問題点指摘

< 2011年7月15日 23:38 >
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 経産省の原子力安全・保安院が15日の原子力安全委員会に提出した、国内の原発の安全性を確認する「ストレステスト」の評価手法や実施計画について、ストレステストに詳しい「エネルギー総合工学研究所」の内藤正則部長は問題点を指摘した。
この計画案は1次評価と2次評価に分かれており、1次評価では、定期点検中で再稼働を待つ原子炉を対象に、想定を超えた地震や津波など4項目で必要な安全水準をどの程度上回っているかを評価する。一方、2次評価では、全原子炉を対象に、1次評価の4項目が複合した場合も想定し、どの程度の事態まで燃料の損傷を防げるかを数値で示すとしている。点検中の原子炉は、1次評価の結果次第で再稼働が可能となるが、あらためて2次評価が必要となる。
これについて、内藤部長は、地震と津波の連動が2次評価の項目になっているため、1次評価だけでは原発の再稼働を認めるだけの安全性が確保できないと問題点を指摘している。
内藤部長「そもそも1次(評価)は、福島原発で起きたことを想定して、他の原発でどうかと。地震と津波が連動した時の評価は2次評価にまわされているが、これは1次評価でやるべきです」



http://news24.jp/articles/2011/07/12/07186248.html

原発再稼働の統一見解、専門家が問題点指摘

< 2011年7月12日 9:02 >
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 政府が全ての原子力発電所に新たな安全評価を実施することを統一見解として発表したことについて、ストレステストに詳しい「エネルギー総合工学研究所」の内藤正則部長は、日本テレビの取材に対し、原発の安全評価は運転中かどうかにかかわらず、統一した基準で行うべきだと問題点を指摘した。
内藤部長「運転中だろうが今点検中であろうが、ストレステストが解析で評価する中身が変わる性質のものではない。1次評価、2次評価と分けることの技術的な理由が見つからない。技術的に納得しかねる点がある」

http://news24.jp/articles/2011/07/16/04186555.html

原発を抱える知事ら、ストレステストを批判

< 2011年7月16日 2:44 >
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 全国知事会の山田会長(京都府知事)と原子力発電所を抱える県の知事らは15日、首相官邸を訪れ、菅首相と会談した。知事らからは、国内の原発の安全性を確認する「ストレステスト」について、厳しい意見が相次いだ。
山田知事会長らは、原子力行政に対する提言を菅首相に手渡した上で「知事会は政府への不信がある。首相として、説明をしてもらわないと困る」と苦言を呈した。これに対し、菅首相は「法体系や体制の問題点があり、立て直すのに時間がかかった」などと弁明したという。
山田知事会長「我々はいまだに、『ストレステスト』の第1次評価と第2次評価と、どう違うのかもよくわからないわけですよ
新潟・泉田県知事「『ストレステスト』ってコンピューター上のものですよね。つまり、福島(第一原発)で何が起こったのか、何が起きたかわからないで、どうやってシミュレーションするのか。そもそも、根本的なところが全く理解できない中で意味不明の文章が出ても、到底、『ああ、わかりました』ということにはならない」
また、会談の中で菅首相は、現在、原発を推進する経産省の原子力安全・保安院を、経産省から分離し、アメリカ原子力規制委員会(=NRC)のような独立性の強い組織にするよう検討していることを明らかにしたという。

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