2012年7月3日火曜日

原発再稼働、毒くわば皿までか!


大飯原発の再稼働が始まったが、大飯のベント装置のない加圧水型原子炉の冷却機能が失われ、爆発事故が起こった場合、被害はフクシマの比ではなく、半径350キロに汚染が及ぶという、琵琶湖の汚染は言うまでもないことだ。滋賀、京都、大阪どころか、汚染は静岡まで広がるという。350キロなら首都圏は及ばないし、国民はおとなしく何でも国の言いなりになるから、ここまでくれば、「毒食わば、皿まで」というつもりか。

 何もできない無能な首相でもかまわない。免震棟もなく、津波対策も不備で、地下に活断層があると言われ、マグニチュード7以上の直下型地震が起きれば、もろくも壊滅的なダメージを受けるような危ない原発の再稼働を止めてさえくれたらと思うのは、集団ヒステリーとレッテル貼りをされた、あるいはひきこもりと斬り捨てられた、馬鹿で自国の将来を慮る能力すらない無能な、少数の国民だけなのだろうか。

 少なくともはっきり約束してもらいたい、この再稼働に賛成したすべての人間は、過酷事故が起きた場合、全責任を負うと!

以下、再稼働前に書かれた週刊現代の記事「7月7日号)を転載する。ここには書かれていないが、大飯原発の3号機1つが吹っ飛べば、福井の原発銀座はすべて高線度の汚染で、そばに近寄ることさえできなくなる可能性も否定できない。東北の太平洋側だけではなく、関西の日本海も著しく汚染されるだろうし、原発災害は、フクシマどころかもっとももっと過酷な大災害になることを誰が否定できるというのか。

大飯原発再稼働、国民が知っておくべきこと
                  

安全対策は施されないまま、再稼働が決定された大飯原発。真下には活断層がある可能性も指摘されているのに、政府も電力会社も再稼働を見直そうとしない。この国の病理がここに凝縮されている。

さっそくトラブル発生

 6月19日夜、再稼働に向けた準備が進められる関西電力・大飯原発の3号機で、けたたましい警報音が鳴り響いた。

 発電機のモーターを冷却する水を入れたタンクの水位が一時低下し、通常の水位を下回ったため、警報器が作動したのだ。

「国民に報告する必要があるレベルのトラブルでした。しかし関西電力はこのトラブルを約10時間公表せずにいました。『公表するほどの重要な問題ではない』と判断したそうです」(地方紙記者)

 大事故につながるようなものでなかったことは、不幸中の幸いである。しかし、再稼働の準備段階で早速トラブルが起こるとは、その管理体制のずさんさが気になるところだ。再稼働後にも同様の、あるいはもっと重大な事故を引き起こすようなミスが起こる可能性が、はたしてゼロだと言えるだろうか。

 大飯原発の再稼働予定日は7月4日に迫っている。だが、その再稼働は、十分な安全対策が講じられる前に決定され、多くの不安を抱えたまま進められていることを、いま一度国民は確認しておくべきだろう。

(1)免震棟がない

 そもそも、再稼働決定に至るプロセスは、ウソにまみれていた。福島第一原発の事故以降、経済産業省原子力安全・保安院が「二度と同じ事故を起こさぬように」と、30項目の安全対策を提示したのは記憶に新しい。ところが大飯原発は、この30項目のうち半分程度しか達成できていないのに、再稼働が決定されたのである。

 野田総理は「将来的に関西電力にこの30項目すべてを達成するよう求めていく」と言うが、東京大学名誉教授で、原子力安全・保安院の意見聴取会委員でもある井野博満氏は憤る。

「先送りにしていい問題であるはずがないのに、重要な〝安全対策〟がなされないまま再稼働が決定してしまった。特に私が問題視しているのが、現在のところ大飯原発には『免震事務棟』がないことです

 免震棟とは原発の敷地内に建てられる、耐震性の高い建物で、大事故が起きた場合、現場の対応拠点となる施設だ。東電の清水正孝前社長をして、国会で「福島第一原発の事故のとき、免震棟がなかったらと思うとゾッとする」と言わしめた重要な施設だが、それが大飯原発には、いまだに設けられていないのだ。

「免震棟がなければ、事故が起こったときにまともに修復作業を行うことができないのです。関西電力は『2015年までには大飯原発に免震棟を建てる』としていますが、それまでに過酷な事故が起こらないとなぜ言えるのか」(井野氏)

 免震棟だけでなく、大飯原発では30項目の安全対策のうち、「事故が起きたとき、原子炉から蒸気を外部へ逃すフィルター」や「津波などでも流されない恒久的な非常用発電機の設置」など、素人から見ても重要な〝安全装置〟が未整備のままなのである。

半径350kmの汚染

(2)制御棒に疑問点が

 また、井野氏は「原発のブレーキにあたる『制御棒』の問題も、クリアされていない」と警告する。

 制御棒とは、原子炉内の核分裂を停止させるときに燃料棒と燃料棒の間に挿入する、必須の安全装置。この挿入が遅れると、とりかえしのつかない事故になる恐れがあるため、挿入に要する時間が国によって定められているのだが、この「時間」に関する関電側の説明が、あまりに不透明なのだ。

原発で事故が起こった場合、早急に核分裂を止めるために、『2・2秒』以内に制御棒を挿入しなければならないと、国が基準を定めています。過去に関電から提出されたデータでは、大飯原発の燃料棒の挿入時間は『2・16秒』で、まさにギリギリでした。ところが、大飯原発再稼働について議論する会議に出された資料では、それがなぜか『1・88秒』に短縮されていた。なぜ唐突に数値が変えられたのかまったく説明がない」

(3)津波対策の不備

 さらに、井野氏は津波対策の不備についても指摘する。ご多分にもれず、こちらの対策もずさんの一語だ。

大飯原発では耐えられる津波の想定を11・4mと定めていますが、どのような基準でこの数字に決めたのか。福島原発を襲った15mの津波は考えないでいいという根拠は何か。それが明らかにされていないのです」

 安全対策は先送りにされたうえ、安全確認のためのデータさえなんの説明もなく書き換えられる。これで「再稼働しても安全」とは、無責任にもほどがある。まさしく「再稼働ありき」だ。

(4)ベント装置がない

 また、「新たな安全対策をいくつ施そうが、そもそも大飯原発は致命的な欠陥を抱えている」と指摘するのは、元京都大学原子炉実験所の小林圭二氏だ。

「大飯原発は、福島第一原発とはタイプの違う『加圧水型原子炉』を使った原発です。このタイプの原子炉には、内部にたまった蒸気を排出するベント装置が付いていないんです。

 万一事故で炉の冷却機能が失われて水素が発生しても、これを外に排出できない。そうすると、時間が経てば空気と反応して爆発が起こり、格納容器が破壊されてしまう可能性がある。その場合、被害は福島の比ではありません。大飯から半径350kmに及びます。そこには大阪、京都など関西の人口密集地はもちろん、東は静岡も含まれるので、数千万人の暮らしに多大な影響がでるでしょう」

地震は待ってくれない

(5)地震と活断層

 さらに、大飯原発の真下に活断層がある可能性も指摘されている。変動地形学を専門とする、鈴木康弘・名古屋大学大学院教授はこう危惧する。

「東洋大学の渡辺満久教授とともに、保安院が公開している大飯原発周辺の地質に関する資料を分析した結果、大飯原発の1、2号機と3、4号機の間の地下には南北に断層があり、それが活断層である可能性を否定する十分な証拠がないことがわかりました。

 私たちは関電に『大飯原発の真下にある活断層について、再調査すべき』と働きかけているのですが、関電は『われわれの調査の結果では活断層はない』と主張して、かたくなに再調査を拒んだままなのです」

 仮に活断層が動いてマグニチュード7規模の直下型地震が起きたら、原発施設は壊滅的なダメージを受け、福島の原発事故と同程度か、あるいはそれ以上の事故となってもおかしくないという。

(6)避難計画の欠落

 原発施設の安全性への疑問だけではない。もうひとつ、見逃せない重大な問題がある。仮に大事故が起こった場合の周辺住民の避難計画が、ほとんど何も決められていないのだ。町民の命をあずかるおおい町役場の口は重い。

「現行の防災計画は、平成19年3月に策定したもので、震災以前の状況にもとづいています。国の原子力規制庁や規制委員会で新たな防災指針が示された段階で、それに従って改定していく予定なのですが・・・・・・」

 原発を監視する原子力規制庁が発足するのは9月の予定だが、大飯原発は7月からフル稼働を始める。町民の避難計画は、そもそも眼中にないのである。

(7)原発の「孤島化」

 同様に、元東芝の技術者で、原子炉格納容器設計者の後藤政志氏は、大飯原発へのアクセス方法が限られていることも問題視する。

「大飯原発へ向かう交通手段は県道241号線の一本だけなのです。かりに原発事故が起きて、瓦礫が道を遮断したり、大雪でこの道が使えなくなったりしていたら、プラントにアクセスする方法がないのです。大飯原発で事故が起きれば、それに対処できるだけの十分な人員も物資も輸送できないかもしれない」

 対策として、新たなバイパス道路の建設が計画されているが、完成予定は8~10年後。しかも、「まだ着工はしておらず、地元との調整に入った段階」(おおい町役場担当者)というのだから話にならない。

「安全が確認できることを条件に、大飯原発を再稼働させる」---野田総理は国民にそう誓った。しかし、ここで見てきたとおり、安全対策は先送りにされ、新たに浮上した問題には無視を決め込んでいる。

 こうした政府のやり方に対しては、与党内部からも大きな反対の声が上がっている。民主党の谷岡郁子参議院議員も、こう憤る。

「福島第一原発事故によって、電力会社、原発推進派の学者や官僚のなかにも、良心に目覚めて『これまでのエネルギー政策を見直そう』と思った人たちは少なからずいたはずなんです。ところが、今回のなし崩し的な再稼働によって、『いままでどおりやれるものは、まあそれでいいじゃないか』という方針が決まってしまった。良心の芽生えた人たちが、新たな道を探す機会を奪ってしまったのです。今回の再稼働は、それが最大の問題ですよ」

 東日本大震災がそうであったように、地震、津波はいつ起こるかわからない。再稼働の翌日に、いやその日に起こっても不思議ではないのである。

「『2~3年以内に安全策を講じますから、とりあえず再稼働させてくださいよ』ということですが、野田総理や推進派は、自然に対して『地震も津波も、あと3年間待ってください』という約束でも取り付けたというのでしょうか」(前出・後藤氏)

 誰も安全を断言できない。誰も責任を取ることはない。それでも再び動き出してしまった原発。この国は一体、福島の原発事故から何を学んだのだろうか。

「週刊現代」2012年7月7日号より


原発再稼働、毒食わば、皿までか!

 大飯原発の再稼働が始まったが、大飯のベント装置のない加圧水型原子炉の冷却機能が失われ、爆発事故が起こった場合、被害はフクシマの比ではなく、半径350キロに汚染が及ぶという、滋賀、京都、大阪どころか汚染は静岡まで広がるという。首都圏とは関係ないし、国民はおとなしく何でも従順に政府の方針に従うから、毒食わば、皿までということか。

 何もできない無能な首相でもかまわない。免震棟もなく、津波対策も不備で、地下に活断層があると言われ、マグニチュード7以上の直下型地震が起きれば、もろくも壊滅的なダメージを受けるような危ない原発の再稼働を止めてさえくれたらと思うのは、集団ヒステリーとレッテル貼りをされた、あるいはひきこもりと斬り捨てられた、馬鹿で国の将来を考える力もない無能なごく少数の国民だけなのだろうか。

 少なくともはっきり約束してもらいたい、この再稼働に賛成したすべての人間は、過酷事故が起きた場合、全責任を負うと!


 





大飯原発再稼働、国民が知っておくべきこと
                  

安全対策は施されないまま、再稼働が決定された大飯原発。真下には活断層がある可能性も指摘されているのに、政府も電力会社も再稼働を見直そうとしない。この国の病理がここに凝縮されている。

さっそくトラブル発生

 6月19日夜、再稼働に向けた準備が進められる関西電力・大飯原発の3号機で、けたたましい警報音が鳴り響いた。

 発電機のモーターを冷却する水を入れたタンクの水位が一時低下し、通常の水位を下回ったため、警報器が作動したのだ。

「国民に報告する必要があるレベルのトラブルでした。しかし関西電力はこのトラブルを約10時間公表せずにいました。『公表するほどの重要な問題ではない』と判断したそうです」(地方紙記者)

 大事故につながるようなものでなかったことは、不幸中の幸いである。しかし、再稼働の準備段階で早速トラブルが起こるとは、その管理体制のずさんさが気になるところだ。再稼働後にも同様の、あるいはもっと重大な事故を引き起こすようなミスが起こる可能性が、はたしてゼロだと言えるだろうか。

 大飯原発の再稼働予定日は7月4日に迫っている。だが、その再稼働は、十分な安全対策が講じられる前に決定され、多くの不安を抱えたまま進められていることを、いま一度国民は確認しておくべきだろう。

(1)免震棟がない

 そもそも、再稼働決定に至るプロセスは、ウソにまみれていた。福島第一原発の事故以降、経済産業省原子力安全・保安院が「二度と同じ事故を起こさぬように」と、30項目の安全対策を提示したのは記憶に新しい。ところが大飯原発は、この30項目のうち半分程度しか達成できていないのに、再稼働が決定されたのである。

 野田総理は「将来的に関西電力にこの30項目すべてを達成するよう求めていく」と言うが、東京大学名誉教授で、原子力安全・保安院の意見聴取会委員でもある井野博満氏は憤る。

「先送りにしていい問題であるはずがないのに、重要な〝安全対策〟がなされないまま再稼働が決定してしまった。特に私が問題視しているのが、現在のところ大飯原発には『免震事務棟』がないことです

 免震棟とは原発の敷地内に建てられる、耐震性の高い建物で、大事故が起きた場合、現場の対応拠点となる施設だ。東電の清水正孝前社長をして、国会で「福島第一原発の事故のとき、免震棟がなかったらと思うとゾッとする」と言わしめた重要な施設だが、それが大飯原発には、いまだに設けられていないのだ。

「免震棟がなければ、事故が起こったときにまともに修復作業を行うことができないのです。関西電力は『2015年までには大飯原発に免震棟を建てる』としていますが、それまでに過酷な事故が起こらないとなぜ言えるのか」(井野氏)

 免震棟だけでなく、大飯原発では30項目の安全対策のうち、「事故が起きたとき、原子炉から蒸気を外部へ逃すフィルター」や「津波などでも流されない恒久的な非常用発電機の設置」など、素人から見ても重要な〝安全装置〟が未整備のままなのである。

半径350kmの汚染

(2)制御棒に疑問点が

 また、井野氏は「原発のブレーキにあたる『制御棒』の問題も、クリアされていない」と警告する。

 制御棒とは、原子炉内の核分裂を停止させるときに燃料棒と燃料棒の間に挿入する、必須の安全装置。この挿入が遅れると、とりかえしのつかない事故になる恐れがあるため、挿入に要する時間が国によって定められているのだが、この「時間」に関する関電側の説明が、あまりに不透明なのだ。

原発で事故が起こった場合、早急に核分裂を止めるために、『2・2秒』以内に制御棒を挿入しなければならないと、国が基準を定めています。過去に関電から提出されたデータでは、大飯原発の燃料棒の挿入時間は『2・16秒』で、まさにギリギリでした。ところが、大飯原発再稼働について議論する会議に出された資料では、それがなぜか『1・88秒』に短縮されていた。なぜ唐突に数値が変えられたのかまったく説明がない」

(3)津波対策の不備

 さらに、井野氏は津波対策の不備についても指摘する。ご多分にもれず、こちらの対策もずさんの一語だ。

大飯原発では耐えられる津波の想定を11・4mと定めていますが、どのような基準でこの数字に決めたのか。福島原発を襲った15mの津波は考えないでいいという根拠は何か。それが明らかにされていないのです」

 安全対策は先送りにされたうえ、安全確認のためのデータさえなんの説明もなく書き換えられる。これで「再稼働しても安全」とは、無責任にもほどがある。まさしく「再稼働ありき」だ。

(4)ベント装置がない

 また、「新たな安全対策をいくつ施そうが、そもそも大飯原発は致命的な欠陥を抱えている」と指摘するのは、元京都大学原子炉実験所の小林圭二氏だ。

「大飯原発は、福島第一原発とはタイプの違う『加圧水型原子炉』を使った原発です。このタイプの原子炉には、内部にたまった蒸気を排出するベント装置が付いていないんです。

 万一事故で炉の冷却機能が失われて水素が発生しても、これを外に排出できない。そうすると、時間が経てば空気と反応して爆発が起こり、格納容器が破壊されてしまう可能性がある。その場合、被害は福島の比ではありません。大飯から半径350kmに及びます。そこには大阪、京都など関西の人口密集地はもちろん、東は静岡も含まれるので、数千万人の暮らしに多大な影響がでるでしょう」

地震は待ってくれない

(5)地震と活断層

 さらに、大飯原発の真下に活断層がある可能性も指摘されている。変動地形学を専門とする、鈴木康弘・名古屋大学大学院教授はこう危惧する。

「東洋大学の渡辺満久教授とともに、保安院が公開している大飯原発周辺の地質に関する資料を分析した結果、大飯原発の1、2号機と3、4号機の間の地下には南北に断層があり、それが活断層である可能性を否定する十分な証拠がないことがわかりました。

 私たちは関電に『大飯原発の真下にある活断層について、再調査すべき』と働きかけているのですが、関電は『われわれの調査の結果では活断層はない』と主張して、かたくなに再調査を拒んだままなのです」

 仮に活断層が動いてマグニチュード7規模の直下型地震が起きたら、原発施設は壊滅的なダメージを受け、福島の原発事故と同程度か、あるいはそれ以上の事故となってもおかしくないという。

(6)避難計画の欠落

 原発施設の安全性への疑問だけではない。もうひとつ、見逃せない重大な問題がある。仮に大事故が起こった場合の周辺住民の避難計画が、ほとんど何も決められていないのだ。町民の命をあずかるおおい町役場の口は重い。

「現行の防災計画は、平成19年3月に策定したもので、震災以前の状況にもとづいています。国の原子力規制庁や規制委員会で新たな防災指針が示された段階で、それに従って改定していく予定なのですが・・・・・・」

 原発を監視する原子力規制庁が発足するのは9月の予定だが、大飯原発は7月からフル稼働を始める。町民の避難計画は、そもそも眼中にないのである。

(7)原発の「孤島化」

 同様に、元東芝の技術者で、原子炉格納容器設計者の後藤政志氏は、大飯原発へのアクセス方法が限られていることも問題視する。

「大飯原発へ向かう交通手段は県道241号線の一本だけなのです。かりに原発事故が起きて、瓦礫が道を遮断したり、大雪でこの道が使えなくなったりしていたら、プラントにアクセスする方法がないのです。大飯原発で事故が起きれば、それに対処できるだけの十分な人員も物資も輸送できないかもしれない」

 対策として、新たなバイパス道路の建設が計画されているが、完成予定は8~10年後。しかも、「まだ着工はしておらず、地元との調整に入った段階」(おおい町役場担当者)というのだから話にならない。

「安全が確認できることを条件に、大飯原発を再稼働させる」---野田総理は国民にそう誓った。しかし、ここで見てきたとおり、安全対策は先送りにされ、新たに浮上した問題には無視を決め込んでいる。

 こうした政府のやり方に対しては、与党内部からも大きな反対の声が上がっている。民主党の谷岡郁子参議院議員も、こう憤る。

「福島第一原発事故によって、電力会社、原発推進派の学者や官僚のなかにも、良心に目覚めて『これまでのエネルギー政策を見直そう』と思った人たちは少なからずいたはずなんです。ところが、今回のなし崩し的な再稼働によって、『いままでどおりやれるものは、まあそれでいいじゃないか』という方針が決まってしまった。良心の芽生えた人たちが、新たな道を探す機会を奪ってしまったのです。今回の再稼働は、それが最大の問題ですよ」

 東日本大震災がそうであったように、地震、津波はいつ起こるかわからない。再稼働の翌日に、いやその日に起こっても不思議ではないのである。

「『2~3年以内に安全策を講じますから、とりあえず再稼働させてくださいよ』ということですが、野田総理や推進派は、自然に対して『地震も津波も、あと3年間待ってください』という約束でも取り付けたというのでしょうか」(前出・後藤氏)

 誰も安全を断言できない。誰も責任を取ることはない。それでも再び動き出してしまった原発。この国は一体、福島の原発事故から何を学んだのだろうか。

「週刊現代」2012年7月7日号より


2012年7月2日月曜日

Potential Perils at the Oi Nuclear Plant

 何でも都合の悪いことは隠蔽するか、最小限に見積もって「問題はない、安全だ」としらを切る。それでも、責任を問われると、記録を隠したり捨てたりして、「一切記憶にない」、「記録はなくしてしまった」といい逃れをするーーーこれが現代日本を代表するエリートと呼ばれる人々に共通の行動様式であり、あらゆる難問に対するワンパターンな処し方のようである。

http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2012/06/28/fukushima-watch-are-the-oi-reactors-as-safe-from-earthquakes-as-the-government-says/

Fukushima Watch: Are the Oi Reactors as Safe from Earthquakes as the Government Says?


The two nuclear reactors Japan is preparing to restart weren’t vetted for safety as thoroughly as they should have been — at least from the standpoint of earthquake safety, two prominent seismologists say.

European Pressphoto Agency
Katsuhiko Ishibashi, seismologist and professor at Kobe University, speaks in Tokyo on June 26.

Katsuhiko Ishibashi, a seismologist and professor emeritus at Kobe University, and Mitsuhisa Watanabe, a tectonic geomorphologist and professor at Toyo University, took the podium Tuesday to talk about the potential perils at the Oi nuclear plant, which the government has approved for restart, as well as the pitfalls in reactor safety assessments right now.

The government’s assessment of the safety of the Wakasa Bay region, where the Oi plant is located, is based on the assumption that there are two active underwater faults in the area, and that the nuclear plants have taken all necessary measures to withstand a quake, if one was to occur.

Mr. Ishibashi argues, however, that the government has underestimated the power of the ground movements that the faults in the area will produce. At Tuesday’s talk, to a group of foreign reporters in Tokyo, he also said there could be a third active fault nearby. If all three faults move simultaneously, Mr. Ishibashi said, that could mean more shaking than the government has anticipated.

What’s more, the three faults in the area around Oi could be connected, said Mr. Watanabe. “You cannot deny the evidence that there could be a chain reaction on that line,” he said. That would significantly raise the possibility of greater shaking in the area.

Why do these researchers have such a different view of the faults and their dangers than the government?

In answer, Mr. Watanabe points to an example of another disputed fault, named F-6, located under the Oi plant. Kansai Electric had two geological diagrams of the structure of the fault, which it had created and submitted to nuclear regulators in the 1980s when it first applied for a permit to build reactors there. The diagram of the southeast side of the fault didn’t show anything, but the one of the northwest side suggested possible activity, Mr. Watanabe said. Yet Kansai Electric submitted only the diagram of the southeast side to regulator Nuclear and Industrial Safety Agency when it went through its recent assessment of whether the fault was active, Mr. Watanabe said.

“The expertise and neutrality of the ‘experts’ (who evaluated the plant) are highly questionable,” said Mr. Watanabe. The government should have done more research before ordering the Oi reactors restarted, he said. Both men said the government and utilities should get outside independent experts to check the seismic safety of nuclear plants.

A spokesman for Kansai Electric confirmed the utility had submitted only the southeast diagram, but said it had no intention of hiding the other. The company had submitted the diagram “as one example to show the results of the construction permit,” the spokesman told JRT. Furthermore, Kansai Electric had reexamined its data in 2010, under new government safety guidelines, and has concluded that the fault has been inactive for 120,000 to 130,000 years, he said.

A NISA spokesman said the regulator couldn’t get more recent diagrams of the fault because the area now has buildings constructed over it. NISA is still looking into the matter, he told JRT, asking Kansai Electric for original photographs from when the diagrams were first created. Kansai Electric says the photographs have been lost, but NISA is asking them to check again, he said.

2012年7月1日日曜日

とうとう再稼働ですか?そしてオスプレイの導入も?

 ついに関電は大飯原発再稼働ですか、すごい国ですね、日本は。

未曽有の原発災害を引き起こし、諸外国にまで放射性物質を撒き散らし、いまだ収束から程遠い状況である上に、廃棄物の処分のあり方さえ何も見通しがないのに、国民の抗議を押し切って、電力会社と株主と関連会社と霞が関官僚と大型メディアと政治家と御用学者と地元住民の利権のためにだけ、国民の安全などそっちのけで再稼働の横車を押すのですからーー。

 オスプレイも、防衛大臣は沖縄や山口を説得する前に、まずアメリカに赴いてアメリカ軍の責任者を説得すべきなのではないんでしょうか。

 沖縄の人々は原発問題には関心が少なく、一方本土の人々は基地問題に関心が薄いようですが、根っこは同じだと思いませんか。国民不在の政治が行われているということです。国民の生存権、財産権、生命権を守るべき官僚や政治家が、誰も国民のことなど一切考えていないということです。

そうでなければ、どうして大飯の再稼働なんかできるでしょうか。

今まで原発の仕事をしている人たちの仕事を奪うのかとおっしゃる方がおられるようですが、52基の原発を全部廃炉にして、今ある放射性廃棄物を完全に処分する作業をするだけでも、これから気の遠くなるほどの年数がかかるんじゃありませんか。原発を廃炉にしたからといって、労働者の方々のお仕事がただちになくなる事にはならないと思います。

止まって困るのは、原発で大儲けをしてきた電力会社とそれにつるんで甘い汁を吸ってきた人々だけでしょう。

原発災害が生じても、株主は一切責任をとらないような悪いしくみを作ってしまったから、先日の株主総会は楽勝だったわけですね。徒党を組んで同じ日に株主総会を開催する必要もなかったのでは?
まぁ、五月雨式に反対、反対と言われるとうるさいから、そのためのメディア対策なんでしょうけど。

日本という国では、電力会社がどんなミスをして国が滅びるような取り返しの付かない大惨事を引き起こしても、原発に関する限り一切誰もお咎めなしで、責任を取らせないってわけですね。ご立派なことです。原発災害に比べれば、比較にもならない、どうでもいい些細なことで、あれこれ攻めたてられたり、責任を負わされたり、咎められたり、メディアの執拗な追及を受けるのは力の弱い市民だけですか。

29日は、15万人の原発抗議が官邸前であったけれども、大したニュースにもなりませんでしたね。
今日は、NHKが1988年に収録した放射性廃棄物の問題を取材したビデオの再放送をして、いかにも自分たちだけは昔から原発についてしっかりした番組を作って報道をしてきたといわんがばかりでしたが、いくら休日だとはいえ、再稼働が行われる日に、現地に行って中継・取材をすることすらなく、20年以上も前に作った古いビデオをただ流して、それで公共放送の責任を果たしているといえるのでしょうか。ウェブサイトによれば、大飯は反対者の声で騒然としているようですが。


【大飯原発】
まもなく起動へ 「原発の町」は騒然

2012.7.1 19:23
大飯原発入り口付近の道路を封鎖し抗議する再稼働に反対する大勢の人たち=1日午前、福井県おおい町

大飯原発入り口付近の道路を封鎖し抗議する再稼働に反対する大勢の人たち=1日午前、福井県おおい町

 再稼働反対のシュプレヒコールで「原発の町」は騒然となった。大飯原発3号機の原子炉起動に向け、準備が進んだ1日の福井県おおい町。地元住民は景気回復に期待しながら、万一の事故に不安ものぞかせた。

 「再稼働反対」「原発いらない」。大飯原発につながる道路に車十数台を止めバリケードを張ったグループは激しい雨の中、ずぶぬれになりながら、警備員や県警機動隊とにらみ合い。

 過熱する反原発運動に地元住民は冷ややか。「乱暴な騒ぎは信用をなくすだけ」。町内には原発の定期検査に関わる中小企業が多いだけに、地元商工会の木村喜丈会長は「再起動の日を迎えほっとした」と胸をなで下ろした。「地元にとって、大きな一歩になる」と歓迎した。

 住民の福尾幸孝さん(66)は防災無線のスピーカーが故障しているのが気掛かり。「再稼働は賛成だが、事故時の体制を真剣に考えているのか疑問。細かいところまで気を配ってほしい」と話した。



2012年6月29日23時4分

全国各地で原発抗議 官邸前「15万人」で騒然

関連トピックス

【動画】官邸周辺で脱原発デモ

写真:首相官邸(奥)前の道路を埋め尽くし、関西電力大飯原発の再稼働に反対する人たち=29日午後7時27分、東京・永田町、小川智撮影拡大首相官邸(奥)前の道路を埋め尽くし、関西電力大飯原発の再稼働に反対する人たち=29日午後7時27分、東京・永田町、小川智撮影

写真:関西電力大飯原発の再稼働に反対し、首相官邸(右奥)前の道路を埋め尽くす人たち=29日午後7時50分、東京・永田町、仙波理撮影拡大関西電力大飯原発の再稼働に反対し、首相官邸(右奥)前の道路を埋め尽くす人たち=29日午後7時50分、東京・永田町、仙波理撮影

写真:関西電力本店前で反原発を訴える人たち=29日午後7時8分、大阪市北区、池田良撮影拡大関西電力本店前で反原発を訴える人たち=29日午後7時8分、大阪市北区、池田良撮影

写真:原発の再稼働に反対し、プラカードを掲げながらアーケードを歩く人たち=29日午後6時29分、熊本市中央区拡大原発の再稼働に反対し、プラカードを掲げながらアーケードを歩く人たち=29日午後6時29分、熊本市中央区

2012年6月26日火曜日

Seisomologists' warning: Nuclear restart in Japan

今年の夏はどうやら余り暑くなりそうもない。夏だから全く暑くないことはないだろうが、6月も終わり、もう7月になろうとしているのに、去年や一昨年のような耐えられないような猛暑日は一日もない。

今年の夏がどうやらメディアが喜びそうな猛暑にはならず、電力消費量が少なくなろうが、フクシマ第1で1号機で今なお高線度の放射能が放出され続け、事故の収束などと言うには全く程遠い危険な状況にあろうが、電力会社の引き起こした原発災害という名の人災のおかげで住み慣れた故郷を追われた多くの人々がろくな保障も受けられずに困窮していようが、地震学者が、原発再稼働に対して警告を発していようが、4万5000人もの市民が原発再稼働に対する反対運動を繰り広げようが、財務省と経産省と電力会社とそれを支える大口株主と、野田政権と、これまで原子力政策を推進させる見返りに大きな利権を得てきた自公民の政治家とメディアは、そんなことはおかまいなしに、原発の再稼働の強行突破に踏み切るらしい。

9名の超党派の国会議員は、原発危険度ランキングを発表した。関西電力は危険度において高いランキングの原発を有しているにもかかわらず、会社の利益を守るために、ゴリ押しで福井原発の再稼働を実施する。京阪神のような人口過密地域を有する自治体の首長一丸となって、関西電力ばかりに頼らずとも、他社から安全、安心な電力供給ができるような施策を率先して進めるべきである。
日本でも今こそ、美しかった日本の空気を、水を、土壌を、これ以上放射性物質などで汚すことのない、中央官僚や大企業の利権のために国民の生命権、生活権を脅かすことのない「緑の党」が必要ではないのか。

http://news.yahoo.com/seismologists-warn-japan-against-nuclear-restart-104131025.html
Seismologists warn Japan against nuclear restart

TOKYO (Reuters) - Two prominent seismologists said on Tuesday that Japan is ignoring the safety lessons of last year's Fukushimacrisis and warned against restarting two reactors next month.

Japan has approved the restart of the two reactors at the Kansai Electric Power Ohi nuclear plant, northwest of Tokyo, despite mass public opposition.

They will be the first to come back on line after all reactors were shut following a massive earthquake and tsunami last March that caused the worst nuclear crisis since Chernobyl at Tokyo Electric Power's Daiichi Fukushima plant.

Seismic modeling by Japan's nuclear regulator did not properly take into account active fault lines near the Ohi plant, Katsuhiko Ishibashi, a seismologist at Kobe University, told reporters.

"The stress tests and new safety guidelines for restarting nuclear power plants both allow for accidents at plants to occur," Ishibashi told reporters. "Instead of making standards more strict, they both represent a severe setback in safety standards."

Experts advising Japan's nuclear industry had underestimated the seismic threat, Mitsuhisa Watanabe, a tectonic geomorphology professor at Tokyo University, said at the same news conference.

"The expertise and neutrality of experts advising Japan's Nuclear Industrial Safety Agency are highly questionable," Watanabe said.

After an earthquake in 2007 caused radiation leaks at reactors north of Tokyo, Ishibashi said Japan was at risk of a nuclear disaster following a large earthquake, a warning that proved prescient after Fukushima.

While it is impossible to predict when earthquakes will happen, Ishibashi said on Tuesday the magnitude 9 quake last year made it more likely "devastating" earthquakes would follow.

(Reporting by Aaron Sheldrick; Editing by Ed Lane)



フクイチ4号機、壁に傾き: コピペ


福島第一原発4号機 壁に傾き

6月26日 5時27分

福島第一原発4号機 壁に傾き
水素爆発で大きく壊れ耐震性が懸念されている福島第一原子力発電所4号機で、東京電力が建屋の外壁の膨らみによる傾きをさらに調べた結果、先月の調査より大きな傾きが新たに見つかりました。
解析の結果、東京電力は、4号機の建屋全体やプールの耐震性に問題はないとしています。
福島第一原発4号機では、先月、原子炉建屋の西側で水素爆発の爆風でできたとみられる膨らみによる傾きが確認され、傾きは、壁の高さ13メートルに対し3.3センチで、建築基準法の制限値の半分ほどでした。
東京電力が今月さらに調べた結果、外壁の傾きは建屋の西側や南側の広い範囲で確認され、西側の3階部分に高さ13メートルに対し4.6センチと、先月の調査より大きなものが新たに見つかりました。
傾きは、すべての場所で建築基準法で定められた制限値を下回っているということです。
4号機の建屋の上部にある使用済み燃料プールには、福島第一原発で最も多い燃料1535体が保管されていますが、東京電力は、建屋全体やプールは傾きが見つかった外壁以外の柱などで支えられていることから、解析した結果、耐震性に問題はないとしています。

2012年6月24日日曜日

やっと声をあげた日弁連会長:原子力規制委員会設置法成立に対する声明

 日弁連の会長が、原子力規制委員会設置法に関する声明を出した。ごく一部の弁護士が、全国の原発訴訟のために懸命に闘っているが、原発災害を惹き起こした東電及び原発関係者に対する刑事告発を昨年の3月以降、全く行おうともしない当局に対して、ほとんどの司法従事者は黙して語らず、見てみぬふりを続けてきた。

 この日弁連会長の声明も、原発の再稼働を是認するものであり、日本国民の生存権、生命権を守るべき法律の専門家という立場にありながら、彼自身が、あるいは日弁連が、一体何を根拠に原発再稼働の安全性を認めるのかという部分の議論が全く欠落していることには大変大きな不満と疑問が残る。

規制庁が経産省から独立したものでなければならないこと、改革法案が、安全保障の名のもとに、原発の軍事転用の余地を残すような危険性を孕んでいること、原子力利用に関して非公開のものを作り出し、「自主、民主、公開」の大原則を空洞化させる懸念があることの問題を指摘している点は評価できる。

しかし、会長が、あるいは日弁連が、原発の運転期間を30年と定める根拠はどこにあるのか。日本全国のどこかに今後30年に大地震などの自然災害があった場合、あるいは電力会社の社員のケアレスミスによって、全国の海外に立地している原発に、フクシマのような大災害が、二度と起こらないことを一体、誰が何をもって保障できるというのか。

保障できないのであれば、無責任に「30年は動かしてよい」などというような発言はすべきではない。

推進派は、「原発を止めたあとどうするつもりなのか、それを考えずに止めろ止めろというのは無責任極まりない」などというような詭弁を弄している。

しかし、公共事業に従事し、すべての状況を想定した上で、どんな事態が生じても国民に安定した電力供給をすべき立場にありながら、地域独占と総括原価方式の上にあぐらをかいて、他国は安価で燃料を輸入しているにもかかわらず、殿様商売で天然ガスを高値で買い取るようなことを続け、営業努力を全く怠ってきたこと、アメリカ、ドイツをはじめ他の先進諸国では原子力以外の代替エネルギーの開発を飛躍的に進めてきたにもかかわらず、日本の電力会社や御用学者たちはそうした努力をほとんど行わず、オール電化を奨励し、金儲けのできる原発依存症に陥っていた人間にこそ、もっとも大きな責任があるのではないのか。

日本経済火の車で増税せずにはいられないという時代に、玄葉大臣は相変わらず景気よく外国に血税をバラマキ続けている。玄葉氏は、リオ+20で、日本の優れた省エネ技術を活用して、途上国のグリーン経済への移行を支援するために、2400億円を拠出するという。
他国を支援できるような金と省エネ技術があるのであれば、原発の再稼働などに血道を上げず、まずそれを自国を救うことに使うべきではないのか。

 ついでにいえば、玄葉氏の外遊、バラマキはこれに限らない。たしか4月終わりには、軍事優先を評価して金正雲に平和賞を送った、ネパール政府に対して、2億5000万円もの支援を約束している。

そんなにばらまきたいならば、個人の私財からばらまいて頂きたいものである。

外務省辺りには、ばら撒けば、日本の地位を不動にできると錯覚している人が多いようだが、日本を金づると考える国は多くても、日本の外交は、世界のどこからも全く評価されていないという厳しい現実をもっと真摯に受けとめ、むやみなバラマキは即刻辞めて、外交官の養成を根本的にやり直すべきである。

金子勝氏ツイッターより

原子力規制委員会法の成立に関する日弁連会長声明です原子力基本法にあ

った「原子力の平和利用」を投げ捨て、「安全保障」という目

的を加えたことで軍事利用へ拡大解釈される危険性を指摘。政

経塾内閣は、武器輸出三原則緩和を含めて最悪かもしれませ

2012年6月23日 - 2:28 webから · 詳細


原子力規制委員会設置法成立に対する会長声明

本年6月20日、参議院で原子力規制委員会設置法案が可決、成立した。本法案は、政府と自民党・公明党からそれぞれ原子力規制改革に関する法案が提出されていたところ、政府と自民党・公明党間の協議の結果、最終的に自民党・公明党案を基本として、合意に達したものとされている。



当連合会は、本年6月1日付け「原子力発電所について独立性の高い規制組織の設置と新たな安全基準を既存原発に適用することを求める会長声明」において、今回の原子力規制改革に関する法案について、①原子力規制のための組織は経済産業省から完全に独立し、これと明確に分離されたものとすること、②「バックフィット制度」と「過酷事故対策の法規制化」及び「原発寿命制限」の規定を確実に残すこと、③緊急時には内閣総理大臣の指示監督の権限を残し、規制機関との連携の手続を法律であらかじめ定めておく仕組みを残すことを強く要望した。



本法律において、原子力規制委員会を国家行政組織法第3条に基づいて設置される行政委員会(いわゆる3条委員会)とすることで、委員の身分を保障し、職権の独立性を強化したことについては高く評価できる。



一方で、本法律については、以下の問題点を指摘せざるを得ない。



(1) 本法律さらには原子力基本法の目的規定に「我が国の安全保障に資すること」が加えられている。これは、従前の原子力基本法の目的である「人類社会の福祉と国民生活の水準向上」に異質のものを持ち込むのみならず、安全保障を掲げることによって原子力利用について非公開のものを作り出し「自主・民主・公開」の基本原則(原子力基本法2条)を空洞化させる危険がある。



また、国会における審議において、安全保障を掲げることにより軍事転用を図ることはないとの答弁がなされ、さらに、附帯決議において、「我が国の非核三原則はもとより核不拡散についての原則を覆すものではないということを国民に対して丁寧に説明するよう努めること」とされているとはいえ、従前の原子力基本法では、原子力利用が「平和の目的に限」られていたところ、「安全保障」の名の下に軍事転用を許す懸念は払拭できない。このことは、東京電力福島第一原子力発電所事故の反省の下に原子力利用の安全性を確保しようとする本法律の目的とは全く異質のものである。




このように原子力基本法の目的規定に安全保障を掲げることが、広島・長崎・福島を経験した我が国において、さしたる国民的議論もないまま国会で実質的議論がなされることもなく、原案のまま成立したことについては、深い憂慮を覚えるものである。



(2) 発電用原子炉の運転期間については、原則として40年に制限されたものの、例外として20年を超えない期間で1回に限り延長の認可をすることができるとされている。これについては、政府提出法案にも延長の規定があった。当連合会は昨年7月15日付けの「原子力発電と核燃料サイクルからの撤退を求める意見書」において、運転期間は30年とし例外を認めてはならないと提言したところであり、運転期間が30年と40年で10年の開きはあるが、少なくとも例外としての延長を認めるべきではない。さらに、当該条文の附則において9月に発足する原子力規制委員会が速やかに再検討すると明記しているが、細野原発担当大臣は、運転期間は原則40年であり、その延長は例外中の例外である旨発言していたことに照らしても、本附則は、この原則を覆し、老朽化した原発の運転期間を更に延長させる可能性を残すものであり、このような見直しが安易になされてはならない。



(3) 最新の安全基準を満たさない発電用原子炉に運転停止等を命じることができるいわゆるバックフィット制度が規定されたことは評価できる。ただし、施行の状況を勘案して速やかに検討が加えられ、必要があると認められるときは、その結果に基づいて所要の措置が講じられるものとする旨規定されている点については、運用次第でバックフィット制度自体が実質的に骨抜きにされる可能性が残されているものの、附帯決議において世界最高水準のバックフィット規制の導入を図るとされていることからも、厳格な運用がなされるべきである。



(4) 原子力規制庁職員について、いわゆるノーリターンルールが規定されたことは評価できるものの、原子力規制庁発足後5年間は職員の意欲、適性など勘案して例外を認めるというただし書を設けている。これについては、衆議院において、できる限り例外は認めないとの附帯決議が付されているものの、福島原子力発電所事故の反省を踏まえて、原子力利用の安全確保の強化及び規制の推進のために原子力規制庁が設置されるものである以上、法律に例外規定は設けずに、附帯決議に沿って運用されるべきである。



したがって、当連合会は、新たな原子力規制組織の下で、真に国民から信頼される独立した規制行政が確立され、安全性の確認されない原子力発電所の再稼働を認めることなく、福島原子力発電所事故のような事故を二度と起こすことのないような原子力規制行政が確立されることを強く求める。

2012年(平成24年)6月21日

日本弁護士連合会
会長  山岸 憲司